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米国防省はメディア対応を回復復活させるのか [エスパー国防長官]

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下記の19日付Foreign Policy誌の記事をアップする前にエスパー国防長官がダンフォード議長と共に国防省会見場でカメラ入りの記者会見を28日行いました。

Esper_dunford.jpg正式な国防長官がこの会見場に登場するのは、なんと1年ぶりだそうで、統合参謀本部議長(10月退役)とのペア会見は・・・・、誰も思い出せないぐらい久しぶりだった様です

エスパー長官は今後メディアとの接触を増やすことを示唆し、「米軍は誇り高い歴史と語るべき物語を持っている。私は、国家の安全を守るために日々任務を遂行する兵士や文民職員の様子を、息子や娘をそのために我々に託してくれた米国民に語る使命を帯びている」と会見の冒頭で決意を述べました。

そして、国家防衛戦略NDSの示す目的を達成することを誓い、空席が多い政治任用ポストの議会承認を迅速に進めることと、2020年度予算の審議を迅速に進めてほしい米議会に要望し、29日に編成される米軍宇宙コマンドを機能させるべく取り組むと抱負を述べました。
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マティス長官時代に低下したメディア対応が復活するか
4年ぶりにPress secretary任命もメディアは疑心暗鬼

Esper5.jpg19日付Foreign Policy誌web版が、「マティス長官の後任者は国防省の沈黙を終わらせたいと考えているのか?」との記事を掲載しメディアとの関係に慎重で定期的な記者団に対する報道官のブリーフィングや記者会見を抑えてきたマティス前国防長官とは異なり、後任者のエスパー長官は報道官等によるメディア接触の機会増加する機会を伺っているようにも見えるが、懐疑的な見方もあるとの観測記事を掲載しています

記事から拾ってみると、例えば2014-15年の間には、カメラが入る国防省報道官会見・ブリーフィングが週2回あり、その他にカメラ無しの報道官との対話の機会がほぼ毎日あったようですが、マティス長官が勤務した2年間とその後長官空席の7か月間はその機会が不定期なり、少なくとも最近14か月間は国防省Press secretaryが国防省の会見場に立ったことはないようです

gatesfhood.jpgそう言えば2010年代前半のゲーツ長官時代には定期的に国防長官と統合参謀本部議長が並んで記者会見を行い、ゲーツ長官最後の同会見時には、記者団から任期中の会見実施への努力に謝意が述べられ記者団からの拍手が送られていました

ゲーツ前長官とメディア
「最後の記者会見でプレスを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-17-2
「他国はなぜ米国と付き合うか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-02 

19日付Foreign Policy誌web版によれば
共和・民主の政権の違いに拘わらず、米国の歴史を方向付ける発表の場となってきた国防省ブリーフィングルームは、14か月間に渡りPress secretaryが登壇しない状態に置かれているがそんな状態も間もなく終わりを告げるかもしれない
Farah.jpgエスパー長官が就任して数日後の7月26日に、プレス担当国防次官補代理のJonathan Hoffman氏は「シンプルに述べれば、国防省が、一般国民や米議会指導者や国際社会やメディアと思慮深い関与を持つことが、我々の利益でもある」とのメモを出している

●また8月14日に国防省は、2015年までPress secretaryを務めたJohn Kirby海軍少将の後任者として約4年ぶりに、ペンス副大統領の報道官を務めていたAlyssa Farah女史を国防省のPress secretary任命した
●Hoffman次官補代理は、新任のPress secretaryは、レイバーデー(9月の第一月曜日:今年は9月2日)以降に、「ついに」国防省ブリーフィングルームから会見を行うだろうと明らかにしている

●このように、特に中央軍司令官として(メディア報道や国防省内部からメディアへのリーク)情報が前線兵士の安全を脅かし、敵に利するかを身にしみて感じていたマティス長官時代から2年7か月間冷え込んでいるメディアと国防省との関係に変化の兆しがみられるが、メディア関係者や専門家はそれほど楽観視していない
Trump.jpg●特にメディアを「フェイクニュース」と呼んで嫌うトンランプ大統領の下で、かねてから軍事作戦に関する数多くの情報漏洩を背景にメディアを警戒する国防省の態度が、新長官就任で突然大きく変わると予想するものは少ない

2014年から1年間、プレス担当次官補代理を務めたBrent Colburn氏は、「エスパー長官は、いつメディアへの姿勢を開放的にするかを検討し始めた(started to talk the talk)段階だろう」と述べ、「実際に動きが見えるまではわからない(proof will be if they start to walk the walk)」と表現した

国防省記者協会Robert Burns会長も、「結論付けるのは早い。エスパー長官や首席報道官には、記者団との接触増加や定期的なカメラ入りのブリーフィングの再開を期待しているが・・・」と慎重な言いぶりである
●そして同会長や関係者は、マティ長官がメディアとの接触機会を減らして沈黙した結果として、ワシントンDCに止まらず、世界中で国防省の動きを好き勝手に語る「識者」を増殖させることとなったのだと、その弊害を訴えた
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iiduka.jpgまぁ、最近の中国ロシアの軍事力強化で米国も安易に軍事情報を提供して「敵を利することはできない」との方向が定着しつつあり、何よりも親分であるトランプ大統領がメディアを「国民の敵」とまで呼び捨てにするご時世ですから、エスパー国防長官も難しいところでしょうが、敵対勢力や政敵の「誘導工作」に負けないようにメディアを「活用」していただきたいものです

ただ最近はトランプ大統領が勝手にしゃべりすぎ、米国の各省庁が後で訂正したり釈明に追われたりすることが頻発していますので、各省の長官レベルは怖くてはメディアとの質疑応答に臨めないのが本音かもしれません。

でも冒頭でご紹介した28日に行われた久々の国防長官の「on camera」会見で長官が最初に述べたように、「国の安全のために息子や娘を差し出してくれている米国民に、その様子や奮闘振りを伝えるのが使命」との言葉が、メディアとの対話再開の一番の理由ではないかと思います。国防長官は元軍人ですから・・・

ゲーツ前長官とメディア
「最後の記者会見でプレスを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-17-2
「他国はなぜ米国と付き合うか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-02 

John Kirby米国防省報道官(海軍少将)関連
「マケイン議員が報道官に激怒」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-10-24
「国防省がHumint強化へ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-27

報道やSNS上に流布する情報を見る上で、参考にしたい新書
→読売の飯塚恵子さんによる新書「ドキュメント誘導工作」をご紹介
→米大統領選挙や英国EU離脱国民投票での報道やSNSでの有権者誘導工作など、豊富な事例と専門家説明で平易に解説
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-07-22-1
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