嘉手納米空軍F-15EX 部隊完成は2026年 [米空軍]
嘉手納F-15C/Dは間もなく全て退役も
次のF-15EX 部隊はオレゴン州で2機のみでIOC宣言
8月26日付米空軍協会 web 記事が、嘉手納基地で40年間前線部隊を支えてきたF-15C/D機の「最終段階」の模様と、F-15C/D 型機の後継として7月3日に米国防省から発表され、2026年に嘉手納で部隊編成を完結する計画のF-15EXの状況を報じていますのでご紹介します
なお、米国防省は7月3日の発表で、「48機の嘉手納F-15Cを36機のF-15EXへ」、「36機の三沢 F-16を48機のF-35Aへ」、「岩国海兵隊 F-35B の機数を調整(Modify)」すると明らかにし、移行時期については「over the next several years」でと具体的時期は曖昧したが、26日付の記事は根拠不明確ながら「notional date for fully equipping Kadena」を 2026年と記載しています
まず記事は嘉手納F-15C/D機の「最終段階」模様を・・・
●8月15日、嘉手納基地は所属するF-15Cの1機が同基地で解体され米国に移送される前に最後の飛行を行ったと発表。恐らく、老朽化で構造上脆弱なため、太平洋横断飛行が不可能だと判断されたのであろう
●4機のF-15Cが8月26日、沖縄の嘉手納基地に別れを告げ飛び立った。嘉手納基地は詳細に触れなかったが、離陸した航空機の一部はアリゾナ州 Davis Monthan 空軍基地の「Boneyard :野外駐機 保管場」に送られ、残りは「他の空軍部隊で使用される」と説明した
●また同基地は「嘉手納基地に残っているF-15Cの最終飛行日時はまだ決まっていない」が、残りのF-15Cは「間もなく」出発すると述べた。
記事はF-15C/D機の後継機F-15EXの状況に関し、
●今年6月にオレゴン州ポートランド州空軍基地に初号機と2機目が到着すると、空軍戦闘コマンド司令官はF-15EXの初期運用体制確立を宣言した
●追加のF-15EXは、ロット2で製造されたものが2025年1月から納入される。
F-15EXの総調達機数に関する議論
●米空軍は当初、144機のF-15EX導入を計画も、2025年度予算案では機数を98機にまで削減することを提案している。
●これに反対する米議会は、別の指示を出す可能性がある。下院軍事委員会は、98機に加え 24機の追加導入を指示し、F-15EXを合計 122機保有するよう指示する予算関連法案を準備備しているが、予算案はまだ議会で可決されていない
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F-15EX開発は、既存の成熟した最先端技術を最大限活用したことや、サウジやカタールやシンガポール等々の国々用に、F-15C/D型の発展形であるF-15SやF-15QAやF-15SGが改良を重ねつつ継続的に製造されていたこと等から極めて順調で、末尾の過去記事にご紹介しているように、初号機がフロリダのエグリン基地に試験用提供された直後から本格演習に参加して現場で好評を得るなど、ボーイング社製とは思えないほど好調な道を歩んでいます
従って初度配備基地であるポートランドで、たった2機でIOC宣言したのは「無理やり」ではないと思います。ただ、中国最前線なはずの嘉手納基地に、ステルス機でもないF-15EXを配備する(順調にいってしかも2026年に)、米空軍首脳の「正直なお気持ち」を是非伺いたいものです
F-15EX 関連の記事
「初号機は正規軍でなく州空軍へ」→https://holylandtokyo.com/2024/06/13/6009/
「試験配備直後に大規模演習参加」→https://holylandtokyo.com/2021/05/25/1710/
「初号機を米空軍受領」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-03-15
嘉手納基地 F-15C 撤退発表後の動き
「嘉手納にF-15EXを」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/
「代替ローテ戦闘機の状況」→https://holylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「F-35とF-15C→F-22と F-16へ」→https://halylandtokyo.com/2024/05/02/58031
「ユタ州から F-35派遣」→https.//holylandtokyo.com/2023/11/24/5271/
応援お願いします!ブログ「東京の郊外より」支援の会
→https://community.camp-fire.jp/projects/view/258997
ブログサポーターご紹介ページ
→https://holylandtokyo.com/2020/04/15/727/
