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新爆撃機の対外公表可能情報 [米空軍]

LRSnextgenbomber.jpgAir-Sea Battleの中核LRS兵器です
2020年代半ばに初度運用態勢を見込まれている新突破型爆撃機(new penetrating bomber)については、これまでも関係者の話を断片的にお伝えしてきましたが、情報が不足していると報道関係者の間には欲求不満が貯まっているようです。

軍需産業の誰に聞いても同じ話しか出てこない」と不満いっぱいのAviation Week辣腕女性記者Amy Butler女史が、更に取材を重ねた結果、以下のような「ここまでしゃべって良い」想定回答集が国防省から示されていたようです。

これまでご紹介してきた内容とも一致しますので整理のためご紹介します。

Amy Butler記者の取材による公表限界線・・
米国防長官の指示により、米空軍は新突破型爆撃機を開発中
●同機は、統合で取り組む通常兵器のDeep-Strike能力の一角を成す。
●同機は、高度に残存能力が高く、核搭載任務が可能で、有人無人の両タイプを備えるよう設計する。
●同機は、多様な組み合わせのスタンドオフ及び直接攻撃兵装を搭載可能

CSBA LRS2.JPG●本計画では、既存の成熟した技術を最大限活用し、要求性能値は支払い可能額を考慮して制約する
●本計画では支払い可能額に焦点を置き、単価に基づき設計や要求を行う。総生産機数を確保する。

上記2点は特にポイントなので原文を添えます
• The new program will leverage mature technologies and constrain requirements based on affordability
• The new program will focus on affordability: unit cost target set to inform design/requirement trades and ensure sufficient inventory.

毎年の開発・生産予算は公開される
●空軍は80--100機を調達する
●本計画に関しては高い情報保全措置を執り、特別アクセス措置により守られる
●他の全ての細部は、作戦の優位性と国家緊要技術と能力を保護するため非公開とされる
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「affordability」に関し、今後パネッタ新国防長官がどのような采配を振るわれるのかに注目です。
当然と言えば当然ですが、これまでのように公開でシステム開発を行っていると、中国が対抗措置を執るからでしょう情報管理の強化は

長距離攻撃(LRS)システム構想
「序論長距離攻撃システム」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-25
「本論1長距離攻撃システム」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26
「本論2長距離攻撃システム」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26-1

「空軍士官候補生へ最終講義」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
「久々にAir-Sea Battle」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-16-1
「太平洋軍のAir-Sea Battle検討」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-08-05
「QDRから日本は何を読む」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07

不慣れながらTwitterも始めました・・・@Mongoose2011です。

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けいc。

むこう30-40年の紛争解決の手段としての長距離攻撃作戦において同じ機能を担わせるならNPBと巡航ミサイルのどっちが経済的か?という問いに関するランド研究所のレポートがありますので参考までに。
http://www.rand.org/content/dam/rand/pubs/working_papers/2011/RAND_WR778.pdf
by けいc。 (2011-07-06 16:46) 

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