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米特殊作戦コマンドが大型?潜水人員輸送艇を発注 [Joint・統合参謀本部]

DCS2.jpg複数の報道によれば、米軍の特殊作戦コマンドがLockheed Martinに特殊作戦部隊の作戦地域潜入用ヴィークルとして、DCS(dry combat submersibles)との大型?潜水艇3隻を約180億円で発注した模様です
このDCSは、何と民間用に製品化されている同タイプのミニ潜水艇(S301i及びS302:石油会社用か?)をベースに製造され、2018~21年にかけて製造納入されるようです

詳細は公表されていませんが、民間用最新タイプの「S302」は、全長9.3m、幅2.3m、重さ1.3トン程度で、最高速度は時速9km、潜行深度は100m、搭乗者が艦内から水中に進出可能な深度が30m程度だと報道されています

また民生用「S301i」や「S302」は、操縦者2名で6名の特殊部隊兵士を輸送できる能力を持つのですが、特殊作戦コマンドのDCSが「30トン規模」だと発表されていることから、「S302」とは全く異なる巨大なものかもしれません

21日付Gizmag記事によれば
DCS.jpgこれまで特殊部隊兵士は、スキューバ装備を装着して水の中で呼吸しながらSDV(Swimmer Delivery Vehicles)で水中を移動していたが、DCSでは兵士は水に触れることなく、現場近くまで移動でき負担を軽減できる
●兵士の負担軽減により、DCSでの行動範囲も広がり、また深く潜水出来ることから、敵に発見される可能性も低下する

●ロッキード社のErika Marshall同計画責任者は、「水中ヴィークル技術の進歩により、最新技術を容易に取り込むことが可能に成っている」「我が社の信頼できる水中艇は、人員を守り、確実に任務遂行のために輸送し、安全に帰還させることが出来る」と語った
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DCSの「Dry」は、水に濡れることなく目的地まで到達できることから名付けられているようです。ご紹介した写真は、恐らく民生用の製品だと思います

DCS3.jpgどのメディアも特殊作戦コマンドが発注したDCSは「30トン規模」だと報じていますが、そのベースとなる民生用「S301i」や「S302」が「1.4トン以下」であり、その規模の違いに・・・は戸惑っています
何か誤解しているのかも知れませんが、報道されている数値はそうなっています。

この分野はよく分かりません・・・完全に知識不足です。四面環海な環境にある日本は、もっと本分野で世界をリードできればとも思いますが、正に官民の壁、軍民の壁がそこにあるのでしょう
詳しい方がいらっしゃったら、ぜひ「DCS」構想について教えて頂きたいです

民間バージョンのロッキード社web記事
http://www.lockheedmartin.com/us/products/dry-manned-submersibles.html

水中戦に関する記事
「水中戦投資への提言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-28
「米軍の潜水艦優位が危機に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-13
「UUVの発進格納技術」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-29

「潜水艦射出の無人偵察機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-07-1
「機雷対処の水中無人機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-30-1
「米露がイルカ兵器対決?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-23

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