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無人ヘリで前線空輸開始 [Joint・統合参謀本部]

17日、米軍の無人機は新たな1ページを開きました。
K-MAX.jpgアフガニスタンで、ロッキード社製の無人ヘリコプター「K-MAX UAV」が、海兵隊部隊の前線拠点へ初の物資空輸を実施しました。
最近の十年、無人機はISRや攻撃に用いられてきましたが戦時の物資補給に使用されたのは初めてです。

K-MAX無人機バージョンは、最大約2.5トンの荷物をつり下げることが出来、巡航速度時速約100kmで約250nmの航続距離があるようです。

kmax-ft-eustis-220.jpgロッキード社の関連webサイトには、人が背負って移動出来る誘導装置でリモコン操作する様子が写真で紹介されています。

その利点は言うまでもありませんが、特にアフガンの最前線では、これまで武装した攻撃ヘリやレスキュー部隊が物資空輸を担うことも多く、本来の攻撃や人命救出以外の負担が課題となっていました。
小型の無人ヘリを使用することで、レスキュー部隊等を本来任務に集中させるとともに、輸送任務での人的な被害を減らすことも可能となります。


K-MAX1.jpgSquad Mission Support System.jpg地上輸送の分野でも、ロッキード社は間もなく小型無人輸送ジープ(Squad Mission Support System)をアフガンに送る予定です。
長さ3mの無人トラックは、約500kgの荷物を搭載可能で、約200km走行可能だそうです、CH-47等の輸送ヘリにも搭載可能な優れものです。
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なぜ今まで実現しなかったのか? どんな技術的困難があるのかよく分かりませんが、単純に高々度をスイスイ飛行するのとはまた異なった課題があるのでしょう。
負傷者の搬送(人の空輸)にまで使用できるようになれば、本物でしょう

「有人無人両用のISR機」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-10
「グアム配備 Global Hawk」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-21
「RQ-4で海空協力合意」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-05-1
「米空軍ISR組織の革新」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21

「UAV操縦者育成の新時代」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-27
「米無人機の再勉強」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05
「米空軍無人機のゆくえ・前編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27-1
「米空軍無人機のゆくえ・後編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-28
「米海軍航空戦力の将来・後編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27

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