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1983年以降でロシア潜水艦がもっとも活発 [Joint・統合参謀本部]

空では最近静かと言われてましたが・・・
「水面下」ではお盛んなようです・・・

Foggo.jpg18日、欧州米海軍司令官James Foggo海軍大将が軍事記者団との朝食会で、「ロシア潜水艦隊の活動が、1983年以降でもっとも活発になっている」と語り、米軍はNATO軍と協力して対応していると説明しました

2週間ほど前、NATO軍司令官(兼ねて欧州米軍司令官)による「90日間ロシア軍機による危険接近飛行がない」との発言をご紹介し、NATOに脅威を与えてバラバラになりつつあるNATOを団結させることがない様にロシアが自重しているのでは・・・と邪推しましたが、欧米の一般国民に向け、ロシアの脅威を改めて欧州米軍司令官の部下である欧州米海軍司令官が念押し強調している構図です

欧州米海軍司令官が語っているように、「水面下」の戦いは「非対称」のドメインと分類されているようですから、「蛇の道は蛇」でロシアが力を入れているのでしょうし、中国だってそうでしょう。細かな情報はありませんが、とりあえずご紹介

19日付Military.com記事によれば
Russian submarine.jpg欧州米海軍の指揮を執るJames Foggo海軍大将が軍事記者団に対し、ロシア海軍潜水艦の活動が活発化しており、米国やNATO諸国にとって新たな脅威となりつつあると語った
●同司令官は「私が記憶している限り、少なくとも私が海軍に入った1983年以降で、もっともロシア潜水艦の活動が活発になっている」と述べ、ロシアは非対称なドメインである海中ドメインに引き続き投資を続け、その成果は着実に実っており、西側の新たな脅威になっていると表現した

ロシア海軍は今年の秋に大規模な潜水艦演習を大西洋で実施し、ロシア情報サイト「Barents Observer」は同潜水艦演習目的を分析したレポートで、ロシア軍は大西洋で8隻の原子力潜水艦を探知されずに行動させることを狙っていると分析している
●「Barents Observer」レポートはまた、「このようなロシア北大西洋艦隊潜水艦の動きは、冷戦期以降確認されていなかったものである」と記している

●(Foggo司令官は同レポートに関する質問に対し、)「かなり正確だ:fairly accurate」、「われわれが長期間確認していない規模でロシア海軍潜水艦の活動が増加している」と述べた
●同司令官は最近数年にわたり、ロシア海軍の潜水艦への投資に警鐘を鳴らし続けていたが、その結果として出現したロシアの新型潜水艦の能力や静粛性について警戒感をあらわにした

Russian submarine2.jpg米海軍の潜水艦は、依然としてロシアに対して技術的優位を保っているが、優位性を保つには継続的な研究開発と投資が欠かせず、またNATO諸国との演習訓練も極めて重要だと述べ、2014年のロシアによるクリミア併合以降、米軍と欧州軍はより大きな演習に取り組んでいると説明した

●例えば、2018年にノルウェーで行った「Trident Juncture」演習は、冷戦後最大規模の海軍演習で、艦艇70隻、航空機265機、車両1万両、参加人員5万人が参加し、プーチンに西側の大規模戦力が迅速に移動できることを印象付けた、と同司令官は述べた
●また、ロシア潜水艦の活発化を受け、昨年ノルウェー沖で、NATO加盟10カ国が対潜水艦演習を行っている、とも付け加えた
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極東方面でどうなのかが気になります。北方領土を巡る日本とロシアの駆け引きがある中ですから・・・

「NATO司令官:90日間ロシア軍機の危険接近飛行がない」
https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-12

ロバート・ゲーツ国防長官語録100選(https://crusade.blog.ss-blog.jp/2013-05-19)より

gates2.jpg全ての潜在的敵対者、つまりテログループ、ならず者国家、ライジングパワー、これら全てが共通に学び得たものは、米国と通常戦の手法で正面から対峙するのは賢明ではないとの認識であるhttp://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27
国防省で制服幹部をたしなめている。陸軍は未だにフルダ・ギャップでの戦いを望むのか? 海軍はまだミッドウェー海戦を夢見ているのか? 海兵隊は仁川上陸作戦をもう一度なのか? 空軍は単に飛んでいたいのか?→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-02

米軍には20世紀の世界観が根強く残っており、変化を妨げている。米軍は戦闘で40年間航空機を失っておらず、朝鮮戦争以来、敵の攻撃を受けていない。しかし、21世紀の制空権は米軍の従来の想定とは全く異なるであろう→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
米軍がグレナダ、ハイチ、パナマ、バルカン半島、ソマリア、クウェート、イラクやアフガンで活動すると予期した者は居なかった。ベトナム戦以降で予想作戦地域が的中したことはなかったのである。だから私は多様な課題に対応する能力と柔軟性を持ちたいと考えるのであるhttp://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-09

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