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再掲載:終戦の日を前に「戦争と平和」を考える [ふと考えること]

この季節になると思います・・・

Peace2.jpg毎年、広島や長崎に原爆が投下された日、そして終戦の日が近づくと日本のメディアから目をそむけたくなります昨年から続く、コロナ対策や五輪批判に関する報道にも同じものを感じますが・・・

垂れ流される浅薄な平和一番メッセージや薄っぺらな戦争や軍事力批判、「平和」と叫べば平和になると言わんばかりの平和教信仰、そんな大人の作った作文を読まされる子供達・・そんな洪水のような情報にさらされたくない思いでいっぱいになります

今日の日本の礎を築くため、尊い犠牲をはらわれた方々を思い、英霊に祈りを捧げるなら、冷徹な世界の情勢に目を向けつつ、以下でご紹介するスピーチが言う「人間の制度の漸進的な進化」への取り組みを誓うしかないでしょう

以下は、2009年12月10日、オバマ大統領がノーベル平和賞の授与式で行ったスピーチの、まんぐーすの勝手なつまみ食いアウトラインです

オバマ大統領の評価とは別に、素晴らしいスピーチだと思いますので、この季節に再びご紹介します

Peace.jpgオバマ大統領は、2009年4月にプラハで行った「核なき世界」演説でノーベル平和賞を授与されることになったのですが、受賞決定後に各方面から様々な意見が寄せられ、「核なき世界」論を夢物語として批判する声も多くありました

そんな中での授賞式スピーチは、冷徹に現実を見つめつつ、なお遠き道のりを目指す決意を格調高く訴え、受賞を巡る様々な声に思いを語るものとなっています

より詳しくはこちらを(これも全文ではありません)
その1→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-31 
その2→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01
その3→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-02

オバマ大統領のノーベル平和賞受賞スピーチ(一部概要)

obama nobel2.jpg●我々は厄介な真実を認めることから始めなければならない我々は我々の生きている間に暴力的な紛争を根絶することはできないだろう
わが国家を保護し、守ると誓った国家の元首として、私はガンジーやキングを模範としただけで、国家を導くことはできない。私はあるがままの世界に向き合っており、米国民に対する脅威を前に何もしないでいるわけにはいかない

世界には悪が存在する。非暴力の運動はヒトラーの軍を止めることはできなかった。交渉はアルカイダの指導者にその武器を置くように説得できない。力が時には必要であるということはシニシズムへの呼びかけではない。それは歴史、人間の不完全さ、理性の限界の承認である
●戦争は平和の維持において果たす役割を持っているしかし今ひとつの真実、すなわち戦争はいかに正当であろうと、人間の悲劇を約束するものだということと共に理解しなければならない。だから我々の挑戦の一部は、すなわち戦争が時には必要であるが、戦争はあるレベルでは人間の愚かさの表現である、を両立させることにある

obama nobel3.jpg●ケネディー大統領が呼びかけた努力が必要なのだつまり「人間の本性における突然の革命にではなく、人間の制度の漸進的な進化に基礎を置くもっと実際的でもっと達成可能な平和に我々の焦点を合わせよう」。人間の制度の漸進的な進化がそれである

実際的な取り組み(3つの視点)
公正で永続する平和を作る方法3つ
今そこにある現代の紛争

●わたしはあきらめない
ガンディやキングが実践した非暴力はすべての状況において実際的あるいは可能でなかったかもしれない。しかし彼らが説示した愛、人間の進歩への基本的な信仰、それは常に我々の旅路で我々を導く北極星でなければならない
何故ならば、もし我々がそれを馬鹿げたこと、あるいはナイーブなことと捨てるならば、その時には我々は人間にとり何が最善なのかを見失う。我々は我々の可能性の感覚を失う。我々は我々の道徳的コンパスを失う

obama nobel4.jpg●彼らを模範に生きよう
今日、今どこかで、あるがままの世界で、兵士は自分が武力で圧倒されていることを知るが、それでも平和を保つためにしっかりと立っている
今日どこかで罰するかのような貧困に直面しつつも、母親はその子供に教える時間をとり、彼女の持つ数少ない貨幣をかき集め、その子を学校にやろうとしている。何故ならば彼女はこの残酷な世界にその子供の夢のための場所がまだあると信じているから

