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映像:F-35がパリ航空ショウで派手なデモ飛行 [亡国のF-35]

休日企画:F-35の派手なデモ飛行@パリ航空ショー

F-35 Paris.jpg19日、パリ航空ショウでF-35が初めて約6分間の高機動デモンストレーション飛行を行い、今後も同エアショー開催中は毎日同じ飛行を披露することになっていますが、ロッキードや米国防省は「必死」に、米メディアは「冷静」に報じています。

報道によれば、同航空ショウは当初F-35を招待していなかった(下調整で米軍が断っていた可能性もアリ)ようですが、開催の1ヶ月前になって参加が急遽決定し、今回のど派手デモ飛行が実現したようです。

このドタンバ参加決定時期は、今もルーク飛行場でF-35が飛行停止となっている問題の「低酸素症」事案発生時期と重なり、相当に国防省や米軍や企業を巻き込んだ悩み深い決断だったと推察します

なおパリ航空ショーには、アリゾナ州ヒル空軍基地から2機のF-35が米空軍パイロットの操縦により飛来していますが、デモ飛行は「2年以上前から準備」してきたロッキード社のテストパイロットが行っています。

F-35 Paris2.jpgまぁ・・・対地支援や戦闘爆撃機的な活動が期待されるF-35にとって、今回のデモ飛行のような飛行は部隊訓練で必要な課目とは考えにくく一時期流布された「空中戦でF-16に惨敗」報道の打ち消しと、ニュースバリューを高める狙いがあったものと思われます

演技内容は、離陸からいきなりエンジン推力をアピールする「ゆっくり垂直上昇」、機動性と操作性を誇示する「a square loop」、低速度飛行可能を示す「時速115マイル飛行」、木の葉のようになりながらも機体を制御する「high-altitude pedal turn」(他にF-22だけが可能)、ソフト3Iで限度の7G旋回「a 360-degree minimum radius turn」などで構成されています

19日のF-35演技映像(冒頭に15秒のCM映像)


「戦闘形態でこの機動が可能なんだ!」
●デモ飛行を行ったロッキード社のテストパイロットAlan Norman氏は、似たような高機動デモ飛行を行う他の第4世代機との違いを、以下の様に力説した
●「ロシア製のSU-35なんかは、機動性をアピールするため全ての外層品を外して演技するが、何の兵器もパイロン搭載物も無い状態では戦闘機としての能力は確認できない。その点、今回のF-35デモ飛行は戦闘任務飛行と同じ形態で実施しており、より実戦的な能力をご披露しているのだ」
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F-35 Paris3.jpg現在使用可能で米空軍F-35が搭載している「ソフト3I」では、最大7G旋回が限界なんだそうです。そして大幅に開発が遅れている「ソフト3F」が完成すると、最大9G旋回が可能になるそうです。

今年が検討の一つの「山」されている次期制空機PCAでは、速度や機動性の優先順位は、航続距離や兵器搭載量の後塵を拝する方向にあります。

それでも売り込みのためにこのような「デモ飛行」・・・F-35は誰が誰のために創っているのでしょうか? 一握りの戦闘機パイロットの自己満足や「優越感満たし」のオモチャになっているのでは・・・と懸念致します

米空軍の次期制空機PCA検討
「次期制空機検討は2017年が山!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-12
「次世代制空機PCAの検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-30
「航続距離や搭載量が重要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08

「CSBAの将来制空機レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-15-2
「NG社の第6世代機論点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-17
「F-35にアムラーム追加搭載検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-28

F-35宣伝映像2本
「概要とALIS解説」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-05-2

映像で5つの視点から学ぶ
「米海軍空母」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-25
「核兵器」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-05
「米海軍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-27
「米海軍潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26
「火炎放射器」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-2
「負傷者救出ヘリ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-07

「B-2爆撃機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-01
「AK-47ライフル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28
「原子力潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07-1

映像で見るシリーズ
「12㎏の兵器搭載地上ロボット」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-09
「防空&ミサイル防衛の融合IAMD」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27-2
「威力強烈:AC-130」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06
「CASの歴史を学ぶ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-19

「イメージ中国軍の島嶼侵攻」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06
「泣ける:帰還兵士と犬との再会」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-05
「レーザー兵器試験@ペルシャ湾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-13

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