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B-21爆撃機は順調なようです [米空軍]

初期設計段階から設計審査へ

LRS-B NG.jpg25日、米空軍の緊急能力造成室(RCO)のRandall Walden室長が米空軍協会ミッチェル研究所で講演し、 その開発状況が秘密のベールに包まれているB-21 Raider次期爆撃機について、淡々とプロセスを踏んでいる様子を語りました

B-21爆撃機は、突破力のある機体(ステルス)で、1機約600億円以下で100機製造し、2025年頃に初号機が運用に入る計画で進められており、企業選定の結果B-2爆撃機で実績のあるNorthrop Grummanが、ボーイングやロッキードを破って主担当企業に決定しています

2017年3月以来のご紹介ですが当時は2回目の「PDR:preliminary design review」が終了し、空軍省の調達担当中将が、」、「全てが準備完了であることを確認した」、「基礎的レベルでの全ての参入企業の融合検証が完了した」とも表現し、次の節目は「CDR:critical design review」だと語っていたところです。
また空軍副参謀総長が昨年夏ごろ、PDRは終了し、コストとスケジュール検討に入るとコメントしています。

更に2018年3月には、関係者限定の非公開ブリーフィングを受けたと思われるRob Wittman下院軍事委員長が、B-21計画の進捗に満足感を示し、細部ではPratt & Whitney製のエンジンに若干の課題があると発言していたところです
なお、B-21のエンジンはF-35用F135の改良型を使用するといわれています

まぁ、細部は不明ながら、定点観測ということで、F-35やKC-46Aと並ぶ米国防省の3大プロジェクトの一角についてその状況をご紹介します

25日付Defense-News記事によれば
Walden.jpg●Walden室長は、「FDRを終了し、CDRに向かう途上にあり、テスト用機体だけでなく、開発を終えて生産に予定通り入れるように進めている」と語った。そして「開発を終えるだけでなく、約100機を生産すること。私の関心は生産開始にあり、その前に設計段階をクリアーする必要があるということだ」とも表現した
●同室長は進捗具合に関し、生産開始には至らないが、RCOでは部品やパーツの試験は始まっており、模型の風洞試験も行っていると説明したが、どの程度の規模の模型化やどこの風洞を使用しているか等の細部には言及しなかった

●米空軍グローバルストライクコマンドから4名のパイロットを派遣してもらい、試験を支援の支援や同軍のRobin Rand司令官へのレポート役を担ってもらっていると同室長は語り、室長自身も毎月司令官に状況報告をしていると述べた
●更に、ワシントンDC所在のRCOだけでなく、米空軍のライフサイクルコスト管理センターや装備維持センターの協力を得て計画の精度を高める検討を進めていると説明した

B-21 2.jpg●今年3月に下院軍事委員長が言及したPratt & Whitney製エンジンの課題については、設計図上の段階から現物試験に移った際に生じうるもので、既に対応していると説明し、「実物を手にして明らかになることもあり、段階的な開発の過程の一つである」と意に介していないと語った
現在は個々の全ての部品をテストしている段階で、今後は各パーツを融合して機能するかの確認に移ることになる
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RCOとは「Rapid Capabilities Office」の略で、通常の装備品調達プロセスをすっ飛ばし、現場が必要とする装備を迅速に影響することも目的とした特別組織です。

LRS-B4.jpgこれまでは、イラクやアフガンで急増する映像ISR情報ニーズにこたえるため、既存の小型プロペラ機に映像伝送装置を搭載し、わずか1年で全盛投入を可能にした事例等が実績でしたが、これだ大きな重要プロジェクトも担当しているとは・・・

次期空中給油機KC-46Aも、このあたりまでは順調だったのですが・・・・B-21の今後の進展に期待いたしましょう・・・

B-21爆撃機の関連記事
「米空軍の爆撃機体制計画」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2 
「2017年3月の状況」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
「B-21に名称決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27

「敗者の訴え却下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-17
「敗者がGAOに不服申し立て」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-07
「結果発表と分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28
「意図的リーク?LRS-B概要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-07
「次期爆撃機に有人型は不要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1

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韓国国産戦闘機KF-Xデザイン画公開 [安全保障全般]

なんと欧州製の空対空ミサイル搭載の図です!

