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中国のType 093 Shang級の新型巡航ミサイル原潜か? [中国要人・軍事]

遼寧省葫芦島市の造船所の衛星写真より
米国防省2021年「中国の軍事力」が記載した新型?
垂直発射管VLS18基と新型ポンプジェット推進を装備か?

Type 093 Shang.jpg5月16日付Defense-Newsが、民間会社Planet Labsによって5月3日に撮影された衛星写真を取り上げ、米国防省が可能性を予言していたType 093 Shang級の新たなタイプ「Type 093B」誘導ミサイル搭載型原潜ではないかと紹介しています

Huludao  Liaoning.jpeg衛星画像は遼寧省葫芦島市の造船所のドライデッキで撮影されたもので、最初は4月29日に撮影された別の衛星写真で、地理空間情報インテリジェンス会社のAllSourceAnalysisが見つけたようです

5月3日や4月29日撮影の写真とは別に、中国のSNS上に5月上旬、撮影場所不明の6本のミサイル管×3列の18個VLSセルを備えた潜水艦映像が流布され、新型のType 093 Shang級ではないかとネット上で噂されていたタイミングでもありました

Type 093 Shang2.jpg米国防省は「中国の軍事力2021」で、中国が「093B誘導ミサイル原子力潜水艦」を建造し始めていると評価していましたが、5月3日の写真には潜水艦司令塔のすぐ後ろにVLSらしき緑色の部分があり、幕がかけられた推進システムらしき様子がうかがえ、海軍専門家は「潜水艦発射ミサイル用のVLS垂直発射システムセルの列と、ポンプジェット推進装置と高い確率で推測できる」と写真を評価しています

またシンガポールの専門家は、中国が潜水艦のポンプジェット推進の研究を行っていることを、過去の科学論文を基にDefense-Newsに説明し、艦対地攻撃と対艦任務のために巡航ミサイルを発射可能な原子力潜水艦を保有することは、中国の長距離攻撃能力追求に一致し、グアム島やハワイ島など米軍の重要拠点や施設攻撃を狙ったものであろうと語ったようです

Type 093 Shang5.jpg5月3日の写真からは、潜水艦がType 093 Shang級潜水艦(排水量6100トン:全長約110m)とほぼ同じ大きさであり、この点からもType 093 Shang級シリーズの改良型である可能性が高いと記事は推測しています

2006年に最初のA型が就航しているType 093 Shang級原潜は、現時点で6種類が確認されていますが、前述の米国防省「中国の軍事力2021」レポートでは「Type 093B」と表現しています
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対中国軍事力について、西側が有利な数少ない分野は「潜水艦戦」だと以前の記事でご紹介し、米海軍がグアム島配備の潜水艦を2隻から5隻に増強したことを最近記事にしたところですが、中国も黙っているはずがありません。

Type 093 Shang3.jpg仮に取り上げた潜水艦が巡航ミサイル搭載の新型Type 093 Shang級潜水艦だとして、どれくらいのペースで、何隻ぐらい中国は導入する予定なのでしょうか。

グアム島やハワイ米軍基地を攻撃する以前に、日本の米軍基地や自衛隊の基地が、潜水艦搭載巡航ミサイルの一番の標的になりうることを念頭に、ウォッチしていく必要がありましょう

対中国軍事力で、西側が有利な数少ない分野は「潜水艦戦」
「グアム島潜水艦増強:2→5隻へ」→https://holylandtokyo.com/2022/04/26/3166/
「戦略原潜設計チームを攻撃原潜にも投入へ」→https://holylandtokyo.com/2021/11/04/2333/
「極超音速兵器:バージニア級へは2028年以降」→https://holylandtokyo.com/2021/11/26/2450/

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山東省に新たな日本&韓国方面向きMD大型レーダー [中国要人・軍事]

標高750mに2019年11月以降に建設か?
同敷地には台湾方面監視レーダーが既に存在
日本全域を監視範囲に収め、宇宙状況把握にも使用可能か
日本は弾道ミサイルを保有していませんが・・・

Large Phased Array3.jpg4月18日付Defense-Newsが、商用衛星で2022年2月に撮影された写真を用い、山東省(山東半島やチンタオがある)中心部の標高750m付近に大型の弾道ミサイル監視レーダーが新設されていると報じ(上写真左が2018年6月、右が2022年2月撮影)、台湾方向を向く既存同型レーダーと共に監視体制を強化していると紹介しています

Shandong Province.jpg記事は当該弾道ミサイル探知追尾用レーダーを「LPAR:Large Phased Array Radar」と呼び、性能の細部は不明ながら、同形状で同規模の米軍AN/FPS-115はレーダー正面120度範囲を3000nm(5600㎞)監視できると紹介しています

Shandong Province2.jpgちなみに新レーダーのある山東省中心部から、ソウルが約800㎞、福岡市と台北市が共に約1100㎞、東京やフィリピンのルソン島北部までが2000㎞で、朝鮮半島と日本列島4島全域を物理法則からするとカバーできることになります

また米軍AN/FPS-115レーダーと同程度の傾きを持って設置されていることから、宇宙監視にも応用可能だろうと記事は推測しています

Heilongjiang Province.jpg新レーダーと同じ場所に隣接設置されてる既存の台湾方面向きレーダーは2013-2014年に建設されており、その他にも同種レーダーが、北朝鮮北方でロシアに接する黒竜江省(上の図)に朝鮮半島と日本方面向きに、台湾北方の浙江省にも台湾向きに設置済だそうです。更に新疆ウイグル自治区には、インド向きで同種レーダーが存在しているとか

確か中国は、米軍が韓国にTHAAD用レーダーを配備しようとした際、中国本土が監視範囲に入って許せないと韓国に嫌がらせしていますが、中国自身もしっかりやることをやっております

それにしても、日本は弾道ミサイルを保有していないのに、中国はいろいろ考えているのでしょうか?

Large Phased Array2.jpgちなみに、台湾でも米国の援助を受け、AN/FPS-115レーダーを発展させた「世界最強」級のミサイル監視レーダーが2013年頃には稼働し始めています。台湾の「Hsinchu」近郊「Leshan Mountain」に設置されたレーダーで、目標の大きさにもよりますが、巡航ミサイルや弾道ミサイルを3000km遠方から探知できるとの米軍需産業関係者の話が当時報道されています

山東省中央部に設置の新レーダーは、「北緯36°01′30″」「東経118°05′31″」で標高2300フィートに所在しているとのこと、ご興味のなる方は、ぜひ公開情報で現物をご確認ください

AN/FPS-115発展型の台湾「世界最強」級ミサイル監視レーダー
「台湾の巨大な中国監視レーダー」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2013-11-28

アラスカに2021年末に設置で試験中の巨大BMDレーダー
「BMD用の巨大新型レーダーLRDR完成」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-12-08

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中国が台湾へ軍事支援する米企業に制裁発動 [中国要人・軍事]

台湾のミサイル防衛兵器支援する米2企業が対象
2021年成立の中国法令を根拠に
過去2010,、2015、2019、2020年にも
制裁の具体的内容は不明

Wenbin2.jpg2月21日、中国外務省報道官は定例会見の中で、台湾とミサイル防衛システムの維持整備契約(約110億円)を結んだレイセオンとロッキード社に対し、2021年に中国で成立した「Anti-Foreign Sanctions Law」に基づいて制裁を課すと発表しました

