カナダが中古の豪州FA-18購入へ!? [安全保障全般]
8日付Military.comは、老朽化が進むカナダ空軍CF-18を補完するために、カナダ政府が中古の豪州空軍FA-18を購入する方向にあるとの報道を受け、新造FA-18売込みを見込んでいたボーイングが「決定を尊重する」との声明を発表したと報じています。
カナダはもともと、老朽CF-18後継に60機のF-35を購入予定でしたが、トルドー首相新政権がF-35に強い不信感を持ち、購入決定を先延ばしして「中継ぎ」として新造FA-18購入を示唆していました。
その後、カナダの航空機製造業ボンバルディアがボーイングから、旅客機のダンピング販売で訴えられ、米国とカナダの関係は悪化し、カナダはF-35の代打だったボーイング製新造FA-18にも「怒りの決別状」を突きつけ、中古の豪州FA-18購入を検討中との噂が出ていたところでした
カナダが正式に中古の豪州FA-18購入を決定したのか不明ですが、米国抜きTPP合意を直前になって「ちゃぶ台返し」したトルドー首相ですから、米国相手に何かやりそうです・・
8日付Military.com記事によれば
●8日にボーイングは、「ボーイング社はカナダ政府の決定を尊重し、カナダが北米の安全保障のためNORADと協力し、北米沿岸全域を担当するため引き続きツインエンジン戦闘機を継続使用することを賞賛したい」との声明を発表した
●更に声明は「わが社は新造機を提供する機会や、新造機製造によってカナダに雇用を新たに提供する機会を得られないが、引き続きカナダと建設的な関係構築を探っていく」と述べている
●4日の週にロイター通信が、カナダが豪州から中古のFA-18を購入する方向に傾いていると報じており、そんなタイミングで出たボーイングの声明だった
●また米国政府は9月に、カナダへ新たに製造する18機のFA-18売却を許可する決定を行ったと発表していたところだった
●ボーイングは「航空宇宙分野へのわが社のコミットメントには変わりなく、ルールに基づく自由で公正な競争環境を構築する全ての努力を引き続き支援していく」と意味深なコメントで声明を締めくくっている
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カナダの航空機製造業ボンバルディアがボーイングから訴えられた件は、米商務省がボンバルディア機に米国への輸入課徴金をつける決定をしました。
しかしボンバルディアの関連部門が欧州エアバス社(?)に吸収合併されることになり、米国の工場で製造を担う形にしたことで、米国は輸入課徴金をかけられなくなった聞いています
ボーイングと米国は、ボンバルディアを訴えた時点でカナダや英国等から非難を浴びていましたが、カナダと欧州の連携にしてやられた形となり、大恥をかきました。このまま事態が収集するかは不明ですが・・・
中古の豪州FA-18購入で上手く行くか、最終的なF-35購入をどうするのか・・・カナダの動向に今後も注目したいと思います
そしてトランプ政権の露骨な米国製品売り込みに、他国が連携して対抗する前例となるのか、注目したいと思います
米国とカナダの航空戦争
「米加の航空機貿易戦争に英が参戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-16-1
「第2弾:米カナダ防衛貿易戦争」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-04
「5月18日が開戦日!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-20
「痛快:カナダがF-35購入5年延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-23
カナダはもともと、老朽CF-18後継に60機のF-35を購入予定でしたが、トルドー首相新政権がF-35に強い不信感を持ち、購入決定を先延ばしして「中継ぎ」として新造FA-18購入を示唆していました。
その後、カナダの航空機製造業ボンバルディアがボーイングから、旅客機のダンピング販売で訴えられ、米国とカナダの関係は悪化し、カナダはF-35の代打だったボーイング製新造FA-18にも「怒りの決別状」を突きつけ、中古の豪州FA-18購入を検討中との噂が出ていたところでした
カナダが正式に中古の豪州FA-18購入を決定したのか不明ですが、米国抜きTPP合意を直前になって「ちゃぶ台返し」したトルドー首相ですから、米国相手に何かやりそうです・・
8日付Military.com記事によれば
●8日にボーイングは、「ボーイング社はカナダ政府の決定を尊重し、カナダが北米の安全保障のためNORADと協力し、北米沿岸全域を担当するため引き続きツインエンジン戦闘機を継続使用することを賞賛したい」との声明を発表した
●更に声明は「わが社は新造機を提供する機会や、新造機製造によってカナダに雇用を新たに提供する機会を得られないが、引き続きカナダと建設的な関係構築を探っていく」と述べている
●4日の週にロイター通信が、カナダが豪州から中古のFA-18を購入する方向に傾いていると報じており、そんなタイミングで出たボーイングの声明だった
●また米国政府は9月に、カナダへ新たに製造する18機のFA-18売却を許可する決定を行ったと発表していたところだった
●ボーイングは「航空宇宙分野へのわが社のコミットメントには変わりなく、ルールに基づく自由で公正な競争環境を構築する全ての努力を引き続き支援していく」と意味深なコメントで声明を締めくくっている
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カナダの航空機製造業ボンバルディアがボーイングから訴えられた件は、米商務省がボンバルディア機に米国への輸入課徴金をつける決定をしました。
しかしボンバルディアの関連部門が欧州エアバス社(?)に吸収合併されることになり、米国の工場で製造を担う形にしたことで、米国は輸入課徴金をかけられなくなった聞いています
ボーイングと米国は、ボンバルディアを訴えた時点でカナダや英国等から非難を浴びていましたが、カナダと欧州の連携にしてやられた形となり、大恥をかきました。このまま事態が収集するかは不明ですが・・・
中古の豪州FA-18購入で上手く行くか、最終的なF-35購入をどうするのか・・・カナダの動向に今後も注目したいと思います
そしてトランプ政権の露骨な米国製品売り込みに、他国が連携して対抗する前例となるのか、注目したいと思います
米国とカナダの航空戦争
「米加の航空機貿易戦争に英が参戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-16-1
「第2弾:米カナダ防衛貿易戦争」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-04
「5月18日が開戦日!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-20
「痛快:カナダがF-35購入5年延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-23
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