他基地のF-35シュミレータと連接してシム訓練可能に [亡国のF-35]
まず戦術研究の中心Nellis空軍基地へ
他機種シュミレータとの連接も将来可能に
3日、フロリダで開催された軍事シュミレーションと訓練関連展示会&会議で、F-35を製造するロッキード社幹部が、来春にも米空軍Nellis空軍基地に納入予定の複数基地のF-35シュミレータを連接して使用するシステムについて紹介し、F-22やF-16シュミレータとの連接試験にも同社内では成功しているとアピールしました
ネバダ州Nellis空軍基地に新型シュミレータが納入されることで、例えばユタ州やフロリダ州の空軍基地のF-35シュミレータで「同じ感覚」の訓練が可能かどうか、など細部は不明ですが、現在は同じ基地内のF-35シュミレータ4台しか連接できないところ、他基地からも各最大4台のシュミレータが訓練に加われるようになるそうです
DMT(Distributed Mission Training)と呼ばれる新型シュミレーション装備はまず米空軍に提供され、米海軍や海兵隊も既に導入契約を結び、英国も購入を決定しているとのことですが、各軍種や国ごとにネットワークの仕組みが異なるようで、軍種間や他国との連接にはまだ時間が必要なようです。
4日付Defense-News記事によれば
●3日、フロリダのオーランドで開催された「Interservice/Industry, Training, Simulation and Education Conference」で、ロッキード社のF-35訓練・兵たん担当Chauncey McIntosh副社長は、来年米空軍パイロットは他空軍基地のF-35シュミレータ操縦者と連携して大規模なシム訓練が可能になると述べた
●DMTと呼ばれるシステムは、理論上は無限大のF-35シュミレータを連接可能で、高烈度の訓練を可能にすると同副社長は述べ、「ネリス基地にまず提供出来るように試験を重ねており、1月には同基地に搬入して既存シュミレータとの連接を開始する。全てが順調だ」と述べた
●「細かく述べれば、国防省からの導入承認を待っている状態だが、搬入後に現場で試験を行い、正式には来年春に納入する予定だ」と同副社長は説明した
●現在は同一基地内のシュミレータしか連接できないが、DMTはどの米空軍基地F-35シュミレーターとも同一基地4台まで連接可能となる
●同副社長は、「オーランドの我が社研究機関では、既にF-35だけでなく、F-22やF-16、更にはE-3 AWACSの連接も行っており、毎週のように新たな機種を想定した試験シナリオをソフトに追加している」とも説明した
●新型シュミレーション装備DMTは、米海軍や海兵隊、更に英国軍とも既に導入契約を結んでいるが、各軍種や国ごとにネットワークの仕組みが異なることから、米空軍のシュミレータと他軍種のシュミレータを現時点で連接はできないが、国防省F-35計画室とロッキード社は、更なる連接範囲拡大に向けたスケジュール検討を行っている
//////////////////////////////////////////////////
日本にも当然売り込みがなされてるような気がしますが、「おいくら万円」するのでしょうか?