同報道官は会見で細部には言及せず、「中国は再び、米国政府と関係団体に対し、台湾への武器売却を止め、台湾との軍事関係を絶つよう促す」、「中国は国家の主権と安全保障利害を断固死守するため、状況に応じてあらゆる手段を今後もとっていく」とのみ述べています

Taiwan MD.jpg米企業による台湾への武器売却に対する中国の制裁発表は、過去2010,、2015、2019、2020年にもあり、2020年時は、同年10月24日に米国が台湾への大規模武器売却を発表した翌日にロッキード、ボーイング、レイセオン等の軍需部門に対する制裁を発表しています

ただ、いずれの場合も制裁の具体的内容は明らかになっておらず、今回も具体的な制裁内容は明らかになっていません。

同時に、ロッキード、ボーイング、レイセオン等の米国軍需産業は、官民両方の分野で巨大な中国市場を相手に商売を行っており、民需部門への影響も不明です。ちなみに2020年10月時には「軍需部門」のみが対象になっていました
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Boeing China.jpg米国企業と中国との関係は、それが軍需産業部門を保有する企業であっても微妙なものがあります。

Googleが中国に「AI開発拠点」を設けていることに米国防省幹部や米軍幹部が激怒していることは知られていますが、ボーイングが中国内に民間機生産拠点を保有している点でも微妙な関係です

中国経済の減速や不動産バブル崩壊の中、習近平政権が経済と国際社会との関係のバランスを、どのように取っていくかを見る一つの指標としてご紹介しておきます

2020年10月にも同様の制裁発表
「中国が台湾へ武器輸出する米企業に制裁へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-27

対中国関連の最近の記事
「対中国専属米空母の苦悩」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-15
「米中では極超音速兵器の意味が異なる」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-01-21
「中国が核兵器FOBS開発の可能性」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-09-21
「2021年版・中国の軍事力レポート」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-11-06

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中国高官が中国の核戦力急速増強を否定 [中国要人・軍事]

中国外務省の兵器管理局長が語る
米英仏中による核兵器共同声明の翌日ですから

Fu Cong.jpg1月4日、中国外務省の兵器管理局長(director general of the Foreign Ministry's arms control department)が、米国防省が2021年11月発表の「中国の軍事力」レポートで、前年見積もりを約2.5倍規模に上方修正した中国による核戦力大増強に関し、「米国の主張は事実と異なる。近代化を進めているだけだ」と主張しました

米国防省は同レポートで中国核戦力の増強を、2020年レポートでは2030年までに400弾頭と予想していたのに、2021年レポートでは1000弾頭以上と大幅上方修正しました

China ICBM silo.jpgそして具体的に、衛星写真で新しいICBMサイロが中国3か所で数百個建設中であることや新型ICBMが開発されていること、空中発射及び潜水艦発射開発型でも新兵器開発が着実に進められていること等を、同レポートで主張していたところです

以下で紹介する担当局長のコメントは、米英仏中が、NPT会合の代わりに発表した共同声明の翌日のもので、同声明のラインに沿った官僚の発言かもしれませんが、一応の公式スタンスですから確認しておきましょう

4日付Military.com記事によれば同局長は
Fu Cong2.jpg●Fu Cong中国外務省兵器管理局長は、中国は国家安全保障のために必要な最低限レベルの核抑止を確実なものにするため取り組んでいると主張し、「中国が核戦力を劇的に拡充していると米側は主張しているが、まず一番に、その主張は正しくないと言わせてもらう」と語った
●米側がICBMサイロ建設の衛星写真を証拠に中国の核戦力増強を主張している点に関し同局長は、ICBMサイロには言及せず、中国の核戦力を衛星写真で見積もるべきではないと反論した

●また同局長は、中国はアジアの安全保障環境の変化に対応するため、必要な措置をとる必要があると主張し、米国による中距離ミサイルのアジア配備計画や印パキスタンによる核兵器開発を事例として挙げた

DF-26B.jpg●米国が米露の戦略核削減条約に中国も加わるよう呼び掛けていることについて同局長は、世界の中でずば抜けた数の核弾頭を保有する米露両国が、まず大幅に核戦力を削減すべきだと主張した
●そして「もし米露が中国レベルにまで核弾頭数を削減したら、中国も喜んで同条約の枠組みに加わる準備がある」、「そして英国やフランスレベルにまで更に米露が削減すれば、他の核保有国も同条約に加わることができるだろう」と述べた

H-6N 3.jpg●バイデン政権は核体制見直しを検討中だが、中国が同局長の主張とは真逆の核増強に突き進む中で、米国として大きな方向転換は考えにくい
●同局長はイラン核合意について、米国にはイランへの制裁を解除、イランには核合意枠組みに復帰を要望した。イラン核合意については、米中英仏独がイランと同合意枠組み復活に向けた協議を続けている
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「中国の核戦力を衛星写真で見積もるべきではない」と堂々と主張する中国は、南シナ海を軍事基地にしないと主張し、ウイグル地区での人権侵害がないと言い続ける中国と同じです

JL-3.jpg中国外務省の兵器管理局長に事態を変える力はないのでしょうが、共産党指導層の意向を受け、ヘリクツを考え、主張を続ける役割を担っているのでしょうからご紹介しておきます

中国の核戦力大増強を指摘した米国防省レポート
「2021年版・中国の軍事力レポート」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-11-06

中国空軍のH-6大型爆撃機
「中国空軍H-6Nが極超音速兵器試験?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20
「H-6Kのグアム島ミサイル攻撃模擬映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23

新START期限切れ関連
「新STARTはとりあえず5年延長」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-01-22-1
「ドタキャン後にまた受け入れ表明」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-17
「延長へ米露交渉始まる!?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-04-18-1
「Esper新長官アジアへ中距離弾導入発言と新STARTの運命」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-08-04
「IISS:対中国軍備管理とミサイル導入は難しい」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-06-09

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米国防省「中国の軍事力」レポート2021年版が核増強を [中国要人・軍事]

2020年版予想は2030年までに400弾頭
2021年の予想は2030年までに1000弾頭以上

2021 China report.jpg11月3日に米国防省が公表した2021年版「中国の軍事力」レポートで、中国の核戦力増強見積もりが、昨年のレポートの2.5倍になっていると話題ですので簡単にご紹介しておきます

このレポートは「Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China」とのタイトルの議会報告用のレポートで、過去記事にあるよう毎年公表されており、既に日本のメディアでも様々に取り上げられていますが、特に今回は核戦力増強に焦点が当たっています

China 100.jpg米国防予算が「良くて横ばい」と言われる中、老朽化したICBMミニットマンⅢの後継(GBSD)開発や極超音速兵器開発、更にはミサイル防衛用の予算確保に迫られている米国防省として、その必要性をアピールするため、核の脅威はロシアの核戦力だけでなく、中国も含めて考えるべきと世論に再考を促す狙いも感じられます

いずれにしても、昨年の同レポートで2030年時点での中国核弾頭数を400弾頭と見積もっていたものを、今年は1000弾頭以上と大きく上方修正しており、その中身を概観しておきましょう

