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F-35能力向上で次世代戦闘機選定に名乗り!? [亡国のF-35]

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F-35発展型は5世代機と6世代機の区分を曖昧に?

F-35 Paris4.jpg19日、パリ航空ショーの会場で会見したロッキード社幹部が、第6世代戦闘機開発を同会場でアピールする欧州企業をけん制するように、F-35の「Block 4」アップグレードの可能性をアピールするとともに、その高い能力と拡張性から第6世代戦闘機オプションとしての提案もあり得ると示唆しました

Defense-Newsが6月中旬、国防省が公にしていない「F-35未解決問題一覧」をスクープ報道し、まだまだ様々な追加経費が必要な状況が明らかになり、国防省F-35計画室が弁明に追われる「亡国のF-35」のいつものパターンがみられる今日この頃ですが、米軍や米空軍の将来の戦いに様々にかかわることが想定されているアセットですので、能力向上の方向性について触れておきます

国防省非公開「F-35未解決問題一覧」をスクープ
https://www.defensenews.com/smr/hidden-troubles-f35/

一つポイントとなる時期は2022年~2023年頃で、無人機ウイングマン構想や次世代空対空ミサイル配備、更にはマルチドメイン構想やIAMD(先進ミサイル防衛融合)などが、このF-35「Block 4」アップグレード型配備のタイミングと重なるように予定されている点に注目です。

21日付Defense-News記事によれば
F-35 Paris5.jpg●19日、ロッキードのMichele Evans航空工学首席技術者は、多くの国が第5世代機であるF-35の能力レベルを確認しつつ、第6世代機の開発に取り組んでいるが、F-35も現状に甘んじているわけではなく、更なる発展を予定していると記者団に語った
●そして、2023年に第15生産ロットとして完成機が提供開始になるF-35「Block 4」は、「TR3:Tech Refresh 3」と呼ばれるIT部門能力を強化するため、CPU能力アップやメモリー能力アップを行い、コックピット表示をパノラマビューにする改修を含んでいると説明した

●また、ソフトウェア更新を容易に段階的に迅速に行えるようなオープンアーキテクチャー構造を導入し、更に「conformal or external燃料増槽タンク」を可能にして航続距離を40%アップさせ、「auto-ground collision avoidance system」も予定よりも大幅に早く導入すると説明した
●現在、5世代機はステルスとセンサー融合で特徴づけられ、6世代機はネットワーク能力で機体外部の無人機やセンサーや兵器をコントロールする能力を備えるものと区分されているが、F-35「Block 4」が見据える更なる可能性は、これら区分を乗り越える可能性がある

F-35 Paris6.jpg●米空軍は無人機ウイングマン構想を進めているが、F-35「Block 4」に現時点でその構想に対応する具体的仕組みは組み込まれていないものの、データ融合や研究機関の能力からして、極めて同構想追及に適した機体だとロッキード社F-35責任者のGreg Ulmer氏は説明した

●更にミサイル防衛へのF-35の活用可能性についても、「これまでの関連実験から、F-35の同分野での活用を後押しする力強い結果が得られている」と表現した。
●Ulmer氏は細部への言及を避けたが、国防省はF-35による巡航ミサイルやICBM迎撃の可能性検討を既に行っており、少なくともF-35センサー能力活用可能性については2014年の演習で実証済である

マルチドメイン統合運用とその際の指揮統制へのF-35活用も、可能性を秘めた分野である。Ulmer氏はこの件についても細部への言及を避けたが、ロッキード社「Skunk Works」研究所で、この分野でのF-35の可能性を強く示唆する結果が得られている模様である
●記者団から、F-35能力向上型を第6世代機候補として提案する可能性について聞かれたEvans氏は、「まさにそれはロッキードが検討している中に含まれている(it’s definitely something Lockheed is looking at)」、「5世代から6世代への変化が、4から5世代への変化のように革新的なものかは定かでないが、F-35の能力は何らかの形で将来機のベースになる」と表現した
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F-35「Block 4」の夢を語る前にF-35調達予算確保、F-35維持整備コストの削減(ALIS問題解決を含む)、初期型F-35の「3Fソフト」レベルへの改修費用、多数残置するF-35不具合対処費用など、目もくらむような課題が山積していることを忘れてはいけません

F-35 Paris7.jpgでもこれは、ロッキード幹部が語るような形で、F-35を指揮統制からミサイル防衛まで、米軍の様々な作戦に絡ませることで、「亡国のF-35」から「足抜け」できなくする作戦かもしれません
全米の各州にF-35部品製造を分散分担させて雇用に結びつけ、地元議員からの支持を取り付ける巧妙な作戦のように・・・)

しかし、特に西太平洋地域のように、第1列島線上にF-35を配備・運用することが難しい環境では、F-35を中核の一つに据えた米軍作戦が困難になるんじゃないでしょうか???

無人機ウイングマン関連
「無人機ウイングマン構想を熱く語る」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-05-27
「別の無人機Skyborg構想」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06
「XQ-58A 初飛行」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-09-1
「豪州とボーイングが共同で」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-09-2
「空母搭載の小型無人機」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-03
「空軍研究所が関連映像公開」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-31-3  

AMRAAMの後継AIM-260開発
後日公開の記事です・・・
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-21

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長谷川亮太

ええ加減クソくだらんF-35論評書くのやめとけや[わーい(嬉しい顔)]
by 長谷川亮太 (2019-06-25 08:32) 

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