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更新頻度の低下について [ふと考えること]

生活のため、働くことになりました。
頑張ろうとも思いましたが、毎日の更新は困難です。

少なくとも、土曜日曜祝日の更新はいたしません。
ご理解のうえ、引き続きご愛顧のほど、お願いいたします

まんぐーす
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米空軍が軽攻撃機候補の第一弾確認 [米空軍]

えっ・・・! 軽攻撃機に空中給油任務を!?

AT-6 2.jpg5日付Defense-Newsが、米空軍が対テロ作戦への投入を念頭に、導入可否を含めて複数の軽攻撃機を対象に検討している件について、Wilson空軍長官へのインタビュー記事を掲載しています。

7月下旬から8月30日までに、4機種の第1弾デモフライトを企業に依頼してHolloman空軍基地で行ったようで、今後は年末までに「コストパフォーマンス」報告をまとめ、併せて「戦闘能力デモ飛行」を行うかも検討するとのことです

米空軍は、対テロ任務に最新の攻撃機を投入することは非効率だとの問題意識を持っており、A-10の退役問題が持ち上がる中で軽攻撃機導入の検討を開始しており、またアフガン空軍にハイテクプロペラ攻撃機A-29を提供し、訓練も担当している経験から、その能力に期待しているようです

Wilson2.jpgWilson空軍長官の発言からは、導入する方向は固まっているが、どの程度の任務を行わせるか、そのための装備をどこまで追求するかの「トレードオフ」議論が今後の中心になるようです。

そして最後に驚きの「空中給油任務」も検討の対象発言です・・・!

なお今回デモに参加した航空機は
A-29 Super Tucano(Sierra Nevada Corp、Embraer)
AT-802L Longsword(L3 Technologies、Air Tractor)
Scorpion jet(Textron)
AT-6 Wolverine turboprop(Textron)

5日付Defense-News記事によれば
Scorpion.jpg●空軍長官は、追加で「戦闘能力デモ飛行」を実施するかどうかを、同試験への参加機種も含め、早ければ秋ごろまでに、遅くとも来年1月までには決めたい、と述べた。
●また同長官は、「米空軍が軽攻撃機を前線に投入することは恐らく間違いないだろう。しかしどのような任務で使用するかは今後細部を検討する必要があり、その際の考慮事項として、指揮統制システム等をどの程度活用するか等々、煮詰める必要がある」とも表現した

●米空軍は効率性を追求する過程で、中東での地上部隊支援や低列度任務で高性能ジェット攻撃機を効果的に保管するため、安価な軽攻撃機の導入に関心を示している
●既に米国が提供し、米空軍が訓練を行ったアフガン空軍の「A-29 Super Tucano」が、過去18か月間、無事故で任務を遂行していることも背景にある

AT-802L.jpg更に空軍長官は、「8月にイラクやアフガンを訪問した際、現地で空中給油機の需要が極めて高く、現有給油機の負担を軽減するためにも、軽攻撃機が空中給油機として使用できるかどうかも一つの視点として検討する」と述べた
●ただ今回のデモ飛行参加機は空中給油を行ったことはなく、その機能も備えていない

●ただ企業関係者によれば、「AT-802U」と「Scorpion jet」は、改修することで外装燃料タンクを装着できる可能性があるようである
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空軍士官学校卒のWilson空軍長官が、思い付きで「軽攻撃機に空中給油任務を」と言うはずはなく、米空軍として真剣に考えているようです。驚きです

A-29 Afghan.jpgデモを行った軽攻撃機候補はいずれも小型で、可能な燃料追加搭載量が少ないでしょうし、行動半径もジェット機よりも劣るでしょうし、それでもこれらを空中給油機にと考える現場事情がしのばれます。

米海軍が初の空母艦載無人機を、空中給油任務にと持ち出した際は大いに落胆しましたし、今も残念ですが、前線感覚というか、作戦感覚の不足を少し反省しました
日本での空中給油機の重要性も訴えてきたつもりですが、もう少し腰を入れて考える必要がありそうです

空中給油機の話題
「米海軍の無人給油機への期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-03
「空軍次期給油機に重大問題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-02-1

軽攻撃機の話題
「米空軍が300機導入に賛成!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-21
「米空軍が検討を開始」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-07
「有力候補:A-29映像解説」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-03-02
「泥沼化:アフガン軽攻撃機の選定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-23

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トランプが日韓に武器輸出促進ツイート [安全保障全般]

「日韓への極めて高性能な武器輸出の大幅増加を許可する」
I am allowing Japan & South Korea to buy a substantially increased amount of highly sophisticated military equipment from the United States.

