米空軍OBが断末魔の叫び [米空軍]
更に、空軍爆撃機の後継は単純な「B-3」ではなく、復数システムの一端を担う、成熟技術の組み合わせで製造されるであろう無人と有人機の組み合わせのようなものになるといわれています。つまり、米空軍のパイロットが華々しく活躍する場面がありません。つまり、米空軍操縦者の出番は極めて限定されて行くことが見えてきています。


ちなみに、当時画期的といわれた湾岸戦争の航空作戦計画を「挑戦的すぎる」と反対していたのがロー元大将です。シュワルツコフ将軍が大賛成だったので良かったのですが・・・
その概要は・・・・
●(QDR等の描くAnti-access環境では、)ステルス戦闘機やB-2でも受け入れがたい損害を被ると仮定し、無人機や長距離巡航ミサイルによる対処を念頭に置いているが、その見積もりは間違っていないか。
●過去において、多くの場合シュミレーションは損害率を大げさに見積もってきた。例えば・・・
ベトナムのラインバッカーⅡ作戦 予想33% 結果2%
ベッカー高原(イスラエル空軍) 予想10-20% 結果ゼロ%
湾岸戦争 予想70機 結果27機 0.4%


●シュミレーションは年々発展しており正確性は向上しているだろう。しかし米空軍は、継続的な新技術への投資、人知を結集する伝統と厳しい訓練、更には有人機が持つ変化への適応性と操縦者の柔軟性によって過去予想を3回(上記の例)くつがえしてきた。

米空軍現役戦闘機操縦者等の代弁者たるロー元大将の記事が示すこと2つ・・・
●米空軍自身が、現行のAnti-access環境対処方針では、もはや過去のような栄光ある出番がない、ことを痛切に認識している。
●ロー元大将の意見が100%正しくても、かなりが無人機に置き換わることに対し有効な反論は不可能、であることを返って明確にしている。

しかし時代はもっと「どす黒い」「陰湿な」脅威を生み出しました。そこは切り替えていかなければならないところです。今の時代に生きるつらさ・・・です。
「嘉手納から有事早々撤退?」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-13
(付録)
「Air-Sea Battle Conceptの状況」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-23-1
「(Ver.2)QDRから日本は何を読みとるべきか」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-01-1
「QDRから日本は何を読みとるべきか(Ver.1)」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07
「米の対中国新作戦は「Joint Air-Sea Battle」」)
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
「Joint Air-Sea Battle Conceptは平成の黒船」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-09
「どんな兵器を:Anti-Access環境対応」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-04
「Anti-Access環境への対応コンセプト」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-03
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