3日付Defense-News記事によれば
China ICBM silo.jpg●(昨年の同レポートでは、中国軍の核弾頭数を現状200弾頭で、2030年までに400弾頭に増強と見積もっていたが、)2021年版レポートでは、中国は2027年までに700弾頭、2030年までに少なくとも1000弾頭の保有を目指していると記している
●米国はロシアとの戦略兵器削減条約の縛りもあり、2003年には1万発の核弾頭を保有していたが、現時点で3750弾頭まで削減しており、今後増強する計画はない

●2021年版レポートは2020年12月までの状況をまとめたもので、2021年8月に中国が試験し、最近Milley統合参謀本部議長が強い懸念を示した低高度軌道飛翔する極超音速核兵器FOBSと言われる兵器の試験については言及しておらず、中国がDF-17との米国のミサイル防衛網を回避する極超音速兵器を配備したとのみ記載している

H-6N 4.jpg●2021年版レポートは、中国版「核の3本柱」が急速に増強発展している分野だと紹介し、空中発射型、地上発射型、潜水艦発射型の開発増強について言及している
●空中発射型については、空中発射核弾道ミサイルを機体外部に搭載可能とする改修をH-6K大型爆撃機に施した「H-6N」の2020年部隊配備を通じて紹介し、H-6Nが空中受油能力を付与されて核ミサイルの攻撃可能範囲拡大を狙っている点や、各種戦術開発に取り組んでいると記載している

●地上発射型ICBMについては中国核戦力の柱であり、3つの場所で固体燃料ICBM用のサイロ群を建設開始しており、合計で数百のICBMサイロ増設になると見積もっている
●また、新たなICBMとして射程5000~8000㎞のDF-27が開発中としているが、以前から報道されていた「“intercontinental” glider system」との関係は不明である

Type 096.jpg●潜水艦発射型については、現在配備されている6隻のType094型戦略原潜(晋級(Jin Class))に加え、開発中のType096型戦略原潜(唐級(Tang Class))を合わせ、203年には8隻体制になると予想している。なお、096型のミサイル搭載数は、094型の2倍の24基になると言われている
●またType096型に搭載の潜水艦搭載核ミサイルも、現在の094型が搭載のJL-2(射程7200㎞)から、中国沿岸から米本土を攻撃可能な開発中のJL-3(射程12000㎞)になると分析している。なお潜水艦発射型ミサイルは、発射後に目標情報を受信して攻撃目標を変更可能で、それら目標情報は約200個の偵察衛星群から提供される(昨年時点の見積もりは衛星数80個)

●一方で2021年版レポートは、中国の西側潜水艦への対処能力(anti-submarine warfare)が依然としてレベルが低くアキレス腱となっていると表現し、中国がこの欠点を改善するために中国空母や潜水艦防御のため水上艦艇を2030年までに460隻に増強する計画だとレポートしている
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JL-3.jpgとりあえず「核戦力」について、3本柱の近代化&増強の視点からご紹介しておきます。

ちらっと中身を見ましたが、図や表が少なく、文字がびっしりの印象です。余力があれば、その他の分野も追記するかもしれません・・・気力があれば・・・

現物:2021年版「中国の軍事力」レポート192ページ
9-18ページが「EXECUTIVE SUMMARY」です
https://www.airforcemag.com/app/uploads/2021/11/2020-China-Report.pdf

米国防省「中国の軍事力」レポート関連
「2020年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-02
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
「2011年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-25-1

中国空軍のH-6大型爆撃機
「中国空軍H-6Nが極超音速兵器試験?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20
「H-6Kのグアム島ミサイル攻撃模擬映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23

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中国ステルス機J-20の新型と新型艦載機写真か? [中国要人・軍事]

J-20新型は2人乗りで無人僚機操作かNetWork管理機か
J-31改良型には空母艦載機の特徴が・・・

J-20 two seats2.jpg10月29日付Defense-Newsは、中国で撮影された2つの写真を取り上げ、以前から噂されていた「J-20ステルス戦闘機」の2人乗り改良型と、空母艦載用に改良されたJ-31(Shenyang FC-31)だと紹介しています

Defense-Newsは最近、「中国軍がステルス機の大増産を計画中で、2025年までに650機を超え米国を上回る可能性あり」や、「中国軍需産業や海軍関係者が、新型空母艦載機を年内に披露予定と発言」と相次いで報じており、これら報道をフォローする内容となっています(過去記事も参照ください)

2つの新型機をとらえた写真は鮮明ではなく、それぞれ1枚限りで細部までは確認できませんが、J-20改良型は軍需産業の開発拠点で撮影され、J-31改良型は撮影場所不明となっており、塗装も仮塗装状態で「開発中」の雰囲気が伺える写真です

J-20ステルス攻撃機の2人乗り型?
J-20 Two Seats.jpg●10月26日に四川省成都市の成都飛機工業公司(Chengdu Aircraft factory) で撮影された写真は、以前から改良型の開発が噂されていたJ-20ステルス戦闘機の「2人乗り」バージョンが地上走行中のもので、まだ仮塗装状態の機体である
●追加された「後席」搭乗員の役割は不明だが、(米国のF-4やF-15Eがそうであるように、)後席搭乗員はセンサーや搭載兵器の運用を担当する兵器システム操作員WSO(weapons system officer)の可能性がある

●また、西側各国が開発を進める無人ウイングマン機を中国も開発しているであろうから、J-20複座型が無人ウイングマン機を束ねる有人母機の役割を果たす可能性もあり、その場合、後席搭乗員が無人機を操作する要員の可能性もある
●更に可能性としては、中国航空産業関係者が以前言及していた、J-20をステルス型早期警戒機&センサーNetwork管理機として活用する可能性も考えられる

空母艦載型のJ-31改良機?
J-31 CV.jpg●10月上旬のZhuhai航空ショーで航空産業や海軍関係者が示唆していた、2021年末までに新型空母艦載機を披露するとの発言を裏付けるような写真が、29日に現れた
●空母艦載用に改良されたJ-31(Shenyang FC-31)と思われる機体が飛行している様子を撮影した、初めての写真である

●写真は、飛行中の機体が空母艦載機特有の特徴を有していることを示している。一つは前方の車輪部分にカタパルトと結び付けるバーが確認できることで、もう一つは翼が折りたためるように改造されている様子がうかがえる点である

J-31 CV2.jpg●中国の就航済みの2隻の空母はカタパルトを装備していないが、現在上海で建造中の第3の空母は、米海軍の新型空母フォード級と同サイズで、カタパルトを3基搭載すると見られており、艦載機がカタパルト用装備を備えている点と一致する
●また空母艦載機は、狭い空母艦内スペースを効率的に活用するため、翼を折りたたんで格納することが一般的であり、この点でも写真が出回った機体は空母艦載機の特徴を備えている
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中国による軍備強化のための猛烈な投資の成果と考えられます。米国をはじめとする西側関係者は一般に、自国の国防予算を確保するため、敵の脅威をアピールしますが、中国の軍備増強は強調しても強調しきれないくらい「猛烈」です

「話し合い」や「対話」で解決レベルではなく、協議の場に臨む前に相手を威圧する体制の整備が着実に進んでいると見るべきです

最近の中国航空戦力記事
「中国軍ステルス機数が2025年までに米軍越え!?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-10
「中国版EA-18Gが中国航空ショーに」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-09-29

