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MQ-9搭載の弾道ミサイル追尾センサー試験 [Joint・統合参謀本部]

日米韓の共同BMD演習Pacific Dragon時にも試験
具体的使用法など今後の展開に注目

MQ-9 BMD1.jpg22日付Defense-Tech記事は、2012年度から開発がスタートしている無人機MQ-9搭載の弾道ミサイル追尾レーザーセンサーの開発状況を報じています。

中高度を連続10~15時間飛行可能なMQ-9を、どのような段階でのBMDセンサーとして利用するのか等、作戦運用構想に興味津々ですが、恐らく発射段階での早期探知が目的であろうと想像致します

でも中高度飛行ですから、そんなに遠方は見通せないですし、中国正面などではどの辺りで空中哨戒させる構想なのでしょうか? ステルス性が無い機体ですから、A2AD網の外側でしょうか? それで効果は?

北朝鮮に近い日本海上空で哨戒させ、北朝鮮の弾道ミサイル発射を初度探知させるつもりか?

いろいろ質問したいことがありますが、まずは開発状況についての記事をご紹介します。完成時期の目途が無いので、技術開発が目的のデモ試験でしょうか?

22日付Defense-Tech記事によれば
●22日、米国のミサイル防衛庁MDAは無人偵察攻撃機MQ-9を製造するGeneral Atomics社と、弾道ミサイル精密追尾用のレーザーセンサーの同無人機に搭載する約12億円の契約締結を発表した
●契約発表声明の中で同社は、「MQ-9の試験機にレーザー追尾システムを装着し、アクティブ追尾センサーとして能力アップされたmulti-spectral照準装置システムのデモを求められている」と契約について説明している

MQ-9 BMD2.jpgレイセオン社が開発する「MTS-C:Multi-spectral targeting systems-C」と呼ばれる光電赤外線センサーは、米国防省の2012年度予算で研究が認められ、2016年の年初には、実際にMQ-9の先端部に装着された形での飛行がニューメキシコ州で行われた

●また先週General Atomics社は、6月26~28日の間にハワイ沖で実施された日米韓の海軍共同BMD演習「Pacific Dragon」に同装備が参加し、弾道ミサイル追尾に成功したと発表している
●上記センサー搭載のMQ-9は米海軍と組んで同演習に参加した。なお同演習は隔年で開催され、多国間でのミサイル追尾情報の共有連携要領を確認して評価するものである。(韓国艦艇のミサイル追尾情報は、韓国側の強い要望で日本には直接提供されず、米側へ提供されたのみだった模様

General Atomics社のCEOはプレス発表で、「この試験から、効果的な航空機搭載ミサイル防衛用センサー開発に必要な貴重なデータが得られた」と述べている
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弾道ミサイル防衛に関する話題ですので、その判りやすい解説で他を圧倒している「海国防衛ジャーナル」に取り上げて頂きたい話題です

勝手なお願いですが・・・・宜しくお願い致します!!!

「海国防衛ジャーナル」
http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/

同サイトの「Pacific Dragon演習」解説
http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50770916.html

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