彼らの模範によって生きよう。明確な目で戦争があることを理解しつつ、まだ平和のために努力し得る。我々はそれをすることが出来る何故ならばそれが人間の進歩の物語であり、すべての世界の希望であり、この挑戦の時期において地上における我々の仕事でなければならないからであ
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受賞を謙遜する冒頭の言葉も好みです・・・
「世界には、正義を求めたために牢屋で殴打された人々、苦悩を和らげるために人道的組織で働く人々、その静かな勇気と共感の行為でシニカルな人をも動かす数多くの無名の人々がいる。これらの人々、一部の人と彼らが助けている人以外には知られていない人々、が私よりもずっとこの賞にふさわしいと考える人々に、私は異議を唱えることはできない。」

より詳しくはこちらを(これも全文ではありません)
その1→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-31 
その2→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01
その3→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-02

終戦の日に考える記事
「玉音放送を読む」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16-1
「未だ公式名称無き『先の大戦』」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-26
「歴史認識3つの首相談話」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-02-20
「靖国首相参拝3名の視点」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-07

上記3本のまとめ記事
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

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米空軍トップ出演の兵士募集映像が話題 [米空軍]

「四の五の言うな。Brown大将だ。空軍へ来たれ」
多様性受容に関する陸軍映像には炎上しコメント閉鎖事例も

Brown2.jpg7月17日の米プロバスケットNBAファイナルTV放送の直前に放映された、米空軍作成のBrown空軍参謀総長が自ら語りかける新兵募集映像が話題となっているようです。

人種や肌の色は関係なく、空軍兵士としての任務は一つであることを訴えたシンプルな30秒の映像ですが、人種差別に苦しみながら空軍生活を送ってきたことを隠さず語ってきたBrown大将の、シンプルなメッセージに共感が広がっているようです

Brown3.jpg昨年12月に実施された米空軍内調査では、黒人空軍兵士が軍内で犯罪調査や逮捕の対象になる比率が他人種の2倍で、空軍や宇宙軍の黒人兵士の6割が、問題が発生したら白人兵士と同等の扱いは受けないだろうと思っていることなど、問題の根深さを示すデータが明らかになっています

Brown参謀総長自身も、空軍トップ就任が決まった直後の2020年6月5日に、人種問題に取り組みうことを表明する映像メッセージを米空軍内向けに発表し、その中で自身の体験を畳みかけるように、
米空軍パイロットが15000名いる中で、黒人が僅か2%であること
人種問題について自身が思い悩んできたことを、白人兵士は全く意識せず過ごしていること
飛行隊で飛行服を着て勤務していても「パイロットなのか?」と質問を受けることが度々あったこと
白人士官の2倍の仕事をしなければ、黒人は評価してもらえないと感じていたこと
主要な会議で黒人が一人であることは日常で、黒人を代表して発言するように求められること
などを淡々と語り、任期内に全ての問題を解決できるとは思わないし、その能力があるとも考えていない等々と、率直に語って注目を集めています

Brown Press C3.jpgまた7月6日にNational Press Clubで講演した際には、太平洋軍司令官だった当時の事例として、基地内スーパーマーケットの司令官駐車場に(私服で)車を駐車したところ、誰かが駆け寄ってきて「そこは太平洋軍司令官指定の場所だぞ!」と注意されたことを振り返り、人種に関する潜在意識の根深さを示唆しています

他に同講演では、自身が米空軍参謀総長になったように変化は訪れると語り、「若者は実際に目にしたもののみにあこがれを抱く」、「機会を与えるだけでなく、その立場にいるものが、若者にその姿を見せて語り掛けて身近なものと感じてもらう必要がある」、「君たちはできる。安売りするな、と語り掛けることが必要」とも述べています

前置きが長くなりましたが、新兵募集映像の中でのメッセージはBrown大将が以前から色々な場で発言してきた言葉を採用したもので、映像作成ディレクターが選んで30秒にまとめたようです
 