次のF-15EX 部隊はオレゴン州で2機のみでIOC宣言
8月26日付米空軍協会 web 記事が、嘉手納基地で40年間前線部隊を支えてきたF-15C/D機の「最終段階」の模様と、F-15C/D 型機の後継として7月3日に米国防省から発表され、2026年に嘉手納で部隊編成を完結する計画のF-15EXの状況を報じていますのでご紹介します
なお、米国防省は7月3日の発表で、「48機の嘉手納F-15Cを36機のF-15EXへ」、「36機の三沢 F-16を48機のF-35Aへ」、「岩国海兵隊 F-35B の機数を調整(Modify)」すると明らかにし、移行時期については「over the next several years」でと具体的時期は曖昧したが、26日付の記事は根拠不明確ながら「notional date for fully equipping Kadena」を 2026年と記載しています
まず記事は嘉手納F-15C/D機の「最終段階」模様を・・・
●8月15日、嘉手納基地は所属するF-15Cの1機が同基地で解体され米国に移送される前に最後の飛行を行ったと発表。恐らく、老朽化で構造上脆弱なため、太平洋横断飛行が不可能だと判断されたのであろう
●4機のF-15Cが8月26日、沖縄の嘉手納基地に別れを告げ飛び立った。嘉手納基地は詳細に触れなかったが、離陸した航空機の一部はアリゾナ州 Davis Monthan 空軍基地の「Boneyard :野外駐機 保管場」に送られ、残りは「他の空軍部隊で使用される」と説明した
●また同基地は「嘉手納基地に残っているF-15Cの最終飛行日時はまだ決まっていない」が、残りのF-15Cは「間もなく」出発すると述べた。
記事はF-15C/D機の後継機F-15EXの状況に関し、
●今年6月にオレゴン州ポートランド州空軍基地に初号機と2機目が到着すると、空軍戦闘コマンド司令官はF-15EXの初期運用体制確立を宣言した
●追加のF-15EXは、ロット2で製造されたものが2025年1月から納入される。
F-15EXの総調達機数に関する議論
●米空軍は当初、144機のF-15EX導入を計画も、2025年度予算案では機数を98機にまで削減することを提案している。
●これに反対する米議会は、別の指示を出す可能性がある。下院軍事委員会は、98機に加え 24機の追加導入を指示し、F-15EXを合計 122機保有するよう指示する予算関連法案を準備備しているが、予算案はまだ議会で可決されていない
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F-15EX開発は、既存の成熟した最先端技術を最大限活用したことや、サウジやカタールやシンガポール等々の国々用に、F-15C/D型の発展形であるF-15SやF-15QAやF-15SGが改良を重ねつつ継続的に製造されていたこと等から極めて順調で、末尾の過去記事にご紹介しているように、初号機がフロリダのエグリン基地に試験用提供された直後から本格演習に参加して現場で好評を得るなど、ボーイング社製とは思えないほど好調な道を歩んでいます
従って初度配備基地であるポートランドで、たった2機でIOC宣言したのは「無理やり」ではないと思います。ただ、中国最前線なはずの嘉手納基地に、ステルス機でもないF-15EXを配備する(順調にいってしかも2026年に)、米空軍首脳の「正直なお気持ち」を是非伺いたいものです
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「初号機を米空軍受領」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-03-15
嘉手納基地 F-15C 撤退発表後の動き
「嘉手納にF-15EXを」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/
「代替ローテ戦闘機の状況」→https://holylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「F-35とF-15C→F-22と F-16へ」→https://halylandtokyo.com/2024/05/02/58031
「ユタ州から F-35派遣」→https.//holylandtokyo.com/2023/11/24/5271/
応援お願いします!ブログ「東京の郊外より」支援の会
→https://community.camp-fire.jp/projects/view/258997
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→https://holylandtokyo.com/2020/04/15/727/
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