米特殊作戦軍が人の感情や心情を察知するキットを [Joint・統合参謀本部]
米軍に対する外国人の反応を複数センサーで
AIも使用してデータを分析
12月11日付DefenseOneが、民間技術を迅速に取り入れて前線のニーズに答える米特殊作戦軍「SOFWERX」プロジェクトの主任技術者にインタビューし、様々な取り組みの中から、米軍兵士が前線で接する一般市民や拘束者の感情や心情を読み解くキットについて取り上げています
「SOFWERX」プロジェクトでは、各種センサーが埋め込まれた下着を装着することで、兵士が戦闘で負傷した場合に身体のバイタルデータや位置情報を自動送信したり、激しい敵の攻撃を受け友軍に通常の連絡手段が使用しにくい状況でも、指の小さな動きや数個の単語による指示でCAS支援要請や無人機の群れ操作を可能にする技術の研究もおこなわれているようです
プロジェクトの大きなテーマは、厳しい戦闘環境課における「human-machine interaction, data, applications, and communications」だそうですが、物理的に機械が兵士をサポートする手法がうまくい進んでいない中で、センサーとAIを結び付け、データと情報処理技術を生かした「認知能力:cognitive abilities」分野に大きな可能性を感じているようです
11日付DefenseOne記事によれば
●「SOFWERX」プロジェクトのBrian Andrews主任技術者は、11月初旬に「前線兵士の言葉に対する外国人の受け止めをリアルタイムに評価する心理分析ツールの試験を行った」と述べ、
●「幾つかのセンサーを使用した。レーダーや映像から、心拍数や体温などの身体データの他、会話の声から兵士の言葉に対する反応状況も分析できる」と説明した
●Andrews氏は、米特殊作戦軍関係者と15名の専門家を1週間集めたが、相当なレベルで「キット」収集情報に好感触を得たと述べ、「被験者に多少不愉快になるような質問を投げかけた。相手の意図まで読み解くのは現時点で難しいが、相手の表情の変化や緊張具合などの小さな変化が分析対象になる」と説明した
●ISが浸透を図っている村を想定してテストを行い、キットを装着した兵士が村の長老等に話しかける様子を同キットで収集分析し、長老が兵士に何を答えたかに拘わらず、長老らが兵士の言葉にどのような感情を抱いたかをリアルタイム又は後ほど分析した、とAndrews氏は述べた。
●この様な米特殊作戦軍の取り組みは「Hyper-enabled Operator」計画と呼ばれ、今後数か月をかけて担当チームは各軍種の特殊作戦部隊を回って、厳しい戦闘環境課における「human-machine interaction, data, applications, and communications」に関する部隊ニーズを吸い上げる予定で、結果はチームが入手した新技術の種と結び付けられたり、既存のプログラムの改善に利用される
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記事には、これまでの経緯や様々なプロジェクト名が紹介されており、その関係や全体の流れが良くわからないのですが、特殊作戦軍も「迅速な最新技術の取り込み」に努力している様子が伺えます
「Hyper-enabled Operator」計画の中で、機械が人間をサポートして超人的な物理的パワーを発揮することを狙った「鉄人プログラム:Iron Man program」があまり上手く行かず、その過程でデータと情報処理技術を生かした「認知能力:cognitive abilities」分野に可能性を見出したとは興味深い話です
今後のキットの成熟方向等が良くわかりませんが、「人の感情や心情を察知するキット」の存在を公にしてOKなんでしょうか?
民間に導入されれば、採用面接の際の強力なツールになるように思いますが・・・
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11日付DefenseOne記事によれば
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●Andrews氏は、米特殊作戦軍関係者と15名の専門家を1週間集めたが、相当なレベルで「キット」収集情報に好感触を得たと述べ、「被験者に多少不愉快になるような質問を投げかけた。相手の意図まで読み解くのは現時点で難しいが、相手の表情の変化や緊張具合などの小さな変化が分析対象になる」と説明した
●ISが浸透を図っている村を想定してテストを行い、キットを装着した兵士が村の長老等に話しかける様子を同キットで収集分析し、長老が兵士に何を答えたかに拘わらず、長老らが兵士の言葉にどのような感情を抱いたかをリアルタイム又は後ほど分析した、とAndrews氏は述べた。
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記事には、これまでの経緯や様々なプロジェクト名が紹介されており、その関係や全体の流れが良くわからないのですが、特殊作戦軍も「迅速な最新技術の取り込み」に努力している様子が伺えます
「Hyper-enabled Operator」計画の中で、機械が人間をサポートして超人的な物理的パワーを発揮することを狙った「鉄人プログラム:Iron Man program」があまり上手く行かず、その過程でデータと情報処理技術を生かした「認知能力:cognitive abilities」分野に可能性を見出したとは興味深い話です
今後のキットの成熟方向等が良くわかりませんが、「人の感情や心情を察知するキット」の存在を公にしてOKなんでしょうか?
民間に導入されれば、採用面接の際の強力なツールになるように思いますが・・・
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