KF-X1.jpg29日、韓国の国防調達庁DAPAが、初期設計段階PDR(preliminary design review)を終え、次のCDR(critical design review)に進むことになった国産の次期戦闘機KF-Xのイメージ図を公開しました。

KF-Xは韓国が導入を決めたF-35と共に、ハイ・ローミックスで韓国空軍の中核をなすことを目指す装備で、F-4やF-5戦闘機の後継として約120機の導入を見積もっており、運用開始時期については明確ではありませんが、2020年代半ばには、現在の専横機430機体制が老朽化から半分になる可能性もある事から、そんなに余裕はありません

このKF-Xは、F-35導入選定のどんでん返しゴタゴタの影響を受け、2014年頃から大混迷の中で始まり、2016年1月に正式スタートしたことになっておりますが、とりあえず現状について、米国ともめている様子も含めてご紹介しておきます

29日付Defense-News記事によれば
KF-X2.jpg●DAPAのJung Kwang-sun長官は29日、「3日間にわたるPDRで全ての要求事項が満たされていることを確認したので、次のCDRに向けて事業を進める」と発表し、想像図を公開した
●そして2019年9月までに詳細な設計をまとめると今後の予定について説明した

●公開されたデザイン画はC-109とのコードネームで機体を呼称し、風洞試験や流体力学分析を経て完成したものだと説明された。
●デザイン画が米国製でなく欧州製の中距離ミサイル「Meteor」4発を胴体下に、翼端のパイロンランチャーに短距離ミサイル「IRIS-T」2発を搭載していることに関し専門家は、DAPAは本当はAIM-120やAIM-9を搭載した絵にしたかったが、輸入ライセンスを取得できていないことからそうなったと解説している

●匿名のDAPA関係者も、欧州製空対空ミサイルは米国製よりも高価で、また米国製の方がシステム融合しやすいため、米国との交渉が進めば米国製の方向に進むと述べている
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KF-X.jpgこのKF-Xはもともと、米国からF-15 Silent Eagleを輸入する見返りとして、米国ボーイング社からの技術移転や支援を受けることを当てにした国産開発機です。それが突然ロッキードのF-35に大どんでん返しで、ロッキードが技術支援を拒んでいる(F-16と競合する等の理由で)代物です。

2013年年初はF-35ではなくF-15 Silent Eagleを60機導入で手続きが進んでいましたが、2013年3月に時のヘーゲル国防長官らが直接F-35売り込みに乗り出し、最終決定会議の前日に大どんでん返しで9月24日にF-15は採用しないと決定され、再選定を経て40機のF-35に無理やり変更された黒歴史です

KF-X費用負担の面でも、ロッキードに2割負担せよとの高飛車な要求交渉を行っている韓国DAPAですが、欧州製ミサイル搭載の図の件もあり、この北朝鮮情勢と南北融和大統領のなか、どう進むんでしょう・・・。

KF-X関連の記事
「米が韓への技術提供拒否」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-28
「KF-X計画公式発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-01-1
「韓国KF-Xは2個エンジン」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-22
「F-35がらみでKF-X支援要求」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31

韓国とF-35関連記事
「韓国F-35とKF-Xのゴタゴタ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-04
「韓国F-35とKF-X」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-25
「韓国がF-35に最終決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-22-1
「急転直下:F-35を選定か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19

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エネルギー兵器での米国防省の国際協力 [米国防省高官]

Laser HEL.jpg6月25日、米国防省の統合エネルギー兵器推進部長であるLawrence Grimes氏は、中国やロシアがライバルとして強力になりつつある中で、米国の国際協力によるエネルギー兵器開発がより一層重要になると語りました

そして具体的国名を挙げ、特定分野で米国より優れた技術レベルにある国との協力が、極めて重要だと語っています

残念ながら、Grimes部長が語った国々の中に日本は含まれておらず、大変残念ですが、最近ご無沙汰な分野ですので、極めて断片的ですがご紹介しておきます

26日付米空軍協会web記事によれば
Laser NG2.jpg●Lawrence Grimes部長(director of the Defense Department’s Joint Directed Energy Transition Office)は、ドイツ、カナダ、英国、豪州、NZ等と協力していると語った
●また国際協力には、最近NATOと行ったエネルギー兵器と戦闘空間に関する検討のような、多国間の協力も含まれているとも述べた

●Grimes部長は更に、豪州は特定の周波数において米国よりも先行しており、このような国との協力こそが相乗効果を生む強力だと考えていると表現した
●同部長は3月、トランプ政権が大国との競争を重視する姿勢を打ち出している中、エネルギー兵器分野はより喫緊の課題となっていると語っていたところである

●また今年春に米国防省の初代研究開発担当次官に就任したMike Griffin氏も、エネルギー兵器の実現はトランプ政権で新たな重要分野となったと発言している
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Laser Navy-LaWS.jpgエネルギー兵器や超々音速兵器が最近富みに脚光を浴びていますが、米国が圧倒的に進んでいるでしょうから、他国との協力といっても、「何か得るものがあれば儲けもの・・・」ぐらいの心境だと思います。米国は・・・。

