対中国想定でMQ-9活用演習2回目実施 [Joint・統合参謀本部]
2回目の「Agile Reaper」演習で海兵隊支援を
米海軍「Unmanned Integrated Battle Problem 21」と並行実施
海兵隊はMQ-9操縦者とセンサー操作員を自前養成中
4月28日付Military.comが、4月7日から加州の小島を利用して行われたMQ-9の本格紛争演習「Agile Reaper」2回目の様子を紹介し、昨年9月の1回目がMQ-9現場運用部隊の機動展開や通信環境設定、並びにMQ-9の基本運用の試行だったのに対し、2回目はより少ない展開人員での運用やより本格的な再発進準備訓練や地上攻撃やISR支援など、更に実戦的な演習となった様子を伝えています
またMQ-9の着上陸対地支援能力やISR能力を高く評価した米海兵隊は、米海兵隊兵士のMQ-9操縦者やセンサー操作員を養成することを昨年11月日発表し、今年4月に入ってDavid Berger海兵隊司令官がMQ-9運用部隊の倍増を発表するなど、急速に海兵隊とMQ-9の連携強化が進んでいるようです
今回の「Agile Reaper」でMQ-9を運用したのはあくまで米空軍第49航空団で、空軍操縦者は無人機遠隔操縦のメッカ米空軍Holloman基地から操作したわけですが、多くの海兵隊操縦要員やセンサー操作員が同基地で演習間訓練を受けたようです。米海兵隊がMQ-9の操作や運用をどこまで担うのか? 前線基地での離着陸や機体整備や兵装などまで担当するつもりなのか不明ですが、そんな勢いがあるMQ-9の沿岸&海洋作戦投入です
同時に行われた米海軍「Unmanned Integrated Battle Problem 21」演習支援では、海洋監視版のMQ-9B Sea Guardianが米海軍ミサイル巡洋艦とタッグを組み、MQ-9Bが艦艇から見えない遠方目標情報を巡洋艦に伝えて大好評を得たようで、空軍MQ-9部隊指揮官には「もっと一緒にやろう」との声が海軍&海兵隊から届いているようです
4月28日付Military.com記事によれば
●2回目の「Agile Reaper」演習は4月7日から、1回目と同じく加州の米海軍Point Mugu航空基地と加州沖合のSan Clemente島で行われ、3機のMQ-9が(西太平洋の前線展開島をイメージした)San Clemente島に展開し、空軍の現場整備員や離発着・再発進準備要員はC-17輸送機で展開した
●今回の演習では、1回目の前回に比して少ない派遣要員で、どれだけ迅速に再発進準備が可能かを試験することが試され、同時に兵装要員もHellfire missilesを再搭載する本格的な訓練を行い、また着上陸時の脆弱な海兵部隊を支援する攻撃任務にも様々なパターンでMQ-9が取り組んだ
●米空軍第49航空団司令官Ryan Keeney大佐は、「中東とは異なる海洋作戦へのMQ-9の適合を図るため、様々な取り組みを試した」と演習を振り返った
●一方の海兵隊は、昨年10月にMQ-9操作職域を新たに設け、MQ-9を使用する本格的な無人機ISRミッションンに挑戦することを宣言している。かつて海兵隊は契約業者に運用を委託してISRに活用したが、自前要員の養成は大きな方向転換である
●今回の「Agile Reaper」演習で複数の要員がHolloman空軍基地に派遣され、空軍からMQ-9運用を学んでいる。海兵隊司令官は4月にMQ-9運用部隊の倍増計画を明らかにし、「前線に展開するMQ-9運用要員は、統合戦力の目となり耳になる」と語っている
●別枠ながら同時に訓練したMQ-9B Sea Guardianと米海軍巡洋艦とのターゲティング連携も併せ、Keeney空軍大佐は「我々にとって新たな挑戦だが、海軍や海兵隊部隊からのフィードバックにはMQ-9の能力に感激したものが多く、更なる連携訓練を望む声が多く励みとなっている」と振り返った。
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日本もMQ-9で良かったんじゃないかとつくづく思います。無人機検討を避けに避け続けてきた結果として、希望もしない装備を米国から押し付けられたということです
本題の米空軍MQ-9の米海軍や海兵隊との連携強化ですが、中東という難しい環境で頑張ってきた目立たない空軍無人機部隊が、対中国という新たな分野で底力を発揮し、存在感を発揮することを心から祈ります
最近のMQ-9関連記事
