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ヨチヨチ歩きのF-35は欧州アジアへ宣伝派遣? [亡国のF-35]

Carlisle8.jpg2日、カーライル米空軍戦闘コマンド司令官(旭日大綬章で戦闘機族のボス)がペンタゴンで、米空軍F-35A飛行隊(Hill空軍基地の12機)が始めて初期運用態勢IOCに至ったと発表会見を行い、併せてF-35の海外派遣に見通しについてF-22と比較しながら語っています

18ヶ月以内に欧州やアジア太平洋にはローテーション派遣されるが、戦闘地域である中東には当面予定がないと語る一方で、前線の地域戦闘コマンド司令官から要望があった場合には対応可能な態勢にあると強調しています

また、世界で米軍だけが実運用している第5世代機だけに、派遣の与えるメッセージ効果は大きく、F-22やF-35の海外派遣に極めて慎重な「a group of people」が存在することを示唆しています

重鎮Herbert Carlisle大将は記者団に
Carlisle6.jpgF-22の場合と比較し、F-35Aはずっと早期に世界中に派遣されるだろう。F-22がIOC宣言後10年間も海外派遣されなかったが、F-35はそのようなことには成らないだろう
●過去数回にわたり、米空軍はF-22を多様な戦域に派遣したり、しなかったりした。なぜなら、F-22の派遣があまりにも挑発的だ(too provocative to send)と考える一部の人々がいたからである

挑発的だと考えたり、派遣できない、又は派遣したくないというのは米空軍ではない。この件はF-22派遣が発するメッセージ性に関する考え方である。
●我々は中東にはF-22を派遣しなかった。率直に言えば、世界で唯一の第5世代機を派遣することが、あまりにも挑発的な動きだと見なされたからである

●ただしハッキリして置くが、仮に前線の地域戦闘コマンド司令官からF-35派遣要望があった場合、我々は喜んで派遣できる態勢にある
まだF-35Aは最先端の近接航空支援能力を獲得していないが、事前計画に基づく攻撃や空中待機からの要請に基づく阻止攻撃、航空優勢確保任務などの任務を成し遂げる態勢にある

アジア太平洋や欧州へは1年半以内に派遣
Carlisle7.jpg●現時点でF-35は、中東派遣のローテーション計画に組み込まれていないが、将来は同計画に加わることもあろう。欧州やアジア太平洋地域であれば、18ヶ月以内に展開することになろう
7月の英国の航空ショー「Royal International Air Tattoo」に参加し、同盟国である英国戦力と共に運用する場面を披露した様に、世界各地でF-35Aの姿をご覧いただけるだろう

●(東欧にF-35を派遣しても挑発的とは見られないか?)挑発的だとは思わない。中東戦域への派遣についても、私は挑発的だとは考えていない
●むしろ良いシグナルを発信すると考えるし、昨秋のF-22東欧派遣は大きな成功だった。大きなメッセージを送ることが出来たし、その素晴らしい能力で同地域の同盟国などに抑止力を確信させたと思う

米空軍はF-35Aの調達機数1763機を変えていないし、少なくとも今後年間60機は最低調達したい。理想的には年間80機であるが
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F-22がIOC宣言後の対リビア作戦に参加せず、IOC後10年を経過して初めて実戦投入されたのは、操縦者への酸素供給装置の不具合で、謎の墜落事故や操縦者の意識低下が原因だったと思うのですが・・・

また、ちょっとひねくれた視点でコメントさせていただければ、まだまだ「見切り発車的IOC」のF-35を中東での実戦に投入するのは不安だが、欧州やアジア太平洋地域には「潜在的F-35(追加を含む)購入国」が多く存在するので、マーケティングのためアジアと欧州への展開を重視したい・・・と解釈するほうが自然でしょう

更に言えば、中東ではイスラエルにしかF-35は売らない・・・とイスラエルと約束しているので、他の金持ち中東諸国には宣伝できません。結構当ってると思いますが・・・

Carlisle3.jpgF-35のIOC宣言を花道に退役するであろうカーライル大将には、日本の「戦闘機命派」に多くの信奉者が存在します。

特に、退職金も年金も減額されて苦しい現役自衛官から「問題放置の逃げ切り退職者」と嫌われ疎まれつつ、現役を作業員のように扱う事で悪名高い「折れたつばさ会」とか「軍事認知症JAAGA」のメンバーが、いつものように記念撮影して喜ぶ姿が目に浮かぶようです・・・。反面教師だな・

8月2日米空軍F-35Aが12機でIOC宣言
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-28

「中東でイスラエルはF-35独占?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-13

F-22酸素供給装置の不具合
「F-22飛行制限解除へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-25
「不沈F-35と低酸素F-22」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-09
「F-22再度飛行停止と再開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-24
「F-22操縦者に謎の症状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-31

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