J-20関連の記事
「2018年航空ショーでの評価」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-11-10-1
「報道官が戦闘能力発言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-1
「中国国防省が運用開始と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-30-1
「中国報道:J-20が運用開始?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14
「大局を見誤るな:J-20初公開に思う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02

J-31関連記事
「新しい艦載機をまもなく披露する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-05
「中国海軍の新型艦載機開発?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-10
「輸出用の中国製ステルス機J-31改良型初飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-12-27

単発で初:中国国産エンジン搭載
「単発J-10CにWS-10B搭載」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-05-12

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中国空軍が超旧式J-6改良無人機部隊写真を公開 [中国要人・軍事]

中国はJ-6改良無人機の存在を認めていないようですが
かねてから噂の台湾から約400㎞の基地らしい
J-6改良無人機は台湾正面の2基地で以前から

J-6 unmanned.jpg10月20日付Defense-Newsは、中国軍東部軍管区アカウントの中国版ツイッター「Weibo」が、初めてJ-6戦闘機改良型の無人機とその部隊の写真を公開したと紹介しています。ただし中国軍は、J-6戦闘機を無人機に改良したとは公式に認めていないようです

中国空軍のJ-6戦闘機は、1950年代にソ連で開発製造されたMig-19の中国版で、初期型はレーダー装備もない初期のジェット戦闘機ですが、中国空軍では2021年になってやっと公式に退役が発表された機体です

しかしその後の2013年頃から、J-6の無人機改良型が台湾正面の2つの基地(共に台湾から270マイル・約400㎞の距離の福建省Liancheng基地、広東省Xingning基地)で確認されるようになりました

J-6 Liancheng.jpg福建省のLiancheng基地では、9月15日に撮影された西側商用画像で約50機のJ-6改良無人機が整然と並ぶ様子が確認されており、広東省Xingning基地でも2020年4月の衛星写真で約30機の同型機が確認されているようです

J-6改良型無人機が新たな脅威だとは考えにくく、恐らく敵防空組織を飽和させたり、初期的な無人機として特攻攻撃のように使用される程度だと考えられますが、朝鮮戦争時代の「化石」戦闘機が今なお現役で部隊編成されていることが今になって公式に表明された点が「?」で興味深く、話題となっていますので、とりあえずご紹介しておきます

10月20日付Defense-News記事によれば
J-6 Liancheng2.jpg●Weibo上で東部軍管区が公開した写真は、当該部隊が2021年後半の訓練最栗を開始する式典の様子で、2機のJ-6改良無人機がセレモニー用に配置されている
●ただし公開された写真は、基地名や部隊名や機体番号が明らかにならないよう関連表示部分が「ぼかし処理」されている。一方で、中国軍の情報公開の習わしとして、この処理がなされているということは、部隊や機体が実戦配備状態にあることを示す証拠でもある

●式典写真がどの基地で撮影されたかは不明で、式典で使用されている横断幕の表示も「ぼかし処理」されている
●映っている2機のJ-6型無人機は塗装なしの状態だが、翼下には搭載物を装着可能なハードポイントが3か所準備されていることがわかる

●また、2013年以降に衛星写真等で確認された画像では、2つの基地の異なった複数の場所でJ-6が確認されており、実際に使用している証拠と考えられてい
●ただし中国は、J-6戦闘機を無人機に改良したとは公式に認めていない
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J-6 unman.jfifWeiboの東部軍管区アカウントをまんぐーす自身が確認できておらず、公開された写真にどのような説明が付記されていたか不明ですが、Defense-NewsのMike Yeo記者は、以前から噂のJ-6無人機部隊のものだと疑いなく記事にしています

日本時間21日には、Defense-Newsの記事別アクセストップにYeo記者の本記事がランキングされており、様々な過去からの情報を基礎に、本記事が読者に受け入れられているものと思います。

アリがちなのは、多量に退役したJ-6戦闘機を、さほど役立ちそうもないのに、当時の中国軍幹部の「鶴の一声」で無人機に改修する羽目になり、維持せざるを得ない状況で、士気高揚のためSNSで取り上げてみた・・・とのストーリーです。完全なまんぐーすの邪推ですが・・・

最近の中国軍記事
「中国軍ステルス機数が2025年までに米軍越え!?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-10
「中国が年内に新型空母艦載機披露へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-05
「中国版EA-18Gが中国航空ショーに」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-09-29

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中国軍ステルス機数が2025年までに米軍越え!? [中国要人・軍事]

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中国関係者がステルス機増産を示唆し
3月の米太平洋軍が2025年までに・・・の見積りとか!?

J-20 Zhuhai5.jpg8日付米空軍協会web記事は、中国関係者や上院軍事委員会での委員の発言等から、2025年までに中国軍のステルス機保有数が米軍(米空軍?)の数を上回る可能性があると報じています。

中国関係者の発言も米国の上院軍事委員の発言も非常に曖昧で、中国軍にステルス機増産の意志があるのか、何と何を比較して米軍の保有機数を中国軍機数が上回るのかもはっきりしない内容に感じるのですが、米空軍協会機関紙編集長による記事は「China Likely Stepping Up Stealth Fighter Production」とのタイトルになっており、今後の関連情報を理解する上での基礎情報としてご紹介しておきます

まず記事から、中国側関係者の発言
J-20 Zhuhai4.jpg●中国の国営英字紙「環球時報」によれば、10月初旬まで中国で開催されていたZhuhai航空ショーでのインタビューで、J-20戦闘爆撃機(中国はステルス機と主張)の副設計責任者であるWang Haitao氏が、「中国軍需産業は、J-20に関する中国空軍からの如何なるレベルの要求にも応じることができる状態にある」、
●更に、このような最先端航空機の開発製造には通常時間を要し、「特にJ-20のような装備の場合、我々は全ての側面で物事を早く進める必要があり、その側面は設計、製造、試験、組み立て等、多方面に及ぶ」述べると同時に、「J-20は、そのステルス性、センサー能力、攻撃能力面で素晴らしい性能が明らかになっている」と語った

次に米上院軍事委員会での委員発言
J-20 Zhuhai3.jpg●5日の国防省政治任用高官の承認検討ヒヤリングで、James Inhofe議員は「わが軍の司令官は本委員会に、2025年までに中国軍が保有する(have on the front line)第5世代ステルス戦闘機数は、わが軍の数より多くなるとの見積もりを報告している」と発言した
●この情報源について同議員に問い合わせしたところ、同議員の報道官から、今年3月の議会におけるヒアリングで、当時のDavidson太平洋軍司令官が証言した内容に基づくものである、との回答があった

8日付米空軍協会web記事の補足説明
J-20 Zhuhai2.jpg●Zhuhai航空ショーで中国空軍は、15機のJ-20による編隊飛行(Some 15 J-20s flew in formation)を披露し、予備機と思われる機体も会場の飛行場内で目撃されていた
●J-20は開発当初、ロシア製のエンジンに依存していたが、今回の航空ショーで披露された中には、中国製WS-10Cを搭載していると紹介された機体もあった

●中国メディアのこれまでの報道によれば、中国空軍はJ-20を内陸に位置する4つの部隊で計約150機保有しており、戦術開発や訓練に取り組んでいる模様である

●一方で米空軍の保有する第5世代機数は、現時点でF-35が約300機、F-22が約180機の計約480機で、現時点で明らかにされているF-35調達計画によれば、2025年までに両機の合計は652機になる見込みである
J-20 Zhuhai.jpg●中国軍の部隊配備(on the front line)ステルス機数を、現在の約150機から652機レベルまで引き上げるには、J-20と艦載ステルス機と想定されているJ-31改良艦載機を2025年までの4年間で計500機製造する必要がある

