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軍事と外交が一丸となって [Joint・統合参謀本部]

「皆さんが国務省に所属して以来長らくの間、国務長官と国防長官が夕食を共にすることを避けてきた時代があったと思います。しかし、もうそんな話は過去のことです。ゲーツ長官は私に、そんな過去の話をして笑わせてくれますが・・。」

clintonmullen.jpg2日、マレン統合参謀本部議長がクリントン国務長官の求めに応じて「新任大使会議(inaugural Global Chiefs of Mission Conference)」でスピーチし、クリントン・ゲーツ両長官の良好な関係を引き合いに出しつつ、軍人と外交官が協力することの重要性を語りました。
国防省HP記事より

まずクリントン長官がマレン議長を紹介し・・・
●我々はたびたび複雑な国際情勢の意見交換しています。マレン議長は、米国の総合力を広範に深く把握している人物です。
●そして議長は、発生しつつある事象の微妙な部分やジレンマ、更に現場部隊の情報をもたらしてくれるのです。

マレン議長はスピーチで・・・
●皆さんの日頃の仕事や活動に感謝します。我々の行動全てが、皆さんの関与によって成り立っていると言っても過言ではありません。
●私は40年海軍に所属し、世界中の海や港で皆さんのチームのお陰で活動し訓練することが出来ました。この重要性は言葉では言い表せません。
●(冒頭紹介の夕食のエピソード)
現在の国務長官と国防長官の様な良好な関係がなければ、生存すら危ういとまで感じています。両長官が例として示しつつある姿は、21世紀が基礎として必要とする物だと考えます。

clintonmullen2.jpg●例えば、ゲーツ長官と私が議会の外交委員会に出席し、同じタイミングでクリントン長官が軍事委員会に出席していることも最近ではしばしばです。
●また、パキスタン、ハイチ、コロンビア等では、大使のリーダーシップとご英断で相手国との軍事関係が円滑なモノになりました。これらは数年前には考えもつかなかった変化です。
●世界中で、軍と国務省の若い世代が堅く結びついて勤務している様子から、私は明るい未来を確信しています。また同時に、我々の世代も見本を示さねばと・・・。これは単に仕事ではなく、人間としての一部だと思うからです

●議会は国務省に必要な予算を確保しなければならないと考えています。予算がなければ人が去っていきますが、人こそが皆さんの力だからです。
●私の一部を皆さんに差し上げるとまでは言いませんが(爆笑)、私たちが協力すれば、予算は正しい方向に向かうでしょう。
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ゲーツ長官の昔話とはどんな話なんでしょう・・・国防省と国務省がお互いの情報を隠して出し抜こうとする・・・ネガティブなうわさ話を流布する・・・
どこにでもある話なんでしょうけど・・・聞いてみたいですね。

軍事力のあり方・使用法
「軍事力使用の3原則」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07
「米外交の軍事化を警告」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-15-1

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コメント 1

名無し

はじめまして。軍事については素人なのでいつも参考にさせて頂いております。

>皆さんが国務省に所属して以来
いつ頃のことかと、ふと思いました。
ワインバーガーさんとシュルツさん? チェイニーさんとパウエルさん?

しかし閣内不一致は、詳しいことは解らない一市井の者から拝見してもちょっと見苦しいです。(政権スタンスの支持・不支持にかかわらず)

ところで、日本では「外交は内政の延長」というレトリックが流布していますが、小生にはなかなか理解できずにいます。

外界に働きかけて自己に有利な環境を創出するのは当然ですが、
それにも限界があり、その結果与えられた環境に適応していくのがサバイバルの道だとも思うのですが。

TPP論議が気になっております。

by 名無し (2011-02-04 17:32) 

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