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映像「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」 [中国要人・軍事]

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China 100.jpg中国共産党100周年記念にタイミングを合わせたと推測される、中国版ツイッター上で公開された「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」と題された11分の映像です

習近平は、同式典で1時間を超える演説を行い、その中で台湾統一への強い意志を示したわけですが、タイミングがタイミングですので、その筋が準備したイメージ映像を考えられています

DF-17.jpg誰がどのような目的でこの映像をリリースしたかは想像の域を出ませんが、要するに台湾軍事侵攻のイメージを描いたアニメ映像で、中国が開発に力を入れている最新兵器や主力兵器が描かれていますので、ご紹介しておきます

映像で描写されているのは
中国海軍艦艇の堂々の台湾侵攻
中国空母からの攻撃機の離陸・侵攻
中国の極超音速兵器(DF-17)や短距離弾道ミサイル(DF-15C)による、移動発射機からの攻撃
中国の巡航ミサイルDH-10による攻撃

台湾は米国支援で能力向上したF-16の同時多数離陸を試みるも、離陸準備中に中国ミサイル攻撃で撃破される
台湾海軍部隊もイージス艦を中心としたミサイル防衛能力で中国ミサイルに対抗するも、中国の同時多数飽和ミサイル攻撃を受け、大損害を受ける

映像「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」


西側ツイッター上では、「中国による心理戦の一環」、「中国がこのようが行為に出れば、どのような反撃を受けるかを無視した宣伝映像だ」等のコメントが見られます

中国の優位性を誇示する心理戦映像か!?
「グアムの米空軍基地攻撃」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23
「米空母キラーDF-21発射映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-01-31
「無人小型ボートの群れ行動」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-06-02

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中国ステルス艦載機や第3の空母建造状況 [中国要人・軍事]

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J-31は輸出に成功せずも、空母用に改造し配備へ!?
第3の空母にEMALSらしき上空写真
海南島の艦載機用基地の施設拡充中

J-31.jpg9日付Defense-Newsが、中国海軍による艦載ステルス戦闘機開発らしき動向、第3の空母の建造状況、更に空母艦載機拠点の整備拡充が行われている海南島の様子を報じていますので、不確かな内容も含まれていますが、興味あるところですのでご紹介しておきます

第3の空母については、2020年9月に米国防省が発表したレポート「中国の軍事力」で、2023年に作戦可能体制になると見積もられていましたが、2021年の現段階でまだ甲板下部までの状態ですので、もう少し時間が必要な気がします。ただ、初のカタパルト搭載、しかもEMALS(電子カタパルト)搭載になりそうなので注目しております

J-31については、「廉価版F-35」と噂されるほど「F-35」と外観が似ている航空機で、輸出用に民間会社が製造しましたが輸出には成功せず、今回、中国海軍が自身の装備を開発試験する基地で確認されたことで中国空母艦載用に転換との見方が強まっているようです

J-31(FC-31)がステルス空母艦載機へ!?
J-31 2.jpg武漢にある中国海軍の開発試験拠点で改良型のJ-31(FC-31)が目撃され、未確認だが、空母艦載機への使用可能性が出てきた
同機は輸出用を目指して2012年に初飛行したが、輸出には結びつかず、その後は空母艦載用に改修されるとのうわさが流れていたが、2016年にステルス性を向上させた新たな姿を見せて初飛行し、話題となった

ステルス形状がより追及され、エンジンの空気取り入れ口のステルス化が進み、機体内兵器搭載庫が追加された
依然として完成間近な段階ではないが、モックアップが中国海軍の開発拠点武漢の模擬空母上で確認されたことから、空母艦載可能性が高まったと話題になっている

第3の空母の建造状況
8.5から9万トンクラスと推定され、米空母(10万トン以上)より小型で、英仏の空母と同レベルと推定されている「第3の空母Shandong」であるが、上海近郊の造船所で建造中の模様が、上海浦東国際空港を離発着する民間旅客機から撮影された乗客の写真から分析されている

003 CV China.jpg写真からは、建造中の船体の脇に置かれている、赤枠で囲まれた電磁カタパルトEMALSらしきものが確認でき、これが搭載されることで中国空母の弱点であった機体重量の軽い航空機しか離陸できない点が解消される可能性がある。攻撃機なら燃料や弾薬の追加搭載が可能となり、早期警戒機や輸送機などの運用も可能性が広がる
もう一つ緑枠で囲まれた部分は、航空機や機材を飛行甲板まで移動させるエレベータのスペースを意味し、船体の右舷だけに2台確保されている。米空母は3台以上の同種エレベーターを備えるが、同規模の英仏空母は2台であり、船体規模に応じたものとみられる。ただ、左舷側にはエレベータが確認できず、一つの特徴と捉えられている

艦載機用の海南島地上施設が拡張充実中
Lingshui Hainan.jpg5月に南シナ海北部の海南島Lingshuiにある無名の航空基地で、中国艦載機J-15が訓練するのが初確認され話題となったが、同海軍基地の施設拡充も確認されている
同基地の滑走路の2か所に、空母への着艦をイメージできるマーキングがなされ、空母上のヘリポート位置などマーキングも含め、艦載機パイロット訓練を意識して準備されていることが明らかである

また同基地南部には、艦載機が格納可能な24個の強化シェルターが2020年までに設置済で、追加で北部にも2機収納可能なシェルターが2か所で建設中である
海南島では他にも海軍関連インフラの大規模増設が行われており、無名航空基地でのJ-15の初確認と合わせ、今後同島を拠点とした中国海軍の活動活発化が予期される
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Lingshui Hainan2.jpgいつもながら、世界からの批判にも聞く耳を持たず、淡々と粛々と軍備強化を続ける中国の勢いに唖然とするばかりです

J-31(FC-31)の成熟度がどれほどか、第3の空母の建造や米海軍でもうまくいっていない電磁カタパルトを中国がものにできるか等、興味は尽きませんので、時々フォローしたいと思います

第3の空母Shandong関連の記事
「第3の空母は電磁カタパルト搭載か?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-20

廉価版F-35とも言われたJ-31関連の2016年の記事
「輸出用の中国製ステルス機J-31改良型初飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-12-27

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単発中国戦闘機が国産エンジン搭載で初部隊配備か [中国要人・軍事]

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単発J-10C戦闘機に国産WS-10B搭載が演習参加初確認
長年のロシア製エンジンへの依存を断ち切れるのか?

J-10 WS-10B4.jpg11日付Defense-Newsは、中国国営ラジオwebサイトが中国軍の実弾射撃演習を紹介した画像で、部隊配備された単発のJ-10C戦闘機に国産WS-10Bエンジンが搭載されているのを初めて確認したと紹介しています。

これまで中国は戦闘機のエンジンをロシア製に依存し、徐々に双発以上の戦闘機や輸送機に国産エンジンの搭載を試みていた中でしたが、ついに単発の戦闘機にも本格搭載を開始して部隊配備が開始されたのが真実であれば、中国の航空技術が大きな壁「エンジン開発」を乗り越えたことを示すこととなります

J-10C WS-10B.jpg国の工業総合力レベルを示すバロメータと言われるジェットエンジン開発で中国は苦戦が続き、20年以上前から中国産エンジンエンジン開発に取り組んでいると記憶していますが、試験的な搭載機が確認されても実戦配備には至らないケースや、いったん中国製エンジンの搭載を始めても、再びロシア製エンジンに戻ったりしていた記憶があります

例えば、2010年ごろからWS-10型エンジンを双発戦闘機J-11やJ-16に試験搭載しましたが、その後開発が行われた初の中国産空母艦載機J-13や初期型J-10には、結局ロシア製AL-31エンジンが採用されました

J-10 WS-10B2.jpg一方でその後、2018年のZhuhai航空ショーで、J-10B試験機にステルス性の高いWS-10Bを搭載して披露したり、双発のステルス形状攻撃機J-20に国産WS-15エンジンを、また4発のY-20輸送機にWS-10ターボファンエンジンを搭載開始したことが確認されていたところです

エンジンを一つしか搭載せず、エンジントラブルが墜落に直結する単発のJ-10戦闘機に、国産エンジンを搭載して部隊配備が始まっている(らしい)との今回の話は、国産ジェットエンジンへの自信を中国が深めている表れと考えられ、部隊配備の程度が気になるところです

ちなみにJ-10戦闘機は、J-11戦闘機とハイローミックスを構成する第4世代軽戦闘機の位置づけで国産され、1998年初飛行、2005年から運用開始と言われており、中国は450機以上を生産して全土で運用されています。イスラエルのラビ戦闘機の技術導入だとか、様々な情報が乱れ飛んだ中国製戦闘機ですが、公式情報はほとんど公開されていません