Trump tel.jpg5日、トランプ大統領が冒頭のツイートを行い、最近の北朝鮮情勢もあり、様々な憶測を呼んでいます

特に4日、韓国大統領がトランプ大統領と電話会談し、トランプ大統領が「韓国による多額の米国製兵器と軍事装備の購入に理解を示した(conceptual approval)と述べ、更に韓国へ輸出する武器の制約をなくす検討を行うとホワイトハウスが発表した直後のツイートでもあり、関心を集めています

また日本は、8月17日に訪米した小野寺防衛大臣が、イージスアショアの導入を希望すると米側に伝えたと報じられており、これとの関連も考えられています。

5日付Defense-News記事によれば
THAAD2.jpg●しかし状況は単純ではない米国は韓国にTHAAD部隊6個の展開を要求しているが、現時点で韓国側は国民の懸念を理由に2個部隊の展開しか受け入れていない
北朝鮮によるミサイル発射等を受け、韓国大統領は韓国メディアに「一時的な6個部隊の派遣」を検討と述べている。しかし北朝鮮の核実験を受け、米国は韓国に全部隊の展開を強硬に要求する可能性もある

F-35 Korea3.jpgまた複雑な官僚的手続きが必要なFMSが、迅速に進むとは考えられない。トランプ大統領は武器輸出を許可することはできず、相手国からの購入要求を国務省が受け、各種法律や規則に抵触しないか精査され、その後議会でも承認される必要がある。
●相手国からの購入要望表明から、実際に相手国が使用可能になるには、少なくとも数年必要
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トランプ大統領は、米国製品の輸出促進アピールと、同盟国の国防強化に尽力している姿勢をダブルでアピールしたかったのでしょうが、日韓国民の立場からすれば、効果と効率性についてしっかり煮詰めてほしいところです。

Aegis Ashore2.jpg韓国のTHAADは米軍装備の持ち込みですから直接ツイートとは関係ありませんが、

今週の週刊新潮が防衛省と三菱重工のでたらめな税金浪費を訴えていますが、真偽のほどはともかく、どさくさ紛れは勘弁してほしいものです

トランプがらみの記事
「政治任用ポスト削減?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-30
「アフガン政策演説」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-22-1
「米軍事メディア視点の北朝鮮騒ぎ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-14
「露発注の旅客機を米国大統領専用機に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-05

「性同一性障害者を米軍排除」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-28-2
「国家宇宙評議会を設置」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-08
「インドと軍事協議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-28

「サウジにTHAAD提供?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-01
「空母のEMALSはだめ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-13
「F-35値引きはフェイク?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25

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無人給油機で空母艦載機行動半径倍増へ [Joint・統合参謀本部]

MQ-25 6.jpg8月31日付米海軍協会web記事は、米海軍航空司令官Mike Shoemaker中将がこれまで誰も具体的に語らなかった無人艦載給油機MQ-25 Stingrayの運用効果に言及する様子を紹介しています。

具体的に、現在のFA-18の最大行動半径は約450nmだが、MQ-25導入によりこれを300~400nm延伸できる語り、懐かしのF-14Dトムキャットが引退した2006年まで確保していた650nmを超える活動半径を獲得できるとしています

また以前ご紹介した精密着艦誘導装置「MAGIC CARPET」 の導入で搭載燃料に余裕ができ、また搭載兵器の射程や能力向上も相まって、空母艦載機の総合的な戦闘能力が向上させるとの構想(夢)を語っています。

8月31日付米海軍協会web記事
Shoemaker.jpg●Shoemaker海軍中将は米海軍研究所の機関誌「Proceedings」に対し、2019年からの運用開始を目指して企業提案に向けた準備が進められているMQ-25 Stingrayの導入で、FA-18やEA-18Gの作戦行動半径が最大400nm延伸できると語った
●同中将はMQ-25が、空母から500nm離れた地点で、15000ポンドの燃料を艦載機に提供可能との数字を挙げて運用構想に言及した

