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F-35初の空中機関砲発射&F-16延命目指し耐久試験 [亡国のF-35]

南シナ海問題に疲れたので、安易に戦闘機の話題・・・

F-16 F-35.jpg11月に入り、連続して新旧戦闘機の試験ニュースが入りましたので、「生暖かく」ご紹介します。
F-35が初めて空中で機関砲発射試験を行ったニュースと、F-16が延命改修を念頭にした2年間に及ぶ「機体負荷荷重試験」を終了したニュースをご紹介します。

F-35は「今頃かよ・・」と突っ込むべきニュースですが、F-16関連は「あるべき姿」を目指す地道な取り組みですので、声援を込めてご紹介します
おまけで、イラン人によるF-35等の情報盗難横流しへの判決ニュースも入れました

F-35初の機関砲空中射撃試験
F-35 Gun test.jpg●10月30日、加州Edwards空軍基地を発進したF-35A型(空軍用)は、機体内臓「25mm Gatling gun」の空中での発射試験を初めて実施し、国防省F-35計画室が11月2日に映像を公開した
●同機関砲は、過去3か月間地上で発射試験を行い、計13回の地上発射で機体との適合を確認してきた

●国防省F-35計画室によれば、今後F-35Aの内臓機関砲は生産型機体で、来年更に機体の他のシステムとの融合試験を行う予定。試験では空対空と空対地任務での使用を想定して試験を行う
●F-35機関砲は2017年に運用可能態勢になる予定で、同基地の飛行テスト責任者は「今回の試験の結果は、将来の精度や効率性を評価する試験に活用される」と説明している

F-16延命のための耐久テスト終了
F-16 torture tests.jpg●11月2日Lockheed Martin社は、「F-16C Block 50」の機体に対して2年間かけて行ってきた「負荷試験:torture tests」を終了し、今後機体への影響を分析してSLEP(機体延命施策:service life extension program)検討に反映させると発表した
●試験では、「27713飛行時間」に相当する「32 rounds」にわたる機体構造への負荷試験が行われ、「push, pull, and twist」ストレスが機体構造材に与えられた

●「負荷試験:torture tests」を終了後、機体に最大兵装と同様の荷重がかけられ、機体が最大性能で飛行した状態で飛行可能な状態かも確認された
●最大兵装荷重が解除された後、機体構造の細部部材にわたり、亀裂や破損等が無いか確認され、設計飛行時間8000時間を超え、12000時間まで飛行させるに必要な補強や回収部位を特定する

●9月に米空軍戦闘コマンド司令官カーライル大将は、予算不足でF-16戦闘アビオ改修計画(延命施策を含む)は中止せざるを得なかったが、F-35導入が遅れることから、F-16の延命措置が必要だと訴えていた
●SLEP延命施策は、300機のF-16C/Dが対象になるものと想定されている


おまけ:F-35等情報を売ったイラン人に判決
F-35 Mozaffar Khazaee.jpg●10月23日、米国市民権も持つイラン人(Mozaffar Khazaee, 61歳)に対し、F-35エンジン等のデータをイランに持ち出したそうとした疑いで、97か月の懲役(3年の執行猶予)と5万ドルの罰金判決が出た
●男は2009年から2013年の間、F-35とF-22のエンジンを製造するPratt & Whitneに機械エンジニアとして勤務し、その間電子メールでF-35計画に関するデータ等を国立のイランの大学等に送り、イランで職を得ようとしていた

●なおその男は、2001年から2013年まで3つの米軍需産業で勤務していた経歴を持つ
●当局が男の捜査を開始したきっかけは、2013年に大きな荷物をイランに送付しようと試み、中身が数千ページに及ぶF-22やF-35に関する設計図や試験結果に関する文書であることが発見されたため

●当局は、2014年1月に男がイラン行の国際線航空機に搭乗しようとした際に逮捕したが、男の荷物からは軍用ジェットエンジンの資料や約600万円の現金が見つかった
●調べによると男は他にも、オスプレイやC-130、攻撃ヘリのエンジン情報も盗んでいた模様
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ATD-X.jpg防衛省が開発している「先端技術実証機」なる国産ステルス機が、来年1月にも初飛行するかも・・・と防衛装備庁の関係者が「東京エアロスペースシンポジウム2015」で語ったと報道されていました。

何回も言いますが、日本はシステム全体として極めて脆弱な「戦闘機」への投資を抑制すべきです。新型機の「国産化」などあきらめ、F-15の延命を真剣に考えるべきです!
「負のスパイラル」に入るF-35から早く足抜けして弱者の戦法に舵を切るべきだと思います

米空軍は4世代機延命に舵を
「米空軍F-15全機の電子線装備更新へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-05
「米軍がF-15とF-16延命検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25

いい加減にしろ戦闘機命派
「悲劇:F-3開発の動き」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16

台湾情勢を踏まえた論考
「神保氏:台湾の劣勢戦略に学べ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-25
「CSBA提言:台湾新軍事戦略に学べ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27
「ヨシハラ教授:日本は分際を知れ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18

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コメント 2

通りすがり

あんた、ちょっとおかしいよ。
日本の製造業をなめてる。無人機が好きらしいが、戦闘機より高い無人機で人殺しするなんぞ、無責任。人間の思考力と判断力での最高の攻撃能力を認識すべきだね。
日本の技術を捨てるなら、国も捨てるべきだと・

by 通りすがり (2015-11-07 01:47) 

通りすがり

石破氏が、国民の代表である自民党員に言われた言葉を、あなたに。

「君には、愛国心と言うのが無いのかね」
by 通りすがり (2015-11-07 01:56) 

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