SSブログ
ちょっとお得な話 ブログトップ
前の15件 | 次の15件

次世代の制空は大型爆撃機タイプで!? [ちょっとお得な話]

CSBAの戦闘機に関する刺激的なレポートです

Air-to-Air-Report.jpg14日、シンクタンクCSBAのJohn Stillion上席研究員が「Trends in Air-to-Air Combat: Implications for Future Air Superiority」(空対空戦闘の傾向;将来の航空優勢への示唆)と題するレポートを発表し、米空軍協会で関連講演を行っています

1965年以降の1450もの空対空での勝利(air-to-air victories)を分析し、これに将来の技術動向や作戦コンセプトを加味して、将来の戦闘航空機の設計や運用思想を検討しています
結論が極めて興味深く、もし推論が正しければ、第6世代戦闘機は将来爆撃機のような形状で、爆撃機の機体を改造したものになると導いています

レポート全文を読んだわけではありませんが、紹介文と講演記事から、その概要をご紹介します

CSBAのwebサイト紹介記事
Stillion-csba.jpg●John Stillion博士は、1965年以降の1450もの空対空での勝利データベースを用い、空対空戦闘の歴史的分析を行い、センサーや兵器や通信技術の進歩が如何に空中戦闘に影響を与えたかを吟味し、将来の戦闘航空機の設計や運用思想を検討した
●Stillion研究員の結論は、空中戦闘は根本的に変化するである。つまり変革は、伝統的に戦闘機で重視されてきた速度や機動性の重要度を減じ、逆にセンサーや兵器搭載量や航続距離を重んじるようになると導いている

●その結果、将来効果的な第6世代戦闘機は、将来爆撃機と似たような外形で、将来爆撃機の機体を改良し、又は爆撃機と同じ機体に空対空任務に最適なシステムを搭載したものになろう
●もしこの推論が正しければ、米海軍と空軍は、将来戦闘機開発と長距離攻撃&ISR機開発と一体化することができ、巨額な開発経費を大幅に削減出来る

14日の講演でStillion上席研究員は
●センサーやミサイル技術の発達により、空対空戦闘における速度の重要性は低下しつつある。
●また同様に、機体の機動性は、より正確で長射程化するミサイルを前に有効性がほとんど無くなるだろう

LRS-B4.jpg機動性や運動性を追求して機体を設計すると、ストレスに耐えられる機体にするため、ペイロードを犠牲にせざるを得ない。
●また超音速飛行は、大気と機体との摩擦で熱を発生し、赤外線を多量に発することになる

●今現在、目視距離範囲外での戦いが主流だとすれば、将来のプラットフォームの方向は、より大きなスペースに複数センサー、兵器、ネットワーク機材を搭載することになるのではないか
●大きなプラットフォームだと、エネルギー兵器の搭載もより可能になる
/////////////////////////////////////////////

非常に新鮮な視点です
個々で細かく吟味することはしませんが、非常に興味深いです

果たしてこれポートを正面から議論する「度量」が世界の空軍にあるか? そのあたりにまず注目したいと思います
航空自衛隊には、そのような度量は無いでしょうが・・・

次世代の制空を考える動き
「海空軍が共同で次期戦闘機検討へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-30
「次世代制空の米空軍チーム」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-09
「2030年代の制空を検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-23

「企業との協議を早期から」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-17
「戦闘機族のボスが語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-16-1

「なぜ米海軍は追加でFA-18が必要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-15
「35歳FA-18の将来方向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15

ちなみに、このStillion研究員は、台湾に対し「最新戦闘機や大型艦艇や大型潜水艦をねだってる場合では無い。もっと泥臭く、非正規戦を正面に中国に立ち向かえ。さもないと米国はその本気度を疑うぞ」と警告を発したレポートの共同執筆者でもあります

日本も考えるべき!
CSBA提言の台湾新軍事戦略に学ぶシリーズ
その1:総論→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27
その2:各論:海軍と空軍へ→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-1
その3:各論:陸軍と新分野→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-2

よく吟味すべき研究や提言
「ヨシハラ教授日本もA2ADを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18
「森本元防衛大臣の防衛構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-05
「CSBA:陸軍にA2ADミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

防衛研究所が「東アジア戦略概観2015」公表 [ちょっとお得な話]

Gaikan-2015.jpg10日、防衛省の防衛研究所が恒例の「東アジア戦略概観」2015年版を発表し、webサイトで「英語版要約」も併せて同時公開しました。例年通り、2014年1月から12月までの地域情勢を、わかりやすく網羅的に紹介しており、基礎資料としても大変有り難い「無料」刊行物です

「東アジア」の概観と言っても、当地域を把握するにはより広い視点からフォローする必要があるとの観点から、2015年版でも「日本」「朝鮮半島」「中国」「東南アジア」「インド」「ロシア」「米国」に各章を当て、更に今年度版のトピックとして「CBRN兵器」について特別の章を設けて「東アジア」にアプローチしています

更に、約2ページの「要約」や序章「2014年の東アジア」も設け、「概観」を概観したい人への配慮も取り入れています。

また、各章末に担当執筆者を明示して研究者間の交流を促進すると共に、参考文献も明示し、「本書が内外の大学や大学院において教科書・参考書としても活用され、国際環境が激変する中、安全保障上の具体的な課題について、若い世代の知的関心を喚起し得る題材を提供」することに配意している点も好感が持てます

第1章日本、第3章中国、第8章米国を取り上げます

「第1章日本」について(執筆:高橋杉雄氏)
Collective-D.jpg集団的自衛権とガイドライン議論の2014年概観。議論の経緯と主要な論点を「賛成」「反対」両方の立場からを紹介し、今後の議論を見る参考に供する姿勢で記述
●集団的自衛権に関するいわゆる「歯止め」議論に関し、「いかなる形で政策判断を行う基準を設定するかという議論」が賛成派の論者の間でも不十分だと指摘し、