「私が操縦者として空を飛ぶとき、ヘルメットを被り、ゴーグルをおろして酸素マスクをつける。すると、私が誰かはわからない。私がアフリカ系か、アジア系か、、ヒスパニックか、男性か女性かなんて関係ない。単に米空軍兵士なんだ。四の五の言うな。私はC.Q. Brown Jr.大将だ。米空軍に来たれ!」

"When I'm flying, I put my helmet on, my visor down, my mask up," Brown says in the recruiting spot. "You don't know who I am -- whether I'm African American, Asian American, Hispanic, white, male or female. You just know I'm an American airman, kicking your butt. I'm General C.Q. Brown Jr. Come join us."
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Brown nomination.jpg紹介したBrown大将出演の映像は、視聴率調査の結果、約500万人が放映時に視聴し、その後もYouTubeで12万回以上再生され好評なようですが、「多様性受容」を訴える米軍内の取り組みが必ずしも順調とは言えないようです

例えば米陸軍が、同性カップル(2名の母親)に育てられた実在の女性新兵が陸軍内で頑張る様子を紹介する広報映像を公開したところ、内容に否定的な書き込みであふれ、コメント欄閉鎖に追い込まれた事例もあるようです

Cpl. Emma Malonelordを取り上げた募集映像


「Brown大将が人種問題を経験から語る」
2020年6月公開の映像メッセージ内容をご紹介
https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-06-06-1

同司令官が語る映像が掲載されている記事
https://www.airforcemag.com/presumptive-next-chief-of-staff-talks-about-his-own-experiences-with-racism/
太平洋空軍のツイッターで公開の映像
https://twitter.com/PACAF/status/1268794618461618177?s=20

「Brown大将の経歴ご紹介」
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-19

Brown空軍参謀総長の関連記事
「戦闘機を7機種から4機種程度に」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-05-13
「春完成の電子戦戦略を語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-01-30
「戦闘機新調達方式などを語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-24
「行動指針を小冊子で」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-09-01
「米空軍は海兵隊と同じ方向を目指す」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-06-25

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米空軍爆撃機は今後5~7年間の管理が悩ましい [米空軍]

B-21の初飛行&導入開始とB-1やB-2の段階退役タイミング
併せてB-52のエンジン換装などによる非稼働機発生
一方で維持整備費の縛りから4機種同時運用は困難で

Mitchell Ins2.jpg7月14日、米空軍協会のイベントに米空軍司令部計画部長David Nahom中将が登場し、B-21爆撃機開発が順調に進む中、B-52の延命に備えたエンジン換装やアビオ近代化改修等を進めながら爆撃機戦力を維持し、一方で限られた維持整備費の中で引退を見据えた維持費が高いB-1とB-2爆撃機をどう扱っていくかが、今後5-7年間の大きな課題であり懸念事項だと語りました

米空軍は、機齢60歳以上のB-52をあと30年程度は使用する方向で、B-52を前線任務から外してエンジン換装等を開始する一方で、部品の枯渇や維持費高騰で維持が難しくなったB-52より若いB-1やB-2爆撃機を先に引退させる方向を決定しています

B-21 artistic.jpgそして今年末から2022年に初飛行と言われているB-21爆撃機の導入に合わせ、B-1とB-2爆撃機を順次退役させる計画ですが、いくら順調とは言え「新規開発もの」であるB-21の導入ペースや、B-52改修ペースをどのように設定し、ただでさえ厳しい維持整備費の中でB-1とB-2を何機維持するかが悩ましい課題となっているようです

米空軍はB-52を75機維持し、これに100機のB-21を新規導入して爆撃機175機体制を確立したいと数年前は主張していましたが、最近では計220機の爆撃機体制が必要で、B-21を追加調達する必要があると主張し始めていることも、複雑なパズルをより複雑にしています