●具体的には、現在450nm程度しかない艦載作戦機の行動半径が、300~400nm延伸して700nmを超える距離になると同司令官は表現し、2006年まで米海軍が使用していたF-14Dがドロップタンク2個を使用して可能だった半径650nm運用と比較して語った
●また海軍航空部隊の指揮官として同中将は、現在FA-18飛行時間の3割程度を割いている給油任務を軽減することで、FA-18への負担を減らして本来の作戦任務に充当できる点も、MQ-25導入効果として強調した

●艦載の空中給油機は、任務用給油と帰還時給油の2つのタイプの給油を行うが、MQ-25はその両方をFA-18給油型よりも効率的に行うことが可能で、4~6機の面倒を見ることができる
●またMQ-25と合わせ、精密誘導誘導装置「MAGIC CARPET」の導入によって、帰還時の安全確保予備燃料提供用の空中待機給油機のニーズが減少することも期待できる

MQ-25A Navy.jpgMQ-25の操縦者について同中将は無人ヘリMQ-8B/Cを有人ヘリ操縦者が「cross-train」で要請配置する方式と似た方式を考えており、「MQ-25を運用する小さな派遣部隊を編成して空母に派遣することになろう」、「操縦者はFA-18、E-2、EA-18G、F-35から要請されるだろう」と語っている
●しかしMQ-25の価格については言及がなかった。価格については、6月にMQ-25開発計画責任者Mark Darrah少将にインタビューした際も言及を避け、「最初に価格目標を企業に提示するのではなく、要求性能を提示して企業の提案価格を聞き、その後に要求とのトレードオフを検討するアプローチを考えている」と説明していた

●現在MQ-25計画は、最終的な提案要求書の詰めに入っており、Richardson海軍作戦部長が望む2019年の運用開始に向け、「Northrop Grumman」、「General Atomics」、「Boeing」、「Lockheed Martin」が提案を行う方向にある。
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まぁ・・もちろん艦載機の行動半径が伸びることは好ましいことですが、今の中国軍の対艦兵器や搭載アセットの行動範囲を考えれば、効果の程は限定的ではないでしょうか?
第2列島線付近にまで空母が後退することも十分考えられますからねぇ・・・

MQ-25A-3.jpgMQ-25操縦者の確保については、説明がよく理解できません無人ヘリの「cross-train」に似たようなとか、「small detachment of officers who run the MQ-25」を設置するとか、もう少し説明が欲しいところです。

無人機の導入実績からすれば、運用環境が厳しい海軍は空軍よりはるかに慎重ですが、それだけに海軍の無人機導入は「人間の物語」としても面白そうです

驚きのMAGIC CARPET
「F-35Cの着陸精度が素晴らしい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22
「FA-18とEA-18Gにも」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09

MQ-25のゴタゴタな道のり
「MQ-25のステルス性は後退」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-27 
「CBARSの名称はMQ-25Aに」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-17
「UCLASSはCBARSへ?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-02

「UCLASS選定延期へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-05-1
「米海軍の組織防衛で混乱」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-01
「国防省がRFPに待った!」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-12
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重大不具合指定:KC-46ブームでひっかき傷 [米空軍]

米空軍が「Category One」不具合に指定
ステルス塗装への影響を懸念

KC-46-2.jpg1日付Bloomberg電子版は、既に開発が1年以上遅延している米空軍のKC-46A空中給油機が給油ブーム(給油用の管)を給油相手の航空機に接続する過程で、相手機体に「scrapes:ひっかき傷」を想定以上に生じさせている問題について、米空軍が最重要な不具合と認定してボーイング社と対策を検討していると報じています

KC-46AはB-767旅客機をベースに開発された空中給油機で、それなりに成熟された技術を活用することから、「経費固定契約」(国側は開発経費超過分を負担しない契約)の初ケースとして注目を集めたプロジェクトで、179機を約5兆円で調達する予定のF-35とB-21と並ぶ国防省3大プロジェクトと呼ばれています

しかし実際の開発過程では、機内配線のトラブルや給油配管の処理に誤った化学薬品を使用するなどのトラブルが相次ぎ、最初の18機を納入する期限2017年9月は2018年10月に遅延し、その経費も米空軍推定で1600億円超かの7000億円、ボーイング推定でも6500億円に膨らむ予想で、当初計画分の4400億円を超える部分はボーイング負担となっています