●「日本が実際に集団的自衛権を行使するかという問題は、実際には具体的な状況が生起した際に、憲法の許容する範囲内でその都度さまざまな要因を考慮して行われる政策決定の結果として決まるものである」から、
●「そうした具体的な状況が生起した際に行われる政策的な判断の基準となる原則を、広く合意できる形で定めておくことが重要」とし、「いかなる原則を持って実際の政策決定を行うべきかについて掘り下げた議論はほとんどない」ことを問題と指摘している


「第3章中国」について
●「2014 年の中国は、習近平政権のイニシアチブが前面に出た1年であった」との総評で始まる本章は、政治外交レベル(腐敗撲滅、周辺外交、鉄道輸出等々)から、軍の改革の可能性(統合作戦センター設置、PLA兵員削減、軍管区の統合)までを幅広くカバーし、「概観」にふさわしい内容となっている
Silk-Road.jpg胡錦濤時代の「韜光養晦:とうこうようかい」(能力を隠し、力を蓄える)という概念が、主動的姿勢を反映して変更されつつある状況に触れつつも、習近平が2013年に語った「奮発有為」(奮起してことをなすというほどの意味)が、「韜光養晦」の放棄なのか否かについては、中国の論者の見解も分かれていると紹介している

軍事的には5つの注目点を提示。まず極超音速滑空飛翔体(Wu-14)の成功、第2に大陸間弾道弾DF-41やJL-2開発の進展、第3にミサイル駆逐艦Type052Dの就航、第4に国産軍用ヘリの開発、第5にSu-27や30に空中給油可能なIL-78導入報道
●笑えるエピソードとして、2014年7月、中国が海外で初めて受注した高速鉄道の開通式が行われ、トルコ首相(現大統領)が初日に乗り込んだが、いきなり途中で故障し30分以上停止した事例を紹介。ただ現時点で20以上の国と鉄道建設交渉が行われている状況も紹介


「第8章米国」について
●2014年に米国防省がアジア太平洋地域で実施したことを詳細に「国防省公式発表」で記録し、2014QDRを解説し、ウクライナ対応とISIL対応について細かく時系列で記載
Obama-rebalance.jpg●その記録の細かさは、まんぐーすも驚く「オタク」ぶりで、米国防省の予算問題や各軍種の装備品を巡る論点を詳細に把握記述しており、その精神力には「頭の下がる」思い。
●本章執筆者の菊池氏と新垣氏は、共に筑波大学第三学群国際関係(総合)学類卒業生の先輩後輩(10年差)であり、分担執筆でありながらも統制がとれている。

●「国防省公式発表」に対しては「マスコミ的な突っ込み」は全くなく、アジアリバランスに関する各種施策に関しても、問題点や停滞面からはほとんど触れていない点は今年も同じ。防衛省のカウンターパート米国防省には一切ケチを付けない姿勢を堅持
●一方で、米国防省と姿勢を同じくし、淡々とながら米国議会の機能不全を結構厳しく指摘
///////////////////////////////////////////////////

ぐだぐだコメントしましたが、これが無料でネット上で読める有り難さに、改めて感謝したいと思います。

Boukenn.jpgまた「はしがき」部分で、「編集作業は、有江浩一、庄司智孝、田中極子、鶴岡路人、富川英生、中澤剛、西野正巳、原田有が担当」とありますが、連隊長勤務時(民主党政権時)に日米共同訓練の重要性を語って「更迭」された「中澤剛」1等陸佐のお名前を久々に見つけました。
改めてここで「武運長久」を祈念申し上げます

過去の「東アジア戦略概観」記事
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-13-1
「2013年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-04-10
「2012年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-03

無念の更迭、中澤1佐の論文
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-10

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

5つの視点で学ぶシリーズ:火炎放射器 [ちょっとお得な話]

Flamethrowers.jpgお馴染みのシリーズ「5 Things You Don't Know About:5つの視点で学ぶ」ですが、本日は「火炎放射器:Flamethrowers」を取り上げます
空恐ろしい兵器で、太平洋戦争での日本軍やベトナム戦争でのジャングル戦に威力を発揮した兵器です。

現在の米軍は有効性が薄れたため保有していないようですが、世界を見渡すと保有している国もあるようです

●1つ目の視点
Flamethrowers2.jpg第一次世界大戦前にドイツで発明された火炎放射器は、独軍が同大戦で初めて専門部隊を編成した。6人一組で横一線になって戦線を切り開く手法を多用した
なお、最初の火炎放射器部隊の指揮官は、戦前、消防隊で働いていたという皮肉な記録も残っている

●2つ目の視点
戦車用の火炎放射器は、1943年10月から開発が始まり、1944年6月にサイパンで投入された。また火炎放射専門の戦闘車両は1945年の沖縄戦で初投入された

●3つ目の視点
火炎放射器は、その「火炎」で敵を殲滅するよりも、敵をパニックに陥れて敵部隊の崩壊を招く効果が大である
ドイツ軍と米軍の記録双方で、「炎」による直接攻撃よりも、「火炎」を見てパニックになった敵が姿を暴露して攻撃を受ける様子が明らかになっている

●4つ目の視点
Flamethrowers3.jpgベトナム戦争では「メコンデルタ地帯」での水際作戦が重要となった。川での作戦に射程のある「火炎放射器」を導入するため、当初は貨物船に火炎放射者車両を搭載してしようした
その後開発された専用小型艇は、火炎を射程300mで数時間使用可能な装置であった

●5つ目の視点
米軍は火炎放射器の有効性が薄れたと判断し、1978年に火炎放射器の部隊配備を止めている。しかし一部の州をのぞき、米国民が火炎放射器の保有を禁じている法律は存在せず、持ちたければ個人で保有は可能だ



5つの視点で学ぶシリーズ
「負傷者救出ヘリ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-07
「B-2爆撃機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-01
「AK-47ライフル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28
「原子力潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07-1

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

衝撃(笑)の自衛隊公式スマホゲーム配信 [ちょっとお得な話]

「ついにここまで来たか」の感が漂います・・・
防衛省webサイトのとあるページに・・・
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/jcollection/


J-cole2.jpg自衛隊公式スマホゲームアプリ
お家を守って装備を集めろ
自衛隊コレクション(Jコレ)

指一本で簡単操作、自衛隊公式アクションゲームアプリ
更新情報:2015.03.19 iOS版アプリを公開いたしました!