いつも米国との協力では豪州とセットのなっているNZ(ニュージーランド)ですが、首相が6週間も産休に入っても大丈夫という安定感ですから、期待できるのかもしれませんが・・・

エネルギー兵器関連
「エネルギー兵器とMD」[→]https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12
「レーザーは米海軍が先行」[→]https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24

「無人機に弾道ミサイル追尾レーザー」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17-1
「私は楽観主義だ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23
「レーザーにはまだ長い道が」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-18
「AC-130に20年までにレーザー兵器を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06

国防省高官がレーザーに慎重姿勢
「国防次官がレーザー兵器に冷水」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-12
「米空軍大将も慎重」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-24

夢見ていた頃
「2021年には戦闘機に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-21
「米企業30kwなら準備万端」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-17-1
「米陸軍が本格演習試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-14-1

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米空軍幹部:露製S-400対処には陸軍の協力を [Joint・統合参謀本部]

HOLMES4.JPG27日、米空軍戦闘コマンドのMike Holmes司令官が記者団との朝食会で講演し、トルコやサウジが購入を試みて話題の「F-35キラー」との異名を持つ防空ミサイルシステムS-400について、その長射程が懸念事項であり、対処には陸軍装備によるマルチドメイン対応も視野にあると語りました

種々のミサイルが搭載可能で、相当レベルの対ステルス性能を備え、ミサイルの射程が400㎞とも伝えられていることが、Holmes大将の懸念の大きな原因の一つのようです

S-400は1990年代から開発が始まり、2004年に開発が完了したと言われており、ロシア国内では弾道ミサイル対処用のミサイルが搭載可能なことから、首都モスクワ周辺の基地に配備されている模様です

S-400.jpg最近では、NATOに防空を大きく依存するトルコが、このS-400購入契約をロシアと結んだと報じられ、トルコへのF-35輸出取り消し法案が米国内で審議されるに至っていますが、既に中国が500億円の投資を行ったとか購入資金に充てたとの報道もあり、身近な兵器となりつつあります

米空軍戦力の育成と運用法確立を担う戦闘コマンド司令官の、S-400に対する認識を確認しておきましょう

S-400ni対する認識
●S-400の前身であるS-300と比較して、総合的な能力アップが図られている程度だと認識しているが、その射程延伸とセンサーの進歩には懸念を持っている
●懸念の一つは、延伸する射程により目標への接近が制約を受け、特に第4世代のアセットの場合、遠方から目標に対応しなければならなくなる点である

S-400-launch.jpg●これにより、空中給油機と行動を共にできる範囲や時間が短くなり、作戦行動判事や時間が制約され、作戦計画自体が息苦しくなる
●そのため、我々は活用できるすべてのツールを動員しする必要があるが、そのためにはツールを融合する必要がある

●その一環としてマルチドメイン作戦があり、米陸軍と共にS-400対処を検討しているところである。早く脅威に到達できれば、より効果的に作戦全体を進めることが出来るはずだ
●(陸軍の Long Range Precision Fires (LRPF) Missilesや長超音速ミサイルを念頭に置いているのか? との質問に対して細部には言及せず、)統合での取り組みである
我々には、ISR能力や指揮統制能力を投入する能力があり、長射程火力の投入も可能である

F-35をなるべく近づけたくない
Holmes55.jpg米本土内のF-35教育訓練基地に続き、次はアラスカに、そして欧州にF-35を配備する計画であるが、本音を言えばF-35をS-400の近くには配備したくない
●S-400の長射程とより能力向上したセンサーが気になるところである
●話は変わるが、既にF-35を実戦投入しているイスラエル空軍と、米空軍は試験演習や訓練を通じ情報共有を図っている。
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特に目新しい話があるわけではありませんが、ロシアや中国がS-400を東シナ海正面や極東ロシアに配備したら、F-35の運用を米軍はどのように考えるのでしょうか?

上海沿岸にS-400が配備されれば、東シナ海の半分はカバーされますし、ウラジオストック周辺に配備されれば、北海道に近いあたりまでカバーされそうな勢いです

米軍がS-400の「greater sensitivity of the sensors」を気にしてF-35の運用に制限をかけたような場合、我が「亡国のF-35」は、いかなる平時の運用を強いられるのでしょうか???
余計な心配であることを願いつつ・・・・

地上部隊とクロスドメイン
「海兵隊輸送艦からロケット弾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28-1
「再度陸軍に南シナ海で活躍期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「ハリス長官がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1

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中国無しRIMPAC開始でマルチドメイン化へ [安全保障全般]

