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英企業と米国防省が反論:F-35座席問題で米空軍に [亡国のF-35]

本題の前に・・・
F-35のIOCは8月から12月の早い時期に
IOC後は海外交代派遣も。しかしイラクやシリアには

戦闘コマンド司令官カーライル大将が語る
(7日、英国航空ショー開催前日に)
Carlisle UK.jpg●F-35の初期運用体制確立IOCは、8月から12月の早い時期(leading edge)に宣言できるだろう。宣言は私が空軍長官と空軍参謀総長と相談しつつ決定する
●10月から11月にロッキード社が提供予定の最新版(2.0.2 version)自動兵站情報システム(ALIS)ソフトと、IOCは関係がない

●IOC準備のために実施した部隊展開演習では、航空機の任務達成率92.3%の高率をF-35は示し、現状のALISソフトがIOC宣言の障害とはならないと判断している
IOC後は、数ヵ月後には、ローテーション派遣の形で、F-35を欧州や中東やアジア太平洋地域に派遣する計画も持っている。しかし、少なくとも2017年や2018年には、戦闘地域であるイラクやシリアに派遣することはないだろう
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MB US-16E.jpg5日付Defense-Newsは、軽量の操縦者(体重約62kg以下)が飛行停止になっている問題F-35射出座席(英国のMartin-Baker製)に関し、米空軍が代替の米国製座席に変更した場合の費用や各種影響について国防省F-35計画室に質問した件について、英企業と米国防省が反論声明を出したと報じています

本件はDefense-News独占スクープで、英企業らの声明はDefense-Newsに送られてきたようですが、声明は英国製座席の改修は順調に進んでおり、要求性能を満たす予定で有り問題ないとの「あっさり、バッサリ」な内容です

5日付Defense-News記事によれば
国防省F-35計画室長Bogdan中将からのコメントも含まれたMartin-Baker社からの4日付声明には、改修の効果を見極める試験を順調に行っており、今年末までに軽量操縦者への制限撤廃が可能になると記されている
MB US-16E2.jpg●また声明には、同社はこれまでに14項目の試験を終了し、年末までに残り8つの試験を終了する計画であると記されている

●更に「我が社は、安全装備を使用される全ての顧客の成功にコミットしており、この点に疑問が生じてはならない」「F-35射出座席が政府の要求性能を確実に満たし、搭乗する方を守るように顧客の要求にコミットしていく」としている

国防省F-35計画室長は同声明内でコメントし、「提案された改善により、同座席は全ての要求を満たすだろう」「改良座席は従来の航空機よりを超える範囲で、安全性を提供するだろう」と述べている
ロッキード社のF-35計画責任者Jeff Babioneも声明を出し、「この座席が米軍や世界の顧客から示された要求を十分に満たすと自信を持っている」と述べている
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F-35 luke AFB.jpg米空軍としては、問題の多い英国製より、米空軍の主要作戦機が利用している米国製をしたい思いが強いでしょう。
座席を変更するとなれば相当の追加経費や試験も必要でしょうし、なんと言っても各国の利害が複雑に絡む共同開発国間の「製造分担」への避けたい政治レベルの思惑も有り、なかなかゴリ押しは難しいかも知れません。

対策実施に腰が重いと評判の良くない英企業に「イエローカード」を出す意味で、座席変更時の見積もり要求を国防省に提出したとも見方も出来ましょう・・・・

防衛省や航空自衛隊を含め、日本国内での評判がますます低下しているF-35実況中継でした

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