15日付米空軍協会web記事によれば
Nahom2.jpg●Nahom計画部長はミッチェル研究所主催イベントでB-21の開発状況について、「遠くない将来(not-too-distant future)に初飛行を行う」と期待を示す一方で、「そうなれば、米空軍は4機種の爆撃機を同時に飛行させることになるが、現在の維持整備費の枠内ではそれはできない」と悩ましい状況に言及した
●そして「B-21が導入されるにつれ、B-1とB-2を退役を進め、B-52とB-21の2機種で爆撃機部隊を編成することになる」との構想を改めて説明した。またB-52には大規模な近代化改修を開始しており、エンジン換装、アビオ更新、更には新しい「digital backbone」の搭載を進めているが、改修作業の期間は部隊配備機数が減少すると述べた

B-2 below.jpg同部長は続けて、「爆撃機部隊に関する私の一番の懸念は、今後5-7年間のB-21導入とB-1やB-2退役のタイミングの計り方である。前線投入可能な戦力の維持と維持費枠の縛り、新造機の導入ペースをうまくバランスする必要があるからだ」と説明した
退役を開始しているB-1の状況について同部長は、早期退役第1弾の17機は既にDavis-Monthan空軍基地の「機体管理地:boneyard」に移動し、残りの45機が半分づつEllsworth空軍基地とDyess空軍基地に配備されていると説明した
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改めて、B-1とB-2がB-52より早期引退する理由
(前はB-1とB-52を2040年、B-2を2058年まで使用する計画だったが)

●B-1とB-2は、部品製造企業が次々に撤退し、部品確保が困難で維持費が高騰
●B-1は戦略兵器削減条約で核巡航ミサイルを搭載不可となり、任務が限定される
●特に保有20機以下のB-2は部品の「共食い」で維持する状態で、2058年までの維持など到底不可能
●またB-2のステルス突破力は、間もなく通用しなくなるとの脅威見積りアリ

色々難しいのでしょうが、B-21が無事に予定通り完成することが何よりの対策です! 武運長久を祈ります

B-21爆撃機の関連記事
「下院軍事委員長も絶賛のB-21爆撃機」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-07
「格納庫写真から大きさを推定する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-03-06-1
「初飛行は2022年半ばか」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-01-17
「B-21の開発状況」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-15-1
「2021年12月3日初飛行予告」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-07-29
「初期設計段階終了」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-30
「米空軍の爆撃機体制計画」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2 
「2017年3月の状況」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
「B-21に名称決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27
「敗者の訴え却下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-17
「敗者がGAOに不服申し立て」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-07
「結果発表と分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28

米空軍爆撃機の話題
「B-52から重力投下核任務除外」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-20
「B-1早期引退でB-21推進?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-09-19
「B-1とB-2の早期引退に変化なし」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-19
「2018年春時点の爆撃機構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2
「B-52がNATO欧州加盟国の上空飛行」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-29-1

「弾薬庫航空機を継続検討中」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-11-05
「弾薬庫航空機に向け改修」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-13
「同構想とB-52」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-12
「B-52エンジン換装大論争」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2017-12-24

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20年ぶりドイツ艦艇もアジアへ向け出航 [安全保障全般]

南シナ海を通過し、豪州、グアム、東京と上海にも寄港

Kramp-Karrenbauer.jpg8月2日、ドイツのKramp-Karrenbauer国防相がドイツ海軍のフリゲート艦バイエルン(Bayern)をアジア太平洋地域に派遣すると発表し、2020年に発表したアジア太平洋問題への対処戦略に沿ったものだと説明しました。ちなみにドイツ海軍艦艇のアジアへの派遣は20年ぶりとなるそうです

同日フリゲート艦バイエルン(Bayern)はドイツのWilhelmshaven港を出港し、12か所に寄港する6か月間の航海を開始しましたが、その寄港地にはDjibouti, Karachi, Diego Garcia, Perth, Guam, Tokyo, Shanghai等が含まれている模様です

