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三沢米空軍が航空燃料供給新システム始動 [米空軍]

Type III hydrant 2.jpg11日、米空軍三沢基地で新しい航空燃料供給システムのテープカット式典が行われ、在日米軍司令官で第5空軍司令官でもあるアンジェレラ大将がわざわざ横田から駆けつけて式典を行いました。

同日は、横田基地へのオスプレイ配備発表で日本のマスコミは大騒ぎだったはずですが、在日米軍司令官は恐らく、最も重要だと思われる行事に出席を決断したのだと思います

細部は微妙にぼかされているものの、新システムにより三沢米空軍基地での航空機への燃料給油が3倍以上スピードアップし、人員も大幅に削減できるとの事です。
なお、アンジェレラ在日米軍司令官は、2005-2007年の間に三沢基地司令官である第35航空団司令官を勤めており、その際に強く導入を要望して決断した模様です

12日付米空軍web記事によれば
Type III hydrant.jpg2年間の工事期間を経て、「Type III hydrant system」が「R-12 fuel servicing vehicles」とともに正式運用を開始した。正式運用を告げるテープカット式典には、アンジェレラ在日米軍司令官が参加した
従来燃料タンクから燃料車R-11に燃料を移し替え、航空機との間をR-11に往復させていた方式を大幅に変更し、新給油システムでは、駐機場地区の地下に設置された給油システムからR-12車両を通じて直接航空機に給油可能となった

過去70年間、三沢基地ではR-11車両を4~6両のR-11車両が燃料タンクと航空機間を往復し、時間と効率性を犠牲にしてきたが、地下から直接連続給油が可能になり、時間と人員が大幅に効率化できる
●この新システムにより、従来は三沢での給油を避けていたアジア太平洋地域を往来する大型輸送機への給油支援が可能になった。

●また新給油システムにより、1名の兵士が1/3の時間で航空機への給油が可能になった。従来は4名の兵士が4時間掛かっていた作業をである
●アンジェレラ大将は式典で「人員や予算の削減の中でも、半分の人員と半分の時間で、5~7機の大型航空機への給油が可能になった。新システムへの投資は、我々の緊急事態への対応能力を高めてくれた」と胸を張った
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Type III hydrant 3.jpg実際には2月から試験的な運用を開始していたようですが、アンジェレラ大将自らが、どうでもよいオスプレイ騒ぎをほったらかしても参加したかったのがこの式典でしょう(推測)

日本の位置取りからすれば南西諸島や西日本の基地は緒戦で中国のミサイル攻撃で「大打撃」を受け、東日本からの来援や支援を受けて「何とか粘る」事を期待されるからです
極東への来援部隊受け入れや、南西諸島や西日本の支援のため、三沢基地は多くの航空機の再発進準備を迅速に継続的に行う必要があります。

そのシステムが「Type III hydrant system」と「R-12 fuel servicing vehicles」のペアなのでしょう。
それでも完全ではないでしょうが、三沢米空軍基地司令官当時からの「地道」な努力が実った退役間近のアンジェレラ大将の心中はいかがだったでしょうか? 

謹んでお喜び申しあげると共に、このような視点で完全に何もしていない防衛省と航空自衛隊に猛省を促し、嘲笑を捧げておきましょう

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