11日付Defense-News記事によれば
J-10 WS-10B3.jpgChina National Radioが中国空軍の実弾射撃演習(実施場所不明)を紹介した画像に、J-10C戦闘機が国産WB-10Bエンジンを搭載したことが明確にわかる様子が写っており、部隊配備の単発戦闘機に初めて国産エンジン搭載が確認できたと話題になっている
画像のJ-10C戦闘機の機体番号は画像処理して消されており、所属部隊が判明しないように配慮されているが、西側の中国軍用機専門家は、広東省汕頭市所在の中国空軍部隊のJ-10Cに国産エンジンが搭載され配備されたのだろうと分析している

中国は成都飛機工業公司 (Chengdu Aircraft Industries)製造のJ-10戦闘機に、国産エンジン搭載を2011年頃から試験しており、J-10BやJ-10C試験用航空機への搭載が目撃されていたが、部隊配備用の量産型への搭載開始は明確ではなかった
中国は新型機の部隊配備を公表することは普通ないので、いつから国産WS-10B搭載型のJ-10Cが配備開始されたのか不明である
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Berrier DIA2j.jpg先日ご紹介した国防情報長官(DIA長官)の中国軍事力に関する議会証言で「中国は約6年後には基礎的な軍事近代化を達成し、15年以内に最も破壊的な新たな軍事能力導入を目指している」と延べ、「軍民融合体制」で「特定57分野に照準を定め」、米国を出し抜く決意だとの分析を披露していました

また、人工知能AI、高速計算機、量子計算機、バイオ技術、先進ロボットなど世界が注目する将来技術分野で世界をリードしているとも分析し危機感をあらわにしていたところです。このようなIT関連だけでなく、草の根の工業力全般が試されるジェットエンジン分野でも成熟している中国に恐ろしさを禁じえません

WS-10エンジンが登場する過去記事
「中国航空ショーでのJ-20を評価する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-11-10-1
「J-20が初の海上行動」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-05-12-1
「報道官が戦闘能力発言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-1

国防情報長官(DIA長官)の中国軍事力分析
https://holylandtokyo.com/2021/05/02/212/

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中国空軍がY-20U空中給油機を量産開始か? [中国要人・軍事]

2020年末、4機の機影が西安の飛行場で
中国軍の弱点だった空中給油に国産機量産か

Y-20U tanker.jpg18日付Defense-Newsは、昨年12月30日に撮影された西安飛機工業(集団)公司が所在する西安閻良飛行場の衛星写真を紹介し、2018年に初飛行が報じられたY-20U空中給油機が4機確認できると報じ、3機が量産機ではないかと推測しています

中国空軍にとって空中給油機は弱点・不足・ギャップ分野と呼ばれ、現在は1950年代設計のソ連製Tu-16の中国版H-6爆撃機を改良した給油量の少ないH-6U空中給油機20機余りと、ウクライナから2014年に輸入した3機のIl-78MP給油機(Il-76旅客機改良)を保有していますが、空中給油が確認されることはあまりありません

Y-20U tanker2.jpg中国空軍は2016年に就航したY-20輸送機を空中給油機に改良して問題解決を狙い、2018年にY-20U空中給油機の試験機初飛行が伝えられていました。今回撮影された4機のY-20Uの内、1機はこの開発試験機だとDefense-Newsは報じています

Y-20輸送機もY-20U空中給油機も、共に4基のロシア製D-30KP-2ターボファンエンジンを搭載しており、中国国産WS-20ターボファンエンジンへの切り替えを狙って開発が続いているようですが、WS-20の投入は早くても2024年以降だと言われています

推測が多い記事ですが、中国軍の着実な能力アップの一環ですので、ご紹介しておきます

YouTube上のY-20とY-20U紹介映像


18日付Defense-News記事によれば
2020年末に撮影され、Planet Labs社からDefense-Newsに提供された衛星写真は、両方の翼端下に空中給油用のポッドを装着した様子が「影」として確認できるY-20U空中給油機4機の存在をとらえている
Y-20U tanker3.jpg撮影された西安閻良(Xi’an-Yanliang)飛行場には、西安飛機工業(集団)公司(XAC:Xi’an Aircraft Company)の工場があり、4機の周辺には計16機のY-20輸送機が確認できる

ちなみに西安閻良(Xi’an-Yanliang)飛行場は試験飛行の拠点となっており、中国製航空機の飛行試験を行う組織が所在している
Y-20U空中給油機はhose and drogue方式の空中給油機で、撮影された4機の内、3機はグレーに塗装され、グレーの1機は試験開発用の1機と推測されている

中国軍にとって空中給油能力は弱点の一つと言われており、今後のY-20Uの製造状況や空中給油訓練の様子が注目されている
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Y-20U.jpg最近、中国空軍の大型爆撃機H-6の最新型が、極超音速兵器の搭載試験らしき飛行を行っている様子が確認されたり、グアム島の米空軍アンダーセン基地を攻撃する模擬映像が中国空軍により公開されたりと、中国の大型爆撃機が注目を集めています

そんな中国航空アセットの能力を、行動半径延伸や飛行時間増強で支えるのが空中給油機で、太平洋の島々や海面に分散して被害を免れようとする米海空軍戦力への大きな脅威です

じわじわとボディーブローのように効果を発揮し、西側の作戦計画の選択肢を狭める役割を果たす、中国空軍Y-20U空中給油機の今後に注目いたしましょう

中国空軍公開のアンダーセン米空軍基地攻撃デモ映像
「H-6Kのグアム島ミサイル攻撃模擬映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23

中国の最新型大型爆撃機が極超音速兵器搭載試験か?
「中国空軍H-6Nが極超音速兵器試験?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20

軍事ブロガーJSFさんの極超音速兵器「DF-17」解説
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20191008-00145888/

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中国が対艦弾道ミサイル試験に成功か [中国要人・軍事]

昨年8月、周辺に展開の米軍機や米軍艦艇に見せつけるように
DF-26BとDF-21Dを時差発射で同時目標着弾か

DF-26D 2.jpg13日付読売新聞が、関係筋情報として一面サブトップに、「【独自】中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か」との記事を掲載し、2020年8月に中国軍が、「米空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイルの発射試験を行い、米軍が監視する目の前で「目標直撃」の成功を収めていたと報じています

中国軍は、射程約1500㎞の「DF-21D」と、射程4000㎞のDF-26Bとの移動する艦艇攻撃用の弾道ミサイルを保有し運用を開始していると報じられてきましたが、時速50㎞程度で海上を移動する艦艇位置をリアルタイムで把握して攻撃する能力が本当にあるのか、海上目標攻撃試験が未確認であったため、「半信半疑」な思いが西側関係者の間では交錯していました

DF-21D 6.jpgそんな中、昨年11月にDavidson太平洋軍司令官が講演で、「中国軍は動く標的に向けて対艦弾道ミサイルをテストした」と認めていましたが、実際に目標艦艇に命中させていたか等の細部については言及していませんでした

今回の読売の「関係筋情報」でも、移動する目標情報をどのようにミサイルに伝えて命中させたのか等については触れられておらず、課題と考えられてきた中国軍の「海上でのリアルタイムISR能力」については評価が難しいところですが、当該ミサイルの射程からすれば、米空母や主要な米海軍艦艇が第1列島線はおろか、第2列島線より中国大陸に近づくことのリスクが益々高くなったことに間違いはありません

DF-21D 5.jpgなお本件は、8月26日に香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)が、中国軍が8月26日朝、内陸部の青海省と沿岸部の浙江省からそれぞれ中距離弾道ミサイルを1発ずつ、南シナ海に向けて発射し、中国軍が設定した演習海域に着弾したと中国軍に近い消息筋が明らかにした、と報じていたところでもあります。(産経web報道 https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200827/mcb2008270826016-n1.htm

13日付読売新聞1面記事によれば
中国軍が南シナ海で2020年8月に行った対艦弾道ミサイルの発射実験の際、航行中の船を標的にしていたことを、中国軍の内情を知りうる関係筋が明らかにした。米軍高官もこの事実を認めている。「空母キラー」とも呼ばれるミサイル2発が船に命中したとの複数の証言もあり、事実とすれば、中国周辺に空母を展開する米軍の脅威となる

DF-26 浙江省.jpg発射実験は8月26日、海南省とパラセル(西沙)諸島の中間の海域で行われた。関係筋によれば、無人で自動航行させていた古い商船を標的に、内陸部の青海省から「DF-26B:東風26B」(射程約4000㎞)1発を先に発射。数分後、東部の浙江省からも「DF-21D:東風21D」(射程1500㎞超)1発を発射した。ミサイル2発は「ほぼ同時に船を直撃し、沈没させた」という

