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B-52が中東空域を9か国戦闘機と編隊飛行 [米空軍]

2月14日に続き2回目の飛行、対イランの団結示す
参加公表はサウジ、カタール、オマーン戦闘機
他に英国、イスラエル戦闘機も
非公表編隊参加国はUAE、クウェート、バーレーン、ヨルダン?

B-52 Oman.jpg3月29日、英国に展開中の米空軍B-52爆撃機1機が中東地域に飛来し、アラビア半島を周回するように「プレゼンス飛行」を行い、「9か国の戦闘機」と編隊飛行を披露して各国軍のSNSなどが写真を披露しています。

「9か国の戦闘機」とB-52が同時に大編隊を組んだのではなく、場所と時間を分けて編隊を組んだようですが、米空軍F-22とオマーン空軍Tyhoon戦闘機とB-52は「3ショット写真」を公開しています

B-52 Israel F-15.jpgこのようなB-52と湾岸中東諸国やイスラエル戦闘機との編隊による中東地域周回飛行は、今年2月14日に続いて2回目ですが、トランプ政権の仲介で2020年9月に成立した「アブラハム合意」(イスラエルとUAE&バーレーンの国交樹立合意)の流れを受け、湾岸産油国などのアラブ諸国が西側と協力し、イランやイランが支援するイスラム過激派と対峙する姿勢をアピールするものと理解されています

ただ3月29日の編隊飛行実施は4月2日付で米中央軍が正式に発表し、それ以前にもイスラエル軍が3月29日に、サウジ軍が3月31日にそれぞれSNSで公表していますが、イスラエルとサウジと英国とオマーン以外の「9か国」がどの国なのかは公表されていない模様です。

B-52 RAF ME.jpg「アブラハム合意」の流れやイスラム過激派警戒感でアラブ諸国が米国と連携を深める流れは底流にあるものの、未だ各国国民にB-52との編隊飛行を知らせるほど大胆になれない国もあるのだろうと考えつつ、他にB-52と編隊飛行を行った可能性があるのは、UAE、クウェート、バーレーン、ヨルダンあたりではないかとまんぐーすは邪推しています

4月4日付米空軍協会web記事によれば
●B-52爆撃機は、定期的な「bomber task force mission」で米本土Minot空軍基地からFairford英空軍基地に展開している機体で、英国の基地を離陸後、地中海東部からアラビア半島、紅海を飛行して帰投した
●B-52と編隊飛行した米空軍F-22は、イエメン反政府組織Houthi から無人機やミサイル攻撃を受けたUAEに2月から展開している機体である。また米軍からは、KC-10空中給油機もサウジ上空でB-52に給油して参加している

Guillot2.jpg●Gregory Guillot中央軍米空軍司令官はB-52と編隊飛行したのは9か国の航空機だと声明で明らかにしているが、公式にSNS等で公表されている写真から判明しているのは、英空軍のタイフーン、イスラエル空軍のF-15、サウジ空軍のF-15、カタール空軍のF-15、オマーン空軍のF-16とタイフーンであ
●同司令官は声明で、「爆撃機による飛行とともに、米中央軍と協力国空軍が地域の空軍力を示すことができた」、「過去に例のない9か国もの航空機がB-52と飛行し、地域の安定と防衛に対する米軍のコミットメントと、連携した戦力を迅速に地域に投入して運用可能なことを明確に示した」と飛行の意義を述べている
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B-52 Saudi.jpgバイデン政権になって、「アブラハム合意」のモメンタムがどこまで維持されているのか判然としませんが、このような訓練が継続されているのは心強い限りです

ロシアとウクライナ事案の中で、中東がざわつかないよう中央軍による苦心の作戦でしょうが、対中国では何か計画されているのでしょうか?

日米オスプレイの連携訓練が富士の裾野で行われたり、RIMPACの調整会議が大規模に行われたとの話は耳にしましたが、南シナ海からも東シナ海からも動きが聞こえてきません。静かすぎます。

中東関連の記事
「中東域で60か国が無人艇活用演習」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-03
「THAADがUAEで世界初の実戦」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-01-22
「イスラエルで史上最大の空軍演習」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-11-04
「国防省武器輸出担当が怒りの辞任」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-10-15
「米中央軍で対イランの動き2つ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-09-09
「イスラエルが欧州軍から中央軍管轄に」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-01-16
「イスラエルがUAEへのF-35に事実上合意」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-26

アブラハム合意の関連記事
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「政権交代前にUAEへのF-35契約署名へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
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MDA長官がグアムMD整備の状況と困難を語る [Joint・統合参謀本部]