1日付Bloomberg電子版記事によれば
KC-46 Boom2.jpg●米空軍はこれまで、KC-46Aで5つの機種に合計1000回以上の空中給油試験を行っているが、これまでの試験結果分析を踏まえ、給油を受ける機体の受け口(receptacle)外周辺に「scrapes:ひっかき傷」が多数見つかったことから、米空軍は5月1日に「Category One」不具合レポートを発出した
●給油機のブームが相手の受け口周辺と接触することは他の空中給油機でも発生することであるが、その頻度が他機と比較して大きいことから、米空軍はこれを事象として明示して対処することにしたものである

●米空軍は、給油ブームと受けて機体との接触により、例えばF-22やF-35のステルス塗装が損なわれたり、給油ブーム内にステルス塗料や表面材が混入して当該給油機の運航停止につながる可能性を懸念している
●米空軍報道官は、「当該ひっかき傷が誤りや事故により引き起こされたとは見ていないが、接触により各種要求性能値に影響しないかを更なる分析で確認する必要がある」とコメントしている
KC-46 Boom3.jpg●また同報道官は「米空軍とボーイング社は必要な分析を行い、根本原因を追究する」、「分析結果を受け、問題解決策を導出する」と語った

●ボーイング社報道官は「米空軍と共に、懸念事項の解明に当たる」、「他の空中給油機との違いを究明する」、「給油ブームの操作性については、検査官から極めて良好の評価を得ており、操作システム設計については自信を持っている」とコメントしている
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なぜ5月1日提出の「Category One」不具合レポートが今報じられたのか不思議ですが、それ以前から問題が認識されていながら、9月に入った段階の今でも原因や解決策に言及がないことも気になります。

KC-46 Boom4.jpg以前の給油機は機体後部の窓に向い腹ばいになって直接相手機を見ながら給油ブームを操作する方式でしたが、KC-46は、操縦席後方でモニター画面上の相手機を見て操作する仕組みに変わっており何となく素人的には「気合が入らないんじゃないか?」と疑いたくなります

1000回以上の給油実績から導かれた統計データですから、「有意な差」があると誰もがそんなに心配していなかったKC-46A開発にしてもこの状態。つくづく航空機開発とは難しいものなんですねぇ・・・

ちなみに、航空自衛隊も購入することになっています

米空軍の空中給油機ゴタゴタ
「空中給油機の後継プランを見直しへ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-22
「KC-46ブーム強度解決?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-15
「納期守れないと認める」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-01
「Boom強度に問題発覚」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03

「予定経費を大幅超過」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-21
「韓国はA330に決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-01
「KC-X決定!泥沼回避」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25

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米国が恫喝?:核兵器禁止条約 [マティス長官]

核兵器禁止条約.jpg1日付Defense-Newsがスウェーデン地元紙の記事を取り上げマティス国防長官がスウェーデンのNATO準加盟国の地位や両国軍需産業の協力関係を「脅し:Threat」材料に、同国が国連の「核兵器禁止条約」に署名しないよう恫喝する書簡を送ったと報じています

国連の「核兵器禁止条約」は、国連本部での交渉会議で7月7日に賛成多数で採択されたもので、交渉会議には国連加盟193カ国中124カ国が出席し、122カ国が賛成しました。
「核兵器のない世界」を目指し、核兵器の使用や開発、実験、生産、製造、保有などを禁止する内容で、最終的に核抑止力の根幹ともされる「使用するとの威嚇」も禁止するものとなっています。

条約は批准国数が50カ国に達した後、90日を経て発効します。ただし、批准しない国には効力がなく、条約推進国側は、核兵器の「非人道性」を強調することで国際世論を喚起し、核兵器の廃絶を後押しする狙いがあります

日本や核保有国である米英仏各国は、条約に加盟しない方針を発表し、日本は「北朝鮮の脅威といった現実の安全保障問題の解決に結びつくとは思えない」と理由を表明しています

米国防省報道官は「恫喝書簡」についてコメントを避けており、真偽のほどは不明とはいえ、米国が単なる働きかけではなく、具体的な材料を持ち出して「脅し」に出る事態は尋常ではなく、注目を集めています。