別の関係筋も、ミサイル2発が商船に命中したと証言した上で、海域周辺に展開していた米軍の偵察機やイージス艦に「中国軍のミサイル能力を誇示した」と明かした。中国軍が南シナ海で動く標的に発射実験を行ったのは初めてとみられる。船の位置を捕捉する偵察衛星などの監視体制、ミサイルの精密度が着実に向上していることを示す
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記事によれば、DF-26とDF-21を別々の場所から時間差で発射し、海域周辺に展開していた米軍の偵察機やイージス艦の目の前で、海南省(島)と西沙諸島の中間の海域を自動航行する古い商船に「ほぼ同時に」命中させたとの事です

DF-26.jpg目標の商船の位置を商船自身が発信していた可能性とか、海南島やパラセル諸島から艦艇の位置をミサイル部隊に通報していた可能性もありますが、5000名の乗員が乗り込み、数兆円の価値がある虎の子アセットを、米軍がリスクを冒して中国大陸に接近させる可能性がさらに低下したと言えましょう

また、コロナの話題ですっかり中国の南シナ海や尖閣周辺での乱暴な行動が目立たなくなっている中、中国軍事力増強に警鐘を鳴らす意味で、重要な読売の報道です

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
「2020年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-02
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
「2011年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-25-1

防研の「中国安全保障レポート」紹介記事
1回:中国全般→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-19
2回:中国海軍→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17-1
3回:軍は党の統制下か?→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-23-1
4回:中国の危機管理→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
5回:非伝統的軍事分野→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-22
6回:PLA活動範囲拡大→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-09
7回:中台関係→サボって取り上げてません
8回:米中関係→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-2
9回:一帯一路→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-02-11
10回:ユーラシア→サボって取り上げてません

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民間研究者:中国核弾頭は国防省推計より多い [中国要人・軍事]

国防省は200発強、民間研究者は350発
米露の1550発上限(新START条約縛り)よりは少ないが

Kristensen.jpg12月14日付Defense-Newsは、FAS(Federation of American Scientists)の研究者2名が、中国の核弾頭保有数を国防推計よりはるかに多い350発程度と見積もり、現在開発中と言われる空中発射型の極超音速兵器や巡航ミサイル、地上移動式最新ICBMなどへの将来搭載を弾頭を考慮すれば、その数はさらに増加するとの研究レポートを紹介しています

国防省発表の「中国の軍事力」レポート最新版では、「low 200s:200発代の低い数」との見積もりとなっているようですが、民間研究者Hans Kristensen氏とMatt Korda氏は、約350発に含まれるのは地上発射極超音速ミサイルやICBM、更に潜水艦搭載SLBMをカウントしたものだけだと説明しているようです

14日付Defense-News記事によれば
H-6N 3.jpg350発の内、272発は運用可能体制にあると表現し、204発が地上配備ミサイル用、48発が潜水艦発射用、20発が爆撃機からの自由落下爆弾だとレポートしているが、爆撃機用の20発は事実上「冬眠状態」だと表現している
それでも中国では最近、H-6爆撃機に極超音速兵器のモックアップを搭載して飛行している様子が確認されており、開発中とはいえ、遠くない将来に爆撃機搭載弾頭が運用体制になる可能性がある

ただし推定350発の中には、開発中と推測されている空中発射型極超音速ミサイルや弾道ミサイルは含まれておらず、同じく開発中(?)のDF-5C多弾頭ICBM用の核弾頭も含まれておらず、旧式弾頭が破棄されても核弾頭数が350発より増えるだろうと同レポートは推測
DF-5C.jpgそれでも、中国が保有する核弾頭数は米露(1550発上限:新START条約縛り)と比較するとはるかに少なく、トランプ政権のMarshall Billingslea兵器管理交渉代表が訴えている「中国は米露と同数レベルの核弾頭保有を目指している」との主張には、ほとんど根拠がない・・・と同レポートは主張している

同レポートはまた、中国の核ミサイル部隊の即応態勢は高くないと述べ、大部分の核弾頭は集中管理されており、一部が地方に保管されている程度だと分析。この点は国防省レポートも同じ見立てで、発射機、ミサイル、弾頭は別々に保管されているとしている
Hypersonic8.jpg一方で国防省側は、中国軍のミサイル旅団は即応体制訓練を行っており、訓練ではミサイル旅団が月単位で展開場所を変更しながら、交代で即応態勢を維持する様子をレポートしている

中国側は核兵器部隊について「緩やかな即応態勢」にあると表現し、指定された部隊がミサイル保管施設の近傍に展開待機してしているとレポートしているが、当該部隊は中央軍事委員会の目の届く範囲に置かれ、不穏な動きがあればすぐに対応できる状態に置かれている模様
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中国が様々な核弾頭運搬手段を、様々な射程で準備してくると、西側はどうするのか・・・との重い課題が突き付けられつつあります

米潜水艦用に低出力核弾頭搭載兵器が開発され、F-35内装兵器庫に搭載可能なB61-12新型戦術核兵器の搭載飛行試験が終了したり、核兵器使用のハードルが低くなる方向にある中、日本は米軍の核兵器受け入れを求められる可能性があります

日本でも、研究者や専門家はその足音に気づいているのかもしれませんが、だれも口に出さない、出せないのが今の日本です

軍事ブロガーJSFさんの「DF-17」解説
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20191008-00145888/

中国の極超音速兵器開発
「中国空軍H-6Nが極超音速兵器試験?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1
「中国が優位なのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-14

「SIPRIが核兵器の年次報告」https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-17

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2021年版「中国安全保障レポート」はサイバー宇宙情報軍民 [中国要人・軍事]

新ドメインを扱い最若手を執筆責任者に抜擢

China report2021.jpg11月13日、防衛省の防衛研究所が毎年恒例第11回目となる「中国安全保障レポート2021」を発表しました。副題として「新時代における中国軍事戦略」を掲げ、情報、サイバー、宇宙、軍民協力といった関心の高い新ドメインを取り上げています。まだ本レポートは日英中3か国語で提供され、防衛研究所webサイトで無料公開されています。

このレポートは、世界に大きな影響を与えつつある中国の戦略的・軍事的動向を、中国専門家だけではなく、他地域の専門家の視点も交えて分析し、「あくまでも執筆者の個人的見解で、防衛省の公式見解ではない」との注釈付ながら、実質的には防衛省の見方を国内外に発信するためのものです

巻頭で「現在では本研究所を代表する出版物として各国・地域の研究機関やメディアなどから高い関心を集めるようになっている」と自ら記載しているように、中国を見る上での貴重な資料ですので、末尾の過去記事と合わせ、ぜひご活用ください

以下では手を抜いて、2ページにまとまられている「要約」部分の概要をつまみ食いでご紹介いたします

第1章 情報化戦争の準備を進める中国
ISR War China.jpg中国が現在まで一貫して採用している「積極防御」戦略は、毛沢東以降の共産党指導者による軍指導の過程で、徐々に先制攻撃重視に変化してきている
毛沢東時代のは、攻撃を受けた後に反撃する「後発制人」を前提とし、鄧小平時代には通常兵器使用の局地戦争が戦略レベルに引き上げられ、積極防御戦略は局地戦争の持つ先制攻撃概念も内包するようになった

江沢民時代は、「ハイテク条件下での局地戦争」における勝利を目指し、胡錦濤時代に差し掛かる頃には情報の重要性が認識され、「情報化条件下での局地戦争」の勝利を目指し、先制攻撃の重要性が高まった
習近平政権になると、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域を効果的に運用した情報化戦争における勝利が志向されるようになる。軍種の境界を無くして統一指揮される軍隊が、人間の判断によって物理的対象を攻撃する

さらに、智能化戦争の段階に至ると、方針決定に人工知能やゲーム理論を利用し、相手意図を分析して指揮官に提供する指揮システムが構築され、攻撃対象もサイバー空間や認知空間など非実体的なものが含まれるようになる

第2章 中国のサイバー戦略
Cyber war China.jpgPLAは、情報支配を意味する「制情報権」が現代戦で核心的主導権が重要との認識を持ち、自身の情報化とともにサイバー戦略を発展させてきた
2015年末新設の戦略支援部隊は、「制情報権」掌握に加え、宇宙・サイバー・電磁波領域を含めた統合作戦の情報支援、先端技術の軍事力転化などを担うとみられる。またPLAは「制情報権」掌握のため、平時から情報窃取を目的とするサイバー作戦や、戦争初期の段階で機先を制するサイバー攻撃を重視している