ストーリー
キミのおうちの安全を守れ!
舞台はとある一軒家
家の人たちは仕事や学校に行って、みんな留守にしている
静まり返った家の中、キミの部屋においてある自衛隊フィギュアが、ゴソゴソと動いている
彼らは今日も万が一の事態に備えて訓練も怠らない!
さあ、この家の平和を守るのだ!



ゲームの遊び方
指一本のカンタン操作!
自衛隊の様々な職種のフィギュアが大活躍!
キミの指で操作して、制限時間内にステージをクリアしよう!
ステージによって変わる操作方法を読み取って、上手に先に進もう!

J-cole3.jpg適職診断について
キミにピッタリの職種はなに?
今日のキミにピッタリの職種がわかる「今日の適職診断」!

1日1回、陸・海・空の自衛隊で活躍する色々な職種が登場
キミの知らない意外な職種が見つかるかも!

診断結果をSNSにシェアしてみんなに自慢しちゃおう♪

1ヶ月毎に新しいミッションを配信予定 おたのしみに!
【配信中】MISSION1:守れ!家庭菜園
【4月配信予定】MISSION2:引き出せ! 愛犬の底力
【5月配信予定】MISSION3:見張れ! 安全な暮らし
【6月配信予定】MISSION4:閉めろ! 我が家の出入口
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

未だ「ガラケー」使用のまんぐーすには縁のない世界ですが、涙ぐましい努力には頭が下がります。

少子化の中の人材確保や募集促進策、野党による集団的自衛権「ねじ曲げ議論」に対抗する防衛思想の普及に役立つことを祈念いたします

隊員の皆様用も作成し、「コンプライアンス」を教えたり、本格シュミレーションゲームで「空中戦」が如何に非現実的かを学ぶのも一興かも・・・
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

映像:あなたが知らない負傷者の救助空輸 [ちょっとお得な話]

「・・についてあなたが知らない5つのこと」シリーズで、本日は「Med-evacs」(Medical Evacuation:負傷者の緊急救助空輸)を取り上げます

実戦を経験していない自衛隊がその重要性を理解できず、「戦闘機にだけ投資」しているために大きく遅れている分野の一つです

Medevac.jpg第1に最初のヘリコプターによる「Med-evacs」はベトナム戦争ではなく、第2次大戦中のビルマ戦線でのことであった。1944年、航空機が墜落して敵後方に着地した英国中佐を、輸送用のシコルスキーヘリが救助したのが最初である

第2に朝鮮戦争では初めて「Med-evacs」専用のベル製のヘリを装備した部隊が編成され、負傷者の致死率を大幅に低下させた。当時は当該機種は内部容量が小さく、機体側面の外部に患者を縛り付け、吹きさらしで空輸していた。

それでも、WW2時には負傷した100名のうち4.5名が死亡する致死率だったが、朝鮮戦争では100名のうち2.5名にまで減少させることが出来た

Medevac2.jpg第3に、ベトナム戦争を含む1968年までに負傷者の致死率は更に低下し、負傷者100名のうち1名のみが死亡まで低下した。カリフォルニア州で発生した交通事故負傷者の致死率よりも低くなった。この結果を受け、ハイウェイ救急部隊にヘリが導入されることとなった

第4に、現在米空軍が使用するHH-60Mは、もっとも進んだ救難救助ヘリである。搬送中の機内で可能な処置も生物学的治療や酸素吸入など拡大している。

第5に、イラクやアフガンでは簡易仕掛け爆弾(IED)による負傷が多発したが、破片が内臓を傷つけて腹内大量出血を引き起こすことが死亡につながる大きな原因だった。
これに対する救助ヘリ内で可能な手当として、注射方式で腹内に注入した合成樹脂(?)で内臓全体を覆って止血する手法が広がりつつある。



あなたが知らないシリーズ
「B-2爆撃機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-01
「AK-47ライフル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28
「原子力潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07-1

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

偶然で騒然:自動車雑誌が露の秘密潜水艦写真を [ちょっとお得な話]

Russia-Sub-ac12.jpgロシアの自動車雑誌が車紹介のために掲載した写真に、偶然、ロシア軍が「極秘開発中の謎」の潜水艦がくっきり写っていると話題になっています。

カメラマンは恐らく、偶然「白海」に浮かんでいた同艦を、「たくましさ」のシンボルとして車の紹介に活用したのでしょうが、とんだ珍品を捕らえたわけです

13日付Defense-Tech記事によれば
ロシアの自動車雑誌「Top Gear Russia」が、偶然、ロシアの秘密潜水艦の写真を掲載した。その写真の鮮明さは、これまでに同潜水艦について明らかになっているどの写真よりも鮮明で、話題になっている
Russia-Sub-ac12-2.jpg●モスクワのシンクタンクCentre for Analysis of Strategies and Technologiesが写真の重大性に気づいて指摘し、他のメディアもこの事実をフォローしてカバーしている

●同雑誌は、ドイツ製のSUV車「Mercedes-Benz GL450」を紹介するために同写真を使用し、極秘開発中の潜水艦が写っているとは意識していなかった
同潜水艦は「AC-12計画」で建造された潜水艦で、子供用映画にちなんで「Losharik」の愛称で呼ばれており、ロシア海軍の北海艦隊に所属している模様
/////////////////////////////////////////

同写真が撮影された「白海」は、スカンジナビア半島の付け根の北極圏側の入り江のような部分です。
意図的に写真に撮られるようなところに浮かんでいたのか、何かのトラブルで浮上しなければならなかったのか・・・。