なおスウェーデン国内も単純ではなく、国としては条約加盟方針ながら、国防省は反対の姿勢を示しており、9月20日を巡る批准や署名手続きが注目されています。

1日付Defense-News記事によれば
Nuclear W-Ban.jpg●スウェーデンの代表的新聞「Dagens Nyheterin」は、マティス国防長官からスウェーデン国防相に書簡が届き、仮にスウェーデンが「核兵器禁止条約」に署名したなら2国間関係を悪化させると記載されていたことでスウェーデン政府関係者が驚いていると報じた
●特に、NATOから非加盟国であるスウェーデンに与えられている特権(Gold Card program)が今年10月に更新時期を迎えるが、同書簡はこの更新に影響があると「脅し」、更に将来のNATO加盟オプションの門を閉ざすものだと警告する内容だと報じている

●また同紙は、条約に署名すれば、Saabと米軍需産業との関係を含む、両国軍需産業の協力関係にも影響があるとの記述も書簡に含まれると報じている
●細部に言及はないが、Saabはボーイングと組み、米空軍の次期練習機選定に名乗りを上げているところである

●米国防省報道官は同書簡についてコメントは避けたが、米国は「核兵器禁止条約」に強い懸念を持っており、関係国に批准や署名しないように働きかけていると述べている。また非拡散条約NPTに悪影響を及ぼすと訴えている
●なおスウェーデン外相は同条約に署名の意向を染めしているが、国防相は署名に反対の立場だと報じられている

専門家のコメント
Nuclear W-Ban2.jpg●かつて6年間国防省で欧州担当次官補代理を務めたシンクタンクCNASの研究員は「脅し」報道に驚き、「2国間関係で軽々に脅しなど行わないし、国家安全保障全体から見てそのような手段は負の影響しかない」とコメントしている
●同専門家も、米国がこの種の条約に署名しないことを求めることは過去にもあるが、脅しを含み様な書簡は誤った手段だと驚きを隠せない

●更に「危険な隣国を持つ友好国に対し、そのような手段を用いることは重要な2国間関係を危うくし、信頼感を損なうものだし、スウェーデン側も良好関係を損なう脅しを信じるだろうか?」と疑問を呈している
●そして一方で、「仮にスウェーデンがNATOに加盟することになれば、NATOは核兵器同盟としてその運用計画策定に関与することから、反核兵器姿勢の見直しを迫られる」とも述べている
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「核兵器禁止条約」を推進する人たちと、北朝鮮による日本上空通過弾道ミサイル発射に対する日本政府の対応や「Jアラート」を非難する人たちに、何か同じ匂いを感じます。

North Korea2.jpgスウェーデン紙とDefense-News記事の取り上げ方が極端な気もしますし、外交交渉には直接間接の「あの手この手」や、いろいろな心理戦が働くでしょうから、とらえ方によっては「脅し」となるのでしょう

でも、トランプ政権のドタバタと政権内部の混乱が、マティス国防長官を焦らせ、少し乱暴な手段に傾いているとすれば、ちょっと気になります

NPR(核態勢見直し)関連
「次期ICBMと核巡航ミサイルの企業選定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-27-1
「マティス長官がNPRに言及」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-15-1
「トランプ政権NPRの課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-09

「2010年NPR発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-07
「NPR発表3回目の延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02
「バイデンが大幅核削減を公言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-19

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米陸軍:イスラエル製戦車防御システム導入へ [Joint・統合参謀本部]

米陸軍少将「開発に興味はない。部隊配備に関心があるんだ」

M1A1FIRING.jpg8月21日付Defense-Techは、米陸軍が朝鮮戦争当時から追い求めてきた戦闘車両積極防御システム(APS)装備を米国開発でなくイスラエル軍が既に導入しているイスラエル製を導入する方向で間もなく決定すると報じています

この戦闘車両積極防御システムAPS(Active Protection System)は、近年急速に発達している対戦車ミサイルなどから戦車などを防御するもので、装甲を厚くしたりする「受動的手段」ではなく、対戦車兵器に対し金属球を散弾銃のように発射して無効化を狙う「積極的手段」の装備です

米軍自身も1950年代から何度か開発に着手してきたようですが、戦車の有効性や投資の有効性、開発品の出来栄え、他の事業との優先順位等々の理由から装備化には至らなかったようです