●ちなみに、米空軍や海兵隊が保有するF-35の機数は含めて考えていない
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2021 Zhuhai航空ショーでのJ-20デモ飛行


これまでのJ-20経緯
---2011年に初飛行
---2016年11月、Zhuhai航空ショーで初公開
---2017年7月、人民解放軍90周年記念日に軍事パレード初参加
---2017年11月、中国空軍演習「Red Sword 2017」で重要な任務を果たす
---2018年2月、中国空軍報道官が「戦闘任務に入った」発言

記事で紹介された内容だけだと「?」な感じですが、記事はこの分野で経験豊富で著名な米空軍協会機関紙「Air Force Magazine」のJohn A. Tirpak編集長によるものですので、方向性は間違っていないと思います

中国製ステルス機のステルス性やその能力については、西側専門家による懐疑的な見方が一般的ですし、中国内陸の開発や試験用の基地や部隊で飛行している様子しか伝えられていないのも事実ですが、Zhuhai航空ショーでアピールしていた無人機の分野と同じく、着実に前進していることは間違いないのでしょう

J-20関連の記事
「2018年航空ショーでの評価」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-11-10-1
「報道官が戦闘能力発言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-1
「中国国防省が運用開始と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-30-1
「中国報道:J-20が運用開始?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14
「大局を見誤るな:J-20初公開に思う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02

J-31関連記事
「新しい艦載機をまもなく披露する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-05
「中国海軍の新型艦載機開発?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-10
「輸出用の中国製ステルス機J-31改良型初飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-12-27

単発で初:中国国産エンジン搭載
「単発J-10CにWS-10B搭載」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-05-12

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中国が年内に新型空母艦載機披露へ [中国要人・軍事]

中国軍企業AVICと中国空軍が時同じくして発表
武漢で姿が確認されているJ-31改造版か

J-31 Sun Cong.jpg9月29日付Defense-Newsは、中国海軍幹部がZhuhai航空ショーでの記者会見で、今年中に新型の空母艦載機を披露すると明らかにし、同じタイミングで中国航空産業AVIC(Aviation Industry Corporation of China)が同社アカウントのSNS上で同様の発信を行ったと報じました。

両者の発表が同じ中身を示すものかは確認できていないようですが、AVIC(中国航空工業集団)の子会社であるSAIC(瀋陽飛機航空集団)の工場で、輸出に成功しなかった中国版F-35とも呼ばれる戦闘機J-31を艦載機に改修する様子らしい状況が最近確認されており、西側の憶測を呼んでいるところでしたので、それとの関係が指摘されています

6月にご紹介したJ-31改良新型艦載機?
「中国海軍の新型艦載機開発?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-10

9月29日付Defense-News記事によれば
J-31 Sun Cong2.jpg●中国国営の「環球時報」によれば、中国海軍が使用中の艦載戦闘機J-15の設計チームを率いた中国海軍戦闘機設計チーム長であるSun Cong氏は、Zhuhai航空ショーでの記者会見で、「中国人民は今年後半に、次世代の空母艦載戦闘機を目にすることになるだろう」と語った
●またCong氏は、適当なタイミングで新艦載戦闘機のより細部について明らかにすることになろうとも述べた

●同様に、AVIC(中国航空工業集団:Aviation Industry Corporation of China)は自社の中国版ツイッター(Weibo)アカウントで、2021年末までに、新型の空母艦載機を披露すると発信した
●Sun氏もAVIC社も細部については全く触れていないが、AVIC社のSNS上には、2つの垂直尾翼を備えたステルス形状の機体シルエット画像が添付されていた

J-31 Sun Cong3.jpg●なお、今年のZhuhai航空ショーでは、ステルス攻撃機と言われるJ-20が、国産エンジンWS-10C搭載して披露され、2機編隊での飛行展示を連日行って注目を集めた

●最近中国航空産業の国産エンジン開発が進展し、従来はロシア製エンジンを搭載していた双発機のJ-11やJ-16が、中国製WS-10を10年ほど前から搭載をはじめ、単発のJ-10が今年中国製WS-10を搭載し始めていることが確認されている
●ただしJ-31は、現有艦載機のJ-15と同様に、これまでのところロシア製エンジンでのみで飛行している

J-31関連:今年 6月9日付Defense-News記事によれ
●武漢にある中国海軍の開発試験拠点で改良型のJ-31(FC-31)が目撃され、未確認だが、空母艦載機への使用可能性が出てきた
J-31 2nd2.jpg●同機は輸出用を目指して2012年に初飛行したが、輸出には結びつかず、その後は空母艦載用に改修されるとのうわさが流れていたが、2016年にステルス性を向上させた新たな姿を見せて初飛行し、話題となった

●ステルス形状がより追及され、エンジンの空気取り入れ口のステルス化が進み、機体内兵器搭載庫が追加された
●依然として完成間近な段階ではないが、モックアップが中国海軍の開発拠点武漢の模擬空母上で確認されたことから、空母艦載可能性が高まったと話題になっている
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China aircraft carrier.jpg有事のことを考えると、中国が空母に多額の投資をし、西側潜水艦や航空攻撃や艦艇からのミサイル攻撃の「格好の餌食」になってくれれば良いのですが、グレーゾーンまでのことを考えると事は単純ではありません

南や東シナ海、台湾周辺などに中国空母がウロチョロするようなことが常態化すれば、威圧感を感じざるを得ませんし、偶発的な事案の可能性も高まり、厄介な話になると思います

仮にお披露目になる新型艦載機がJ-31改良型とすると、行動半径が500㎞程度(とても短い)との報道もあり、その能力のほどは未知数です

中国版F-35とも呼ばれ輸出に失敗したJ-31関連記事
「中国海軍の新型艦載機開発?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-10
「輸出用の中国製ステルス機J-31改良型初飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-12-27

単発で初:中国国産エンジン搭載
「単発J-10CにWS-10B搭載」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-05-12

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中国版EA-18Gが中国航空ショーに地上展示 [中国要人・軍事]

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中国版SU-27であるJ-16戦闘機を改良したJ-16D
米軍の電子戦機体系と同等の方向目指すとの推測アリ
複数の異なるポッドを搭載する模様

J-16D6.jpg24日付 Thedrive.com/が、中国Zhuhai航空ショー(9月28日から10月3日開催)に、中国空軍の新型電子戦専用機J-16Dが展示されると紹介し、その外観から細部不明の性能等を推測しています

Zhuhai航空ショーは、1996年から隔年で開催される中国航空産業の一大イベントですが、開催年であった昨年2020年はコロナのため延期され、1年遅れで2021年開催になったところです

外観から見たJ-16Dの特徴等は
●J-16戦闘機と比較して
J-16D.jpg・ 両翼端に電子戦用POD搭載(EA-18GのAN/ALQ-218と同様に、高性能のパッシヴセンサーと推測)
・ 翼下2か所と胴体下部側方2か所に計4つのPOD(少なくとも3つは異なる外観のPODで、EA-18Gと同様に対象周波数帯別に複数のPODを用意していると推測) 
・ その他、機体外部に多数のアンテナ構造物付加
  
