ロシアのトルコへのSU-35戦闘機売込は大詰め!? [安全保障全般]
2個飛行隊分、48機程度購入か?
100機購入予定だったF-35の残りの穴埋めは国産開発で?
28日付Defense-Newsはトルコ情報筋の話として、プーチン大統領がトルコ大統領に直接売り込んでいた最新型第4世代機SU-35に関し、2個飛行隊分約48機の購入交渉が「かなり成熟」「かなり進んだ段階」「契約は遠くないように見える」と報じました
またロシア側はトルコに売り込んだ高性能地対空ミサイルS-400の例にならい、かなり価格面でトルコ側に良い条件を提示した模様だとも伝えていますが、トルコ側は、トルコ国産戦闘機の開発をかねてから希望しており、ロシア側に「技術移転」を求めているとも同報道は示唆しています
ちなみに、8月末にトルコ大統領がロシアの航空ショーを訪れた際プーチン大統領は、自称ステルス機のSU-57の輸出型と、SU-27フランカーの最新型であるSU-35を売り込んだようですが、トルコは第4世代機のSU-35に興味を示したようです
シリア北西部からの米軍の突然の撤退に始まり、トルコ軍の同地域への侵攻とクルド人の悲劇、米国とトルコの何らかの手打ち、トルコとロシアの接近密談(?)・・・などなど、トルコの現在位置が注目を集める中、S-400につづき主力戦闘機をトルコがロシアから輸入するとなると、NATOの中でのトルコの位置づけがますます気になるところです
28日付Defense-News記事によれば
●匿名希望のトルコ政府高官は、トルコとロシア政府関係者によるロシア製SU-35戦闘機の購入に関する協議について、「交渉は一歩進んだ段階にある(advanced stage of negotiations)」と語った
●同調達関連高官は「協議はかなり成熟している」と匿名を条件に表現し、「契約は遠くないように見える」ともDefense-Newsに語った
●仮にトルコがロシアから戦闘機を購入することになれば、8月にトルコに輸出されたS-400高性能地対空ミサイルシステムに続く主要軍事兵器の提供となり、NATO諸国の神経を逆なですることは間違いない
●同匿名トルコ高官は、今後の交渉過程で購入機数は変化する可能性があるが、トルコは2個飛行隊分約48機を購入する可能性がある、とも語った
●別の航空軍需産業専門家は、ロシア側は有利な価格を提示したS-400の例にならい、SU-35にもお買い得な価格を提示すると推測しており、1機55-77億円を提示するのではないかと見ている
●ちなみに2セットのS-400システムを、ロシアはトルコに約2800億円で売却したと言われている
●ロシアからS-400を購入したことでF-35計画から除外されたトルコは、初めての国産戦闘機開発に着手し、2023年の初飛行を目指していると言われているが、専門家らは「非現実的な目標だ」と見ている
●匿名のトルコ高官は、SU-35購入は市販品購入になるだろうが、トルコはロシア側がトルコ国産戦闘機開発を支援して、技術移転に同意してくれることを期待している、とも語った
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トルコはF-4やF-16戦闘機の後継として、F-35を100機購入予定でしたから、2個飛行隊分(約48機)のSu-35を購入しても機数が不足するはずです。
簡単に国産戦闘機が完成するとは思えず、トルコ大統領にトルコ空軍は振り回されているのでしょう。
トルコのS-400導入に関し、トルコを厳しく非難せず、オバマ政権がパトリオットを売らなかったからだと米国内に説明したトランプ大統領ですが、米軍の北西シリアからの撤退やトルコ軍の侵攻、ロシアとトルコの接近の中で、この動きをどう見るのでしょうか? 第4世代機だから「気にしない」のでしょうか?
「プーチンがトルコ大統領にSu-57Eを売り込み」
→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-08-28-1
米トルコ関係
「トルコの代わりに米で部品製造」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-08-27
「トルコをF-35計画から除外」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-17
「S-400がトルコに到着」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-14
「米がトルコに最後通牒」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-09
「6月第1週に決断か」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-05-23
「トルコが米国内不統一を指摘」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06-2
「もしトルコが抜けたら?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-21
100機購入予定だったF-35の残りの穴埋めは国産開発で?
