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在韓米軍が指揮権譲渡を着々と [Joint・統合参謀本部]

sharpkorea.jpg14日、在韓国連軍司令官、米韓連合軍司令官、かつ在韓米軍司令官のシャープ大将(Walter Sharp)がワシントンDCのシンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)で開催された米韓軍事問題のフォーラムで基調講演を行い、2012年4月の戦時作戦統制権移管準備が順調に進んでいると語りました。米国防省HPのニュースラインナップに極東の話題が載るのは久しぶりです。

米韓で戦時作戦統制権の移管については前政権時に合意がなされており、2012年4月17日に、現在米軍が持っている米韓連合軍の指揮権(有事のみ)を韓国に渡す予定になっています。韓国内でも発言力のある軍人OB(勿論現役の気持ちも代弁して)がこの決定には反対しましたし、現在も何とかひっくり返そうとしていますが、流れは止められません。

koreapenn.jpgkoreanight.jpgシャープ司令官は、移管が遅れることになれば、北朝鮮に対し「移管できる状況じゃない、韓国軍は十分強くない」とのメッセージを送ることになる」と述べその重要性を説明し、「我々は予定通りに移管を進めている、と強く信じる」と語りました。
また、移管後も当面は現在の兵員数(28500人)を維持し、移管後の連携を円滑にするためスタッフの増員を計画しており、更に移管後も韓国防衛のため必要な兵力で支援を続けると説明しました。

そして一方で、移管後も「航空戦力(air assets)」については米軍の指揮下に置くことを付け加えました。そうでしょうね・・・陸軍は担当正面を韓国軍と分担して好きに出来るから、あとは空をカバーしておけば何とか凌げるでしょう。

韓国安全保障関係者の懸念は、移管すると米軍からの情報提供が減るのでは・・・、本当に韓国軍人の指示を聞いてくれるのか??にあります。当然ですね、その心配

uskorea.jpgゲーツ長官は米国アジア軍事戦略の変化を宣言し、「米国は、地域でのプレゼンスや直接行動へのコミットメントを維持する一方で、これまでにも増して、パートナーが自ら自己防衛を果たせるような能力構築に力点を置いていく」と明確に述べました。
更に日韓には「パートナーとして完全に準備し、全ての、くり返すが、同盟国としての全ての義務を果たすことができるパートナーでなければならない」と言い放っています。9月末には、家族帯同者増加策を推進していると述べたシャープ大将ですが、大きな潮の流れは・・・、そして義務を果たさない国に対しては・・・、心配です。

12月16日は、ナチスドイツ最後の反撃「バルジ大作戦」の作戦開始65周年に当たります。これに関しては「バルジ大作戦」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-12が参考になります。
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