注ぎ込んでも限界のあるミサイル防衛にどこまで投資するか?
グアムのミサイル防衛体制整備の現在位置

Hill.jpg2023年度国防予算案公表に伴い、米ミサイル防衛庁MDA長官のJon Hill海軍中将などが、太平洋軍最優先要求事項の一つで「2026年までに絶対運用開始」の「グアム島のミサイル防衛強化」について発言していますので、現在の大まかな状況と課題部分についてご紹介します

グアム島は、改めて申し上げるまでもなく対中国作戦の起点となる西太平洋の数少ない作戦基盤であり、海軍艦艇・潜水艦への弾薬補給、空軍作戦機の一大発進基地&燃料弾薬補給などなど、重要な役割を担っています

Guam MD.jpg中国も米軍にとっての重要性を認識し、グアム島攻撃用の航空機発射巡航ミサイルや弾道ミサイルの整備を着々と進めていますが、ご丁寧に最新型H-6大型爆撃機に搭載した巡航ミサイルで、グアムのアンダーセン基地を攻撃するシュミレーション映像まで公開しています

米太平洋軍は2013年にTHAADミサイル防衛システムをグアムに配備していますが、太平洋軍は更なるMD装備の拡充を優先要望事項にあげており、要望を受けたミサイル防衛庁が2026年配備完了に向け、完成形態の最終設計を2023年度中に終了すべく予算要求をしています

ちなみに2022年度予算では約95億円の設計&調査費と約50億円の先行調達費を当初要求しましたが、米議会が追加で約90億円を上乗せしています

3月30日付Defense-News記事によれば
Guam MD2.JPG●2023年度予算案でMDAは、グアムのMD整備用に約660億円を要求し、多層なミサイル防衛体制に必要なシステムや配備装備設計の検討、配備場所の調査、レーダーや兵器用部品調達費用にしたい考えである
●28日にMDA幹部は予算案説明会で、「現状のMDシステムは北朝鮮からの弾道ミサイル対処能力はあるが、中国からのミサイルを含む脅威は日進月歩の勢いで変化している」と予算への理解を求めた

●MDAのHill長官は、ルーマニアやポーランド配備のAegis Ashoreのような固定システムだけではなく、分散型システムも検討しており、移動式ランチャー活用にも関心を持っていると語った
●そして、能力が現時点で確認されている米海軍のSM-3やSM-6、PAC-3、そして現有のTHAADの組み合わせを基本とするが、米陸軍が2023年に配備予定の「Mid-Range Capability missile」などの将来装備も可能になったタイミングで組み入れることも検討すると述べた

Guam MD3.jpg●また、上述のシステムは指揮統制システムとして米陸軍の「Integrated Battle Command System」で連接されるが、「イージスシステムの火器管制能力」も活用するとも同長官は語っている
●現時点では、弾道ミサイルと極超音速兵器対処に取り組んでいるが、その後にPAC-3の持つ優れた巡航ミサイル対処能力を米陸軍C2システムを通して融合させる

●同長官は課題として、グアム島でミサイル防衛システムに使用可能な土地が限られていることを上げ、「高低の変化が激しいグアム島の中の、利用可能な限られた地籍に大きなAegis Ashoreシステムや関連センサー用の場所を見出し、他システムとの連接を確保する事は、他の場所での知見を活かせるような単純な作業ではない」、「この課題のため、過去数年間に膨大な検討を行ってきた」と語った

Guam MD4.jpg●また例えば、グアムで検討している巡航ミサイル対処要領については、米本土防衛用にも応用可能となろう。既存センサーの活用は、宇宙センサーを含めた融合にも発展させる方向で、発射機も同様に、新たなミサイルが導入されればMDシステムへの取り込みを考え、進化発展を考えていくと同長官は説明している
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グアム島各所に先住民の方にとっての「神聖な場所」が存在し、その場所を米軍施設や観光開発から隔離することが大前提となっています

ミサイル防衛整備以前から、米海空軍受け入れ能力強化のための施設工事が色々と進んでいますが、その度に先住民の方々との調整が難航しています

Hill MDA.jpgそれでなくても、サンゴ礁でできた島ですので、MD用に適当なまとまった土地を見つけてレーダーやセンサー覆域等々を考えると、非常に難しいパズルを解く必要があるのでしょう。

「2026年運用開始がマスト」との厳しい事業ですが、その進捗を見守りましょう

関連の記事
「イージスアショアは分散&機動展開可能型へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-08-21
「太平洋軍司令官がグアムミサイル防衛一押し」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-07-23
「上下院軍事委員長が対中国抑止PDI推進」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-05-29
「太平洋軍が今年も追加要望事項レポート」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-03-03