最近疲れているので、「AC-12計画」については調べていません。「deep-water sub」だそうです

自動車雑誌の当該ページの写真は
http://bmpd.livejournal.com/1130907.html

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

終了:2014年米空軍NORADのサンタ大追跡 [ちょっとお得な話]

2014年米空軍のサンタクロース大追跡は終了です
http://www.noradsanta.org/

24日午後4時頃からサンタが活動開始し、25日午後8時にサンタは北極のお家に戻りました
皆様、お付き合いありがとう御座いました


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

SantaVillage.jpg既に50年以上の歴史を持つ行事ですが、ユーモアを解する世界の人々に8カ国語(日本、中国、オランダ、スペイン、伊、英米、仏、ポルトガル)で提供されており、厳しい予算の中でも頑張ってくれています。

皆さん!お子さんのいらっしゃる方はもちろん、意中の方とご一緒の方も、はたまた西洋のしきたりを無視する方も、遊び心で一度サイト(記事の冒頭にアドレス記載)を覗いてみては如何ですか。

まず、サンタ村を出発した際の映像です!


シドニーのオペラハウス上空も通過しました!


アフガンのカンダハルの軍事基地上空も!


インドのタージマハル上空も通過です!


ローマのコロッセオ上空も!

ロンドンの時計台と大観覧車上空も通過!


コロラド州のNORAD司令部にも立ち寄り!


カナダ軍のCF-18のエスコートを受け


ブラジル・リオの名物キリスト像の上空も


エジプトのピラミッド上空も!



サンタ追跡の歴史と最新技術(?)映像で!

サンタ大追跡の歴史と最新技術?・・


なぜ米空軍NORADがサンタを追跡するのか?
NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)とその前身である CONAD(中央防衛航空軍基地)は、50 年以上にわたりサンタの飛行を追跡してきました。

NORADsanta.jpgNORADshaup.jpgこの恒例行事は、1955 年にコロラド州に拠点を置くシアーズ ローバック社が、子供向けに「サンタへの直通電話」を開設した際に、なんと誤って CONAD司令長官への直通電話番号を掲載したポスターを全国に掲示した事に始まりました。

子供たちからの間違い電話を受けた当時の司令官シャウプ大佐(写真)が、ユーモアでサンタの行動を部下に米空軍のレーダーで確認させる振りをして、電話を掛けてきた子供たちにサンタの現在地の最新情報を随時伝えたことに始まりました。

1958 年、カナダと米国の両政府は「NORAD」として知られる両国が共同運営する北米防空組織を創設しましたが、NORADもサンタの追跡という伝統も引き継いだというわけです。

それ以来、NORAD の職員とその家族や友人の献身的なボランティアによって、世界中の子供たちからの電話やメールへの対応が続けられています。また、現在ではサンタの追跡にインターネットも利用しています。サンタの現在地を調べようと「NORAD Tracks Santa」ウェブサイトアクセスする人の数は、何百万人にものぼります。

そして今では、世界中のメディアもサンタの飛行経路に関する信頼できる情報源として、NORAD の情報を採用しているそうです。
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

どのようにサンタを追跡?
NORAD・Santaサイト情報。ジョークにご注意を。)

●NORAD は、レーダー、人工衛星、サンタ カメラ、ジェット戦闘機の 4 つの最新鋭システムでサンタを追跡します。

santa.jpgまず使用するのは、「北米警戒システム」と呼ばれる NORAD のレーダー システムです。この強力なレーダー システムは、北米の北部国境に張り巡らされた 47 の施設で構成されています。NORAD はクリスマス イブにこのレーダーを絶えず監視して、サンタクロースが北極を出発する瞬間をキャッチします。

●サンタが飛び立ったのをレーダーで確認したら、次の検知システムの出番です。地球の上空約 36,000 km の静止軌道上には、赤外線センサーが搭載され熱を感知することのできる人工衛星が複数配置されています。なんと、赤鼻のトナカイ「ルドルフ」の鼻からは赤外線信号が放出されているため、NORAD の人工衛星はルドルフとサンタの位置を検知できるのです。

3 番目の追跡システムは「サンタ カメラ」ネットワークです。「サンタ追跡プログラム」をインターネット上で展開し始めた 1998 年から使用しています。サンタ カメラは超クールなハイテクの高速デジタル カメラで、世界中にあらかじめ設置されています。NORAD では、これらのカメラをクリスマス イブの 1 日だけ使用します。これで世界中を飛び回るサンタとトナカイの画像と動画を捉えます。

santa-coat.jpg●追跡システムの 4 番手はジェット戦闘機です。CF-18 戦闘機を操縦するカナダ NORAD のパイロットがサンタに接近し、北米へと迎え入れます。米国内では、F-15 や F-16 戦闘機を操縦する米国 NORAD のパイロットが、サンタとその有名なトナカイたち(ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクゼン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッチェン、そしてもちろん、ルドルフ)とのスリル満点の共同飛行を実現します。
///////////////////////////////////////////////////////////////

サンタに関する米空軍の公式解説

サンタ行動の科学的分析
●サンタは良い子にしていた子供達の長いリストを持っています。毎年子供たちのリストは増え続けています。結果としてサンタは、1 軒あたり 0.0002~0.0003 秒の速さで各家庭を回らなければいけないということになります!
サンタクロースが1600 歳以上だという事実を考えても、また、サンタは子供たちにプレゼントを届ける大切な仕事を慌ててしようとは思わない点からしても、彼が私達の知る「時空間」で作業しているわけではないことが想像できます。
●そう考えると、私達とは異なる時空間で活動しているらしいと考えるのが唯一合理的な結論となります。

サンタの存在と移動手段について
santa-book.jpg多くの歴史的データと 50 年以上に渡る NORAD の追跡資料から導き出される結論は、サンタクロースが世界中の子供達に心の中に実在し心から愛されているということです
●ライト兄弟による最初の飛行機より以前から、サンタは猛スピードで家から家へと飛び回る方法を見つけなければなりませんでした。サンタ・カメラの画像からサンタは素早く移動するために空飛ぶトナカイの群れを選択したことが分かっています。

●このトナカイたちの詳細はまだまだ不明ですが、分かっていることは、サンタが世界中にプレゼントを届けるという任務の手伝いをトナカイ達に要請したということです。その他の詳細は、素敵な謎のベールに包まれています。

イブの24日午後4時頃からサンタが北極で活動開始!
本年も気楽に楽しみましょう!