Bayern German.JPGドイツのアジア太平洋戦略が発表された昨年春には、バイエルンより最新の対空能力の高いフリゲート艦「ハンブルグ:Hamburg」が、インド洋までの5か月の任務行動を実施すると発表され、インド洋での共同訓練や中東沖でのNATO及びEU枠組みの海賊対処作戦(Operation Sea Atalanta)に参加予定とされていましたが、コロナの影響で取りやめとなっており、「バイエルン」は仕切り直し派遣

本来なら最新型のハンブルグを今回も派遣したかったようですが、規模の大きくないドイツ海軍内の艦艇ローテイション調整が難しく、今回のバイエルン派遣もドイツの新戦略の象徴として、艦艇修理サイクルや要員訓練サイクルを相当犠牲にして派遣にこぎつけたようで、同時にコスト的にもハイレベルな決断がなされた様です

2日付Defense-News記事によれば
Kramp-Karrenbauer3.jpg1年前に発表されたドイツのインド太平洋課題への対処戦略では、中国問題についてデリケートな扱いになっており、安全保障上は潜在的敵対国との認識で論じられているが、他の分野では仲間のような扱いの部分もある
今回の6か月の任務航海は、「国際海域における航行の自由」や「開かれた社会」の理念を掲げたもので、価値観を共にする航海先地域のパートナー国へのサポートの意を表明するためのものだと同国防相は声明の中で意義を述べている

同国防省はバイエルンの役割について、北朝鮮に対する国連制裁を後押しし、NATOやEUによる地中海でのテロ流入対処「Operation Sea Guardian」やアラビア海での海賊対処「Operation Sea Atalanta」を支援するものと説明している
Bayern German2.jpgただし全体の派遣枠組みとしては、沿岸国との共同訓練や「show-of-presence」を基調としたもので、ドイツ国内法が定める独議会承認が必要な海外での軍事作戦に該当するものではないと整理されている

米海軍士官学校教員でドイツ海軍専門のSebastian Bruns氏は、今回の艦艇アジア派遣は、陸軍が大きな力を持つ独軍内において、独海軍の立場を国内外にアピールする格好の機会であると述べ、独海軍にとっては、経費面でも、艦艇運用のやりくり面でも大きな負担と決断を要する決定であったが、それだけ重要な意味を持つとコメントしている
また国としても、欧州諸国に政治的アピールをする極めて重要な機会であるとも表現している。(昨年ハンブルクがコロナの影響でインド洋派遣を断念した背景もあり)
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トランプ政権時代には、国防費支出が少ないと名指しで非難されてきたドイツですが、冷戦後の軍縮の流れから反転し、ロシアの脅威増もあり、2代続けての女性国防相の下で変革を追求しているようです

Hamburg2.jpgまぁ、米国としては、英国に対してオースチン国防長官が本音を漏らして「インド太平洋のみで協力したいわけではない。英国は他の地域での方がより有用かもしれない」と語ったように、そんなに無理せず対ロシア正面でまずがばってくれ・・・と言いたいところでしょうが・・・

ドイツが大軍縮からの反転に苦悩
「国防費増強プランを打ち出すも」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-09-08-3
「独潜水艦が全艦停止」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-22
「美人大臣の増強計画」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-12
「今後5年間国防費6%増へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-21-1
「ドイツ軍の人材確保策」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-09-1
「2011年時には大軍縮計画」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30

ドイツと戦闘機関連記事
「独3機種混合案検討を認める」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-04-23-1
「独トーネード後継を3機種混合で?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-29
「トーネード後継でFA-18優位?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-10-08
「独の戦闘機選定:核任務の扱いが鍵」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-02-01
「独トーネード90機の後継争い」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-28

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米宇宙軍に同盟国等からの協力申し出急増中 [サイバーと宇宙]

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米宇宙演習を通じ関係国の認識深まり
同盟国に宇宙ドメイン関連の危機感広まる
日本の「準天頂衛星システム」にも米軍センサーが

Thompson4.jpg7月28日、米宇宙軍のDavid Thompson副参謀総長(正確には副作戦部長)が米空軍協会で講演し、最近数年間で同盟国の宇宙ドメインへの関心が急速に高まったことにより、以前は米国活動への協力に消極的だった同盟国も含め、米宇宙軍活動への協力や資金協力申し出が急増していると語りました

