ゲーツ長官がF35の工場で改革を語る [ゲーツ前国防長官]

なおF35は空軍・海軍・海兵隊が共通に使用することから開発・生産等において効率的であり、MC12(空軍が使用するISR偵察機)は既存の技術をかき集めて現場のニーズに短期間で対応して6月に装備化し、かつ安価な新型機としてゲーツ長官の考え方を体現した装備です。
MC12に関しては「米軍新型情報収集偵察機・・MC-12」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-06-12をご参考に
調達改革に関し同長官は・・・
●あまりにも多くの機能を新装備に付加するために、予算を超過し、結果として少数しか購入することが出来なかったり、費用対効果面で問題が生じてきた。我々はそのような時代を越えていかなければならない。
●例えば、1機1900億円もするB2爆撃機は、その価格故に19機しか装備できず、32隻購入予定だったDDG1000駆逐艦は、わずか3隻の購入に留まっている。
●我々の軍事力向上に資さない慣習を改め、装備品の調達が計画された予算程度で予定された期間で終了するようにして行かねばならない。
特にF35とF22とMC12に関して同長官は・・・
●F35は多用途な航空機で経済合理性があり、3軍で使用されるため本格生産に入れば、価格は米空軍だけで使用するF22の半分以下になる。F22は素晴らしい航空機であるが、有限な資源を考慮し国防省はF35を選択した。2011年にフロリダのエグリン基地で訓練飛行隊が編成され、2012年に海兵隊がIOC(初期運用能力)を獲得する予定に変更がないことを喜びとする。共同開発国の所用を含めるとトータルで3000機の生産を予期している。
ちょっと悲哀を感じたのは、F35のテストパイロットが「我々全員が納税者に使えるものとして、納期に間に合うよう頑張っているところをゲーツ長官に見てもらえて嬉しい」とコメントしているところです。ちょっと中国みたい・・・
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