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トマホークが移動目標攻撃に成功! [Joint・統合参謀本部]

Tomahawk.jpg1月に行われたトマホーク巡航ミサイル「Block IV」の海上移動目標攻撃の試験で、発射後にFA-18からの最新目標情報を入手しつつ飛翔した同ミサイルが、移動する目標艦艇に命中したことが明らかになりました。

5日付の米海軍システムコマンド発表で成果が公表されたようですが、米海軍は中国A2ADに対処するための長距離対艦ミサイルの開発に取り組んでおり、多様な艦艇に装備可能な射程1000nmのトマホークが活用できれば、大きな戦力アップです

更にこの改良は、「民生品や世界のどこかで実現されている最新技術を有効活用し、至短時間で取り入れて開発期間と経費を抑え、迅速な戦力アップにつなげる」ことを目標とする米国防省の方針に合致するものとして、国防省幹部が高く評価しています

9日付米海軍協会web記事によれば
Tomahawk-4.jpg●5日付で米海軍システムコマンドのトマホーク担当Joe Mauser大佐は「この成功は、移動目標の位置情報を長距離通信で逐次更新してミサイルに伝達できることの有効性を示した」と発表した
●同試験でトマホークはミサイル駆逐艦「USS Kidd」から発射され、どれだけの距離を飛翔したかは不明だが、目標となった艦艇の搭載コンテナを貫通した

●更にMauser大佐は「この試験でトマホークがネット連接された兵器であることが示され、目標として固定目標だけでなく、移動目標も扱えるようになった」と表明している
●トマホークは最新のミサイル駆逐艦にも搭載可能で、米海軍艦艇が保有する旧式のハプーン対艦ミサイルの射程(最大150nm程度)を大きく上回る射程を持つ

●1980年代、初期型のトマホークを対艦ミサイルTASMとして配備したこともあった。
しかし、200nm程度の射程でも目標は移動して命中が難しく、逆に友軍相撃の危険もあることから使用中止となり、1990年代前半には対地攻撃用に改修された

Tomahawk Block IV.jpg●本トマホークの試験は、米海軍幹部が「distributed lethality:攻撃兵器の分散構想」と呼ぶ水上艦艇攻撃力強化の一環である
●更にシーカー新しくして能力を高める必要があるが、Block IV トマホークは、LARSM(長距離対艦ミサイル)のような新装備が一般化するまでのギャップを埋めるものとも考えられている

LARSMは射程430nm程度で、GPSや戦術データ・リンクなど外部情報システムとの連接が絶たれても、ミサイルが自律的に攻撃可能。このためLARSMは、明確な目標識別、移動目標に対する精密攻撃、敵対的環境における初期目標の確立能力を有する。2013年から試験が開始され、5回試験が行われている模様

Work国防副長官が「トマホークIV」べた褒め
work-deputy.jpg●海軍協会主催の総会で米海軍や軍事産業界関係者を前に、Work国防副長官はトマホークIVの移動目標攻撃試験成功を「game changing capability」と絶賛し、最新の既存技術を迅速に取り入れた開発過程を「Third Offset Strategies」の体現だと表現し、米国防関係者が目指すべき手本として讃えた
●更にトマホークIVを、「射程1000nmの対艦ミサイルである」、「米海軍の全ての艦艇と潜水艦が使用可能だ」と表現して喜びを明らかにした

●本年1月、米海軍の水上艦艇部長であるPeter Fanta少将は「新しい兵器が必要なとき、10年も開発完了を待っていられない」、「シーカーに課題があれば、既存の他のミサイルのシーカーを先端に張り付けて問題を解決するぐらいの発想で行く」、「もし射程距離が不足するなら、新しい推進装置をくっつける。もし他国で実用化されていたら、それを買ってくるんだ」とスピード感とコスト意識を強調している
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2014年にトマホークIVは多様な試験を
Tomahawk Block IV2.jpg●米海軍とレイセオン社は、最近2つのトマホーク(Block IV)発射試験を行った。共にソフトの改良確認試験である。
●試験の一つは潜水艦の垂直発射管からの発射で、飛行中に目標を管制センターから変更する試験。二つ目の試験は米海軍の水上艦艇からの発射で、目標への到達までにこれまで経験の無い高高度を通過して飛翔し、最後は垂直ダイブで目標に到達した

●トマホークはこれまでも複数の能力向上を行っているが、2wayデータリンクとデジタルカメラを組み合わせ、飛翔経路上の攻撃成果確認(BDA:battle damage assessment)も行えるよう改良されている

●検討中の改良計画には、トマホークに貫通弾の能力を付与する「JMEWS:Joint Multiple Effects Warhead System」計画も含まれている。レイセオンはJMEWSのリスク精査を行っており、可能ならば2015年から開発を開始したいと考えている
●また同社は、新型電波シーカーの開発にも取り組んでいる。「active」と「passive」両方のセンサーを搭載して自ら電波を発して目標識別の精度を高めるもので、2015年度には実用化したいと考えている
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tomahawk3.jpg米海軍の水上艦艇に関し、「distributed lethality:攻撃兵器の分散構想」との言葉が出てきました。SM-6の搭載もこの流れなのかもしれません。
いずれにしても、ネットワークで各アセットを繋ぐ「NIFC-CA構想」の一部を成すような印象です

日本に是非ほしいですねぇ・・トマホーク(Block IV)
艦艇への配備もよし、車両に搭載して山岳地帯で「第一撃」の被害を免れ、ねばり強く相手の脅威となるには最適の兵器かと思います。

トマホーク関連の記事
「高密度情報をミサイルへ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-04-2
「貫通力と識別力向上へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-15
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