米指揮官「中国の行動はRIMPACの全目的に反する」

Aquilino-RIMPAC.jpg6月28日、約1か月にわたる世界最大の海洋演習RIMPAC2018の開始イベントが開催され、同演習を主宰する米国を代表してJohn Aquilino太平洋海軍司令官が、冒頭の言葉や「中国不在でもほとんど変わりはない」と語るとともに、演習のマルチドメイン化を進めると表明しました

「環太平洋海洋演習」との名前を冠する演習ですが、欧州の英、仏、独、蘭、イスラエル、そしてインドを含む25か国が参加し、46隻の艦艇、5隻の潜水艦、200機の航空機、そしてマルチドメイン化を象徴する18か国の地上部隊を含む、約25000名が参加する訓練です

ちなみに前回RIMPAC2016に、中国は艦艇5隻と1200名の兵士を参加させていたそうですが、参加国交流立食レセプションでお行儀悪く食べ物だけを汚く食い散らかして交流を図らず「冷たい視線」を浴びたり、艦艇相互訪問時に海上自衛隊参加者だけを拒否したりと負の話題豊富でしたが、今回の参加国は演習本来の中身に集中していただきたいものです

29日付Military.com記事によれば
RIMPAC2018.jpg●真珠湾を望む米海軍施設内で行われたイベントでAquilino太平洋海軍司令官は、「本演習全体が、平和、安定、安全、そしてインド太平洋地域における自由で開かれた活動に資する協力関係を狙いとするものだ」と述べた
●そして「中国の行為は、RIMPACの全ての目的に反するものである」とまで述べ、同演習に招待しなかった国を非難した

●この司令官による発言の背景には、(アジア安全保障会議等での)マティス国防長官の発言、「中国は数年前には南シナ海に兵器等を配備しないと公言していたのに、最近は堂々と軍事要塞化を継続している」との非難に沿ったものである
●演習全体への影響について同司令官は、「中国が参加する可能性があった演習科目は、中国不在でもほとんど影響なく実施される。思いを同じくする参加国の存在により、所望の成果が期待できる」と表現した

●参加国は、アルファベット順に、Australia, Brunei, Canada, Chile, Colombia, France, Germany, India, Indonesia, Israel, Japan, Malaysia, Mexico, Netherlands, New Zealand, Peru, South Korea, Philippines, Sri Lanka, Singapore, Thailand, Tonga, Vietnam, the United Kingdom, and the U.S.の25か国である
●演習指揮官を務める米海軍第3艦隊司令官John Alexander中将は、「参加国全てが海洋国家である。参加国全てが貿易によって繁栄しており、その貿易の大半はインド太平洋を通過している」とRIMPACの重要性を語った

RIMPAC 20164.jpg●同中将は今回の演習の新たな取り組みとして、マルチドメイン化を進めていること、つまり実弾射撃を伴う部門に、陸軍の「Multi-Domain Task Force」が海軍発射の対艦ミサイルを迎撃したり、空軍機が長射程対艦ミサイル訓練を行う点を挙げた
●そして「RIMPACでは初の試みで、次回RIMPAC2020年には更にマルチドメイン化を拡大する」、「本演習は海洋演習だが、地上部隊が海洋ドメインを支援するのだ」と語った

●他の特徴として、南シナ海沿岸国で中国と対峙するフィリピンが初めて2隻の艦艇とともに参加する。フリゲート艦と着上陸艦の2隻である
●また、海軍規模が小さい(総戦力フリゲート8隻、潜水艦4隻、着上陸部隊や沿岸警備艇部隊等)チリが、演習間に連合部隊の指揮官ポストを務める計画になっている

●チリ参加部隊の指揮官であるPablo Niemann中佐は、我が国にとって12回目の参加となる今回のRIMPACでより高い責任を果たしたいと語り、チリ海軍創立200周年の今年を記念する演習にしたいとの意気込みを示した
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RIMPAC 20166.jpg参加しない中国のことなどコメントする必要もないと思うのですが、会えて言及しているのは「政治的メッセージ」というか、言及するように米国としての指示があるのでしょう。

マルチドメイン化を進めるとなれば、中国やロシアなどいない方が正解です。そういえば、以前オブザーバー参加時に、情報収集艦を連れてきて大ヒンシュクを買ったロシアはどうなっているのでしょうか?

地上部隊とマルチドメイン
「米空軍はS-400対処を陸軍に依頼」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-29
「海兵隊輸送艦からロケット弾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28-1
「再度陸軍に南シナ海で活躍期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「ハリス大将がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1

RIMPAC2018関連
「RIMPACに中国招待せず」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-24
「アジア安全保障会議2018」[→]http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26-2

前回2016年RIMPAC関連の記事
「RIMPACで日本に嫌がらせ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-27
「RIMPAC中国招待を巡るあれこれ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29
「露の情報収集艦が出現」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-07

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