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超極秘開発の新型空対空ミサイルAIM-260 JATM [米空軍]

2026年生産停止のAMRAAM AIM-120後継
中国のPL-15に対抗して米軍&ロッキードが極秘開発中
2022年度中にIOC初度運用態勢確立めざす
F-22とFA-18、更にF-35にも搭載へ

F-22Hawaii.jpg2023年度国防省予算案で、186機保有のF-22戦闘機の中の初期型(Block20)を33機早期退役させる計画が明らかになり、更に残った153機に関しても、60機程度を高度な戦術教育訓練専用にして実戦部隊から外す構想が示されるなど、かつて航空自衛隊トップが「喉から手が出るほど欲しい」と表現したF-22が寂しい局面を迎えつつあります

ただ、教育専用以外の約90機のF-22には、2023年度予算案で約400億円の近代化改修予算が盛り込まれ、センサー能力向上やヘルメットHMDによる目標照準能力システム搭載等が計画されるほか、更に米軍とロッキードが「超極秘プロジェクト」として進めるAMRAAM・AIM-120後継の空対空ミサイル「JATM・AIM-260」搭載も計画されているようです

本日はこの機会をとらえ、2019年夏に初めて明らかになり、2022年度中にはIOC(初期運用態勢確立)が予定されている「JATM・AIM-260」について、断片情報をご紹介いたします

3月31日付米空軍協会web記事等によれば
AIM-260 JATM.jpg●JATM(Joint Advanced Tactical Missile)・AIM-260の開発計画は、2019年夏、米空軍プロジェクト担当幹部Genatempo空軍准将(当時)によって明らかになった
●同准将は当時、2021年度に発射試験を開始し、2022年度IOCを目指す計画を明らかにし、AIM-120より射程距離を延伸し、中国軍のステルス戦闘攻撃機J-20等に搭載されるPL-15空対空ミサイルとの空中戦でも対抗可能な能力獲得を目指すと語っている

AIM-260 JATM4.jpg●また同准将は、F-22の他、米海軍FA-18戦闘攻撃機や、将来的にはF-35への搭載を予定していると述べ、2026年にはAIM-120の生産を中止して本格的にAIM-260に移行する構想も明らかにしていた
●2019年に米空軍は、「超極秘プロジェクト」ミサイルの保管場所として、ユタ州のHill空軍基地に厳重なセキュリティーを確保できる「Special Access Program Facility」を設置すると明らかにしている

●現有AIM-120の射程は初期型(A/B型70㎞)、C型100㎞、D型150㎞などと言われているが、AIM-260は200㎞越えで、飛翔速度も「120」のマッハ4からマッハ5に向上すると噂されている
AIM-260 JATM5.jpg●情報管理が徹底されていることから細部が不明で、無人標的機のQF-16を使用した様々な試験が、フロリダ州Tyndall空軍基地を中心に実施されているとの関連情報が報じられたこともあったが、写真が一枚も出回らないなど謎が謎を呼ぶ開発案件である

●一説には、現有AIM-120と全く同じ大きさ形状でAIM-260が開発されており、マニアや報道陣の追跡を困難にしているとの話もあり、「2022年度中」のIOC発表が注目されている
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ちなみに中国軍のPL-15は
PL-15 China.jpg●PL-15はAMRAAMと同じアクティブホーミングで、射程150㎞&速度マック4と言われ、中国空軍J-20やJ-10B、海軍J-16、東シナ海によく登場するJ-11B(Su-27のコピー)に搭載可能で脅威認識が高まっている
●ネット上では「PL-15は、米国のAMRAAMと比較しても遜色ない性能、一部ではAMRAAMの性能を上回り、射程だけで言えば欧州のミーティアに匹敵」とされ、「遠距離から空中給油機や早期警戒機など優先度が高い標的への攻撃に使用される」と解説

戦闘機同士の空対空戦闘での撃墜事例は、ベトナム戦争以降ではほとんどないと思います。時々忘れた頃に、中東のシリアやイラクやペルシャ湾辺りで、ぼんやり飛行しているMigやSUを、F-15やF-16が余裕で撃墜した事例が報道されますが、本格的な空中戦など朝鮮戦争までくらいだと思います

AIM-260 JATM2.jpgまぁ・・・対中国の本格紛争ぼっ発時には空中戦の可能性があると言われればそうですし、可能性が低くても「抑止力」として必要だとのご意見もありましょうが、これに悪乗りして大騒ぎし、他の重要な案件を後回しし始める航空自衛隊の「戦闘機命派」(現役戦闘機パイロットや、折れた「つばさ会」・軍事痴呆症「JAAGA」あたりに生息)には、非戦闘機操縦者が思いっきり冷ややかな視線を浴びるのでしょう。既にもうそうなっているかも・・・