NORADのサンタ大追跡webサイト
http://www.noradsanta.org/
タグ:NORAD Santa Track
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

映像:最も印象的なフライバイ「10選」 [ちょっとお得な話]

F-18.jpg秋のお祭りシーズン最盛期にあわせ、22日に「Military.com」上にアップされた、「10 Impressive Flybys:最も印象的なフライバイ10選」をご紹介します。

日本でも、航空自衛隊基地をはじめとする様々な場所で航空機をショーアップするイベントが開催されますが、今回紹介する「印象的なフライバイ」は「かなり危険な飛行」です。

日本では「なかなか見られない」レベルのフライト映像10本(計約4分間)ですので、お休みに是非ご覧下さい
登場する機首は、F-22、F-15、F-16、FA-18から、往年の双発爆撃機等々まで様々です


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

世界が注目:そうりゅう型潜水艦にリチウム電池 [ちょっとお得な話]

Soryu-class2.jpg9月29日付Defense-Newsは、今後建造される海上自衛隊の「そうりゅう型」潜水艦がAIP(無吸気推進システム)搭載を止め、この補完に従来の鉛蓄電池からリチウムイオン電池に切り替える大胆な決断を行ったとトップニュースで伝えています

日本は現在6隻の「そうりゅう型」潜水艦を保有しており、更にあと4隻建造する予定ですが、その4隻がリチウムイオン電池を搭載して通常型潜水艦に新たな歴史を刻む模様です。

同記事は、リチウムイオン電池がB-787型機で火災を起こした未だリスクを伴う製品である点に懸念を示しつつも、成功すれば日本の潜水艦が国際マーケットで大きな注目を集めるだろうと表現しています

9月29日付Defense-Newsによれば
海上自衛隊のコジマ・ヤスシ報道官は、今後建造予定の「そうりゅう型」潜水艦4隻に、AIPエンジンに代わってリチウムイオン電池を搭載すると発表した
●同潜水艦は現在、ディーゼルエンジンとAIPエンジンと鉛蓄電池を搭載しているが、今後はディーゼルエンジンとリチウムイオン電池での運行を目指す

Soryu-class.jpgリチウムイオン電池を搭載することで、ディーゼルエンジン推進で無い場合(連続潜行状態やシュノーケルを出して敵に発見されたく無い場合や消音行動の場合)でも、従来よりより大きなパワーを得ることが出来る
●またリチウムイオン電池は従来の鉛蓄電池に比し、格段に維持整備コストが安く済む

AIPシステムが研究された1990年代初頭は、まだ燃料電池やリチウムイオン電池が十分成熟しておらず、電池のオプションが成立し得なかった経緯がある。
しかしAIPシステムでは水中で数ノットしか速度が出せず、整備にも手間ががかるため、電池の改良が待たれていた

●ただし、「そうりゅう型」潜水艦が搭載予定のリチウムイオン電池が、B-787で問題を起こしている「GS Yuasa Battery」製造の電池だと聞いて、不安を持つものもいる
多重的な安全措置の開発がリチウムイオン電池には必要で、同電池の各所をモニターしておく必要もあると指摘する専門家もいる

Soryu-class3.jpg●「そうりゅう型」潜水艦に興味を示しているといわれる豪州政府高官はDefense-Newsに対し、リチウムイオン電池への転換を承知していると語り、依然として日本の潜水艦建造技術に注目していると述べている
●今年7月、日豪の「2+2」協議が行われ、両国は潜水艦関連技術の共同開発に合意している
///////////////////////////////////////////////////

先日ご紹介したように、豪州は現有潜水艦の後継を検討中で、「そうりゅう型」潜水艦の購入や一部部品活用やライセンス生産等のオプションを真剣に検討していると報じられています。
いずれにしても、日本の先端技術が世界に注目されることは嬉しいことです!!!

「豪州がそうりゅう潜水艦購入か」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03 
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

豪州が日本製「そうりゅう型」潜水艦購入へ!? [ちょっとお得な話]

Soryu.jpg1日付ロイター電子版が、豪州が日本製で世界最大の通常型潜水艦である「そうりゅう型潜水艦」購入を検討しており、数ヶ月後には発表になる可能性があると報じています。

背景には、日豪の最近の緊密な外交関係があり、更に先週潜水艦を製造する三菱重工と川崎重工の関係者が豪州の造船所を訪問したことで、豪州では大きな話題になっているようです

1日付ロイター電子版によれば
●豪州は中国の急速な軍事力増強もあり、2030年までに旧式でノイズの多い国産のCollins級潜水艦6隻を更新したいと考えている。しかし国産で更新を行うと、約4兆円の経費が必要となることから懸案となっていた
●ロイターによる関係者3名からの聞き取りによると、前例のない海上自衛隊の「そうりゅう型潜水艦」の輸入が、最も可能性あるオプションとして浮上してきている

Soryu2.jpg豪州政府が潜水艦後継は国産でと約束してきた経緯もあり、日本製購入には当然反発もあろうが、アボット新政権は日本製の静粛な潜水艦を熱望している模様
●Collins級潜水艦6隻を、12隻の4千トン級「そうりゅう型」に置き換える計画だが、その手法にはエンジンのみ輸入、ライセンス豪州国内生産、完成潜水艦輸入、更には共同で新潜水艦開発まで複数のオプションがある