他方で、PLAは情報化を進める中で情報システムへの依存を深め、情報産業で外資導入を進めた結果、脆弱性を抱える現状に危機感を強めている。このためPLAは、サイバー核心技術の国産化と専門人材の育成を図っている
また「制情報権」の観点から、自国主導のサイバー空間に係る国際規範と国際標準の拡大を目指しているが、中国の活発な取り組みは、米国からの厳しい警戒と対応を招いてい

第3章 中国における宇宙の軍事利用
Space China.jpg中国の宇宙活動は当初から密接に軍事と関わりながら展開してきた。他方で、PLAで宇宙の軍事価値が広く認識されるようになったのは、1990年代以降の湾岸戦争等を通じてであり、現代戦勝利の鍵は情報で、そのため宇宙を制する必要が強く認識されるに至った。来たる智能化戦争でも、宇宙は戦争遂行上、不可欠な領域として位置付けられている
PLAは陸海空作戦支援に宇宙を利用するとともに、他国の宇宙利用を妨げる能力も整備している。また中国では、政府や軍の支援を受け新興宇宙企業が急速に技術力を向上させており、将来的には軍が民間の技術を導入したりサービスを利用する時代が来ると見込まれる

米中は互いの宇宙活動に強い警戒感を有し、最近では月とその周辺の空間が新たな争点領域になり始めている。またインドが 2019年に衛星破壊実験を実施した背景には、対中国抑止力を獲得の狙いあるとみられている
一方で、中国との宇宙分野での協力に前向きな国家も少なくなく、中国は軍備管理や衛星測位、宇宙状況認識などの分野で熱心に協力を進めている

第4章 中国の軍民融合発展戦略
Civil Military.jpg習近平政権の下、軍民融合を通じ軍事力強化が進められている。軍民融合発展戦略は、軍事と経済社会を結びつけ軍事力強化と国家振興を目指すものである。PLAは創設以来、生産活動に従事するなど人民との密接な関係を持ってきたが、市場経済化の過程で中国民間企業の技術水準が向上していることを背景として、PLA軍事力強化のために軍民融合が重視されてきている

習近平政権は、中央軍民融合発展委員会という強力な組織を新設し、軍民融合を進める施策を次々と打ち出し、新たな安全保障領域に係る国防科学技術工業の重点化、先端技術の積極的な軍事利用、そして核心技術の国産化などを進めている

しかし、中国が国内で軍民融合を進める一方で、積極的な投資活動・技術交流を通じ海外からの技術導入を図ることによって、欧米諸国内に安全保障観点の懸念をもたらしており、欧米諸国における貿易投資規制の強化などにつながっている
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Civil Military2.jpg情報、サイバー、宇宙、官民協力は、西側先進国では左翼勢力の反対活動や妨害活動でなかなか前進が難しい分野ですが、中国やロシアなど専制国家が得意とする分野です

一方で、レポートがサイバー分野で指摘する「PLAは情報化を進める中で情報システムへの依存を深め、情報産業で外資導入を進めた結果、脆弱性を抱える現状に危機感を強めている」との部分のように、急速に発展を遂げる分野では弱点を構成するケースも多いので注目したいものです

約100ページのレポート現物
http://www.nids.mod.go.jp/publication/chinareport/pdf/china_report_JP_web_2021_A01.pdf

防研の「中国安全保障レポート」紹介記事
1回:中国全般→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-19
2回:中国海軍→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17-1
3回:軍は党の統制下か?→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-23-1
4回:中国の危機管理→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
5回:非伝統的軍事分野→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-22
6回:PLA活動範囲拡大→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-09
7回:中台関係→サボって取り上げてません
8回:米中関係→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-2
9回:一帯一路→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-02-11
10回:ユーラシア→サボって取り上げてません

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
「2020年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-02
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
「2011年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-25-1

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中国空軍H-6Nに空中発射極超音速兵器搭載か? [中国要人・軍事]

ネット上に流布された8秒間の映像が話題
H-6N爆撃機の胴体下に試験用キャプティブ弾か?

H-6N 3.jpg19日付Defense-Newsは、河南省の中国空軍基地(Neixiang Ma’ao)で撮影されたと推定されるH-6N爆撃機の画像を掲載し、中国軍が開発する空中発射型の極超音速兵器の模擬弾(キャプティブ弾)を胴体下に搭載しているのではないか・・・と報じています

2018年版の米国防省レポート「中国の軍事力」は、中国軍が核弾頭搭載可能な空中発射弾道ミサイル「CH-AS-X-13」を開発中だと記載していましたが、今回撮影されたミサイルらしきものがそれに該当するのかは不明です

豪州在住で日本を含むアジアの話題をカバーしているMike Yeo記者による記事で、映像の出どころや撮影時期や場所などの情報は不明ながら、ロシアと異なり、公開情報として滅多に出てこない中国軍の極超音速兵器開発に関する記事ですのでご紹介します

19日付Defense-News記事によれば
Henan Province.jpg中国軍が開発中だと伝えられてきた空中発射弾道ミサイルが、極超音速兵器である可能性が出てきた
中国空軍のH-6シリーズ大型爆撃機の最新型であるH-6N爆撃機が着陸する様子をとらえた映像がネット上にアップされ、映像の質が低くはっきりとはわからないが、胴体下に極超音速兵器を搭載している可能性がある

映像では、H-6N爆撃機の胴体下部が少し凹型にへこんでミサイルらしきものが搭載しやすいような形状になっており、搭載ミサイルは、弾頭部分にDZ-ZF極超音速飛翔体を使用し、ブースター部分にDF-16中射程弾道ミサイルを使用したDF-17極超音速ミサイルに非常に似ている
DF-17 2.jpg中国軍の空中発射極超音速兵器開発がどの程度進んでいるのかは不明だが、映像からは、少なくともミサイルのモックアップを機体に搭載し、様々な飛行パターンで空力特性や機体への影響を確認するキャプティブ開発段階にあることを示唆しているように見える

米国防省は、少なくとも中国が2014年から極超音速兵器の開発に取り組んでいると分析している。極超音速兵器は、飛翔コースが予測できる弾道ミサイルとは異なり、探知しにくい大気圏内を飛翔し、飛翔中に経路を変更可能であることから、これまでのミサイル防衛網では対処困難と言われている
H-6N Neixiang Ma’ao.jpg映像の撮影場所は不明だが、米空軍大学内の中国航空宇宙研究所は、短い映像から河南省の中国空軍「Neixiang Ma’ao」基地ではないかと推測している。H-6爆撃機部隊が所属している同基地には3600m級の滑走路とH-6を十分格納できるシェルター20個が確認できるが、衛星写真によれば最近、丘の側面から穴を掘った形の幅70mの出入り口を持つ地下施設工事が行われている
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2019年10月1日の中国建国70周年軍事パレートに初登場し、世界が注目した極超音速兵器「DF-17」ですが、航空機搭載型が開発されていても不思議ではありません。米軍も陸海軍が共同で3軍共通飛翔体を開発し、陸海空軍がそれぞれに発射機を開発していますから・・・

どなたが撮影したのか、いつどこで撮影されたのか不明の映像です。映像に白い車が移っていますが、大丈夫でしょうか・・・

Mike Yeo記者のツイッター関連投稿
https://twitter.com/TheBaseLeg/status/1318161366276960259

軍事ブロガーJSFさんの「DF-17」解説
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20191008-00145888/

中国の極超音速兵器開発
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1
「中国が優位なのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-14

ロシアの極超音速兵器
「露が対艦極超音速兵器試験に成功か」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-08
「ロシア第3の超超音速兵器3M22 Zircon」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
「プーチンが超超音速兵器を大自慢」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-26
「ロシアが新型核兵器続々開発と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-1
「ロシアも取り組み表明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-11

米軍の極超音速兵器開発
「3月の極超音速兵器テストは誤差20㎝」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-14
「3軍協力で極超音速兵器開発」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-15-1
「ボディー試験に成功」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-22
「空軍開発本格化」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-16
「攻防両面で超超音速兵器話題」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-09-08-1
「防御手段無し」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-03-21-1
「宇宙センサー整備が急務」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-31

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中国空軍がグアム島攻撃の模擬映像公開? [中国要人・軍事]

中国空軍H-6Kが搭載ミサイルで攻撃
攻撃対象基地がアンダーセン基地ソックリ
ハリウッド映画からの無断借用映像も?

