SSブログ

米空軍の新救難ヘリはHH-60Wに [米空軍]

24日、米空軍は6月にSikorsky社に業者を決定していたHH-60G Pave Hawkの後継機について、HH-60W(60-Whiskeyと呼称)にすると発表しました。
なお、HH-60Gについている「Pave Hawk」のような愛称は、後日発表するとのこと。

24日付米空軍webサイト記事等によれば
HH-60W.jpg●2014年6月に、米空軍はSikorsky社とHH-60G Pave Hawkの後継機を製造する約1400億円の契約を結んでいたが、今回HH-60W(60-Whiskeyと呼称)とする事に決定した
米空軍はHH-60Wを112機調達する計画で、総額は約8300億円になると見積もられる

HH-60Wは、米陸軍のUH-60M BLACK HAWKをベースに開発される機体で、現有のHH-60Gと比較し、航続距離が伸び、高高度や高気温下での性能が向上するほか、キャビンのスペースが大きくなる
またHH-60Wは、UH-60M BLACK HAWKと同様に「T700-GE-701D engines」、「composite wide-chord main rotor blades」、更に「fatigue- and corrosion-resistant machined aero-structures」を備え、機動性と運動性能を保つ

HH-60G.jpg●更にHH-60Wは、「G型」に比して内部燃料タンクの容量を増加し、キャビンの広さを維持しつつ航続距離延伸を実現する
●現有の「G型」は1982年から運用を続けており、特にイラクとアフガンでの作戦で酷使により機体の痛みが激しくなっていたところである

●同計画担当者は、現在運用中の機体に実用性が確認された技術を適応することで、開発リスクを管理することができ、コストとスケジュール管理を助けてくれると語った
2019予算年度に運用開始することを念頭に、2015予算年度に次の大きなステップである「System Requirements Review」を行う計画である
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

米陸軍のBLACK HAWKをベースに開発(製造)するため、開発のリスクが少ないのは結構なことですが、それだけ夢が限定された機体でもあるわけです
次期爆撃機(LRS-B)も、次期空中給油機(KC-46A:経費固定契約)も、次期練習機(T-X)もそんな姿勢で進んでいます。

「主要装備調達の現状と課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-21

そしてそんな中、重要性が急降下している戦闘機(F-35)だけが「夢を追い、金を食い、開発期間の実質無限大」を許容されているわけです。

HH-60G fuel.jpg救難ヘリは「personnel recovery mission」だけでなく、幅広く特殊作戦や輸送の一翼も担っており、海空軍との共有部分も多い装備ですから、もっと本格的にお金を掛けても良い装備だと思うのですが・・

核兵器運用部隊のように、内部反発から来る「内部崩壊」に至らないことを願うばかりです

「内部崩壊する米軍核運用部隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-18

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0