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前線海兵隊に無人ヘリで迅速物資補給へ!? [Joint・統合参謀本部]

TALOS-Huey.jpg11日付でAurora社が、ヘリコプターの自動誘導システムを活用した「自動航空輸送システム:TALOS」の解説映像を公開し、複数のヘリでの基礎技術の実証試験を終了したシステムを使用し、2017~18年に掛けてボーイング製U-6H無人ヘリで本格運用実験を発表しています

解説映像は米海兵隊が使用する様子を描いており、米海軍研究所が開発予算を支援している模様ですが、どの程度まで具体的装備化の協議が始まっているのか関連報道からは不明です。

しかし、「当然このような装備が将来実用化されるだろう」と素人でも考える技術ですが、着々と民間主導で開発が進んでいる様子に、改めて時代の変化や技術の変化を感じます

11日付Defense-Tech記事によれば
TALOS-huey2.jpg●バージニア州に拠点を置くAurora社は、将来の自動空輸システム(AACUS)計画を進めているが、その一環としてヘリコプターを地上部隊の要請に応じて空輸に活用するTALOS(tactical autonomous aerial logistics systems)の開発を進めている
●同社は11日発表声明で「AACUSの主目的は、緊急物資空輸を、無人又は場合によっては有人の垂直離着陸システムで実現すること」と明らかにしている

●更にTALOSに関し、「TALOSは航空機を指すものではなく、ロボット航空機でもない。要求に応じて既存の有人又は無人機に搭載できる装置である」と説明し、既にボーイング製U-6Hと3種類のBell 206有人ヘリに搭載して基礎技術を検証していると述べている
●今後同社は、2017~18年に掛けてボーイング製U-6H無人ヘリで本格運用実験を望んでおり、米海軍研究所が予算支援を行う事になっている

Aurora社が公開した解説映像


解説映像での説明概要
前線地上部隊が緊急を要する物資補給を、沖合で待機する強襲揚陸艦に要求する
●強襲揚陸艦の担当者は、無人物資へ入りを活用した物資空輸作戦の基礎プランを作成し、ヘリを発進させる

TALOS-Huey3.jpg●TALOS搭載無人ヘリは、自身搭載のセンサーで経路上の事前情報が無かった予期せぬ障害物を避けて避けて地上部隊の指定場所に飛行する
●地上部隊の指定した着陸場所に障害があった場合は、周辺環境をセンサー等から判断し、自動的に代替着陸場所を選んで物資を届ける
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解説映像は市街地で戦う部隊への物資補給を描いていますが、より開けた場所が多い場所であれば、より早く実現可能なような気がします。

米海軍艦艇への物資補給には、既に無人ヘリ(MQ-8)が活用されていると承知していますが、着実にかなりの速度で無人機利用は進んでいます

無理矢理ですが関連記事
「2016年クールな技術」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-03
「映像:MQ-8の着艦試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-25
「超小型無人ヘリが偵察用に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-02-07

「映像:衝撃無人ヘリ大編隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-04
「米海軍の無人機操縦者は?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14-1

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