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父も、夫も、子供(6人)も全員軍士官 [ふと考えること]

scott1.jpg米国防省HPのトップ画面に、25日から「滅私奉公」軍人一家のお話が特集記事扱いで掲載されています。
軍隊内の広報に良くあるパターンかと思うのですが、これだけ徹底していれば話題にもなろうかと思います。タイトルの示す主人公、マリー・スコットさんご一家のお話です。

マリーさんは推定50代後半のお母さん。大学1年生の時に、陸軍准将だった父親をベトナム戦争でなくし、マリーさんの母親は女手一つで7人の子供を育て上げたそうです。
マリーさんはやがて陸軍士官学校(通称ウエストポイント)卒の陸軍人ブルース・スコットさんと結婚、ブルースさんは陸軍少将で退役するまで、国内外20カ所をマリーさんと転勤して回ったそうです。現在はワシントンDC郊外の自宅を構えています。

あわただしく子育てに追われるある日、当時高校2年生の長女ケイトがウエストポイントを受験したいと両親に話しました。全くそんなことを予想していなかった両親は「仰天動地」で声も出ず・・・。
しかしその後、長男、次女、3男までもがウエストポイントに入学し、残りの2女も空軍大尉、次男は予備役中尉として軍牧師の勉強中・・・との現在に至っています。米軍の士官学校は人気が高く、入学は極めて難しい学校です。学力だけでなく、クラブ活動とかのリーダー経験も求められます。

お子さん6人を整理しますと・・・
長女ケイト   → 陸軍大尉 単身イラク派遣から帰国 夫:士官学校卒大尉 子供2人
長男アンディー →陸軍大尉 2回イラク派遣経験
次女キャロライン → 空軍大尉 広報担当 イラク派遣中
3女カーニー  → 陸軍中尉 ブラックホークパイロット
次男アレックス → 予備役陸軍中尉 軍牧師の勉強中
3男アダム   → 陸軍士官学校2年

子供を戦時に軍隊に入れて心配では?、との質問に対しマリーさんは、・・・
scottf3.JPG心配です。私の父に起こったことは誰にでも起こることだと。他人事ではないことを。夜中に電話が掛かってくると、いやでも悪い想像をしてしまいます。でも私は母親から言われました。『貴方は心配などしていられないのよ。恐れは全てを麻痺させるし、貴方はそんな気持ちを子供に移したくないでしょう』と・・」

長女のケイトさんがイラク赴任中は、乱射事件のあったフォート・フード基地で勤務するケイトの夫と子供2人の世話のためテキサスをしばしば訪れたと言うマリーさん。普段は自宅周辺の軍人家族支援組織のボランティアに取り組む女性です。
scottf4.JPG





夫のブルース退役少将は、子供たちが軍務につくことを選択した一番の理由は母親の姿を見ていたからだろう、と語っています。「母は剛し」ですか・・・。ちなみにブルースさんの家系にも130年間ず・・っと軍人がいるそうです
6人のお子さんの無事を祈るばかりです。
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