J-16D5.jpg・ 機体先端のレドームが短く小型→おそらく新型AESAレーダーが搭載
・ キャノピー前方にあったIRST装置が無くなっている
・ Gunが無くなっており、同スペースに電子戦装備を搭載したと推定

・ 中国空軍機である標識がぼかして機体に描かれ、製造番号「1090」から第1機製造機体の9番機

現地取材Joseph Trevithick記者の所見
EW US.jpg●米空軍の運用構想として、F-35やF-22が突破型ジャマーとして活動するのを、少し遠方からEA-18Gがサポートする運用を一つの形とし、側面からスタンドオフジャマーEC-130や、局所的な補完としてスタンドイン使い捨てジャマーMALD(Miniature Air-Launched Decoy)の投入が考えられるが、中国も同様の装備体系を目指していると推定される

●EA-18Gが高周波用と低周波用の2種類の外装POD(AN/ALQ-99)を保有し、更に中間周波用ポッドを開発中であることから推測すると、J-16Dも敵の火器管制用高周波を狙ったPODと、通信周波数用のPOD保有が考えられ、更には空中から防空や通信システムへのサイバー攻撃を狙ったPOD開発も考えられる
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J-16D3.jpg今回の航空ショーの別の目玉として、RQ-4のようなジェット推進高高度無人機WZ-7や、J-20ステルス攻撃機の登場も予期されているようです

目玉として登場する新装備は、全てサイバー窃盗の「成果」の様な気がしてなりませんが、今後の西側の情報収集により、その実力のほどが明らかになることを期待いたします

EA-18G関連の記事
「ステルス機VS EA-18G」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-22
「米空軍電子戦を荒野から救出する」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-17-1
「ウクライナの教訓」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-08
「露軍の電子戦に驚く米軍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-03-1

第16空軍の関連記事
「さわり国防省電子戦戦略」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-11-03
「新設第16空軍の重要任務は2020年大統領選挙対策」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-10-19
「遅延中、ISRとサイバー部隊の合併」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-08-24
「米空軍がサイバー軍とISR軍統合へ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06-3

米国防省EW関連の記事
「電子戦とサイバーと情報戦を融合目指す」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-11-03
「国防省EW責任者が辞任」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-19
「ACC司令官が語る」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-19
「米空軍がサイバーとISRとEwを統合」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06-3
「電子戦検討の状況は?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-13
「エスコート方を早期導入へ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-27

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映像「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」 [中国要人・軍事]

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China 100.jpg中国共産党100周年記念にタイミングを合わせたと推測される、中国版ツイッター上で公開された「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」と題された11分の映像です

習近平は、同式典で1時間を超える演説を行い、その中で台湾統一への強い意志を示したわけですが、タイミングがタイミングですので、その筋が準備したイメージ映像を考えられています

DF-17.jpg誰がどのような目的でこの映像をリリースしたかは想像の域を出ませんが、要するに台湾軍事侵攻のイメージを描いたアニメ映像で、中国が開発に力を入れている最新兵器や主力兵器が描かれていますので、ご紹介しておきます

映像で描写されているのは
中国海軍艦艇の堂々の台湾侵攻
中国空母からの攻撃機の離陸・侵攻
中国の極超音速兵器(DF-17)や短距離弾道ミサイル(DF-15C)による、移動発射機からの攻撃
中国の巡航ミサイルDH-10による攻撃

台湾は米国支援で能力向上したF-16の同時多数離陸を試みるも、離陸準備中に中国ミサイル攻撃で撃破される
台湾海軍部隊もイージス艦を中心としたミサイル防衛能力で中国ミサイルに対抗するも、中国の同時多数飽和ミサイル攻撃を受け、大損害を受ける

映像「習近平:台湾問題解決の決心・意志・能力を示す」


西側ツイッター上では、「中国による心理戦の一環」、「中国がこのようが行為に出れば、どのような反撃を受けるかを無視した宣伝映像だ」等のコメントが見られます

中国の優位性を誇示する心理戦映像か!?
「グアムの米空軍基地攻撃」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23
「米空母キラーDF-21発射映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-01-31
「無人小型ボートの群れ行動」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-06-02

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中国ステルス艦載機や第3の空母建造状況 [中国要人・軍事]

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J-31は輸出に成功せずも、空母用に改造し配備へ!?
第3の空母にEMALSらしき上空写真
海南島の艦載機用基地の施設拡充中

J-31.jpg9日付Defense-Newsが、中国海軍による艦載ステルス戦闘機開発らしき動向、第3の空母の建造状況、更に空母艦載機拠点の整備拡充が行われている海南島の様子を報じていますので、不確かな内容も含まれていますが、興味あるところですのでご紹介しておきます

第3の空母については、2020年9月に米国防省が発表したレポート「中国の軍事力」で、2023年に作戦可能体制になると見積もられていましたが、2021年の現段階でまだ甲板下部までの状態ですので、もう少し時間が必要な気がします。ただ、初のカタパルト搭載、しかもEMALS(電子カタパルト)搭載になりそうなので注目しております

J-31については、「廉価版F-35」と噂されるほど「F-35」と外観が似ている航空機で、輸出用に民間会社が製造しましたが輸出には成功せず、今回、中国海軍が自身の装備を開発試験する基地で確認されたことで中国空母艦載用に転換との見方が強まっているようです

J-31(FC-31)がステルス空母艦載機へ!?
J-31 2.jpg武漢にある中国海軍の開発試験拠点で改良型のJ-31(FC-31)が目撃され、未確認だが、空母艦載機への使用可能性が出てきた
同機は輸出用を目指して2012年に初飛行したが、輸出には結びつかず、その後は空母艦載用に改修されるとのうわさが流れていたが、2016年にステルス性を向上させた新たな姿を見せて初飛行し、話題となった

ステルス形状がより追及され、エンジンの空気取り入れ口のステルス化が進み、機体内兵器搭載庫が追加された
依然として完成間近な段階ではないが、モックアップが中国海軍の開発拠点武漢の模擬空母上で確認されたことから、空母艦載可能性が高まったと話題になっている

第3の空母の建造状況
8.5から9万トンクラスと推定され、米空母(10万トン以上)より小型で、英仏の空母と同レベルと推定されている「第3の空母Shandong」であるが、上海近郊の造船所で建造中の模様が、上海浦東国際空港を離発着する民間旅客機から撮影された乗客の写真から分析されている

003 CV China.jpg写真からは、建造中の船体の脇に置かれている、赤枠で囲まれた電磁カタパルトEMALSらしきものが確認でき、これが搭載されることで中国空母の弱点であった機体重量の軽い航空機しか離陸できない点が解消される可能性がある。攻撃機なら燃料や弾薬の追加搭載が可能となり、早期警戒機や輸送機などの運用も可能性が広がる
もう一つ緑枠で囲まれた部分は、航空機や機材を飛行甲板まで移動させるエレベータのスペースを意味し、船体の右舷だけに2台確保されている。米空母は3台以上の同種エレベーターを備えるが、同規模の英仏空母は2台であり、船体規模に応じたものとみられる。ただ、左舷側にはエレベータが確認できず、一つの特徴と捉えられている