H-6K.jpg18日、中国空軍政治工作部が作製した2分19秒の爆撃機プロモーション映像が中国版ツイッターと言われる「Weibo」上に公開され、爆撃機による模擬の飛行場攻撃映像を見た西側メディア等から、攻撃された飛行場がグアム島の米空軍アンダーセン基地ソックリだとの声が上がています

プロモーション映像は、中国内陸部の空軍基地を飛び立つ行動半径約4000㎞のH-6爆撃機の最新型「K型」(射程2000㎞以上の巡航ミサイルCJ-10やDJ-10を搭載可能)が、編隊を組んで、また戦闘機にエスコートされて行動する様子を描き、パイロット操作でミサイルを発射し、攻撃目標となった飛行場から大きな爆発に伴う火柱が上がる様子を紹介しています

H-6K3.jpg最後は母機地に戻ったH-6K爆撃機から降り立った搭乗員が、任務の様子を笑顔を交えて語りながら、機体から歩いて戻ってくる様子で締めくくっています

映像にBGMはありますが、特にナレーション説明はなく、中国空軍爆撃機部隊をアピールする広報映像のようですが、2分余りの映像にはハリウッド映画の映像をそのまま「パクった」と思われる部分も見られ、中国らしい映像となっているようです

18日に中国SNS上に公開された映像
 

21日付Military.com記事によれば
18日に「Weibo」上に公開された映像についてロイターは、映像の中で攻撃対象となった滑走路は、そのレイアウト等からグアム島の米空軍基地をイメージしたものだと指摘している
香港の英字紙South China Morning Postも、「グアム島の米軍施設に似ているというより、そのものを表現している」と報じている

ネット上では、中国空軍の映像にはハリウッド映画の映像をそのまま「パクった」部分があるとの指摘が行われており、ミサイルが攻撃目標の飛行場に向かうシーンが、ハリウッド映画「Transformers: Revenge of the Fallen」冒頭で、ミサイルがディエゴガルシア島に向かうシーンと同じだと指摘されている
H-6K2.jpgまた攻撃された飛行場が爆発するシーンは、ニコラス・ケージが主演の映画「The Rock」で、サンフランシスコ湾のアルカトラズ刑務所が爆発するシーンの爆発映像が借用されていると指摘されている

もちろんプロモーション映像を作成した中国空軍政治工作部は、攻撃映像がどこへの攻撃を表現したものかコメントしていない
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米国と中国の対立激化は多方面で進んでいますが、中国空軍政治工作部のクレジット入りの映像公開は、ちょっと大人げなく「中学生のような」行動に思えます

ハリウッド映画の映像そのまま「パクリ」に至っては、中国政府が著作権などまったく気にしていないことを大声で叫んでいるようなもので、その無神経さにも驚きです

2分19秒の何のひねりもない映像ですが、中国軍のそれなりの幹部が確認して公開していることを考えると、議論が通じない相手であることが伺えます

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
「2020年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-02
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
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「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
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中国「第3の空母」は電磁カタパルト搭載か? [中国要人・軍事]

CSISが初めて全体像が確認できた衛星写真から分析
初のカタパルト(電磁式?)搭載本格空母か

China 3rd CV.jpg16日、CSISの「ChinaPower」とのプロジェクトが、2018年後半から衛星写真で継続的にモニターしている中国海軍第3空母の建造状況をレポートし初めて雨露をしのぐカバーがない状態のクリアーな映像が得られ分析したところ、既に部隊配備されている中国空母「遼寧:Liaoning」や「山東:Shandong」よりも大型で、カタパルトを備えた本格空母になる可能性があると分析しています

1日に米国防省が発表したレポート「中国の軍事力」によれば、建造中の第3の空母は2023年に作戦可能体制になると見積もられているようです。

また13日付の中国政府系英語紙Global Timesは、今年後半か来年年初に進水するだろうと報じ、更に中国専門家のコメントとして、新空母は米海軍Ford級空母が開発成熟に苦労している電磁カタパルト(EMALS)を搭載しようとしている可能性があると記載しており、上海市長興島の造船施設に注目が集まっているようです

16日更新のCSIS「ChinaPower」等によれば
China CV.jpg8月18日撮影の商用衛星写真の分析から、上海市長興島の江南造船(集団)有限責任公司(Jiangnan Shipyard)で建造されている中国海軍第3の空母は、幾つかに分割して建造されている船体の長さを合計すると喫水線ラインで297mとなっており、他空母の建造例からすると完成すれば更に10数メートル全長が延び、遼寧の304mや山東の315mより大型となり、Ford級の337mに近づく可能性もある
排水量は「遼寧:Liaoning」の6万トンや、「山東:Shandong」の7万トン級より大きい8万トン級と見られているが、Ford級の10万トンには及ばないと見られている

「遼寧」や「山東」はカタパルトを装備せず、艦載機発進時に自力推進力のみで艦載機をスキージャンプ台で離陸させることから、燃料や兵器を多く搭載した重い機体を離陸させることができず、結果的に艦載機の行動半径や攻撃能力は大きく制限されている
China 3rd aircraft c2.jpgしかしCSIS「ChinaPower」は、「多様な非公式レポート:Various unofficial reports」が第3の空母にカタパルト、しかも米海軍もFord級空母で苦労している電磁カタパルト(EMALS:electromagnetic aircraft launch system)を搭載するため、中国が膨大な開発投資を行っていると紹介し、今後の建造状況を注視すると述べている

またCSIS「ChinaPower」は、第3の空母が建造されている上海市長興島の江南造船施設が急速に拡大されており、空母近傍では世界最大級の原油タンカーやLPG輸送タンカーが既に建造されているほか、350m級の長さの艦艇建造が可能な造船ドックの建設も進められており、将来の更なる大型空母建造の拠点となる可能性があると分析している
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CSIS「ChinaPower」には、「第3の空母」の鮮やかな衛星写真が解説付きで公開されていますので、ご興味のある方はぜひサイトをご覧ください
https://chinapower.csis.org/china-carrier-type-002/ 

China 3rd aircraft c.jpgこれだけ精密誘導兵器が発達拡散している世の中で、有事における空母の活動範囲は著しく限定され、空母が前線(このことばが将来存在するのか不明ながら)近くで活動することは難しいと、米国防省や米海軍も想定し始めており、当然中国も織り込み済のはずです

それでも中国が国産空母建造を着々と進めるのは、平時からの中国のプレゼンスを第一列島線内から第二列島線あたりまでしっかりガッチリ確保し、太平洋の半分は中国の政治経済文化軍事勢力圏に収めようとの狙いでしょうか。更には中東やアフリカ、北極圏にまで勢力圏の拡大を図るということなのでしょうか・・・

「中国軍事」カテゴリー記事約200本
https://holyland.blog.ss-blog.jp/archive/c2300801487-1

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国防省が2020年「中国の軍事力」報告書発表 [中国要人・軍事]

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過去10年間で最も遅い時期の発表です

2020 China report.jpg1日、米国防省のChad Sbragia中国担当次官補代理がAEIで講演し、同日発表の中国軍事力に関する年次レポート(今年は昨年から33%増しの200ページ)の内容を紹介しました

私の知り限り、この重要なレポートの発表会見がペンタゴン以外で行われたことはなく、共和党系のシンクタンクAEIが場所に選ばれたのがなぜなのか不明です。「コロナ」の影響で、場所を選んだとでもいうのでしょうか?

200ページの報告書を読む気力がなく、日本時間の2日に幾つかの報道を見たのですが、中国海軍に関する記述が「艦艇数が350隻で世界一」との記述程度で、核戦力やミサイルや空軍に関する記事内容が多く、本日はとりあえず報道が取り上げた部分をご紹介します。今後中国海軍に関する部分が見つかれば追記します

1日付米空軍協会web記事等によれば
●中国の軍事費は22兆円で、昨年から6.2%増加している。中国のGDP成長率は10年前の9%から現在は7%に減速しているが、国防費は過去10年間で倍増している
Sbragia2.JPGなおかつ、米国の国防費の2/3が人件費や医療費や年金に投入されるのに対し、中国の国防費は大半が装備購入費や作戦運用費に投入され、更に米国製兵器システムが中国より高い人件費や開発費で高価な半面、中国は安価な労働力と不正な手段による技術入手による低い開発費の恩恵を受けている

中国が自身が2049年までに「世界レベルの軍隊」を持つとの目標を掲げている具体的意味は不明だが、ペンタゴンは、2035年までに中国軍の基礎的近代化を完了し、米国を今世紀半ばに凌駕するだろうと分析している。これには統合作戦能力向上や官民の軍需産業ベースの協力関係強化による国家としての「dual use」生産能力向上も含まれている

