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アフガン撤収資材をアジアに備蓄 [Joint・統合参謀本部]

誰も災害用だけの資材集積とは思わないでしょうが・・

PACOM.jpg7月31日、米太平洋軍の兵站部長が記者団に対し、アフガンから撤収する作戦用資材の一部を、自然災害対処用の事前集積資材としてアジア太平洋地区のどこかにストックすることを検討中だと語りました。

ロックリア太平洋軍司令官も「災害対処やその他の危機の備えとして、ローテーション派遣は米部隊が現地に慣熟し、現地国軍との連携を図る大変有意義な機会である」と言及し、中国を意識してか、災害目的がまず一番に出ています

アジア太平洋地域では、海兵隊が豪州ダーウィンで6カ月交替のローテーション駐留を4月から開始し、来春からシンガポールに米海軍LCS(littoral combat ship)を10か月交代で派遣する米太平洋軍ですが、アジア太平洋重視の流れで物資の事前集積も検討中です。

太平洋軍の兵站部長(McLeod空軍准将)は
McLeod.jpg●太平洋軍は、国防省や国際協力庁と協力し、アフガンから撤収するどの資材をアジア太平洋地域に集積するかを検討している。中央軍配下の基地から、テント、毛布、発電機等々を移送することにしている
●また同時に、どこに人道支援資材を集積するかを検討しており、事態に迅速対処ができる場所を探している

●世界中で自然災害と無縁な場所はないが、アジア太平洋地域ほど地震、津波、台風等の「Ring of Fire」な地域はない。過去の経験からも、どのように対処資材を得るかが課題となっていた地域でもある
●財政状況から、米国は完全な事前集積を行うことが難しくなっており、航空機や船舶で緊急時に展開させることが多いが、中東の戦場から資材が本国に向け輸送されようとしている今、コストの低い貯蔵場所確保が可能なアジア地域で有効活用しない手はない

シンガポールやフィリピンなど複数の候補地を検討している。これらの国は低コストの保管施設だけでなく、空港や港湾施設へのアクセスもすぐれている
PACOM1.jpg●地域の国には、米軍のプレゼンスを好まない国もあるが、災害対処資材の事前集積には理解が得やすい。また事前集積は現地経済にも貢献する。
●まさに米国と受け入れ国双方にとって「win-win」な施策であり、米本土からの距離の問題を解決してくれる絶好の機会だと考えている。

●アジア太平洋の「rebalance」における効率性追求とをうまく組み合わせできる機会であり、作戦の未来を示すものである
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これだけ自然災害を前面に出す必要性があるのか・・とも思いますが、大統領選挙等々もあり、国防省も慎重に事を進めているのでしょう。
テントや発電機・・・それだけなんでしょうか? 
災害対処用のミサイルや砲弾があるかもしれません・・・

「パネッタ長官シャングリラへ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-24
「新海軍士官にア太平洋重視を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-30
「アジア米軍ローテーション」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-22
「パネッタ長官のアジアツアー」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-22




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