米軍人トップ:朝鮮半島の戦いは「汚い戦争」に [安全保障全般]
5日の週にダンフォード統合参謀本部議長が豪州・タイ・グアム島を歴訪したようですが、AFP通信を引用した8日付読売新聞によれば、豪州北部にローテーション派遣されている米海兵隊兵士を激励した際に、兵士の質問に答え、北朝鮮との戦いが「汚い戦争」になると語ったようです
平昌オリンピックが行われる中、世の中には「米国による斬首作戦が3月にもある」という噂が流れているようですが、空爆や巡航ミサイルで片が付くようなイメージが漂う雰囲気に警鐘を鳴らした発言として注目されています
昨年10月にも米統合参謀本部が米議員からの質問に回答する中で、「地上部隊の派遣は不可避」、「化学生物兵器が使用される可能性」等々と言及し、甘い考えを持たないよう釘を刺していたところです
また本日はより戦略的な視点から、三浦瑠璃女史のブログ「山猫日記」より、北への軍事作戦が生む朝鮮半島の勢力図変化を想像すれば、安易な軍事作戦実行など考えにくいとの指摘をご紹介します
8日付読売からダンフォード議長発言を紹介
●豪州北部ダーウィンにローテーション派遣されている米海兵隊兵士からの「北朝鮮と戦争になった際、朝鮮戦争時のような被害をどのように避けることができるか」との質問に対しダンフォード議長は、
●米軍の能力がかつてと比べて大きく向上している点に触れながらも、最終的には「海兵隊や地上部隊が参戦し、同盟国も一緒に戦うことになるだろう」と指摘しつつ、「朝鮮半島で戦うことになれば、最後は『汚い戦争』になるだろう」と回答した
●トランプ政権内は、北朝鮮への軍事的選択肢として、核関連施設への限定的空爆を検討しているとされるが、米軍内では核関連施設の完全制圧には地上部隊投入が不可避との見方が強い
昨年10月の統合参謀本部の議員へのレター紹介記事
「地上部隊投入が不可避」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-07
●議員2名からの対北作戦の死傷者見積もりを問う質問に対し、統合参謀本部は回答レターで、「あまりにも不確定な要素が大きく見積もりは容易でない」、「核、化学、生物兵器などや、対処方策については非公開の場を設けて説明する必要がある」と前提を置きつつ
●「確実に北朝鮮核開発の全てを特定して破壊する唯一の手段は、地上部隊による北朝鮮侵攻である」と明記している
●また北への侵攻に対し北朝鮮は、「生物兵器の使用をオプションとして検討するだろう」、「北朝鮮が化学兵器である神経ガス、びらん剤等を製造する能力を有しており、実際既に化学兵器を保有している可能性が高い」とも回答している
●更にそのような兵器は地上侵攻部隊に対し、火砲やミサイル等の多様な兵器に搭載して使用されるであろうとも回答している
戦略的視点で三浦瑠璃女史の山猫日記(1月31日)は
●米国の斬首作戦が3月にもとの噂が流されているが、それは日韓でその後起こるであろうテロの脅威を過小評価している。また中国の影響をさらに朝鮮半島で拡大する結果を呼び起こすだけとの可能性を見ていない。
●韓国で大きな犠牲が出れば反米感情は強まるはず。しかも、北朝鮮の金正恩を斬首したところで、その後の秩序で唯一現実的なのは中国の傀儡政権を樹立すること。
●中国にとって韓国における米軍のプレゼンスは本当に邪魔なもの。いま北朝鮮が南に対して行っている種々の妨害工作や浸透工作は、戦争後に減るどころかむしろ影響力を増すでしょう。
●対米不信が強まった韓国が、中国の軍門に降るのは時間の問題です。なぜわざわざカネと人命を費やしてまで中国の覇権を強化したいのか理解に苦しみます。結局のところ、軍事作戦が破滅に終わらずうまくいったとして、せいぜい竹のカーテンが38度線から対馬にまで下りてくるだけのことですから。
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冬季五輪が始まったとたんに、平和の視点だ、南北融和のシンボルだ・・・とのフレーズが飛び交う節操のない日本のメディアですが、足元をきちんと見つめて過ごしたいものです
でもなぁ・・・美女軍団には目が行くよなぁ・・・
関係ないですが、オバマ政権前半で米国防長官が北京を訪問すると、このヘーゲル国防長官(当時)のような歓待を受け、誰しも「中国恐るべし」と警戒しつつ、自然と鼻の下が伸びるのです・・・男は・・・
米軍と北朝鮮の関連記事
「地上部隊投入が不可避」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-07
「国防省2トップアジア訪問と北朝鮮」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28
「米空軍がJDAMや精密誘導兵器増産へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-24
「米陸軍が対北朝鮮に緊急準備開始」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-12