F-35の飛行時間当り維持費が、第4世代機の2-3倍ということであれば、実飛行訓練のシュミレータ訓練への置き換えも現実味を帯びてくると思いますが・・・
また、あまりにF-35の能力が高いため、実環境で訓練環境を準備できない問題も長く議論されており、その点でもDMTへの期待は大きいものがあります
5世代機とバーチャル訓練
「5世代機の訓練はシムと実機併用で」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-11-24-1
「シム訓練でF-22飛行時間削減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-1
「F-35SIM連接の課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-05
「移動簡易F-35用シミュレーター」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-02
「5世代機はバーチャル訓練で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-28-1
F-35維持費の削減は極めて困難
「国防省F-35計画室長が語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-03
「米空軍参謀総長が語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-03-02
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
その他の関連記事
「米空軍が人工知能シム訓練アイディア募集」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-26
「5世代機のため訓練エリア拡大要望」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-12-09-1
他機種シュミレータとの連接も将来可能に
3日、フロリダで開催された軍事シュミレーションと訓練関連展示会&会議で、F-35を製造するロッキード社幹部が、来春にも米空軍Nellis空軍基地に納入予定の複数基地のF-35シュミレータを連接して使用するシステムについて紹介し、F-22やF-16シュミレータとの連接試験にも同社内では成功しているとアピールしました
ネバダ州Nellis空軍基地に新型シュミレータが納入されることで、例えばユタ州やフロリダ州の空軍基地のF-35シュミレータで「同じ感覚」の訓練が可能かどうか、など細部は不明ですが、現在は同じ基地内のF-35シュミレータ4台しか連接できないところ、他基地からも各最大4台のシュミレータが訓練に加われるようになるそうです
DMT(Distributed Mission Training)と呼ばれる新型シュミレーション装備はまず米空軍に提供され、米海軍や海兵隊も既に導入契約を結び、英国も購入を決定しているとのことですが、各軍種や国ごとにネットワークの仕組みが異なるようで、軍種間や他国との連接にはまだ時間が必要なようです。
4日付Defense-News記事によれば
●3日、フロリダのオーランドで開催された「Interservice/Industry, Training, Simulation and Education Conference」で、ロッキード社のF-35訓練・兵たん担当Chauncey McIntosh副社長は、来年米空軍パイロットは他空軍基地のF-35シュミレータ操縦者と連携して大規模なシム訓練が可能になると述べた
●DMTと呼ばれるシステムは、理論上は無限大のF-35シュミレータを連接可能で、高烈度の訓練を可能にすると同副社長は述べ、「ネリス基地にまず提供出来るように試験を重ねており、1月には同基地に搬入して既存シュミレータとの連接を開始する。全てが順調だ」と述べた
●「細かく述べれば、国防省からの導入承認を待っている状態だが、搬入後に現場で試験を行い、正式には来年春に納入する予定だ」と同副社長は説明した
●現在は同一基地内のシュミレータしか連接できないが、DMTはどの米空軍基地F-35シュミレーターとも同一基地4台まで連接可能となる
●同副社長は、「オーランドの我が社研究機関では、既にF-35だけでなく、F-22やF-16、更にはE-3 AWACSの連接も行っており、毎週のように新たな機種を想定した試験シナリオをソフトに追加している」とも説明した
●新型シュミレーション装備DMTは、米海軍や海兵隊、更に英国軍とも既に導入契約を結んでいるが、各軍種や国ごとにネットワークの仕組みが異なることから、米空軍のシュミレータと他軍種のシュミレータを現時点で連接はできないが、国防省F-35計画室とロッキード社は、更なる連接範囲拡大に向けたスケジュール検討を行っている
//////////////////////////////////////////////////
日本にも当然売り込みがなされてるような気がしますが、「おいくら万円」するのでしょうか?
F-35の飛行時間当り維持費が、第4世代機の2-3倍ということであれば、実飛行訓練のシュミレータ訓練への置き換えも現実味を帯びてくると思いますが・・・
また、あまりにF-35の能力が高いため、実環境で訓練環境を準備できない問題も長く議論されており、その点でもDMTへの期待は大きいものがあります
5世代機とバーチャル訓練
「5世代機の訓練はシムと実機併用で」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2016-11-24-1
「シム訓練でF-22飛行時間削減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-1
「F-35SIM連接の課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-05
「移動簡易F-35用シミュレーター」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-02
「5世代機はバーチャル訓練で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-28-1
F-35維持費の削減は極めて困難
「国防省F-35計画室長が語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-05-03
「米空軍参謀総長が語る」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-03-02
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
その他の関連記事
「米空軍が人工知能シム訓練アイディア募集」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-26
「5世代機のため訓練エリア拡大要望」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-12-09-1
コメント 0