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5月末でWilson空軍長官が辞任 [米空軍]

テキサス大学の学長に就任へ
2017年5月に就任し、2年で退任へ

Wilson4.jpg8日、Heather Wilson空軍長官が5月末で辞任してテキサス大学学長に就任することをトランプ大統領に申し出、了承されたと発表しました

米空軍士官学校を1982年に女性第3期生として卒業し、1998年から2009年まで下院議員として活躍し、初の空軍士官学校卒の空軍長官として、また3人目の女性空軍長官として、2017年5月から任についていたところでした

Wilson空軍長官への評価は高く評判の良くないShanahan臨時国防長官に代わり、正式な次期国防長官の有力候補者として議会等から推す声が強かった人物です

wilson8.jpgまた米空軍内でもそのリーダーシップを評価する声が多く、Goldfein空軍参謀総長が「Wilson空軍長官を得たことは、米空軍にとって宝くじに当たったようなものだった」と表現するほどでした

一方でトランプ政権との関係は微妙で、昨年10月には、大統領が打ち出した「宇宙軍創設」に対しWilson空軍長官が消極的だとして、同長官「更迭」がホワイトハウス内で検討されているとのリーク記事がメディアを賑わす事もありました

マティス前国防長官も当初から2年勤務と決めていたようで(実際には1年9か月で更迭)、トランプ政権下で国防省の主要ポストについていることは、良識ある人にとってはとても耐えられないことなのでしょう・・・

8日付Military.com記事によれば
Wilson6.jpgロイターが8日最初にWilson空軍長官辞任を報じたが、その後同空軍長官はメディアに声明を発表し、「空軍兵士たちと共に過去2年間勤務できたことは光栄なことで、国防力の回復に携われたことを誇りに思う」と述べた
●更に「米空軍の即応体制を向上させ、調達スケジュールの期間を削減し、競争原理により装備品価格の低減に努め、過剰な規則の削減にも成果を上げた」とした

●8日にテキサスの地元紙webサイトは、テキサス大学の評議会が満場一致でHeather Wilson女史の学長就任を承認したと報じている
空軍長官就任直前には、Wilson長官は「South Dakota School of Mines and Technology」の学長を務めており、大学運営の経験を持っている

Wilson2.jpg●Wilson長官は上記の声明で述べられている取り組み以外に、女性やマイノリティーの米軍内での地位向上に努力し、「歴史的には米軍内で活躍が目立たなかったこれらの人たちのために、生きたモデルとなる人材、将来の可能性を感じられる人材の存在が重要だ」と、機会をとらえて語っていた
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マティス長官が去り、その後任の有力候補と期待された人物も去り・・・。米国防省はどんな人材が支えていくのでしょうか???

米軍の前線をさせる兵士や現場指揮官の苦労を考えると、胸が痛みます

Wilson空軍長官関連の記事
「F-15Xは空軍案には入っていなかった」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02
「S臨時国防長官の後任か?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-23
「Wilson長官のご経歴など」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-24
「北極圏に関する寄稿」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-13
「戦力大増強と原点回帰訴え」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-19-1

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