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嘉手納に米空軍F-35がユタ州から展開 [米空軍]

10月初旬にF-16とF-22派遣直後だが・・
2023年3月末と11月末にも展開実績あり

F-35 kadena3.JPG11月1日、沖縄メディアが米空軍嘉手納基地にF-35が飛来展開したと報じ、同5日に米空軍が、米本土ユタ州のHill空軍基地から機数不明のF-35が展開していることを認めました。ただ米空軍は飛来時期については非公開だとしています

何度もご紹介しているように、2022年10月に米空軍が突然、老朽化で維持困難な沖縄配備 40年のF-15C型戦闘機40機を、「今後2年間で」段階的に米本土へ撤退&退役させると発表し、当面は「穴埋め戦闘機ローテーション派遣」で戦力の空白を防ぐとして、それ以降、記事末尾の【ご参考】でご紹介しているような、米空軍戦闘機のローテーション配備(大体半年交代)を行っています

F-35 Kadena Hill4.jpgそして「今後検討する」としてきたF-15C/Dの後継機に関しては、2024年7月3日に「48機の嘉手納F-15Cを36機のF-15EXへ」、「36 機の三沢F-16を48機のF-35Aへ」、「岩国海兵隊 F-35Bの機数を調整(Modify)」する方針を米国防省が発表しましたが、移行時期は「over the next several years」でと瞬味にしていました

その後8月26日付の米空軍協会 web 記事は、根拠不明確ながら「notional date for fully equipping Kadena」を2026年と記載し、他メディアもその後は2026年に嘉手納でF-15EX部隊体制が整うような表現ぶりとなっていますが、公式には嘉手納基地の第18航空団報道官は「米国と日本政府は、F-15EXの到着予定時期についてまだ合意していない」としているところです。

F-15EXの準備現状は、2021年5月に初号機が完成直後から大規模演習に参加して高い機体完成度をアピールし、量産型が2024年6月にオレゴン州ポートランド空軍州兵基地に最初の2機を納入された直後に初期運用態勢確立宣言を出す突貫工事ぶりですが、成熟度は十分で部隊評価も高く、あとは予算配分次第の機数充実を待つ段階と思われます。

本題に戻りF-35展開を5日付米空軍協会web記事は、
F-35 Kadena Hill3.jpg●10月初旬に、4月からローテーション派遣されていたF-16とF-22と同機種が、別の基地(F-16はShaw基地、F-22はElmendorf-Richardson基地)から派遣されていたが、沖縄ローカルメディアによれば、11月1日にF-35も飛来した
●本件に関し米空軍は、F-35飛来日時や機数には言及できないとしながらも、ユタ州Hill基地からF-35が展開していると追認した。Hill基地のF-35は2023年11月にも嘉手納基地に配備され、24年4月に帰還した。嘉手納基地は2024年の春と夏(?11月20日頃では?)にもアラスカEielson基地からF-35を受け入れている。

●10月31日に北朝鮮が数ヶ月ぶりに米本土を射程に収める新型ICBM発射実験を行い、米側はこれに対応して、米日韓戦闘機がエスコートしてB-1爆撃機を日本海で飛行させた。なお、11月5日にはトランプ氏が次期大統領に決定し、米国と中国の競争を激化させるかも
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F-35 kadena6.jpgローテーション派遣されている機数が各機種何機ぐらいなのか気になっているのですが、どなたかご存じありませんか? 多くて6機、もしかしたら2機の場合もあるのでは・・・と邪推しておりますが・・・。

以前は最新機種であるF-35を、情報漏洩を恐れて中国近傍では飛行させない&配備しない方針だった気がしますが、中東での戦闘機需要急増を受け、首が回らないのかもしれません。米空軍幹部は、有事に嘉手納配備戦力には期待していないのですが・・・

米空軍関係者の本音(推測)は、
「幹部の発言:嘉手納には期待なし」→https://halylandtokyo.com/2024/05/22/5868/

嘉手納にF-15EX 配備へ
「F-15EX部隊完成は 2026年」→https://holylandtokyo.com/2024/09/18/6281/

嘉手納基地 F-15C 撤退発表後の動き
「別基地のF-22&F-16展開」→https://holylandtokyo.com/2024/10/29/6413/
「嘉手納にF-15EXを」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/
「米空軍の本音邪推:」→https://holylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「F-35&F-15C→F-22&F-16」→https://halylandtokyo.com/2024/05/02/5803
「ユタ州からF-35派遣」→https://holylandtokyo.com/2021/03/22/166/

F-15EX関連の記事
「初号機は正規軍でなく州空軍へ」→https://holylandtokyo.com/2024/06/13/6009/
「試験配備直後に大規模演習参加」→https://holylandtokyo.com/2021/05/25/1710/
「初号機を米空軍受領」→https://holylandtokyo.com/2021/03/22/166/

【ご参考:嘉手納F-15C/D 撤退と代替機派遣の経緯】
●2022年11月45日にかけ、アラスカ配備の8機のF-22が手納に展開
●2022年 12月1日、第一弾として(恐らく)8機のF-15が米本土に帰還

●2023年1月17日、ドイツの米空軍基地から 16機のF-16が展開
●2023年3月28日、アラスカEielson基地第355戦闘飛行隊所属の F-35が展開(この時点で、各機種の機数は不明ながら F-22やF-16も嘉手納に所在)

●2023年4月8日 F-22アラスカ~帰還、同10日F-16ドイツへ帰還
●2023年4月8日、米本土からF-15Eが嘉手納に展開

●2023年 10月3日、加州とルイジアナ州の州空軍F-15Cが展開
●2023年 11月20日、ユタ州Hill基地からF-35展開

●2024年4月11日、ハワイの2個飛行隊から F-22展開 (5月1日に VA州ラングレー基地のF-22追加配備と発表)
●2024年4月日時非公開、派遣非公開でF-16 展開 (5月1日に州空軍SD州114航空とモンタナ州148航空団から派造と公表)

●2024年 10月第1週末に、アラスカ州エルメンドルフ基地の F-22
●同じ 2024年10月第1週末に、SC州ショー空軍基地のF-16がそれぞれ嘉手納着
●同11月1日、Hill基地からF-35が展開

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