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BAEとEADSの統合交渉難航 [安全保障全般]

eurofighter.jpg先日、「世界最大の航空産業誕生か!?との記事で、欧州の2大航空産業の合併協議をご紹介し、ボーイングを抜いて世界最大の企業誕生かとご紹介しましたが、難航しているようです

5日には一部で「交渉決裂」が伝えられる状況に至っているようです。株式市場の規則で、10月10日が一応の交渉期限だそうです

6日付産経msnネット配信によると
●欧州防衛最大手の英BAEと、仏独主導の航空宇宙大手EADSが進める経営統合協議が難航。株式取得を通じて新会社に影響力を行使したい仏独政府に英政府が反発している模様
●また、米軍の軍事機密を扱うため米政府の意向も影響するとされ、交渉は予断を許さない状況。英仏独による5日の会談でもまとまらず、欧州の一部メディアは「協議決裂」と報道。ただしEADS側は否定

BAE-EADS.jpg●両社は持ち株会社を新設し、その株式の4割をBAE株主に、6割をEADS株主に割り当てる計画だが、新会社への一段の影響力確保のため仏独両政府が続ける綱引きが、交渉のネックとなっている。

●仏政府は15%を保有するEADS株主なのに対し、独政府は株式を直接保有していない。統合後の影響力低下を懸念する独は仏と同比率の株式を要求し、国内約5万人に上る雇用の保証も求めている。仏独は新会社の本社誘致でも争っている
●一方、英国は、新会社で仏独の関与強化を懸念。特に仏では国が企業経営に介入する傾向があり、英側は仏に現在の保有株以上は取得しないとの確約を求めるが、仏は拒否。仏政府は新会社の株式を民間株主から買収する可能性を噂されている

●BAEは米海軍の艦艇の改修や近代化も手がけ米軍事機密も扱う。仏独の影響力強化は機密流出の恐れを高めるとして、米政府や議会が、新会社の米国での承認手続きなどに介入する可能性も。
BAE-EADS2.jpg●6日付の英紙FTによると、英与党内からは、政府が株式を持つ統合は拒否すべきだという声が高まっている。

両社はユーロファイターを共同開発するなど親密な関係だったが、欧米諸国が国防費を削減する中、統合により重複事業の再編やコスト削減で競争力向上を図るべきだと判断。9月12日に統合協議を発表した。規定では今月10日までに、その可否を判断する必要がある
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最終的な決着点は予測不能ですが、仮に経営統合がまとまっても、今後の会社経営は「船頭多くして船山に上る」の恐れ大の模様です
世界の軍需産業が流動的な要素含みですので、今後に注目致しましょう。10日が一応の期限ですので。

「世界最大の航空産業誕生か!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-13

Twitterもよろしく→https://twitter.com/Mongoose2011
「脅威の変化を語らせて」
http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
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