Trophy APS.jpg今回米陸軍が迅速な導入に取り組んでいる理由を記事は説明していませんが、まんぐーすが考える理由は2つ

まず対ISIS戦の教訓や米陸軍が将来のポイントだとする巨大都市での戦闘を考えたとき、近年急速に発達している対戦車ミサイル等の脅威が無視できなくなっていること。
そして更に、米軍に鮮烈な印象を残ししているウクライナでの教訓から、ロシア軍が既にAPSを既に導入して有効性が明らかになったことも大きな背景だと考えます

冒頭に紹介した米陸軍少将の言葉は限られた予算で最大の効果を得るには、設計から始まる研究開発に時間や経費をかけていられないとの「やむを得ない」背景と選択と覚悟が生んだものでしょうが、情勢の変化に応じ、何とかしようとする米陸軍戦闘車両担当者の努力をご紹介します。

Rafael社の紹介映像(約2分半)


21日付Defense-Tech記事によれば
●米陸軍で地上戦闘システム計画を担当するDavid Bassett陸軍少将は、米陸軍が来年度予算でM1A1戦車への搭載を間もなく決定する方向にあるAPSは、イスラエル軍が既にメルカバ4戦車に装備している通称「Windbreaker」と呼ばれている「Trophy Active Protection System」だと説明してくれた
Trophy APS2.jpg●同APSはイスラエルのRafael社とElta社が開発し、2009年からメルカバ4戦車に搭載を開始している装備で、イスラエル軍がハマスとのガザ地区での戦闘で有効に機能していると評価し、同少将が「1個旅団分の価値がある能力付加だ」と期待する装備でもある

●同APSは戦車の全周をセンサーでカバーし、車両の両側に装着された回転式発射機がショットガンのように小型金属球を発射して戦車を防御するもので、戦車1台に4~5千万円で装備できる

Bradley M2A4.jpg●同少将と担当の大佐は、 新型装甲車両AMPV(Armored Multi-Purpose Vehicle)を除き、米陸軍は現有装備の近代化や改良を、コストがかかる設計開発から行うのではなく、イスラエル製APS導入のように既存装備の導入で行う方向だと語った
●同少将は「多くの施系や開発が必要でない既存装備の導入は、迅速に能力向上を進める一つの方策である」、「開発に興味はない。部隊配備に関心があるんだ」とも表現している

同少将の担当分野に米陸軍は年間約3300億円の予算を配分しているが、「膨大な分野に配分しなければならず、いかに効果的に限られた資源を配分し、成果に結びつけるかに苦心している」と同少将が語る現状がある
●同少将はまた「陸軍の主要戦闘装備を新規に開発する予算はなく、私は予算を効果的に使用し、すべての旅団装甲戦闘チームABCTを概ね同時に能力向上させたいと考えている」とも述べている

howitzer M109A7.jpgAPS以外には、「30mm cannon」と「CROWS II(Common Remote Operations Weapon Station II)」を使用し、「FGM-148 Javelin」を米陸軍装甲車両内から発射可能にすること等を考えており、M1A1戦車以外にも、「Bradley troop carrier, the M2A4」や「Paladin howitzer, the M109A7」の能力向上に取り組んでいる
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まぁ、米陸軍としては戦車を中心に話題が進んでいることに疑問の向きもありましょうが、戦闘車両全体への取り組みと理解しておきましょう。

全般には海軍と空軍に押され気味な米陸軍の、装備近代化の最前線をご紹介しました。

本記事の背景を探る関連記事
「ロシア陸軍がすごかった:防研のレポート2017」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-08
「米陸軍トップ:10年で巨大都市戦に備える」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-22

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原因不明だが:Luke基地でのF-35飛行制限解除 [亡国のF-35]

F-35 luke AFB.jpg8月30日、米空軍のF-35操縦教育のメッカとなるアリゾナ州Luke空軍基地で、操縦者に相次いで発生した低酸素症のような症状を受けて、6月20日から飛行高度の上限を設ける等してきたF-35の飛行制限を解除すると発表がありました