平昌オリンピックが行われる中、世の中には「米国による斬首作戦が3月にもある」という噂が流れているようですが、空爆や巡航ミサイルで片が付くようなイメージが漂う雰囲気に警鐘を鳴らした発言として注目されています
昨年10月にも米統合参謀本部が米議員からの質問に回答する中で、「地上部隊の派遣は不可避」、「化学生物兵器が使用される可能性」等々と言及し、甘い考えを持たないよう釘を刺していたところです
また本日はより戦略的な視点から、三浦瑠璃女史のブログ「山猫日記」より、北への軍事作戦が生む朝鮮半島の勢力図変化を想像すれば、安易な軍事作戦実行など考えにくいとの指摘をご紹介します
8日付読売からダンフォード議長発言を紹介
●豪州北部ダーウィンにローテーション派遣されている米海兵隊兵士からの「北朝鮮と戦争になった際、朝鮮戦争時のような被害をどのように避けることができるか」との質問に対しダンフォード議長は、
●米軍の能力がかつてと比べて大きく向上している点に触れながらも、最終的には「海兵隊や地上部隊が参戦し、同盟国も一緒に戦うことになるだろう」と指摘しつつ、「朝鮮半島で戦うことになれば、最後は『汚い戦争』になるだろう」と回答した
●トランプ政権内は、北朝鮮への軍事的選択肢として、核関連施設への限定的空爆を検討しているとされるが、米軍内では核関連施設の完全制圧には地上部隊投入が不可避との見方が強い
昨年10月の統合参謀本部の議員へのレター紹介記事
「地上部隊投入が不可避」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-07
●議員2名からの対北作戦の死傷者見積もりを問う質問に対し、統合参謀本部は回答レターで、「あまりにも不確定な要素が大きく見積もりは容易でない」、「核、化学、生物兵器などや、対処方策については非公開の場を設けて説明する必要がある」と前提を置きつつ
●「確実に北朝鮮核開発の全てを特定して破壊する唯一の手段は、地上部隊による北朝鮮侵攻である」と明記している
●また北への侵攻に対し北朝鮮は、「生物兵器の使用をオプションとして検討するだろう」、「北朝鮮が化学兵器である神経ガス、びらん剤等を製造する能力を有しており、実際既に化学兵器を保有している可能性が高い」とも回答している
●更にそのような兵器は地上侵攻部隊に対し、火砲やミサイル等の多様な兵器に搭載して使用されるであろうとも回答している
戦略的視点で三浦瑠璃女史の山猫日記(1月31日)は
●米国の斬首作戦が3月にもとの噂が流されているが、それは日韓でその後起こるであろうテロの脅威を過小評価している。また中国の影響をさらに朝鮮半島で拡大する結果を呼び起こすだけとの可能性を見ていない。
●韓国で大きな犠牲が出れば反米感情は強まるはず。しかも、北朝鮮の金正恩を斬首したところで、その後の秩序で唯一現実的なのは中国の傀儡政権を樹立すること。
●中国にとって韓国における米軍のプレゼンスは本当に邪魔なもの。いま北朝鮮が南に対して行っている種々の妨害工作や浸透工作は、戦争後に減るどころかむしろ影響力を増すでしょう。
●対米不信が強まった韓国が、中国の軍門に降るのは時間の問題です。なぜわざわざカネと人命を費やしてまで中国の覇権を強化したいのか理解に苦しみます。結局のところ、軍事作戦が破滅に終わらずうまくいったとして、せいぜい竹のカーテンが38度線から対馬にまで下りてくるだけのことですから。
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冬季五輪が始まったとたんに、平和の視点だ、南北融和のシンボルだ・・・とのフレーズが飛び交う節操のない日本のメディアですが、足元をきちんと見つめて過ごしたいものです
でもなぁ・・・美女軍団には目が行くよなぁ・・・
関係ないですが、オバマ政権前半で米国防長官が北京を訪問すると、このヘーゲル国防長官(当時)のような歓待を受け、誰しも「中国恐るべし」と警戒しつつ、自然と鼻の下が伸びるのです・・・男は・・・
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「地上部隊投入が不可避」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-07
「国防省2トップアジア訪問と北朝鮮」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28
「米空軍がJDAMや精密誘導兵器増産へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-24
「米陸軍が対北朝鮮に緊急準備開始」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-12
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