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とりあえずのF-35エンジン対策 [亡国のF-35]

BogdanF-35-2.jpg10月30日、米国防省F-35計画室長Christopher Bogdan中将が報道陣に対し、6月に火災事故を起こしたF-35のエンジンへの対処方針(当面の策、根本策、飛行試験遅れへの対応)を語っていたようです

技術的な用語が多く、知識不足で理解できない部分があるため、原文を併記してご紹介します

3日付米空軍協会web記事によれば
F-35FrontB.jpg●F-35計画室長Bogdan中将は、F-35のエンジン問題に対する対策として、当面の対策、恒久的な対策、そしてエンジン火災事件で遅れている飛行試験の巻き返し策について報道陣に語った

当面の対策(short-term fix)は2つの方法があり、一つは特定のエンジン負荷が懸かるパターンの1時間飛行を2回実施し、エンジン密閉容器に溝を切り込んでエンジンブレードとの摩擦を防ぐ方法である
(The short-term fix, he said, is to burn in some engines by flying a very specific profile over two one-hour sorties per aircraft, which will cut a deeper blade trench in the seal material.)

二つ目の当面対策は、摩擦を防ぐために(地上で)エンジンの密閉容器に溝を掘る方策である
(Another fix will be to pre-trench the seal to prevent the rubbing.)

●同中将は、12月末までに当面の対策のいずれかを19機の飛行試験用航空機全てに施し、完全な飛行が出来るようにすると述べた
F-35Cformation.jpg●6月のエンジン火災による飛行試験の遅れに関しては、遅れを取り戻すべく、戦時のように「surge:集中的な連続飛行」を行い、来年1月末には当初計画に追いつきたい、とBogdan中将は語った

恒久的な対策については、今後数週間で現在検討中の5つの方策の中から1つを選択し、その経費についてはPratt & Whitney社が全て負担すると語った
●修正された新エンジンは、2015年末から生産開始される。
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まだよく分かりません
試験飛行用の19機については上記の「当面の対策」を行うとして、その他の現存する約100機への対応はいつ頃完了するのでしょうか?

F-35-Netherland.jpg19機への対策と「surge:集中的な連続飛行」で試験の遅れが仮に取り返せても、他の100機が制限下で長期間飛行をしなければならない事の影響はどうなのでしょうか?

問題を解決した新エンジンの製造開始が、1年以上後の2015年末からとは・・・。まだまだ検討、試作、試験しなければ行けないことが多数有るようです。

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