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最後の記者会見でプレスを語る [ゲーツ前国防長官]

Q:ビンラディン死亡から、なぜ7週間もZawahiri選定までに必要だったのか? 内部紛争か?
A:洞窟の中で開票するには時間が必要なのでしょう(爆笑)

finalpress2.jpg16日、ゲーツ長官は最後の記者会見にマレン統合参謀本部議長とともに臨み、冒頭で自分を「クビにする」ことをまず発表しました(場内爆笑)。
そしてこの秋、海軍作戦部長のラヘッド大将が退役し、現在副作戦部長のグリーナート大将(Greenert)が後任候補として大統領に推薦されたことを明らかにしました。

本日の主題は
質疑に入る前のプレス団への一言挨拶です。

●質疑に入る前に、最後の記者会見に当たりプレス団の皆さんに一言ご挨拶を申し上げる。
●政府の主要な職を勤め、大きな大学の学長の経験もした私だが、このように定期的に「オンーレコ」の会見を持ったのは国防長官になってからが初めてである。

●就任した際、いつも複雑なペンタゴン、軍、プレスの関係を懸念していた。大部分が相互の疑念と怒りに満ちた関係であろうと・・・・。
●そこで私は、軍幹部に話す時、士官候補生から将軍まで、野心的で疑い深く謎の多いプレスは、それでも米国憲法が規定する報道の自由の保障人であり、決して敵として対応するなと言い聞かせてきた。

finalpress4.jpg●私は特に在任間初期に、プレスが国民への説明責任を果たし、官僚組織の至らぬ部分を暴露してくれたお陰で得るモノがあったことを感謝してる。Walter Reed病院での負傷兵対応の不手際、また地雷対応装甲車MRAPsへの反対抵抗意見である。
●私はこれらの重要な問題をメディアを通して初めて知ったが、私の最優先課題となり、初期の最大の意志決定事項となった。(写真は最後の質問者を指名したところ)

●過去4年半に渡り、私がプレスで目にするモノは、必ずしも私の好むモノではなかった。他の政府関係者がそうであったように。私はリークを最も嫌う。嫌気がさす。その意味で、プレスが国民に代わって番犬として伝え、私にとってはペンタゴンが教えてくれない問題を学ぶ手段であった。
●皆さんにとってペンタゴンは仕事がやりやすい場所ではなかったかもしれない。タイムリーで役に立つ情報を官僚組織から得ることはいつも困難を伴ったと思う。時に私だってそうだったから。
●皆さんのこれまでのプロ意識と厳しい質問とハードワークに感謝する。
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質疑では、いつものように、アルカイダ、パキスタン、リビア、シリア、35兆円削減等々の質問が飛び、冒頭の応対もありました。そう言えば「アフガンで勝利しつつあると言えるか?」との質問に「4年半で学んだのは、winningやlosingとの重い言葉を軽々に用いないことである」とのやりとりもありました。

finalpress3.jpg質疑応答の冒頭で、記者団代表が
記者団の代表し、長官が約束を守り、我々の前で4年半の間、定期的に会見してくださったことに感謝します
と述べています。

この緊張感と信頼感が大事なんでしょうね・・・。

ゲーツ長官の会見より
「他国はなぜ米国と付き合うか」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-02
「米外交の軍事化を警告」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-15-1

「兵士と将来に9兆円捻出」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-29
「国防省コストカット」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-30-1
「ゲーツの取得開発改革指針」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15-1

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