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ドイツ軍が対露で1.8万人増強へ [安全保障全般]

G-Leyen.jpg10日ドイツ国防相(女性で美人!)が、冷戦終了後初となる25年ぶりの独軍人員増強を発表しました。ロシアの脅威を背景として説明しているかは不明ですが、言わなくても明白でしょう
軍人と文民あわせて約1.8万人の増強計画ですが、ある程度の練度を要するポスト数千人を埋める目途は立っていないようです

ドイツは冷戦終了と東西ドイツの統一に伴い、1990年には約80万人のドイツ軍を保有することになりましたが、現在は約24万人体制(軍人18.5万人、文民5.6万人)にまで縮小されています。

2011年当時の政権はらなる縮小を構想し、軍人18.5万人を6.5万人まで削減し、戦車や戦闘機を3割、攻撃ヘリは80機から40機へ削減する計画までまとめていましたが、その後の情勢変化や米国の要請(圧力)もあり、踏みとどまっていたようです

しかし先進国全般の風潮として軍人等の確保は難しく、2014年には給料・諸手当の改善や勤務時間の融通性向上などを含む人材確保策を打ち出し、2015年には今後5年間は国防費5%増を約束するなど、情勢への対応に取り組んできたところです。

11日付Defense-News記事によれば
G-Leyen2.jpg●10日、ドイツのUrsula von der Leyen国防相は、冷戦後25年間、削減を続け増強されることのなかったドイツ軍を約1.8万人増強する計画を発表した
●内訳は軍人14300人と文民職員4400名である

●文民職員の確保は目途がついている一方で、タイトなドイツ労働市場の現状から、高いスキルが必要なポストを中心に、約2300名の軍人ポストの人材確保が困難な状況である
●なお、新たな軍人ポストの75%は戦闘職域で、残りの25%は司令部勤務や教育機関のポストである

●現在ドイツ軍はアフガニスタンやマリに部隊が派遣しており、これに加え、ロシアからの新たな脅威、更に北アフリカや中東での紛争が人員増強の背景にある
●また、2014年のNATOサミットで合意されたNATO東方国境を防御する取り決めに基づき、バルト諸国を守る新たなNATO旅団の中核をドイツ軍が担うことが2週間前に明らかになっている
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Duterte.jpg全体像をよく把握しているわけではありませんが、ドイツはオランダとの連合部隊創設にも取り組んでおり、戦力の強化に積極的に取り組んでいます。
その効果が十分とは言えないとしても、抑止力が少しは高まったとみるべきでしょう

それに引き替え、フィリピンは心配です
犯罪者や麻薬組織に強権を発動する姿勢には「こっそり」賛成しますが、中国への姿勢が「柔軟」では困ります。今後に注目です


ドイツとオランダが連合部隊創設へ
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-05

その他のドイツ軍関連記事
「今後5年間国防費6%増へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-21-1
「ドイツ軍の人材確保策」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-09-1
「2011年時には大軍縮計画」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30

東欧中心に徴兵制等復活の動き
「世論支持7割でスウェーデンが検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-15
「ルーマニア・チェコ・リトアニア復活へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-04
「ノルウェーは女性徴兵へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16
「オーストリア徴兵制維持へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-22

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