●政府が運営する「ASC:Australian Submarine Corp」報道官は、豪国防相のコメントをそのまま繰り返すように「豪州の次期潜水艦の建造や設計については何も決まっていない。このような戦略上の重要事項の決定は、国防白書検討の過程で行われるのが適当だ」と述べた。

●日本の防衛省報道官武田氏もコメントを避け、「日豪間では、両国の協力関係強化のため、装備品や技術交換を含む多様な意見交換が行われている」とのみ述べた。
●三菱重工と川崎重工の報道官は、コメントする立場にないと述べた

豪州内の雇用問題
●「そうりゅう型」は1隻約500億円と言われており、約4兆円と言われる国産経費と比較すれば、緊縮財政を迫られる豪州には有利な選択である
●一方で、国産となれば今後30年にわたり総計25兆円の経済効果があると言われる次期潜水艦計画であり、豪州の地方政府や国内産業界からは反発の声が挙がっている

●豪州では最近、トヨタ、フォード、GMが自動車生産を中止すると発表しており、雇用問題が深刻になりつつある
●特に南豪州では、軍需産業で2.7万人が雇用されており、そのうち造船業界に3千人が働いている。
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Soryu3.jpgそうりゅう型潜水艦は、2007年に1番艦が進水し、現在までに6隻が就航している世界最大のAIP(非大気依存推進)推進の潜水艦です。日本は10隻の調達を予定しています

米国は原子力潜水艦しか製造しておらず、通常型潜水艦がほしい国にとっては交渉相手になりません台湾も潜水艦の更新が差し迫った課題ですが、中国の目が気になるため誰も売ってくれません。

インドに救難飛行艇US-2を輸出するのとは異なり、潜水艦はハードルが高そうですが、仮に日本の潜水艦輸出が可能になれば、それはそれは世界の軍事的均衡に、ひいては世界平和に貢献できるでしょう。

関連の過去記事
「米海軍は日本から豪へ移動すべき」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-29-2
「10年以上不履行:台湾への潜水艦売却」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-28
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

仏特殊部隊が「空飛ぶ車両」を! [ちょっとお得な話]

Flying Car.jpg仏軍と仏ベンチャー企業Vaylonが組んで、ハンググライダー形式のバギー型車両「Pegasus」を開発しています。既にプロトタイプが2013年12月に納入され、今後ペイロードを増やした本格生産型の検討に入り、2015年にはフル生産を目指すとか

007のジェームズ・ボンドが、約40年前に映画の中でハンググライダー潜入を試みたようですが、仏特殊部隊がスケールアップして装備化を目指します。Vaylon社は輸出も視野に入れ、昨年後半から各種軍事展示会に出品を始めているようです。

4月30日付Defense-Newsによれば
●2013年1月に仏特殊部隊はソマリア内で人質になった特殊工作員の救出を試みた。しかしヘリを使った仏軍作戦は、ヘリの爆音に気がついた武装勢力に阻止されることとなった。この経験が隠密里に潜入可能な航空アセットのニーズを生んだ

●2010年頃から「Pegasus」開発を始めていたVaylon社の売り込みを受け、仏国防省は当初2年計画の開発に600万円を投資、2012年12月にプロトタイプ製造を約2600万円で発注、2013年12月に軍が受領して空軍基地で試験が行われている
●開発段階では、仏国防省の他に、国が運営するベンチャー投資機関からの資金も活用されている

Pegasusのプロモーション映像


●同社は偵察、人質救出、輸送、物資投下を「Pegasus」の任務に想定しているが、どのような装備を搭載するかは仏特殊部隊の検討を待っている。機関銃、ロケット弾、軽ミサイル等が考えられる
●プロトタイプは2人乗りだが、座席を減らして装備と搭載したり、搭載可能重量を増やして2~300kgにする計画もある。

●「Pegasus」は時速60-80kmで3時間連続飛行が可能。離陸滑走には50-100m必要だが、着陸は10m以内で可能。高度3000m程度は飛行可能。
●本格生産以降の市場価格は1機1000万円を想定し、飛行時間当たりの維持経費は7000円程度と見積もられている

Flying pegasus.jpg●Vaylon社は市場開拓にも取り組んでおり、2013年11月には仏国防省主催の展示会の入り口に展示、5月6日からのヨルダンでの特殊部隊装備の展示会や、6月16日からの仏Eurosatory展示会にも出品される
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

子供の頃、こんな乗り物があったらいいなぁ・・と空想していた車が、1000万円で買えるとは
でもこれで戦場に行けと言われても・・・ちょっと不安になります。気象条件の制約が多そうですし・・・

フランス人のベンチャー精神と、伝統ある仏特殊部隊の「お手並み拝見」としておきましょう・・

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

コンタクトレンズで暗視装置!? [ちょっとお得な話]

graphene2.jpg2004年に発見され、発見者が早くも2010年にノーベル賞を受賞した話題の素材「graphene:グラフェン」
解説書は「1原子の厚さのsp2結合炭素原子のシート。炭素原子とその結合からできた蜂の巣のような六角形格子構造をとっている」と説明していますが、分かったような分からないような・・・

世界中の企業が群がり、「とりあえず唾を付けておこう」特許合戦の様相を呈している模様ですが、その特性を見極めると同時に、実用面でどのような活用法があるのかを探る競争が行われているようです
そんな応用の一つに、「コンタクトレンズ型暗視装置」があるようです

28日付Defense-Tech記事によれば・・・
Graphene.jpg●ミシガン大学の研究チームが、グラフェンをガラスの層の間に組み込んだ「コンタクトレンズ型暗視装置」の試作品を作成した
●この「コンタクトレンズ」が完成すれば、兵士達は重たい暗視装置から解放されるだろう。しかし兵士達が現暗視蔵置を投げ捨てるまでには、まだまだ紆余曲折の道が待っている

●コンタクトレンズの間に組み込まれたグラフェンは、光のエネルギー(光子:photon)に反応し、より明るく見せる効果を生み出す
●現時点では、グラフェンは僅か2.3%しか光を吸収しないが、暗視装置の代替になるには、この吸収率を上げなければならない