28日付Defense-Newsはトルコ情報筋の話として、プーチン大統領がトルコ大統領に直接売り込んでいた最新型第4世代機SU-35に関し、2個飛行隊分約48機の購入交渉が「かなり成熟」「かなり進んだ段階」「契約は遠くないように見える」と報じました
またロシア側はトルコに売り込んだ高性能地対空ミサイルS-400の例にならい、かなり価格面でトルコ側に良い条件を提示した模様だとも伝えていますが、トルコ側は、トルコ国産戦闘機の開発をかねてから希望しており、ロシア側に「技術移転」を求めているとも同報道は示唆しています
ちなみに、8月末にトルコ大統領がロシアの航空ショーを訪れた際プーチン大統領は、自称ステルス機のSU-57の輸出型と、SU-27フランカーの最新型であるSU-35を売り込んだようですが、トルコは第4世代機のSU-35に興味を示したようです
シリア北西部からの米軍の突然の撤退に始まり、トルコ軍の同地域への侵攻とクルド人の悲劇、米国とトルコの何らかの手打ち、トルコとロシアの接近密談(?)・・・などなど、トルコの現在位置が注目を集める中、S-400につづき主力戦闘機をトルコがロシアから輸入するとなると、NATOの中でのトルコの位置づけがますます気になるところです
28日付Defense-News記事によれば
●匿名希望のトルコ政府高官は、トルコとロシア政府関係者によるロシア製SU-35戦闘機の購入に関する協議について、「交渉は一歩進んだ段階にある(advanced stage of negotiations)」と語った
●同調達関連高官は「協議はかなり成熟している」と匿名を条件に表現し、「契約は遠くないように見える」ともDefense-Newsに語った
●仮にトルコがロシアから戦闘機を購入することになれば、8月にトルコに輸出されたS-400高性能地対空ミサイルシステムに続く主要軍事兵器の提供となり、NATO諸国の神経を逆なですることは間違いない
●同匿名トルコ高官は、今後の交渉過程で購入機数は変化する可能性があるが、トルコは2個飛行隊分約48機を購入する可能性がある、とも語った
●別の航空軍需産業専門家は、ロシア側は有利な価格を提示したS-400の例にならい、SU-35にもお買い得な価格を提示すると推測しており、1機55-77億円を提示するのではないかと見ている
●ちなみに2セットのS-400システムを、ロシアはトルコに約2800億円で売却したと言われている
●ロシアからS-400を購入したことでF-35計画から除外されたトルコは、初めての国産戦闘機開発に着手し、2023年の初飛行を目指していると言われているが、専門家らは「非現実的な目標だ」と見ている
●匿名のトルコ高官は、SU-35購入は市販品購入になるだろうが、トルコはロシア側がトルコ国産戦闘機開発を支援して、技術移転に同意してくれることを期待している、とも語った
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トルコはF-4やF-16戦闘機の後継として、F-35を100機購入予定でしたから、2個飛行隊分(約48機)のSu-35を購入しても機数が不足するはずです。
簡単に国産戦闘機が完成するとは思えず、トルコ大統領にトルコ空軍は振り回されているのでしょう。
トルコのS-400導入に関し、トルコを厳しく非難せず、オバマ政権がパトリオットを売らなかったからだと米国内に説明したトランプ大統領ですが、米軍の北西シリアからの撤退やトルコ軍の侵攻、ロシアとトルコの接近の中で、この動きをどう見るのでしょうか? 第4世代機だから「気にしない」のでしょうか?
「プーチンがトルコ大統領にSu-57Eを売り込み」
→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-08-28-1
米トルコ関係
「トルコの代わりに米で部品製造」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-08-27
「トルコをF-35計画から除外」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-17
「S-400がトルコに到着」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-14
「米がトルコに最後通牒」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-09
「6月第1週に決断か」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-05-23
「トルコが米国内不統一を指摘」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06-2
「もしトルコが抜けたら?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-21
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