ロッキードが25年ぶり民間機に参入へ [ふと考えること]
13日付読売新聞が、25年以上民間機市場から撤退していたロッキードマーチン社が、軍用のC-130輸送機を改良した民間貨物機「LM-100J」で市場復帰する方向だと報じています。
販売に必要な型式証明を、2018年にも連邦航空局FAAから取得できる模様で、既に5機を受注しているらしいです。
ロッキード社が民間機分野に復帰する背景には、同社の昨年の売り上げの7割が米国政府からの受注となっていることがあり、トランプ大統領の軍事費増強発言はあるものの、他の予算削減への議会の反発も大きく、軍用機依存への危機感があるようです
13日付読売新聞朝刊4面によれば
●ロッキード社は、賄賂による外国政府要人への旅客機売り込み工作が1976年に発覚した「ロッキード事件」により企業イメージに悪化等を受け、1984年には旅客機事業から撤退していた。
●その後も、細々と民間輸送機LM-100を1992年まで生産していたが、同機も115機で生産を終えていた
●新たに生産する民間輸送機「LM-100J」は、米軍をはじめ世界60か国以上の軍で計2500機以上が使用されているベストセラー輸送機C-130をベースの開発された貨物機で、1機約71億円
●2018年にも連邦航空局FAAから取得できる模様で、貨物輸送や消火活動、救助作業、資源開発などで需要が見込まれ、既に5機を受注している
●専門家は同機を評価し、「現在使用されている輸送機は旅客機を改造したものが多いが、LM-100Jは収容能力が大きく、投資効率を高められる」と見ている
●民間の貨物機以外でも、NASAが2016年2月にロッキード社と、次世代超音速旅客機の開発計画を明らかにするなどの動きもあり、関係者の注目を集めている
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3年前に軍事メディアが同社CEOに質問した際は、
「巨大軍需産業の時代は終焉に向かっている」
「新興企業より官僚的で敏捷性に欠ける」
「株価上昇ばかりを気にし、研究開発への投資をおろそかに」
「レイセオン社は貴社や他社を打ち破り」
「予算の強制削減への対応」
・・・との疑問をぶつけていましたが、3年経過して対応を迫られているのかもしれません
西側諸国の軍事費動向は世界中で不透明で、欧州を中心に右肩下がり傾向ですが、民間部門ではアジアを中心として航空需要の急速な伸びが予想されており、世界規模でパイロットや整備員の不足と奪い合いが予期されています
そんな世界航空市場の動向を見据えたのがロッキード社の動きかもしれません。そうだとすると・・・いつ沈没するか分からない「亡国のF-35」から、ある日突然技術者等を引き上げ、民間航空分野に投入する日が訪れるのかもしれません
ロッキードの剛腕女性CEOであるMarillyn Hewson女史のこの裏のありそうな表情を拝見し、そんなことが頭に浮かびました・・・・
同社のLM-100Jのwebページ・映像多数
→http://www.lockheedmartin.com/us/products/LM-100J.html
C-130輸送機のウィキペディア
→https://ja.wikipedia.org/wiki/C-130_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
ボーイング社見積もり:世界的パイロット不足は深刻
「今後20年の操縦者不足は深刻」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-29
ロッキードとトランプの葛藤&密談
「政治ショー?価格削減公表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25
「ロッキードの課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-13
「就任時:豪腕女社長が語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-16
販売に必要な型式証明を、2018年にも連邦航空局FAAから取得できる模様で、既に5機を受注しているらしいです。
ロッキード社が民間機分野に復帰する背景には、同社の昨年の売り上げの7割が米国政府からの受注となっていることがあり、トランプ大統領の軍事費増強発言はあるものの、他の予算削減への議会の反発も大きく、軍用機依存への危機感があるようです
13日付読売新聞朝刊4面によれば
●ロッキード社は、賄賂による外国政府要人への旅客機売り込み工作が1976年に発覚した「ロッキード事件」により企業イメージに悪化等を受け、1984年には旅客機事業から撤退していた。
●その後も、細々と民間輸送機LM-100を1992年まで生産していたが、同機も115機で生産を終えていた
●新たに生産する民間輸送機「LM-100J」は、米軍をはじめ世界60か国以上の軍で計2500機以上が使用されているベストセラー輸送機C-130をベースの開発された貨物機で、1機約71億円
●2018年にも連邦航空局FAAから取得できる模様で、貨物輸送や消火活動、救助作業、資源開発などで需要が見込まれ、既に5機を受注している
●専門家は同機を評価し、「現在使用されている輸送機は旅客機を改造したものが多いが、LM-100Jは収容能力が大きく、投資効率を高められる」と見ている
●民間の貨物機以外でも、NASAが2016年2月にロッキード社と、次世代超音速旅客機の開発計画を明らかにするなどの動きもあり、関係者の注目を集めている
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3年前に軍事メディアが同社CEOに質問した際は、
「巨大軍需産業の時代は終焉に向かっている」
「新興企業より官僚的で敏捷性に欠ける」
「株価上昇ばかりを気にし、研究開発への投資をおろそかに」
「レイセオン社は貴社や他社を打ち破り」
「予算の強制削減への対応」
・・・との疑問をぶつけていましたが、3年経過して対応を迫られているのかもしれません
西側諸国の軍事費動向は世界中で不透明で、欧州を中心に右肩下がり傾向ですが、民間部門ではアジアを中心として航空需要の急速な伸びが予想されており、世界規模でパイロットや整備員の不足と奪い合いが予期されています
そんな世界航空市場の動向を見据えたのがロッキード社の動きかもしれません。そうだとすると・・・いつ沈没するか分からない「亡国のF-35」から、ある日突然技術者等を引き上げ、民間航空分野に投入する日が訪れるのかもしれません
ロッキードの剛腕女性CEOであるMarillyn Hewson女史のこの裏のありそうな表情を拝見し、そんなことが頭に浮かびました・・・・
同社のLM-100Jのwebページ・映像多数
→http://www.lockheedmartin.com/us/products/LM-100J.html
C-130輸送機のウィキペディア
→https://ja.wikipedia.org/wiki/C-130_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
ボーイング社見積もり:世界的パイロット不足は深刻
「今後20年の操縦者不足は深刻」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-29
ロッキードとトランプの葛藤&密談
「政治ショー?価格削減公表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25
「ロッキードの課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-13
「就任時:豪腕女社長が語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-16
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