●開発しているミシガン大学の2人の研究者は、コンタクトレンズだけでなく、自動車のフロントグラスにグラフェンを活用することで、夜間の視界を良くすることが出来る考えている
米陸軍が既に興味を示しているとの報道もある
///////////////////////////////////////////////////////

graphene3.jpg「graphene:グラフェン」は、シリコンの100倍の電気伝導率があり、鋼鉄の200倍の強度があり、驚くべき光学的・熱学的特性をもっており、低電力消費の超高速プロセッサーやメモリーチップ、折り畳み可能な薄型ディスプレイ、体内投入の医療器具等々、色んな応用が模索されているようです

かつての「カーボンナノチューブ」の様な、「打ち上げ花火」に例える向きもあるようですが、将来の可能性に期待したいと思います

Wiredによる解説
http://wired.jp/2013/09/05/graphene-2/

Wikiの難解な解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

5年在空自律型バルーン:無人ISR機の上空を [ちょっとお得な話]

無人ISR機より高く、衛星よりは低く
太陽光発電でエネルギーを自給、5年間静止位置を保つ



5年以内の試作完成を目指す「StratoBus」開発
フランスのThales Alenia Space社が中心となり、Airbus社の「Defence & Space」部門、Zodiac Marine社やCEA-Liten社が計画に参加中
●長さ70~100mで直径20~30m。先端の太陽光発電と燃料電池技術で推力を確保し、移動が可能で、かつ最大風速90mまでの中で静止可能

●最大約200kgのセンサー等を搭載し、航空機の遥か上空高度約20kmの成層圏の下部に5年間静止が可能。通信、放送、航法援助、偵察、治安等の多様な用途が
グーグルが進める「Loon」計画も同様の高高度バールーンであるが、「StratoBus」に比して行動の自由度が低い
//////////////////////////////////////////////////

stratobus-thales.jpg成層圏は対流層の上に位置し、高度5~17km付近から始まり、高度50kmくらいまでのあたりを指すそうです。場所によって異なるものの、おおよそ一定方向からの偏西風や偏東風で、最大風速は秒速50mくらいだそうです

最大搭載重量が200kgで少し微妙ですが、知恵を絞れば、多様な用途に活用できそうな気がします
脅威下での活用は難しいでしょうが、常日頃からの継続的な情報収集に活躍してくれそうです。価格について情報がありませんが、F-35より高価だとは思いません

Thales社の「StratoBus」サイト
https://www.thalesgroup.com/en/worldwide/space/case-study/stratobus-halfway-between-drone-and-satellite

StratoBus関連報道(2014年3月14日)http://www.spacedaily.com/reports/StratoBus_drone_satellite_hybrid_to_provide_new_level_of_surveillance_999.html

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

NHKが米軍「超能力スパイ」に迫る [ちょっとお得な話]

tyouzyou.jpgNHKのBSプレミアムが、1月11日と18日に2週連続で「超常現象」という各90分の番組を放映し、心霊現象、霊魂、生まれ語り現象、透視、テレパシー等々の「未知の現象」に世界中の科学者がアプローチする様子を紹介しました

単に「不思議な現象」を紹介するだけでなく、現代科学で推定される原理に迫りつつ、やっぱり不思議な部分が残る・・・といった紹介企画であり、各90分の番組があっという間に感じられました。
反響が大きいので「再放送」確実と思いますので、特に興味深かった20年にわたり実在した米軍「超能力スパイ」を中心にご紹介します

まず番組の概要は・・
●11日:さまよえる魂の行方~心霊現象~
tyouzyou3.jpg---昨年の夏、イギリスで行われた幽霊城の大規模調査。電磁波や低周波音測定器などの最新機器が異常な数値を捉えた。そしてその分析からは、心霊現象との意外な関係が
---前世の記憶を突然話し出す3歳から9歳位までの子どもたち。自分が生まれる前の出来事を次々と語る。ハリウッドでエキスたらをやり、芸能事務所を経営し、家族関係は、住所は、友人は・・・調査の結果、その内容がまぎれもない事実だったことが判明した。
---このような「生まれ語り現象」を集めた研究者は、2千以上の事例を集めたと・

●18日:秘められた未知のパワー~超能力~
tyouzyou4.jpg---あの「ユリ・ゲラー」が登場。今も健在な彼の透視能力等をCIAから委託された科学者チームが検証し認める。一方で科学者グループを欺いた「マジシャン」の存在も紹介
---米政府が9万ページに及ぶ極秘文書を公開した。そこには、ソ連に存在するとの情報を元に設立され、米ソ冷戦時代の約20年間、米軍に「超能力スパイ」がしたという驚くべき事実が。
---量子の性質を利用して完全ランダムに「乱数」を生み出す最新装置。しかしこの乱数発生に偏りが発生する奇妙な現象が・・・。過去の大事件や大災害時等、人々の意識が集中するようなタイミングでなぜか世界に配置された乱数発生装置に乱れが


米軍「超能力スパイ」の活動
tyouzyou2.jpg●米ソ冷戦時代の約20年間、今話題のNSAやサイバーコマンドが所在するフォート・ミード基地に遠隔透視能力等を集めた部隊組織が編成された。集められたのは、前線部隊で「敵の攻撃を直前に予想した」等の特殊な能力の持ち主。
●今も存命の元隊員が当時の任務を語る。上司にソ連のある建物の衛星写真を見せられ、中で何が行われているか「透視」せよと命じられた。