「本格紛争用に約1/4を改修&延命へ」→https://holylandtokyo.com/2021/04/28/118/
「豪州にMQ-9輸出許可」→https://holylandtokyo.com/2021/04/29/119/
「JDAM完成弾運搬役も」→https://holylandtokyo.com/2021/03/09/156/
「無人機MQ-9の対中国海上作戦への応用演習」→https://holylandtokyo.com/2020/10/02/424/
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米海軍「Unmanned Integrated Battle Problem 21」と並行実施
海兵隊はMQ-9操縦者とセンサー操作員を自前養成中
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またMQ-9の着上陸対地支援能力やISR能力を高く評価した米海兵隊は、米海兵隊兵士のMQ-9操縦者やセンサー操作員を養成することを昨年11月日発表し、今年4月に入ってDavid Berger海兵隊司令官がMQ-9運用部隊の倍増を発表するなど、急速に海兵隊とMQ-9の連携強化が進んでいるようです
今回の「Agile Reaper」でMQ-9を運用したのはあくまで米空軍第49航空団で、空軍操縦者は無人機遠隔操縦のメッカ米空軍Holloman基地から操作したわけですが、多くの海兵隊操縦要員やセンサー操作員が同基地で演習間訓練を受けたようです。米海兵隊がMQ-9の操作や運用をどこまで担うのか? 前線基地での離着陸や機体整備や兵装などまで担当するつもりなのか不明ですが、そんな勢いがあるMQ-9の沿岸&海洋作戦投入です
同時に行われた米海軍「Unmanned Integrated Battle Problem 21」演習支援では、海洋監視版のMQ-9B Sea Guardianが米海軍ミサイル巡洋艦とタッグを組み、MQ-9Bが艦艇から見えない遠方目標情報を巡洋艦に伝えて大好評を得たようで、空軍MQ-9部隊指揮官には「もっと一緒にやろう」との声が海軍&海兵隊から届いているようです
4月28日付Military.com記事によれば
●2回目の「Agile Reaper」演習は4月7日から、1回目と同じく加州の米海軍Point Mugu航空基地と加州沖合のSan Clemente島で行われ、3機のMQ-9が(西太平洋の前線展開島をイメージした)San Clemente島に展開し、空軍の現場整備員や離発着・再発進準備要員はC-17輸送機で展開した
●今回の演習では、1回目の前回に比して少ない派遣要員で、どれだけ迅速に再発進準備が可能かを試験することが試され、同時に兵装要員もHellfire missilesを再搭載する本格的な訓練を行い、また着上陸時の脆弱な海兵部隊を支援する攻撃任務にも様々なパターンでMQ-9が取り組んだ
●米空軍第49航空団司令官Ryan Keeney大佐は、「中東とは異なる海洋作戦へのMQ-9の適合を図るため、様々な取り組みを試した」と演習を振り返った
●一方の海兵隊は、昨年10月にMQ-9操作職域を新たに設け、MQ-9を使用する本格的な無人機ISRミッションンに挑戦することを宣言している。かつて海兵隊は契約業者に運用を委託してISRに活用したが、自前要員の養成は大きな方向転換である
●今回の「Agile Reaper」演習で複数の要員がHolloman空軍基地に派遣され、空軍からMQ-9運用を学んでいる。海兵隊司令官は4月にMQ-9運用部隊の倍増計画を明らかにし、「前線に展開するMQ-9運用要員は、統合戦力の目となり耳になる」と語っている
●別枠ながら同時に訓練したMQ-9B Sea Guardianと米海軍巡洋艦とのターゲティング連携も併せ、Keeney空軍大佐は「我々にとって新たな挑戦だが、海軍や海兵隊部隊からのフィードバックにはMQ-9の能力に感激したものが多く、更なる連携訓練を望む声が多く励みとなっている」と振り返った。
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本題の米空軍MQ-9の米海軍や海兵隊との連携強化ですが、中東という難しい環境で頑張ってきた目立たない空軍無人機部隊が、対中国という新たな分野で底力を発揮し、存在感を発揮することを心から祈ります
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