艦載機用の海南島地上施設が拡張充実中
Lingshui Hainan.jpg5月に南シナ海北部の海南島Lingshuiにある無名の航空基地で、中国艦載機J-15が訓練するのが初確認され話題となったが、同海軍基地の施設拡充も確認されている
同基地の滑走路の2か所に、空母への着艦をイメージできるマーキングがなされ、空母上のヘリポート位置などマーキングも含め、艦載機パイロット訓練を意識して準備されていることが明らかである

また同基地南部には、艦載機が格納可能な24個の強化シェルターが2020年までに設置済で、追加で北部にも2機収納可能なシェルターが2か所で建設中である
海南島では他にも海軍関連インフラの大規模増設が行われており、無名航空基地でのJ-15の初確認と合わせ、今後同島を拠点とした中国海軍の活動活発化が予期される
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Lingshui Hainan2.jpgいつもながら、世界からの批判にも聞く耳を持たず、淡々と粛々と軍備強化を続ける中国の勢いに唖然とするばかりです

J-31(FC-31)の成熟度がどれほどか、第3の空母の建造や米海軍でもうまくいっていない電磁カタパルトを中国がものにできるか等、興味は尽きませんので、時々フォローしたいと思います

第3の空母Shandong関連の記事
「第3の空母は電磁カタパルト搭載か?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-20

廉価版F-35とも言われたJ-31関連の2016年の記事
「輸出用の中国製ステルス機J-31改良型初飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-12-27

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単発中国戦闘機が国産エンジン搭載で初部隊配備か [中国要人・軍事]

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単発J-10C戦闘機に国産WS-10B搭載が演習参加初確認
長年のロシア製エンジンへの依存を断ち切れるのか?

J-10 WS-10B4.jpg11日付Defense-Newsは、中国国営ラジオwebサイトが中国軍の実弾射撃演習を紹介した画像で、部隊配備された単発のJ-10C戦闘機に国産WS-10Bエンジンが搭載されているのを初めて確認したと紹介しています。

これまで中国は戦闘機のエンジンをロシア製に依存し、徐々に双発以上の戦闘機や輸送機に国産エンジンの搭載を試みていた中でしたが、ついに単発の戦闘機にも本格搭載を開始して部隊配備が開始されたのが真実であれば、中国の航空技術が大きな壁「エンジン開発」を乗り越えたことを示すこととなります

J-10C WS-10B.jpg国の工業総合力レベルを示すバロメータと言われるジェットエンジン開発で中国は苦戦が続き、20年以上前から中国産エンジンエンジン開発に取り組んでいると記憶していますが、試験的な搭載機が確認されても実戦配備には至らないケースや、いったん中国製エンジンの搭載を始めても、再びロシア製エンジンに戻ったりしていた記憶があります

例えば、2010年ごろからWS-10型エンジンを双発戦闘機J-11やJ-16に試験搭載しましたが、その後開発が行われた初の中国産空母艦載機J-13や初期型J-10には、結局ロシア製AL-31エンジンが採用されました

J-10 WS-10B2.jpg一方でその後、2018年のZhuhai航空ショーで、J-10B試験機にステルス性の高いWS-10Bを搭載して披露したり、双発のステルス形状攻撃機J-20に国産WS-15エンジンを、また4発のY-20輸送機にWS-10ターボファンエンジンを搭載開始したことが確認されていたところです

エンジンを一つしか搭載せず、エンジントラブルが墜落に直結する単発のJ-10戦闘機に、国産エンジンを搭載して部隊配備が始まっている(らしい)との今回の話は、国産ジェットエンジンへの自信を中国が深めている表れと考えられ、部隊配備の程度が気になるところです

ちなみにJ-10戦闘機は、J-11戦闘機とハイローミックスを構成する第4世代軽戦闘機の位置づけで国産され、1998年初飛行、2005年から運用開始と言われており、中国は450機以上を生産して全土で運用されています。イスラエルのラビ戦闘機の技術導入だとか、様々な情報が乱れ飛んだ中国製戦闘機ですが、公式情報はほとんど公開されていません

11日付Defense-News記事によれば
J-10 WS-10B3.jpgChina National Radioが中国空軍の実弾射撃演習(実施場所不明)を紹介した画像に、J-10C戦闘機が国産WB-10Bエンジンを搭載したことが明確にわかる様子が写っており、部隊配備の単発戦闘機に初めて国産エンジン搭載が確認できたと話題になっている
画像のJ-10C戦闘機の機体番号は画像処理して消されており、所属部隊が判明しないように配慮されているが、西側の中国軍用機専門家は、広東省汕頭市所在の中国空軍部隊のJ-10Cに国産エンジンが搭載され配備されたのだろうと分析している

中国は成都飛機工業公司 (Chengdu Aircraft Industries)製造のJ-10戦闘機に、国産エンジン搭載を2011年頃から試験しており、J-10BやJ-10C試験用航空機への搭載が目撃されていたが、部隊配備用の量産型への搭載開始は明確ではなかった
中国は新型機の部隊配備を公表することは普通ないので、いつから国産WS-10B搭載型のJ-10Cが配備開始されたのか不明である
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Berrier DIA2j.jpg先日ご紹介した国防情報長官(DIA長官)の中国軍事力に関する議会証言で「中国は約6年後には基礎的な軍事近代化を達成し、15年以内に最も破壊的な新たな軍事能力導入を目指している」と延べ、「軍民融合体制」で「特定57分野に照準を定め」、米国を出し抜く決意だとの分析を披露していました

また、人工知能AI、高速計算機、量子計算機、バイオ技術、先進ロボットなど世界が注目する将来技術分野で世界をリードしているとも分析し危機感をあらわにしていたところです。このようなIT関連だけでなく、草の根の工業力全般が試されるジェットエンジン分野でも成熟している中国に恐ろしさを禁じえません

WS-10エンジンが登場する過去記事
「中国航空ショーでのJ-20を評価する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-11-10-1
「J-20が初の海上行動」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-05-12-1
「報道官が戦闘能力発言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-1

国防情報長官(DIA長官)の中国軍事力分析
https://holylandtokyo.com/2021/05/02/212/

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中国空軍がY-20U空中給油機を量産開始か? [中国要人・軍事]

2020年末、4機の機影が西安の飛行場で
中国軍の弱点だった空中給油に国産機量産か

Y-20U tanker.jpg18日付Defense-Newsは、昨年12月30日に撮影された西安飛機工業(集団)公司が所在する西安閻良飛行場の衛星写真を紹介し、2018年に初飛行が報じられたY-20U空中給油機が4機確認できると報じ、3機が量産機ではないかと推測しています

中国空軍にとって空中給油機は弱点・不足・ギャップ分野と呼ばれ、現在は1950年代設計のソ連製Tu-16の中国版H-6爆撃機を改良した給油量の少ないH-6U空中給油機20機余りと、ウクライナから2014年に輸入した3機のIl-78MP給油機(Il-76旅客機改良)を保有していますが、空中給油が確認されることはあまりありません

Y-20U tanker2.jpg中国空軍は2016年に就航したY-20輸送機を空中給油機に改良して問題解決を狙い、2018年にY-20U空中給油機の試験機初飛行が伝えられていました。今回撮影された4機のY-20Uの内、1機はこの開発試験機だとDefense-Newsは報じています

Y-20輸送機もY-20U空中給油機も、共に4基のロシア製D-30KP-2ターボファンエンジンを搭載しており、中国国産WS-20ターボファンエンジンへの切り替えを狙って開発が続いているようですが、WS-20の投入は早くても2024年以降だと言われています