●建物内部では巨大な潜水艦が建造中で、胴体前方に垂直発射管のような複数のチューブの存在が頭に浮かんだ。そのほか、潜水艦の形状等について上司に報告した
●ただ、その潜水艦があまりに巨大で、発射管の位置も前例の無いものだったので、上司からは信じてもらえなかった。しかし4ヵ月後、その建物から「透視」された形状そのものの新型潜水艦が搬出された事が衛星写真で確認された

tyouzyou5.jpg●米軍の極秘プロジェクトであったステルス爆撃機F-117について「透視」を求められた米軍「超能力スパイ」チーム。全く事前知識がない中でその形状や特性を言い当てたため、米軍関係者は、ソ連も同様の「超能力スパイ」を使い、同等の情報を把握していると想定した
911事案の後、かつての「超能力スパイ」のチームメンバーにも接触があった。
////////////////////////////////////////////////

tyouzyou6.jpg強烈なインパクトと余韻が残る番組でした
これら「超常現象」を研究する科学者の言葉「鳥や魚の大きな群れの中の全ての個体が、一瞬にして飛ぶ方向や泳ぐ方向を変える現象は、群れの中で意識が共有されているとしか考えられない」が頭に残りました。

見慣れた自然界の中にも、我々にとって未知の能力が潜んでいるのかもしれません。「超常現象」というと何か怪しげなイメージが漂いますが、自然界の中で生き残るために、生き物が自然と身につけ、DNAに刻み込んできた能力の一部のような気がします
自然界から遊離し、現代の人間社会にどっぷり使っていると、失われるかもしれませんが・・

中国軍にありそうですね・・・「念力軍団」とか

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

世界一の親日国で恩人:急成長のスリランカ [ちょっとお得な話]

Sriranka.jpg13日夜、テレビ東京が毎週月曜日の夜10時から放送中の「未来世紀ジパング」で、「知られざる親日国シリーズ」として「スリランカ」を取り上げました。

私は知りませんでした・・。番組が「世界一の親日国(+恩人)」&「勤勉で手先が器用」&「内戦終結で経済大躍進中」&「町が綺麗で日本人が暮らしやすい」と説明し、コメンテーター全員が「知るべきなのに知らなかった」と驚きの声を上げた国です。

番組が取り上げたスリランカ概要
●インドの南端近くに位置する島国(面積は北海道の8割)で人口は2000万人 かつてセイロンと言われ、仏教徒とヒンズー教とイスラム教徒が共存。2010年には米国人が行きたい未知のリゾートNo1
2009年まで26年間続いた内戦が終結し、その潜在能力を知る海外資本が殺到。2010年以降、年率8%程度の経済成長が継続。町中は外国資本ホテル等の建設ラッシュ

Sriranka2.jpg●原料の「土」を求めてきた高級陶磁器メーカー「ノリタケ」は、スリランカ人の勤勉さと手先の器用さに注目し、製造から絵付けまでの完全生産体制を確立し、世界中から購入者が
●同様に紅茶を求めてきた「KIRIN」も、その優秀な人材に投資を本格化
スリランカの学校では、日本や日本語について勉強する姿が。英語能力は高い国だが、英語教材に日本の話題がよく登場。

●また日本研修経験がある人材が持ち込んだ「KAIZEN」や「日本のモノづくり」を見事にやっているスリランカ企業が多い
●また、日本から進出の造船会社責任者は「スリランカ価格で日本製の水準が提供可能」と断言

●東南アジアにはASEANがあるが、ASEANの人口は6億人。一方、スリランカを含む南アジアには、インドとかバングラデシュを含む8カ国が加盟し、人口17億人の市場規模と自由貿易協定を有するSAARCがある
●このエリアを狙うのに、スリランカはちょうど真ん中。日本企業にとり、インド洋経済圏に入る重要な戦略拠点になる。町が綺麗で安全で、気候や食材等も日本人が暮らしやすい土地柄も魅力


「日本人が知らない」スリランカの恩
Jayawarda.jpg1951年のサンフランシスコ講和会議での事。WW2で日本と戦った国から、賠償請求や分割統治の案が出されていた。その会議で、当時のスリランカ(セイロン)代表だった大蔵大臣が、、「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい」、「憎しみは憎しみによっては消えない。愛によってのみ消える」と演説
●その演説は全世界に報道されて話題となり、会議の雰囲気を一変させ、日本分割回避に導いた。スリランカは戦後、日本と最初に外交関係を結んだ国となった。この当時の大蔵大臣こそ、その後スリランカの初代大統領になったジャヤワルダナ氏である。

●ジャヤワルダナ大統領として来日した際、「外国の統治の下では、(スリランカや植民地下の)信仰や言葉、慣習などはほとんど消え去りそうになっていました。私達だけではなく、西欧の帝国主義の下で同じような運命によって苦しんでいる全てのアジアの国民達は、(西欧の列強と戦い、時に打ち負かしていた)日本を称賛し尊敬していたのです」と宮中晩餐会でスピーチした
●同大統領の死後、遺言により、両目の角膜の一つはスリランカ人に移植され、もう一つは日本人女性に移植されている。その後も角膜提供の運動は同国にあり、日本にも3000以上の角膜が提供されている

サンフランシスコ講和会議での演説概要
http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20110528/1306588807

同大統領来日時の宮中晩餐会スピーチ(1979年9月)
http://benkyotaro3.blog17.fc2.com/?no=3
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

そのほか、スリランカを表現すると
Sriranka3.jpg●インド洋の我が国シーレーン上の要衝、地政学上重要な位置にある国。
独立後一貫して選挙により政権交替が行われている民主主義国。
●民族紛争を抱えつつも、経済社会開発に自助努力を続ける国。
識字率、教育水準が高く、良質な労働力を有し、経済発展の可能性が高い国。

気になるところは、ご多分に漏れず、ここでも中国のプレゼンスが急拡大しており、かつて日本が一番であった援助額で、中国が一番になっていることです(ちなみにインドが2番で、3番は日本)
高速道路など多くのインフラが日本の支援で出来ていることが、スリランカでは広く認知されているようですが、今後の中国の動向が気になります。

でもとりあえず、ジャヤワルダナ大統領(Jayewardene)の名前は覚えておきましょう

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース
前の15件 | 次の15件 ちょっとお得な話 ブログトップ