Thompson副参謀総長は「過去数年間の変化はドラマチックなもので、その背景には潜在的敵対国による宇宙活動活発化への危機感がある」と説明し、「なかなか効果的な協力が得られなかった国々からも、ここ最近は、我々に協力できる分野は無いか? 我々は何をすべきだろうか? などの問い合わせをいただいている」と雰囲気の変化を表現しています

Schriever Wargame8.jpgまた同大将は、米宇宙軍(その前身の米空軍宇宙コマンド)が米関係機関や同盟国も招待して行ってきた宇宙作戦演習「Schriever Wargame」などを通じ、宇宙ドメインへの見識を深め、宇宙への取り組みを始めた同盟国等が自身の宇宙作戦能力不足に気づき、米国との協力体制構築の重要性や米国を中心とした能力構築の必要性を強く認識し始めていると背景を語っています

28日付米空軍協会web記事によれば
●Thompson宇宙軍副参謀総長は、同盟国との協力関係が急速に進みつつある分野として、意思疎通、データー中継、宇宙情勢把握を上げ、他の分野でも同盟国が対応可能となった分野へ協力関係は発展し続けていると表現した
準天頂衛星システム.jpg●また同大将は、関係諸国の宇宙への問題認識を高めた「Schriever Wargame」演習への参加者も増えており、英豪加などに加え、最近自国軍に宇宙コマンドを創設した仏や独にもその傾向がみられ、演習を通じて宇宙での課題や脅威やニーズがより明確に把握され始めていると状況を説明した

更に、具体的にどこに投資すべきかと問い合わせを受けることも増え、例えば2020年にノルウェーと結んだ協力合意に基づき、2つの通信衛星を計画よりも早く、約1000億円節約して打ち上げることができ、
●日本との話し合いでは、日本が2023年と24年に打ち上げ予定の「準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System)」に、宇宙状況把握能力を向上させる光学センサーを搭載することに合意していると説明した

Thompson2.jpg別の元国防省高官は、同盟国との協力強化で宇宙関連アセットが地理的に分散配備できることにより、システム全体の強靭性が高まり、宇宙状況把握の精度が向上すると関係国の動きを歓迎している
●例えば、最も宇宙での協力関係が深い英国が赤道付近に保有する地上施設が静止衛星を管理するのに有用で、豪州では地球の正反対な位置で巨大な地上アンテナを確保でき、更にNZは衛星打ち上げ拠点として米企業が活用していると現状を説明している

●同時にThompson副参謀総長は宇宙軍の厳しい財政状況にも言及し、「過去我々は、全ての責任を負い、全てを自ら行っていた。そんな基本的文化の中で活動していたのだ。米国だけで完結するやり方で、必要なことは全て自分たちだけでやってきた。しかしこれ以上は資金的にやっていけない」とも付け加えた
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中国になくて、西側諸国にある強みは同盟国との協力関係だ・・・との話をよく耳にしますが、丸い地球とそれを取り巻く宇宙をカバーするのに、世界各国の協力があれば力強いと思います

準天頂衛星システム2.jpg陸海空軍人のしがらみも比較的薄く、縄張り争いもそれほどではないでしょうから、宇宙ドメインを触媒にして、統合作戦のコンセプト充実が進むと良いですね

でも、宇宙には桁の異なる資金が必要で、関係国の支援や協力レベルが実態ベースでどの程度効果を上げているのかは、細部を確認しないと評価しずらい部分もあると思います

ところで・・・日本の「準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System)」に、米軍の光学センサー搭載・・・知りませんでした!