海外拠点に関し、中国はアフリカのジブチに拠点を確立しているが、その他にもMyanmar, Thailand, Singapore, Indonesia, Pakistan, Sri Lanka, United Arab Emirates, Kenya, Seychelles, Tanzania, Angola, and Tajikistanで拠点を確保すべく、「一帯一路」構想の推進に合わせ何らかの働きかけを行っている
中国海軍は「世界一の規模である」と同レポートは表現し、米国が293隻のところ、中国海軍は大型水上艦艇130隻を含む350隻を保有している点を強調している

H-6N.jpg地上発射の弾道ミサイルや巡航ミサイルに関しては、中国は500-5500㎞射程(INF全廃条約が規制していた範囲)の同兵器を1250発保有しているが、米国は300㎞以下のものしか保有していない
中国は空中発射巡航ミサイル能力にも力点を置き、H-6爆撃機改良型が搭載可能となり、無人偵察機の射出と合わせた能力向上を済ませている。またH-6N型は初の核兵器可能で空中給油能力がある機体であり、これにより中国も核の3本柱を得たことになる

関連で戦略ミサイル原潜SSBNに関し、中国海軍は094型原子力潜水艦(晋級)4隻をすでに運用し、新たに2隻が製造最終段階にあるとし、更に2030年までには開発中の096型(唐級)を合わせて8隻体制になる可能性がある
094 SSBN.jpgなお中国SSBNは射程7500キロの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪2(JL2)」を12発搭載でき、中国南部の海南島の亜竜湾海軍基地に配備されている。中国が南シナ海の支配を狙うのはSSBNの聖域を確保することが大きな理由の一つだと言われている

防空能力はロシア製S-300やS-400を配備することで世界最高レベルにあり、これに国産防空システムを加え、更にまもなく弾道ミサイル防衛能力も加わることになる。「強力でで重層配備されている」とレポートは表現している
中国海軍と空軍の戦闘機は、保有計約1500機の半分が4世代機に更新され、練習機なども含め5年程度で4世代クラスに置き換わる。他にステルス性を持つ攻撃機J-20の搭載兵器を拡大されつつ最初の部隊に増強され、ロシア製最新鋭機Su-35も20機以上購入済である

西側のF-35そっくりなFC-31/J-31は、国内用と輸出用が生産中であるステルス戦略爆撃機については国防省の評価は記載せず、外部専門家の「開発には10年以上かかるだろう」との言葉を紹介しているのみである
KJ-500.jpg無人機については多様なタイプが輸出用も含め製造されており、米軍のRQ-4やMQ-9そっくりなものも含まれるほか、米海軍が開発に取り組んだ無人ステルス艦載機X-47に似たGongji-11が昨年の軍事パレードに出現している。他に軍事パレードには、西側軍が保有しない電子戦や高速攻撃を想定した無人システムが登場していた

早期警戒管制機にも進展が見られ、従来のKJ-200やKJ-2000より処理能力や全天候性や探知距離が向上したKJ-500の導入が加速している

ロケット軍(以前の第2砲兵)は米軍の戦略軍に似た役割を持つが、2019年には中国以外の全世界の国が行った弾道ミサイルテスト数より多い発射試験を、中国ロケット軍が行っている。核搭載も可能な射程4000㎞級のDF-26などの中距離弾道ミサイル数も増えており、大陸間弾道弾も多弾頭化がさらに進んでいる
米本土を射程に収めるICBMに搭載可能な核弾頭数も、今後5年間で200発にまで増加し、「launch on warning」態勢に移行すると国防省は予測している

DF-26 4.jpg米国の民間企業SpaceXやBlue Originが軍事衛星打ち上げにも参入し、民間需要にもこたえている様子をまねるように、中国でも「Exspace」社がスタートアップとして出現し、官民両市場で頭角を現している

中国はまた、人工知能、量子コンピューター、自動化、量子情報科学、先端材料や生産技術にも大きな投資している
中国は、情報戦、心理戦、サイバー戦の融合を図り、一つのコマンド内に統合させようとしている。また、技術情報を窃盗するだけでなく、米国や西側の文化機関、メディア、企業や学会や政策研究機関にも巧みに接近し、「中国の代弁者」を確保し囲い込もうとしている。米国はこのような影響力作戦に狙われやすい
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ご興味のある方は、200ページの現物をご覧ください
https://www.airforcemag.com/app/uploads/2020/09/2020-DOD-CHINA-MILITARY-POWER-REPORT-FINAL.pdf 

米空軍トップが「米軍は急いで変わらなければ勝てない」との冊子を発表配信したように、中国の軍事力は急速し増強され、南シナ海や尖閣付近での行動に見られるように行動も過激さを増しています

中国により近い日本は、「変わらなければ、何もさせてもらえない」ぐらいの状態に置かれていると考えるべきでしょう

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
「2011年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-25-1

防研の「中国安全保障レポート」紹介記事
1回:中国全般→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-19
2回:中国海軍→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17-1
3回:軍は党の統制下か?→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-23-1
4回:中国の危機管理→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
5回:非伝統的軍事分野→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-22
6回:PLA活動範囲拡大→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-09
7回:中台関係→サボって取り上げてません
8回:米中関係→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-2
9回:一帯一路→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-02-11
10回:ユーラシア→サボって取り上げてません

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中国軍の本格海外進出は2030年以降か [中国要人・軍事]

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Jane's社が米国の委託でレポートを
経済成長鈍化が障害と分析

Jane China.jpg4月15日、米国政府が設置している米中経済安保評議会の委託を受けた「Jane's社」が、中国軍の海外作戦能力を「兵站:Logistics」の視点から分析した「China’s Logistics Capabilities for Expeditionary Operations」との約115ページのレポートを発表し、現時点では限定的な能力だが、財政的な制約を克服し、海外の拠点整備や空母能力の向上を計れば、2030年代には相当な能力を持つ可能性があると分析しています

このような分析を受け、「Jane's社」は米国政府や議会に対し、中国による海外拠点への投資や軍事物資の事前集積の状況をよく監視し、更に中国が「一帯一路」構想と称して諸外国に資金を投入し、懐柔を図ることを防止するため、米国も資金投入や外交空白を無くす関与が必要だと提言しています

中国が第2列島線までの範囲で軍事的に相当な位置を確保した実態を受け、米国が中国の海外進出状況に危機感を覚えて委託した研究の様ですが、レポート細部を見ていませんが、中国にとっても海外での作戦能力獲得は容易ではないとの分析のようです。「経済的な逆風」を相当程度織り込んでいるようです

15日付Defense-News記事によれば
Jane China2.jpg米中経済安保評議会(U.S.-China Economic and Security Review Commission)がJane's社に委託したレポートは、中国が膨大な軍事的投資を既に行い、第1及び第2列島線内において、潜在的な敵対国に「受け入れがたい」レベルのコストを強要する能力を獲得した、と分析している
●また同レポートは、これら軍事作戦能力を活用して、災害対処や中東における海賊対処などの国際的な取り組みに参画するレベルにステップアップしているとも評価している

一方で大規模な海外での作戦遂行(large-scale expeditionary operations)能力については、中国はまだまだ十分ではない(is still a way off)と評価している
また、中国軍はアフリカ東海岸のジブチに兵站支援拠点基地を設置し、米国の中東アフリカ作戦をモニターしたり、潜在的には米国の活動を妨害する拠点としているが、2020年代にこれら海外拠点を引き続き拡大するとは考えにくい、とも分析している

ただし、2030年以降になれば、中国軍がジブチの補給基地を越える軍事拠点整備に向かう可能性が高い、との見方を示している
●また、現計画から理論的に類推すると、2035年頃には中国海軍や空軍が相当ハイレベルな戦闘行動が海外で可能になっているはずだが、強固に防御された近代的戦域で作戦するためには、海外の軍事拠点や、少なくとも友好国の港湾や飛行場を利用可能にする必要がある、と分析している

Jane China5.jpgまた、中国は空母の能力を向上させないと、世界にエアパワーを展開する能力が限られており、経済的な逆風がその遂行の前に立ちはだかっているともレポートし、「中国空母からの支援が無く不十分な状況では、統合防空システムを保有する国や領域で、中国が作戦を遂行能力は依然として限定的である」と結論付けている

