B-2ステルス爆撃機がアイスランドに初展開 [安全保障全般]
「グリーンランド買いたい」への忖度!?
ホット給油だけの一時的な滞在だったようですが
北極圏を巡る争いにプレゼンスを示す意図か
29日米欧州コマンド空軍が、28日にアイスランド沿岸警備隊基地に1機のB-2ステルス爆撃機が初めて着陸し、エンジンを停止しないまま燃料給油を行ったと発表しました
B-2が着陸したのはKeflavik航空基地と呼ばれるアイスランド沿岸警備隊基地で、数十年に渡り米軍機を受け入れてきた実績のある基地の様ですが、日本にも着陸したことのない大型爆撃機B-2をNoエンジンカットとはいえ、受け入れられるとは大したものですす
一方で、エンジンを停止しないまま燃料給油は「hot-pit refueling」と呼ばれますが、他の原因も併せ、仮にB-2がトラブルで離陸できなくなったら、特別仕様の格納庫も整備機材も地上支援資材もないアイスランドでB-2を野ざらしにするリスクまで犯して対露プレゼンスを示したということでしょう
米欧州コマンド空軍は発表で・・・
●この飛行の目的は、搭乗員に地域完熟させること、および、世界的な米軍の展開能力を示すことで、地域の同盟国等に米国の地域へのコミットメントをあきらかにすることである、としている
●またB-2爆撃機がアイスランドへ展開することで、ドイツの米空軍基地から同アイスランド沿岸警備隊基地に展開してきていたF-16と合流した、と明らかにした
米軍は2006年まで、アイスランドの同基地に「Naval Air Station Keflavik: 米海軍Keflavik航空基地」を約50年間維持してきたが、米海軍基地撤収後は、NATOが戦力をローテ-ションで派遣してきた
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米国防長官が中国を最優先課題と公言するようになる中、対ロシアの欧州正面もやりくりに苦心しつつ頑張っています。
ロシアによるハイブリッドな「誘導工作」に対処するサイバー演習や情報戦演習を取り上げがちになっていますが、Baltopとかの実働演習も粛々と行われています
次はバルカン半島があぶないとか、EUにくさびを打ち込む情報戦だとか、氷が急速減少中の北極が・・・など話題には事欠きませんが、ロシアの飽くなき嫌がらせには逆に感心します
「米空軍2トップの寄稿;北極圏と米空軍」
→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-13
「ドキュメント誘導工作を読む」
→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-22-1
北極に関する話題
「グリーランドに中国企業」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08-4
「北極航路ブームは幻想?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-13
「トランプ:空母削って砕氷艦?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-19
「米国砕氷船実質1隻の惨状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-16-1
「米軍北極部隊削減と米露の戦力差」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-02
北極圏:米国防省と米軍の動き
「米軍C-17が極地能力強化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-02
「北極海での通信とMUOS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-25-1
「米国防省の北極戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-23-1
「米海軍が北極対応を検討中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
ロシアの北極圏活動
「ロシアが北極圏の新しい軍基地公開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-30
「露軍が北極に部隊増強」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-04-1
「露が北極基地建設を加速」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-09
「ロシア軍が北方領土に地対艦ミサイル配備へ」 →http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-26
欧州・北極圏に関連する記事
「NATOが選挙妨害演習」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-13
「グリーンランドに中国企業進出」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08-4
「セルビアが危ない」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-2
「B-1とB-52欧州展開等」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-24-1
「対露の欧州米軍予算4倍を説明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-16-2
「欧州への派遣や訓練を増加」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-08-1
「F-35初海外はやっぱり英国」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-21
「F-35海外展開訓練発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-15
ホット給油だけの一時的な滞在だったようですが
北極圏を巡る争いにプレゼンスを示す意図か
29日米欧州コマンド空軍が、28日にアイスランド沿岸警備隊基地に1機のB-2ステルス爆撃機が初めて着陸し、エンジンを停止しないまま燃料給油を行ったと発表しました
B-2が着陸したのはKeflavik航空基地と呼ばれるアイスランド沿岸警備隊基地で、数十年に渡り米軍機を受け入れてきた実績のある基地の様ですが、日本にも着陸したことのない大型爆撃機B-2をNoエンジンカットとはいえ、受け入れられるとは大したものですす
一方で、エンジンを停止しないまま燃料給油は「hot-pit refueling」と呼ばれますが、他の原因も併せ、仮にB-2がトラブルで離陸できなくなったら、特別仕様の格納庫も整備機材も地上支援資材もないアイスランドでB-2を野ざらしにするリスクまで犯して対露プレゼンスを示したということでしょう
米欧州コマンド空軍は発表で・・・
●この飛行の目的は、搭乗員に地域完熟させること、および、世界的な米軍の展開能力を示すことで、地域の同盟国等に米国の地域へのコミットメントをあきらかにすることである、としている
●またB-2爆撃機がアイスランドへ展開することで、ドイツの米空軍基地から同アイスランド沿岸警備隊基地に展開してきていたF-16と合流した、と明らかにした
米軍は2006年まで、アイスランドの同基地に「Naval Air Station Keflavik: 米海軍Keflavik航空基地」を約50年間維持してきたが、米海軍基地撤収後は、NATOが戦力をローテ-ションで派遣してきた
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米国防長官が中国を最優先課題と公言するようになる中、対ロシアの欧州正面もやりくりに苦心しつつ頑張っています。
ロシアによるハイブリッドな「誘導工作」に対処するサイバー演習や情報戦演習を取り上げがちになっていますが、Baltopとかの実働演習も粛々と行われています
次はバルカン半島があぶないとか、EUにくさびを打ち込む情報戦だとか、氷が急速減少中の北極が・・・など話題には事欠きませんが、ロシアの飽くなき嫌がらせには逆に感心します
「米空軍2トップの寄稿;北極圏と米空軍」
→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-13
「ドキュメント誘導工作を読む」
→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-22-1
北極に関する話題
「グリーランドに中国企業」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08-4
「北極航路ブームは幻想?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-13
「トランプ:空母削って砕氷艦?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-19
「米国砕氷船実質1隻の惨状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-16-1
「米軍北極部隊削減と米露の戦力差」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-02
北極圏:米国防省と米軍の動き
「米軍C-17が極地能力強化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-02
「北極海での通信とMUOS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-25-1
「米国防省の北極戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-23-1
「米海軍が北極対応を検討中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
ロシアの北極圏活動
「ロシアが北極圏の新しい軍基地公開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-30
「露軍が北極に部隊増強」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-04-1
「露が北極基地建設を加速」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-09
「ロシア軍が北方領土に地対艦ミサイル配備へ」 →http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-26
欧州・北極圏に関連する記事
「NATOが選挙妨害演習」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-13
「グリーンランドに中国企業進出」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08-4
「セルビアが危ない」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-2
「B-1とB-52欧州展開等」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-24-1
「対露の欧州米軍予算4倍を説明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-16-2
「欧州への派遣や訓練を増加」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-08-1
「F-35初海外はやっぱり英国」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-21
「F-35海外展開訓練発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-15
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