この飛行制限は、5月2日から6月8日にかけ同基地離発着で行われたF-35飛行訓練で、低酸素症のような症状を訴える事象が5件連続して発生したことを受け、6月9日から19日まで飛行を停止し、その後の飛行再開に際し課せられていたもので25000フィート(約7500m)以上の高度での飛行禁止や予備酸素搭載増加などの措置を行っていたことを指します。

「時系列記録:F-35低酸素症(疑い)事案」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-11  

F-35 luke AFB2.jpg結論的には、米空軍は外部機関の助けも借りて精力的な原因調査を行い、原因不明ながらF-35の酸素生成装置(OBOGS)を改修交換する打ち出すなどしましたが、これといった特定の原因を突き止めるには至りませんでした

制限解除を発表した同基地の第56戦闘航空団司令官Brook Leonard准将は、原因調査の2か月間で多くを学び、潜在的な原因を相当削減できたとして「区切り」をつけると語りましたが、継続的に関係機関と協力しながらF-35の飛行をモニターしていくと説明しています

8月30日付Defense-News記事によれば
●30日、Leonard航空団司令官は、「特定の原因を究明はできなかったが、原因調査の2か月間で多くを学び、不規則な呼吸や一酸化炭素の摂取の潜在的な原因を削減でき、F-35飛行手順や訓練を改善することができた」と発表の中で述べた
●そして「我々はF-35A型と飛行訓練とその能力に大きな自信を持っている。今後も継続的にF-35A運用を細かにモニターし、国防省F-35計画室や航空医学関係機関等とも連携を維持して改善つなげ、将来の航空戦力構築に前進する」と述べた

F-35 Luke3.jpg●同航空団の報道官Rebecca Heyse少佐によれば、原因調査チームは飛行場の高温環境や一酸化炭素量の操縦者への影響調査や試験を行い、特に操縦者への影響を示唆する結果は得られなかった模様である
●更に同少佐は、飛行準備や飛行手順を見直し、予備酸素の搭載量を増やし、F-35に搭乗後速やかにマスクを装着させるなどに改めたことも一連の事案再発防止に効果があったものと評価しているとコメントしている

●また別の空軍関係者によれば、6月末から2か月以上の飛行制限期間に低酸素症のような事案が1件だけしか発生せず、その1件も操縦者の酸素マスクのバルブ不具合が原因だと特定されており、問題が生じなかったことも制限解除の背景にある
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飛行の安全にかかわる重要なことですので、今後も皆で注意していきましょう

フィンランドが次期戦闘機選定でF-35を検討しているらしいですが、トランプ大統領が「改良型FA-18とF-35の比較検討を行う」との主旨のツイートを昨年12月と今年2月に行った決着がついていなことからもめているようです(参照、以下報道と過去記事)
http://www.defensenews.com/air/2017/08/29/trumps-remarks-on-boeing-super-hornet-confuse-finnish-fighter-competition/
「トランプ再びFA-18大量発注を示唆」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-18
「トランプ:F-35の代替にF-18改良型を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-23-1

F-35 block.jpgその他、海外売り込みへの影響を懸念し、射出座席改修も未完なのに制限を解除したりと、外部の目を気にした「こそこそ対応」が目につきます。なんと言っても、人の命がかかっていることですので、皆で注意しておきましょう。マスごみの皆様もよろしくね!
「改修未完なのにF-35体重制限解除」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-17

時系列記録:F-35低酸素症(疑い)事案
「F-22事案の教訓を生かせ!」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-11
「原因不明でも関連装置を交換へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-19

F-22事案を振り返る
「最終的に飛行再開・原因特定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-25
「不沈F-35と低酸素F-22」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-09
「F-22再度飛行停止と再開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-24
「F-22操縦者に謎の症状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-31


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NATO緊張:ロシアが東欧で大演習へ [安全保障全般]

9月中旬に露軍10万人がベラルーシで!?

