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米空軍が士官候補生を内通者に!? [米空軍]

「スパイ映画のような話だ。私は数十件の犯罪を明らかにして貢献したが、問題になった途端、彼らは私を見放した」

USAFA.jpg1日付のColorado Springs Gazetteが米空軍警察OSI(Office of Special Investigations)が米空軍士官学校の学生を「内通者」として活用し、士官学校内の犯罪等の操作に活用していたと報じ、4日付で米空軍やOSIがこれに反論する騒ぎと成っています

空軍側は「Gazetteの記事は全容を正しく伝えていない」と反論し、OSIは「法執行機関として、認知された合法的な活動しかしていない」と述べていますが、特定の士官候補生を「内通者」を活用し、士官候補生を監視してる事実を認めています
今後とも「噂好き」「ゴシップ好き」なマスコミを賑わすことになりそうです

Gazetteの記事は内通者について
USAFA Thomas.jpgEric Thomasは空軍士官候補生としてサウスダコタ州から入学した学生だった。サッカーが得意で学生時代も取り組んでいた。しかし今年4月、卒業1ヶ月前に退校処分と成った
彼は2年生の時にOSIから「内通者」にならないかと誘われ、求めに応じた。そして時には録音機を忍ばせ、士官学校内の患部に潜入した。麻薬取引やレイプ容疑者を探ったこともある
●Thomasは「それは刺激的だし、効果的だった。15件の麻薬取引を通報したし、2件のレイプ事案にも関与した。特にレイプ事案では、被害者が心の平穏を取り戻すのに貢献できて嬉しかった」と告白した

●更に彼は「OSIは私にしばしば、校則を破ってよいから捜査を進めろと指示した」と告白し、「スパイ映画のような話だ。、私は数十件の犯罪を明らかにして貢献したが、問題になった途端、彼らは私を見放した」と訴えた。
●Eric Thomasは現在、元士官学校の法律部門責任者を弁護士に雇い、OSIの行為を学校側やOSIに問いただす書簡を送付しているが返答はない
●サウスダコタ州選出のJohn Thune上院議員も米空軍にレターを送り、真相解明と関係者にThomasと面会するよう求めているが返答はない

●Gazette は、Thomas氏の他にも3名の「内通者」(元内通者を含む)と接触することが出来た。彼らは皆、内通者に誘われる際は「君一人だけだ」と言われたそうだが、活動する中で校内に複数の「内通者」がいることを感じたと話している。校内には数十名の内通者がいると推測される
●内通者は「皆は一つの家族であり、互いに信頼しようとの学校の掛け声と、全く反する行為を士官学校は行っている」とGazetteに語った


米空軍とOSIの反論
USAFA2.jpg空軍は4日付の声明で「Thomas氏がOSIと接触を持ったのは2011年の12月であるが、OSIが捜査対象としていたグループの一部だった。(退校処分の原因となった)規則違反や悪行は、それ以前から繰り返されたモノである」と説明している
●更に空軍は「Gazetteの記事は全容を正しく伝えていない」、「ThomasはOSIに、校則を破らないよう言われており、書面上でも誓っている」と主張している

●別の声明でOSIは「米軍内全体で行われている情報収集プログラムは、法執行機関として、認知された合法的な活動である。内通者:informant情報についても空軍参謀総長に定期的に報告している」と活動の正当性を強調している
●更に声明は「内通者プログラムは重要で過去の経緯が証明する捜査手法であり、犯罪行為を察知し、訴えを解決し、空軍内の秩序と規律を高く保つことに用いて成功している」と主張している
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米軍のことだから他人事、と高見の見物ではいけません
日本にも国が定めた公務員全体を対象とした「公益通報制度」というモノがあり、不正を見かけたら、コンプライアンス違反を見つけたら、どんどん「内通者」になろうと呼びかける制度です

米軍OSIの「内通者:informant program」は「しびれる」制度ですが、組織全体に「内通者になろう」と呼びかける日本の制度も負けてはいませんね・・・

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