これらの分析を踏まえ、レポートは米国に対し、中国による海外作戦用装備品への投資やジブチ等への作戦資材・兵器の事前集積をモニターすることや、対潜水艦作戦のための補給艦やヘリへの投資を監視する必要があると提言している
また米議会に対しては、中国が「一帯一路」構想の下に投資している相手国に対し、米国としての影響力を確保するための資金投入方法を考えるべきと提言し、「米国からの関与が途切れた空白地帯の国に、中国が軍事活動支援基盤を求めている現実に目を向けるべき。2国間でも多国間でも良いので、中国の野望を阻止するため、関係が疎遠になっている国に関与すべきである」と警告している
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レポート現物
「China’s Logistics Capabilities for Expeditionary Operations」
https://www.uscc.gov/sites/default/files/2020-04/China%20Expeditionary%20Logistics%20Capabilities%20Report.pdf

コロナの影響が中国経済にどの程度の影響を与えるかは不明ですが、欧州や西側諸国のように、国民に多額の「補償」を考える必要のない国が有利になるのでしょうか・・・

中国とすれば、経済成長著しいアジアでの覇権を確立することが第一で、アジアでの収入源を抑えた後に、2030年代からアフリカなどにより強く進出していくのかもしれません。人の駒は豊富ですから・

ご参考の記事
「海兵隊が対中国に改革構想」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-25
「混乱に乗じた中国資本の浸透警戒」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-26
「不気味:中国人留学生が米軍基地撮影で続々逮捕」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-02-25
「巨大ミサイル巡洋艦1番艦「南昌」が就航」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-15-1
「中国建国70周年軍事パレード」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-10-02

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不気味:中国人留学生が米軍基地撮影で続々逮捕 [中国要人・軍事]

フロリダ州の米海軍基地だけで約1年半で4人
海岸線から忍び込み海軍施設を撮影など

Truman Annex2.jpg23日付Military.comが、中国人の留学生が米海軍基地内に入り込んで緊要施設の写真撮影をしていたとして逮捕されて懲役1年の求刑され、判決が3月中旬に行われると報じ、同海軍基地に2018年秋以降だけで4人の中国人留学生による侵入・写真撮影事案が発生していると不気味な状況を紹介しています

記事はフロリダ州Key Westにある米海軍航空基地「Naval Air Station Key West」についての事象のみを淡々と取り上げており、同じくフロリダ州南部にあるトランプ大統領の豪華な別荘「Mar-a-Lago」へのスパイ活動とあわせて当局が注視していると紹介していますが、中国人留学生が手先となって世界各地の米軍基地等の情報収集に当たっている事例として「氷山の一角」のような気がしてなりません完全な邪推ですが・・・

米海軍航空基地「Naval Air Station Key West」は、米海軍FA-18部隊配備されてるほか、空中戦訓練に最適な空域と訓練分析装置を備えていることから、全軍の作戦機が利用する基地です。他にも水中での特殊作戦遂行部隊のほか、中米や南米の軍事作戦や治安作戦を担当する「Joint Interagency Task Force South」の中枢が配備されている基地で、かつてトルーマン大統領が「第2のホワイトハウス」として使用したことから「Truman Annex」とも呼ばれています

23日付Military.com記事によれば
Truman Annex.jpg●27歳の中国人Lyuyou Liaoは、セントルイスで中国からの国費留学生として博士課程で学んでいるが、2019年12月26日にフロリダ州南部の米海軍航空基地「Naval Air Station Key West」へ海岸線を伝って侵入し、写真撮影をした罪で2か月後に逮捕された
●Lyuyou Liaoは侵入当日、周辺にいた目撃者から軍施設への侵入と写真撮影を警告されていたが、逮捕された際は、日の出の写真を撮影したいたと弁解した

●しかし当局が容疑者のスマホ内を調べたところ、写真撮影禁止の「Truman Annex」内の様子が撮影されていたことが明らかになった
●Lyuyou Liaoと検察側は司法取引を行い、軍基地への無断侵入等の罪を免除する代わりに、写真撮影やスケッチをしていたことに関しては認めて争わないことで合意し、検察側は懲役1年を求刑した

●陪審員の審理は3月2日に実施され、判決は3月11日に予定されている

Truman Annex3.jpg2018年の秋以降、Key Westに所在する軍事施設を写真撮影した罪で4人の中国人が逮捕されており、フロリダ州南部での北京政府主導のスパイ活動を監視してきた治安当局が、トランプ大統領の別荘「Mar-a-Lago」も含めて注視しているところである

2019年9月には、中国人の音楽大学学生Zhao Qianliが>、「Truman Annex」に隣接する州立公園の海岸沿いからTruman Annexに侵入した件で逮捕された。捜査により、同学生のデジタルカメラから基地施設の写真が複数発見され、懲役1年が言い渡されている
●更に今年1月4日の朝には、共に24歳のミシガン大学修士課程学生である中国人2人が、「Naval Air Station Key West」の沖合800mの島に設けられた海軍施設「Sigsbee Park Annex」の写真撮影を行って同施設の警備員に発見され、現在刑務所で3月2日の判決待っている状況にある
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不気味ですねぇ・・・・。中国人の留学生が次々と・・。
なぜ「Key West」なの?、「Key West」だけなの?

Sigsbee Park Annex.jpg米海軍航空基地「Naval Air Station Key West」にとっても氷山の一角からもしれませんし、米本土の米軍基地だけでなく、全世界の主要な米軍基地が中国人留学生によりスパイされている・・・と考えて警戒すべきではないでしょうか?

米国本土でこれですから、沖縄の米軍や自衛隊基地、いや日本全体の米軍基地や自衛隊基地が、中国人留学生によって写真撮影されていると疑ってかかっても良いのでは・・・と思います

関連ありそうな記事
「ファーウェイ使用は対米関係損ねる」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-02-17
「Five Eyes Nationsが情報共有」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-11-17-2
「究極のインテリジェンス教科書」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-22
「司馬遼太郎で学ぶ日本軍事の弱点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-01
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中国海軍の巨大ミサイル巡洋艦1番艦「南昌」が就航 [中国要人・軍事]

米軍アーレーバーク級イージス艦より巨大
航続距離が現主力052級の4倍で真の外洋能力獲得
空母と行動を共にすることが可能で空母攻撃群完成へ

Type 055 destroyer.jpg12日、中国海軍は1万2000トン級の新型駆逐艦「055型:Renhai class」の1番艦である「南昌」の就役式を山東省青島の軍港で行いました

中国海軍は055型を駆逐艦と呼んでいますが、排水量1万2-3000トンで全長が180mを超える規模であることから、米国防省は「巡洋艦: cruiser」と区分しています。報道では、アジア最強とか表現されていますが、この規模の巨大な軍艦を今建造している国は他にありません

同艦の構想は2009年ころにスタートしたと言われていますが、実際に衛星写真等で建造の様子が確認されたのは2014年からで、その後2017年6月28日に進水し、2019年4月23日に人民海軍成立70周年海上閲兵式に参加して大々的にお披露目されていました。

Type 055 destroyer2.jpg12日の同艦「就役式」は、文字通りであれば「任務を開始する式典」ですが、式典で艦長は「急ピッチで全システム・全科目の訓練を行い、作戦能力を形成し、戦闘体系への融合を急ぐ。南昌艦のプラットフォームとしての力を発揮し、使命と任務を果たす」と挨拶しており、艦艇に種々の装備の搭載が終わり、これから本格的に軍艦としての訓練を行って「任務遂行態勢」を確立する予定だと推測されます

この「055型:Renhai class」については、海軍駆逐艦の第3世代から第4世代への飛躍を意味するとか、アジア最強だとか、高い防空及び海上打撃能力を備えるとか、様々に表現されていますが、

以下では軍事専門誌ライターの「文谷数重」氏の評価をご紹介いたします。残念ながらまんぐーすには、この評価が正しいのかどうか判断する知見がありませんが、分かりやすかったのでご紹介します

「055型:Renhai class」に関する「文谷数重」氏の評価
055型で注目すべき点は、外洋性と汎用性の獲得だ。従来艦はそれらに難があった。それが米軍艦同等まで高まった。具体的には実用航続距離の獲得、対潜戦ほかの強化、対地攻撃能力の獲得である
Type 055 destroyer3.jpgここ10年、中国は海軍の外洋化を進めている、2008年以降は外洋展開も目指す近海・遠海海軍とされているが、実際には未だに沿岸・近海レベルである。これはハワイやインド洋まで展開する052系駆逐艦、054系フリゲートも変わらない。実用上の航続距離が短かったのが、055型では大幅に改善された。その意味で055型は、052型と054型とは世代を画する艦艇である

●その第1は大航続距離の実現である。実用航続距離は従来の主力052C/D型の4倍で、055型の実用航続距離は11000kmに達する。052型と054型とは3000km程度しかない
航続距離4倍で何ができるようになるか?空母との随伴が可能となる。空母は潜水艦警戒から戦時には常時20ノットを維持し、状況次第では25ノット以上も発揮する。その際にも055型は燃料切れを起こさず同行護衛できるのだ。つまり、055型の登場は空母機動部隊の完成も意味するのである。