Belarus2.jpg8月29日、ロシアのAlexander Fomin国防副大臣が、9月中旬に東欧のベラルーシで1万人規模の演習を行うと明らかにし、「特定の国を対象としたものではない」と説明しています。

一方でNATOおよびバルト3国等は、実際に展開するロシア軍は10万人規模になると指摘し、演習終了後もロシア軍が兵力を同国に残置して「第2のウクライナ化」を進めるのではないかと懸念を強めており、地域の緊張が高まっています

折しも、米空軍のB-1およびB-52爆撃機が欧州に展開し、同F-15Cもバルト3国領空保全任務に乗り出すタイミングでもあり、ロシアとベラルーシの関係もそんなに単純ではないと指摘する専門家の見方と合わせご紹介します

8月30日付Defense-News記事によれば
Belarus3.jpg●29日Fomin国防副大臣はロシア駐在の武官団に対し、隣国ベラルーシで9月14~20日にかけ、露軍5500人、ベラルーシ軍7200人、航空機70機、戦車250両、大砲200門、艦艇10隻等が参加する演習「Zapad 2017 」を実施すると明らかにした
●そして同副大臣は、演習が外国勢力に支援された過激派組織への軍事対処を想定したもので、「演習の大部分はベラルーシ国内で行われるが、特定の地域の特定の相手を想定した演習ではなく、世界のどの地域にも適用できる状況を設定している」と説明した

●ロシアの脅威を訴える西側諸国の懸念に対し同副大臣は、「いろんな噂が流布され、同演習がリトアニアやポーランドやウクライナ侵攻と占領の足掛かりとなると主張する者までいる」と武官団をたしなめつつ、外国からの演習視察団を受け入れると語った
●しかし周辺国はこの言葉を信頼せず、バルト3国のエストニア国防相はロシアが10万人の軍を派遣するだろうと訴え、ポーランド副国防相もロシアの公式発表規模は信頼できないと述べている

NATOのStoltenberg事務総長も不信感を示し、演習視察に2名を派遣するが、ベラルーシが準備する視察では十分なモニターができないと考え、別の監視方法を検討していると述べている
ポーランド副国防相は、特に演習後もロシアが参加兵力をベラルーシ国内に残置することを懸念し、「もしそうなれば、地域に大きな負のインパクトを与える」とけん制している

ロシアとベラルーシの関係は?
Lukashenko.jpg一方で、ベラルーシとロシアの関係は単純ではない。専制的な政治を行っているベラルーシのAlexander Lukashenko大統領は、ロシアからの安価な石油と財政援助に依存しているが、ロシアによる同国の産業支配の動きを批判している
●また同国はロシア軍の早期警戒レーダーと海軍通信施設を受け入れているが、ロシアによる力によるベラルーシ支配を恐れるが故に、ロシア空軍基地の受け入れは拒んでいると言われている

●またベラルーシ大統領はロシアとの軍事関係を重視し、NATOの動向を非難する一方で、ロシアが実質支配する新ウクライナの承認は避けており、同様の位置づけにある元グルジアの南オセチア等の承認もしていない
モスクワ在住の軍事専門家は、ロシアはベラルーシに露軍を常駐させたいと望んでいるが、ベラルーシが東西激突の場になることを恐れるベラルーシ大統領はこれを強く拒むだろうと見ている

在ベラルーシの別の専門家もベラルーシ指導者はモスクワへの忠誠を示すことと、西側との関係維持とのバランスを追及すると分析している
●ベラルーシ軍の参謀総長は、9月末までには演習参加のロシア軍は全て国外に出て帰国すると説明している
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Belarus.jpg北朝鮮の話で持ちきりですが、こんな時こそ、「火事場泥棒」よろしく、ロシアや中国が悪だくみを企てそうですので、注意喚起のためご紹介しておきます。

しかし、地図で見れば見るほど、ベラルーシは戦略的な要衝ですねぇ・・・。バル3国とポーランドとウクライナに囲まれ・・・。

ベラルーシ美人で有名だそうですから、これを機会にお勉強してはいかがでしょうか?

ベラルーシのウィキベペイア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7

「ベラルーシ 美女」検索結果
https://search.yahoo.co.jp/image/search;_ylt=A2RinFCSVKdZWioA9ESU3uV7?p=%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7+%E7%BE%8E%E5%A5%B3&aq=0&oq=%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7&ei=UTF-8

ロシア関連の記事
「米空軍爆撃機と戦闘機展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-24-1
「露をINF条約に戻すために」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-20
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「モスルはISから解放されたが・・」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-11
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「北極海ブームは幻想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-13

「対ロシア情報戦に国として」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-24
「欧州への米空軍派遣増加を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-08-1
「2016年のBALTOPS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-14
「北欧でも演習強化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-29
「黒海NATO演習と露軍反応」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-03


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