Schriever Wargame関連記事
「2019年は」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-09-18
「日本初参加の2018年の同演習」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-25
「米国が日本を誘う・・・」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-09-3
「日本は不参加:米軍宇宙サイバー演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-14-1
「欧州を主戦場に大規模演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-11
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「サイバーと宇宙演習の教訓1」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-01
「サイバーと宇宙演習の教訓2」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02

宇宙軍関連の記事
「他軍種からの転換兵士受け入れ開始」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-07-05
「次の統参議長は空軍か宇宙軍から?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-05-28
「大型軍事衛星打ち上げの露依存脱却へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-06-04-1
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統合戦闘コンセプト実現に産業界にもお願い [Joint・統合参謀本部]

昨年秋の対中国War-gameで大敗北を教訓に
7月完成の非公開統合戦闘コンセプ
コンセプト実現に産業界も巻き込んで

Hyten.jpg7月26日、Hyten統合参謀副議長が国防産業協会のイベントでスピーチし、自らが7月に取りまとめたばかりの「統合戦闘コンセプト:Joint Warfighting Concept」の考え方を軍需産業関係者にも説明し、同コンセプト実現に向け、米軍部隊だけでなく産業界とも緊密に連携を図っていきたいと協力を依頼し、秘密保持についても要請しました

同コンセプトは4軍作戦を包括した初めてのコンセプトとの触れ込みのもので、それ以前の過去20年間の戦い方で臨んだ昨年10月の対中国想定のWar-gameで大敗北を被った教訓も踏まえて作成したと説明されています。過去20年間の米軍の戦い方は既に敵対国に読まれており、敵が米軍に先んじて行動可能なことから大敗北を招いたと同副議長は危機感を訴えています

Joint Warfighting C.jpg新しい「統合戦闘コンセプト」は非公開で、同副議長も細部には言及していませんが、「迅速なデータ共有を活用した指揮統制:JADC2」、「戦力を分散しつつも、攻撃時に打撃力を集中」、「敵の機動に先んじて、我が移動」、「指揮統制が被害を受けても各部隊が自律的に行動しつつ、代替手段で迅速に通信復活」、「all domains & all servicesからの攻撃」などの方向性を講演で披露しています

この新コンセプト実現には迅速な最新技術導入が不可欠であり、重視分野に「information advantage」「joint command and control」「joint fires」「contested logistics」を指定し、Hyten副議長や各軍種の副参謀総長で構成される「Joint Requirements Oversight Council」が、関連技術動向や実現具合や問題点を広く情報収集し、課題対応を導く役割を担うようです

Hyten New Concept.jpegそしてJROCは、従来であれば広く各地域コマンドを訪問して現状や課題把握を主に行ってきましたが、今後は重点事項に関連する各軍種の開発拠点や関連軍需産業を訪問して、新コンセプト実現に向けた動きを促進するとのことです

ただし、厳しい予算枠の中、各軍種間の縄張り争いが激化し、例えば「遠方攻撃」に陸軍が乗り出したことに対して、空軍大将が「ばかげている」と公然と非難するなど、米軍内の統制が困難になりつつある現状もあり、11月に退役が決まっているHyten空軍大将に残された時間はわずかです

Joint Warfighting Co.jpg講演での言葉、「企業では最新ソフトが毎日生み出されているのに、米軍では4年に一度更新するのに必死だ」、「我々は迅速に進もうとしており、それにより国防省全体が迅速に前進できるようにしたいと考えている。ただ、私には時間がない・・・」と軍需産業界に協力を求める様子に、危機感がにじんでいます
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この新コンセプトは、エスパー前国防長官が2020年に策定を指示したもので、エスパー長官が退任する2020年末までの完成を目指していたものですが、色々あったのでしょう・・・2021年7月の完成になっています

Hyten2.jpg昨年8月時点でHyten副議長は新コンセプトについて、「私が軍人キャリアで行ってきた全てと全く異なる方向性のコンセプトで、一番大きな違いは、従来存在した前線と後方を区別するような境界線がなくなることだ」、「全ての米軍部隊は、統一された指揮統制を受けつつ、自ら自身を防御しつつ、同時に敵奥地を遠方攻撃(deep-strike)でき、敵をくぎ付けにする必要がある」、「同盟国もそうであるべき」等と語っていました

26日の発言ぶりも同様の方向性を示していますが、新政権や米議会や中東からの撤退にかかりっきりの様にも見えるオースチン国防長官からの後押しをどの程度得られているかは「?」です