2016年頃の米空軍幹部は、「AMRAAM後継には、AMRAAMより小型で戦闘機がより多く搭載でき、より機敏性や機動性や対電子戦能力を求める」と発言していましたが、「長い射程」重視に変わったんですかねぇ・・

2019年の開発公表時の記事
「2017年からJATM・AIM-260開発に」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-21

2016年に米空軍幹部は異なる要求性能を
「AMRAAM後継に望む事」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-18-1

ロバート・ゲーツ語録100選より
https://holylandtokyo.com/2022/03/26/2046/
ロバート・ゲーツ語録11
→米空軍は、空対空戦闘と戦略爆撃に捕らわれすぎており、他の重要な任務や能力を無視しがちである。ある意味で空軍は、その成功の犠牲者とも言える→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07

ロバート・ゲーツ語録62
→ベトナム戦争以来、次にどこで軍事力を使用するかの予想において、我が国の指導者は完璧な記録を更新している。つまり完璧に外し続けている→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-07-1

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予算案通過ならE-3・AWACSが2023年から退役へ [米空軍]

31機のうち2023年に15機が退役し、残りも数年で引退
空軍長官:E-3後継機選定は「今後数か月で」

E-3 AWACS.jpg3月29日付Defense-Newsは、28日に発表された2023年度国防予算案で米空軍は約140機の老朽作戦機を退役させる計画であるが、その中には40年以上使用してきた保有31機の早期警戒管制機E-3が15機が含まれていると紹介し、併せてE-3後継機が「今後数か月で決定される」とのKendall空軍長官発言を紹介しています

予算案では、2023年に15機を退役させ「機体の防錆保管場所」に移動させ、残りの機体も「今後数年」で退役させる方向が示されているようです

E-3 AWACS2.jpg現在米空軍が保有するE-3は31機で、その内27機がオクラホマ州Tinker空軍基地で管理されていますが、アラスカのエレメンドルフ基地と沖縄の嘉手納基地に展開配備している残りの4機を何とか運用可能状態にするため、「部品の共食い」など苦しい機体管理を強いられ、2021年7月にTinker基地兵士がメディアに士気が上がらない部隊状況を訴え、ゴタゴタの末に部隊指揮官が解任される事態に至っています

なお今般のウクライナ侵略事案に際しても、派遣元や派遣先は不明ながら、E-3が欧州上空で情報収集飛行を行っていると記事は伝えています。そして、2023年に15機が抜ける穴は小さくないが、必要な任務継続は可能だとの空軍幹部の言葉を伝えています

E-7 2.jpg元々米空軍はE-3の後継機種は導入せず、宇宙を含めた多様なセンサー情報を集約して迅速に指揮統制するABMS(Advanced Battle Management System)導入を急いでいましたが、技術的な成熟や予算面での限界もあり遅々として進まず、ABMS導入までのギャップを埋めるE-3後継機導入が不可避となり、最近になってE-3退役や後継機が急に話題となっているところです

3月25日に記者団と懇談したKendall空軍長官は、「(E-3後継機の)最有力候補はE-7だと思うが、最終決定までには細部にわたる慎重な検討や確認も必要だ。今後数か月で意思決定する」と語っています
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E-7.jpg2023年度予算案にE-3後継機の購入予算が含まれているのか把握していませんが、A-10のような早期退役が困難を極めた機体とは異なり、老朽化が著しく稼働率が低下して維持費高騰のE-3退役は、普通ならそれほど問題にはならないでしょう

でも、ウクライナや欧州で緊張が高まる中、湾岸戦争でクウェートから退却するイラク軍戦闘車両の動向を把握して大活躍だったE-8・JSTARSの早期退役も含め、十分な代替能力が確保できるまで、米議会の反対があるかもしれませんねぇ・・・

あと、E-3の兄弟のような航空自衛隊のみ保有のE-767の維持は大丈夫なんでしょうか? こっちの方が気になります・・・ 

E-3は平均年齢43歳
「急にE-3後継機が大きな話題に」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-01-28
「米空軍航空機は依然高齢です」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-11-27
「空軍長官が7つの優先事項を語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-12-12
「PACAF司令官:E-7ほしい発言」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-02-27

応援お願いします!ブログ「東京の郊外より」支援の会
https://community.camp-fire.jp/projects/view/258997

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https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-04-16-1

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