推測が多い記事ですが、中国軍の着実な能力アップの一環ですので、ご紹介しておきます

YouTube上のY-20とY-20U紹介映像


18日付Defense-News記事によれば
2020年末に撮影され、Planet Labs社からDefense-Newsに提供された衛星写真は、両方の翼端下に空中給油用のポッドを装着した様子が「影」として確認できるY-20U空中給油機4機の存在をとらえている
Y-20U tanker3.jpg撮影された西安閻良(Xi’an-Yanliang)飛行場には、西安飛機工業(集団)公司(XAC:Xi’an Aircraft Company)の工場があり、4機の周辺には計16機のY-20輸送機が確認できる

ちなみに西安閻良(Xi’an-Yanliang)飛行場は試験飛行の拠点となっており、中国製航空機の飛行試験を行う組織が所在している
Y-20U空中給油機はhose and drogue方式の空中給油機で、撮影された4機の内、3機はグレーに塗装され、グレーの1機は試験開発用の1機と推測されている

中国軍にとって空中給油能力は弱点の一つと言われており、今後のY-20Uの製造状況や空中給油訓練の様子が注目されている
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Y-20U.jpg最近、中国空軍の大型爆撃機H-6の最新型が、極超音速兵器の搭載試験らしき飛行を行っている様子が確認されたり、グアム島の米空軍アンダーセン基地を攻撃する模擬映像が中国空軍により公開されたりと、中国の大型爆撃機が注目を集めています

そんな中国航空アセットの能力を、行動半径延伸や飛行時間増強で支えるのが空中給油機で、太平洋の島々や海面に分散して被害を免れようとする米海空軍戦力への大きな脅威です

じわじわとボディーブローのように効果を発揮し、西側の作戦計画の選択肢を狭める役割を果たす、中国空軍Y-20U空中給油機の今後に注目いたしましょう

中国空軍公開のアンダーセン米空軍基地攻撃デモ映像
「H-6Kのグアム島ミサイル攻撃模擬映像」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-23

中国の最新型大型爆撃機が極超音速兵器搭載試験か?
「中国空軍H-6Nが極超音速兵器試験?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20

軍事ブロガーJSFさんの極超音速兵器「DF-17」解説
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20191008-00145888/

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中国が対艦弾道ミサイル試験に成功か [中国要人・軍事]

昨年8月、周辺に展開の米軍機や米軍艦艇に見せつけるように
DF-26BとDF-21Dを時差発射で同時目標着弾か

DF-26D 2.jpg13日付読売新聞が、関係筋情報として一面サブトップに、「【独自】中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か」との記事を掲載し、2020年8月に中国軍が、「米空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイルの発射試験を行い、米軍が監視する目の前で「目標直撃」の成功を収めていたと報じています

中国軍は、射程約1500㎞の「DF-21D」と、射程4000㎞のDF-26Bとの移動する艦艇攻撃用の弾道ミサイルを保有し運用を開始していると報じられてきましたが、時速50㎞程度で海上を移動する艦艇位置をリアルタイムで把握して攻撃する能力が本当にあるのか、海上目標攻撃試験が未確認であったため、「半信半疑」な思いが西側関係者の間では交錯していました

DF-21D 6.jpgそんな中、昨年11月にDavidson太平洋軍司令官が講演で、「中国軍は動く標的に向けて対艦弾道ミサイルをテストした」と認めていましたが、実際に目標艦艇に命中させていたか等の細部については言及していませんでした

今回の読売の「関係筋情報」でも、移動する目標情報をどのようにミサイルに伝えて命中させたのか等については触れられておらず、課題と考えられてきた中国軍の「海上でのリアルタイムISR能力」については評価が難しいところですが、当該ミサイルの射程からすれば、米空母や主要な米海軍艦艇が第1列島線はおろか、第2列島線より中国大陸に近づくことのリスクが益々高くなったことに間違いはありません

DF-21D 5.jpgなお本件は、8月26日に香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)が、中国軍が8月26日朝、内陸部の青海省と沿岸部の浙江省からそれぞれ中距離弾道ミサイルを1発ずつ、南シナ海に向けて発射し、中国軍が設定した演習海域に着弾したと中国軍に近い消息筋が明らかにした、と報じていたところでもあります。(産経web報道 https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200827/mcb2008270826016-n1.htm

13日付読売新聞1面記事によれば
中国軍が南シナ海で2020年8月に行った対艦弾道ミサイルの発射実験の際、航行中の船を標的にしていたことを、中国軍の内情を知りうる関係筋が明らかにした。米軍高官もこの事実を認めている。「空母キラー」とも呼ばれるミサイル2発が船に命中したとの複数の証言もあり、事実とすれば、中国周辺に空母を展開する米軍の脅威となる

DF-26 浙江省.jpg発射実験は8月26日、海南省とパラセル(西沙)諸島の中間の海域で行われた。関係筋によれば、無人で自動航行させていた古い商船を標的に、内陸部の青海省から「DF-26B:東風26B」(射程約4000㎞)1発を先に発射。数分後、東部の浙江省からも「DF-21D:東風21D」(射程1500㎞超)1発を発射した。ミサイル2発は「ほぼ同時に船を直撃し、沈没させた」という

別の関係筋も、ミサイル2発が商船に命中したと証言した上で、海域周辺に展開していた米軍の偵察機やイージス艦に「中国軍のミサイル能力を誇示した」と明かした。中国軍が南シナ海で動く標的に発射実験を行ったのは初めてとみられる。船の位置を捕捉する偵察衛星などの監視体制、ミサイルの精密度が着実に向上していることを示す
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記事によれば、DF-26とDF-21を別々の場所から時間差で発射し、海域周辺に展開していた米軍の偵察機やイージス艦の目の前で、海南省(島)と西沙諸島の中間の海域を自動航行する古い商船に「ほぼ同時に」命中させたとの事です

DF-26.jpg目標の商船の位置を商船自身が発信していた可能性とか、海南島やパラセル諸島から艦艇の位置をミサイル部隊に通報していた可能性もありますが、5000名の乗員が乗り込み、数兆円の価値がある虎の子アセットを、米軍がリスクを冒して中国大陸に接近させる可能性がさらに低下したと言えましょう

また、コロナの話題ですっかり中国の南シナ海や尖閣周辺での乱暴な行動が目立たなくなっている中、中国軍事力増強に警鐘を鳴らす意味で、重要な読売の報道です

米国防省「中国の軍事力」レポート関連記事
「2020年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-02
「2019年版」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-06
「2018年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18
「2016年版」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19
「2011年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-25-1

防研の「中国安全保障レポート」紹介記事
1回:中国全般→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-19
2回:中国海軍→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-17-1
3回:軍は党の統制下か?→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-23-1
4回:中国の危機管理→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
5回:非伝統的軍事分野→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-22
6回:PLA活動範囲拡大→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-09
7回:中台関係→サボって取り上げてません
8回:米中関係→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-2
9回:一帯一路→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-02-11
10回:ユーラシア→サボって取り上げてません

応援お願いします!ブログ「東京の郊外より」支援の会
https://community.camp-fire.jp/projects/view/258997

ブログサポーターご紹介ページ
https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-04-16-1

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