第2は汎用化だ。対潜戦ほかの能力向上も055型での進歩点である。従来の対空・対水上戦への偏向が是正された。その象徴が搭載ヘリコプターの大型化だ。055型は艦載ヘリZ-18を2機搭載することが可能となった。これは13トン級の大型機で、日米のSH/MH-60系よりも大きいある。052系、054系は4トン級Z-9の1機搭載だった
●これにより、まず対潜戦が充実する。ソナブイ搭載数、ディッピング・ソーナー出力、魚雷搭載数は増加した。解析機材の充実から音響の機内解析もおそらく可能だ。ほかにも洋上哨戒やミサイル攻撃探知、救難能力も向上した。同様にレーダ、解析機材、航続距離・滞空時間の能力向上の結果だ。

対艦攻撃力も向上する。500kg以上の本格対艦ミサイルの搭載・攻撃も可能となる。もちろん完璧ではない。対潜戦でも055型とZ-18でも日米豪越の潜水艦に対抗できるかは怪しい。だが、以前に比べれば大進歩である。052系や054系ではいずれの能力もなおざりであった。

Type 055 destroyer4.jpg第3が対地攻撃能力の獲得である。055型は巡航ミサイル攻撃能力を獲得した。トマホーク相当の長剣10Aミサイルが発射可能であり、発射セル数の増加(64セルから112セルに増加)により常時一定数を搭載できるようになったためだ。
米軍に準じた第三世界への介入能力の獲得でもある。アジア・アフリカ諸国やテロ組織に対し必要に応じて巡航ミサイル攻撃が可能となった。柔軟対応の実現でもある。紛争や事件により被害が生じた。それにともなう国民感情の激昂を宥めたい。だが軍隊の損害は避けたい。そのジレンマを解決できるのだ。

以下は「文谷数重」氏の評価
では、この055型は日米の脅威となるのだろうか?全体を考えればさほどでもない。むしろ対応しやすくなった。まず055型は日米軍事力で対処可能である。多少厄介だが従来の攻撃手段で無力化できる。
●そして、その高コストは日米にとって好都合である。コストは従来艦の2倍以上であり、なにより金食い虫の空母機動部隊の整備を促進する。つまり055型は中国海軍の規模を抑制する要素となる。また水上戦力強化に中国が資源をつぎ込むことで、厄介な潜水艦が減るかもしれないのだ。

●その意味では、南昌艦の就役はむしろ歓迎すべきだ。あるいは米国は中国に空母機動部隊のノウハウを教え、あわせて中華航母と航母艦載機の充実を勧めるべきである。
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Aegis Navy.jpg今の時代、大型水上艦艇が高価な上に脆弱であることを、「文谷数重」氏は踏まえて評価をされているようですが、これは先日ご紹介したCSBAの米海軍への提言レポートでも基礎になっていた考え方です。

中国海軍が高価で脆弱な空母戦闘群の「罠にはまってくれれば・・・」とのご指摘も、潜水艦への投資が負の影響を受ければいいのに・・・との指摘も共感できる部分です。なお、この055型は既に6番艦までが進水しており、8番艦までの建造開始が確認されています

護衛艦「いずも」にF-35Bを搭載しようとの自衛隊の方向性を、我々はどのように評価すべきでしょうか???

米海軍関連の記事
「CSBAが提言:大型艦艇中心では戦えない」https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-10
「9月までに無人艦艇運用構想作成」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-04
「新編第2艦隊はロシア潜水艦対処に」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-03
「CSBAの海洋プレッシャー戦略」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-13

「冷静後でロシア潜水艦が最も活発」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-21-1
「代打の次期米海軍トップ」 →https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-19
「空母1隻削減案に揺れる」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-29
「米艦艇建造や修理人材ピンチ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-24

「空母フォード3年遅れで米海軍へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-03
「攻撃原潜に新たな形態BlockⅤ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-07
「NKのおかげSSBNに勢い」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-09-2
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報道寄せ集め:中国建国70周年軍事パレード [中国要人・軍事]

米国が予算不足で新兵器開発が滞る中

China Ji.jpg中国は1日に建国70年を迎え、北京中心部の天安門広場で午前中、軍事パレードを行いました。

いろんな表現で報道されていますが建国記念日では60周年の2009年以来の軍事パレードで、他の機会の軍事パレードも含め過去20年間で最大の軍事パレードだったとの表現も見られ、陸上戦闘部隊の装具、自動小銃から戦略核ミサイル、空軍の作戦機に至るまで、幅広い分野で新型の兵器・装備を披露するというアピール度の強いものとなりました

2012年に習指導部発足後、軍事パレードは「抗日戦争勝利70周年」の2015年、軍創設90周年の2017年に続いて3回目で、江沢民及び胡錦濤国家主席は各1回しか軍事パレードを実施して事と比較すると、習主席にとって3回目の軍事パレードは「武力を重視する習氏の政治姿勢」の表れとも表現されています

パレードは約80分をかけ、160機以上の航空機や580の装備が天安門広場周辺で披露されたが、全ての装備は中国製で統一され、また全て実戦配備済みと説明されました

個々の装備について語る知見を持ち合わせていませんが1日夕刻FNN Primeにアップされた軍事評論家:宇垣大成氏の評価などを中心に、軍事パレードの特徴的な部分をつまみ食いでご紹介いたします

陸上部隊
DF-41.jpg熱帯雨林地域から砂漠地帯にまでの戦域に対応できるよう、異なる環境を意識した複数のパターンの戦闘服や個人装具を披露した
新型の自動小銃、15式戦車、トラック車体に155mm榴弾砲を搭載した18式自走野戦砲、直径300mm級の長射程多連装ロケット弾発射機、Z-10攻撃ヘリコプター、Z-20輸送ヘリコプターなど戦力の質の充実をアピールした

●また、米本土の全体を射程に収め、本体から分離後は各個に別々の軌道で目標に向かう核弾頭10個を搭載できる射程14000㎞以上の新型ICBM「東風(DF)41」が初公開された

海軍兵器
SSBNに搭載されている射程8000km級のJL-2 SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)のほか、大型の水上戦闘艦に搭載される通常弾頭装備で最大射程が500km級になる超音速対艦巡航ミサイルYJ-12BとYJ-18Aが、トレーラーやトラックに搭載されて行進したほか、新しいUUV(無人潜水艇)が登場

航空機
Y-20.jpg●空軍機では、大型の国産ステルス戦闘機J-20、大型輸送機Y-20、胴体下に対艦弾道ミサイルを搭載すると考えられるH-6N新型爆撃機、エンジンやレーダーの組み合わせによって軽戦闘攻撃機にもなるJL-10新型練習機、空飛ぶ電波ジャック放送局といえるY-9XZ心理戦機などが展示飛行した。
●併せて、既存の国産戦闘機J-10やKJ-2000早期警戒管制機、HY-6空中給油機、新型無人機などと合わせて、空軍力が新しい段階に進みつつあることを明らかにした。

西側が保有しない戦力
DF-17.jpg●ミサイルではICBM以外にも、大気圏内を軌道を変えながら飛翔する射程2000km級だと考えられているDF-17超超音速兵器(Hypersonic weapon)が登場した。これは、中国首脳が数年前から「米国や日本、韓国がMDを推し進めるならば、それらを国家の意思として突破し、無力化する。」と表明していたことを裏付けるものでもあり、現用のミサイル防衛網では阻止不可能だと考えられている。(米国も必死に開発を進めている

●なお中国軍では、DF-17開発途中で、早ければ来年中にも戦力化する予定だとも言われており、この兵器だけは自薦配備済みが微妙である。また次世代の新型極超音速滑空兵器の開発をも進める姿勢を見せている。
●更に、対地攻撃力を持つ新しい超音速巡航ミサイルDF-100も登場しており、ミサイル防衛が無力化されつつあるという点で、中国首脳の意思表明が実現に向けて着実に進展していると言える
////////////////////////////////////////////////

WZ-9.jpg米国を中心とした西側戦力を無力化するために考え抜かれた見事な兵器体系整備だと思います。実際に機能する兵器なのかは別として・・・

西側関係者は、中国の兵器体系の視点から、自らの弱点を改めて見直す必要があると思います

中国も景気後退で厳しいのでしょうし、西側も踏ん張りどころでしょう・・・

「2015年の中国軍事パレード」
https://holyland.blog.ss-blog.jp/2015-09-04

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
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