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米統参議長、トルストイを語る [Joint・統合参謀本部]

090627-N-0696M-139A.jpg2週間後に迫ったオバマ大統領の訪露に向けた準備の一環として、マレン統合参謀本部議長がモスクワを訪問し、関係者との協議に続いて27日軍参謀アカデミーで講演を行いました。露軍参謀総長との90分に及ぶ協議では双方の見解の相違が埋まらなかったようで、講演内容も過去とは異なる環境下であるから双方の利益のために相違を対話で乗り越えようとの呼びかけが主となっています。アフガン、イラン、北朝鮮などなど悩みの深さが伺えました。

よほど両国軍人間の考え方の溝が深かったのでしょう・・・講演では、
●我々は、共通の危機や挑戦を目の当たりにして、40年にわたる冷戦を越え、先例のない一層の協力関係を確立する機会を目の前にしている。
●将来の軍を担う皆さんは未来を見つめ、今こそが米軍とロシア軍が新たなよりよい関係、つまり、信頼に基づく両国民の共通目標のための関係を構築していく時であることを理解してほしい。・・・と切なる願いを述べています。

そんな中、ロシアの文豪トルストイの「戦争と平和」を引用し・・局面打開に忍耐が必要であるとの覚悟も示しています。
●「あまた全ての兵士の中でもっとも屈強で強力なのは、時間と忍耐である」とトルストイは述べた。当時のトルストイと同じく、暴力的な過激派と戦う我々が学んだことは、唯一慎重でで粘り強い我々の努力だけがその目的を果たしうる、との事実である。

オバマ大統領の訪ロに幸多からんことを願うばかりです。

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