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オバマ大統領「プーチンが信頼できるとは思えない」 [安全保障全般]

Obama-NSC.jpg4日、オバマ大統領はペンタゴン内でISIL問題を協議する国家安全保障会議(NSC)を開催し、副大統領、国防長官、国務長官(TV会議参加)、財務長官、国土安全保障長官、統合参謀本部議長、中央軍司令官などなど総勢32名が参加し、最新の対ISIL情勢分析を共有し、今後の対処方針を協議しました

そしてその後、約1時間に亘り記者会見を行った大統領は、2年前には無敵と言われたISILが勢力衰退を余儀なくされ、精密な多国籍軍の空爆や、地域諸国軍とそれらを支援する多国籍軍により、今後もISIL地域の奪還が進むだろうと成果を強調しました

そして、窮地に陥りつつあるISIL地域の奪還が戦術を変更し、世界中でソフトターゲットを狙ったテロを行うようになってきていることから、一匹狼テロ防止は極めて難しいが、今後も各国や多機関が協力して行きたいと語りました

また、この様な極端な思想と戦うためには、軍事力だけでなく、ソフトとハード様々なアプローチを総合して臨む必要があると強調しています。
7月27日にハリス太平洋軍司令官が、自衛隊主要幹部を前に、「ISILのアジア回帰」や「出戻りISIL戦士」の脅威をいきなり訴えたのは、このNSC会議を見据えてのことだったかも知れません

ところで本日は、オバマ大統領委記者会見の中から、ロシアに対する不信感を露わに語った部分がありますので、そこだけご紹介します。全体は以下のリンクでご確認下さい

映像:オバマ大統領の会見(約1時間)
http://www.defense.gov/Video?videoid=478139

関連の米国防省web記事
http://www.defense.gov/News/Article/Article/905447/isil-knows-it-will-lose-already-shifting-strategy-obama-says-at-pentagon

オバマ大統領はロシアに関し
Obama-NSC2.jpg●シリア内での暴力を抑制するには、ロシアの指導者と協議しながら進める以外に選択肢はない
●しかし、ロシアによるシリアのアサド政権への直接的支援行動は、極めて重大な懸念事項で有り、危機的な状況にある同国情勢を回復させるための取り組みに関与しているとは考えにくい

●米国は、仮にロシアがISIS撲滅だけに焦点を絞るように姿勢を改めれば、協力する準備は出来ている。しかし、現時点ではロシア側にその様な姿勢が見えない
ロシアはシリアの「撲殺政権」を支援し続けており、米国はロシアと何らかの協力合意に向かう必要性に懐疑的にならざるを得ない

ロシアやプーチン大統領を信頼できるか自信が無い。だから実際の停戦が達成できるのか慎重に見極めているのだ
●この見極めには、我々が目撃してきたアサド政権による空爆や、市民の殺戮やその生活破壊が止むのかどうかの確認も含まれている
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Obama-NSC3.jpgロシアの自滅を末永く待つのが今は得策なのでしょう・・・
オバマ大統領の支持率が第2次政権最高の5割越えで、何となくオバマ大統領に自信や信念が感じられる今日この頃です。かといって、ねじれ議会の中で、具体的に大きな施策を推進できるわけではないのですが・・・

先日ご紹介した「核兵器の先制不使用宣言」準備も併せ、「死に体」と言われる中にあっても前進を続けるオバマ政権にも注目です

ハリス長官の対ISIL脅威論と日米同盟をてこ発言
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-04

オバマ大統領が空軍士官学校卒業式で議会批判
米議会の中には、如何なる国際協定も条約も米国の主権を侵すかのように誤解している者達がいる」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-03

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