2020年8月時点での新コンセプト作成説明
「統合作戦コンセプトを作成する」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-18

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比が米国との兵力派遣合意VFAの維持を表明 [オースチン国防長官]

アジア最古の米比同盟の基礎をなすVFA
米軍の比での軍事作戦や訓練を可能にする法枠組み
比によるワクチン確保のための「駄々っ子外交」か

Philippines2.jpg7月30日、訪比中のオースチン国防長官と会談後の記者会見でフィリピン国防相が、昨年2月からフィリピン大統領が破棄の意向を示していた「訪問米軍に関する地位協定(VFA:Visiting Forces Agreement)」について、比大統領が同協定継続の意向を示したと明らかにしました

1998年に結ばれた「訪問米軍に関する地位協定(VFA)」は、アジア最古で70年の歴史を持つ米比同盟の基礎をなす重要な協定で、米軍がフィリピン国内で合同演習や軍事作戦を展開することを可能にする法的枠組みを提供する極めて重要な合意です

Philippines5.jpg昨年2月に比のドゥテルテ大統領は、世界から人道無視との非難を受けた麻薬撲滅戦争を指揮する側近のビザ(査証)を米国が取り消したことに激怒し、VFAを破棄すると宣言しましたが、宣言後180日で消滅する同協定破棄の米国への最終通知の延期を続け、米国との交渉カードのように使ってきました

7月30日付Military.com記事によれば
30日にオースチン国防長官との会談後にLorenzana比国防相は記者会見で、「比大統領は米国とのVFAを破棄しないことを決定した」、「破棄通知レターは出さない。元通りに戻ることにした」と表明した
Philippines3.jpgオースチン長官はこれに対し、「両国は、気候変動やパンデミックなど様々な課題に直面しており、インド太平洋地域の安全、安定、繁栄に強固な米比同盟は不可欠である。その点でVFAの完全復活は共に目的を達するために大きな力となるだろう」と歓迎の意を述べた

米国とフィリピンは毎年300にも及ぶ大小さまざまな軍事訓練や活動を行ってきており、昨年はコロナ感染で訓練等が大幅に縮小されていたが、VFA破棄表明後も比からの最終通知がない間に、両軍間でBalikatan演習などの準備協議が行われていた
また匿名の比軍高官によれば、米国はVFA騒動の間にも、フィリピンに継続して南シナ海人工島や同海域における中国軍活動に関する画像情報などISR情報を提供し続けており、同情報のお陰で比が中国に対する警戒活動や外交上の抗議を行うことが可能になっている現実がある

Philippines4.jpgLorenzana比国防相は会見でドゥテルテ大統領の「心変わり」の理由は承知していないと述べたが、昨年12月にコロナ感染爆発に苦悩する同大統領が、ワクチン2000万回分を米国が提供しなければVFAを破棄すると発言し、最近320万回分のJohnson & Johnsonワクチン提供を受けていることと結び付けて変化の理由を説明する専門家もいる
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初のASEAN3か国訪問で、シンガポールとベトナムに続いてフィリピンを訪問したオースチン長官は、29日夜にドゥテルテ大統領を表敬し、その翌日のLorenzana比国防相との会談後にVFA維持が表明されたわけですが、「米国がフィリピンを見捨てることはない」と見切ったフィリピンによる「駄々っ子外交」だと識者は見ています

米国も淡々と対応し、「またか・・・」的な反応でお決まりのステップを踏み、落ち着くところに落ち着くのがパターンのようです

Philippines.jpg太平洋戦争時に、フィリピンから出撃した日本の特攻隊が連合軍を撃退してフィリピン独立を助けてくれた恩義を感じ、現地に自費で特攻隊慰霊碑を建て、毎年地元首長として慰霊行事を行ってきたドゥテルテ大統領ファンのまんぐーすですが、対米国「駄々っ子外交」には冷や冷やしてしまうので、お手柔らかにお願いしたいと思います

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「露とアジアの関係を2点から」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-23
「東南アジア3か国が共同警戒へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-18
「比が米軍に南シナ海共同警戒中止を通告!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08

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