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三菱重工はF-35部品製造に「および腰」 [亡国のF-35]

4日付朝日新聞(デジタル)が、防衛省関係者の話として三菱重工はF-35部品製造に「および腰」だと報じています。

記事は朝日新聞デジタル版の有料記事ですので、記事の全部を確認していませんが、興味深い話ですのでご紹介します

4日付朝日新聞版(デジタル)によれば
F-35 Sun-Set.jpg●最新鋭ステルス戦闘機F-35の部品の製造・輸出に国内企業を参画させる政府のプロジェクトに、三菱重工業(MHI)が今年度に続いて来年度も参画を見送ることが防衛省への取材でわかった
設備投資の負担をめぐり、同省との交渉が折り合わなかったという。

●プロジェクトは政府が武器輸出3原則(当時)の例外措置として認め、戦闘機製造の国際的な枠組みに加わる初のケースとして注目された。
●同社の参画見通しは「当面、まったく立たない」(防衛省幹部)といい、プロジェクトが大幅に縮小される可能性が高まった

本件を考える上での参考事項
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-07
F-35-Netherland.jpg●F-35の製造に関しては、米英など共同開発国の企業が部品を製造することになっており、最終組み立ては米国とイタリア、日本の最終組み立て工場(FACO)で実施される。
機体の維持整備に関しては、世界を3分割(米国、欧州、アジア)し、各地域内の整備維持拠点のコストや利便性や保全性等を比較検討して、米国防省が最善の体制を決定し、継続的にその体制を見直して行く方針

●米国防省のF-35計画室長は、「日本とイタリアは既に組立&完成検査施設FACOに投資しており、両国が維持整備に関与する意志があるかは不明だが、一定の役割を果たすだろう」と7月に発言している。
●また7月に訪米した小野寺防衛大臣も、F-35の維持整備に日本も積極的に関与したい旨を米国で表明しているところ
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組み立て工場(FACO)誘致や維持整備業務の呼び込みと、F-35の部品製造とは全く異なるのかもしれません。
朝日の報ずる「(F-35の部品は)米英など共同開発国の企業が部品を製造」との原則があるのであれば、開発費を負担していない日本が、部品製造に参画するにはそれなりの「持参金」が必要なのかもしれません。

F-35 Front.jpg三菱重工の気持ちはよ・・く分かります
「泥舟」のF-35計画には、ほどよい距離を維持して参画したいのに、いくら「部品の製造輸出に国内企業を参画させる政府プロジェクト」と言われても、高リスク事業に高い「持参金」は勘弁願いたいのでしょう。

防衛省から三菱重工に向けた、「牽制球」との見方も出来ましょう

「亡国のF-35カテゴリー」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/archive/c2302846744-1

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