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自称「珍獣」栗田千尋がNATOで心境を語る [ちょっとお得な話]

Kurita4.jpg15日付「輝く女性応援会議:全ての女性が輝く日本へ」のオフィシャルブログに、日本人初のNATO本部要員として勤務することになった女性自衛官の栗田千寿さんが、「マイノリティだからこそ価値がある」との一文を寄稿されています。

「輝く女性応援会議」は、安倍首相が2014年3月に立ち上げた会議で、女性の社会進出を推進応援することを目的としており、同オフィシャルブログには週1回の割合で各界(男性や外国人を含む)の意見がアップされています

陸上自衛官である栗田千尋2佐については2012年6月に一度ご紹介し、国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)に軍事連絡要員として派遣中に「今でも、女性自衛官であることの意味を自問自答する日々が続いています」、「女性自衛官の価値の一つは、女性のもつ母性にあると思っています」と語る様子を取り上げました。

今回は、昨年12月から「日本人初のNATO本部要員として勤務」(もちろん女性としても初)している今の心境をご紹介します。いつも自然体で、いい感じの栗田2佐です。

日本人初のNATO本部要員として
Kurita1.jpg●現在、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)で、事務総長特別代表(女性、平和、安全保障担当)の補佐官として昨年12月から勤務しています。
●初めての日本人職員で、アジア系職員が少ない中、なぜここにいるの?と不思議な顔をされ続け、最初はまるで珍獣になったような気分でした。(←左写真の赤い服の女性が上司の特別代表)

●初めは、自分に何ができるのだろう?と考え通しでしたが、珍獣でもいいじゃないか、と思い始めた頃、よく見たら周りも珍獣ばかりじゃないか、と気づきました。
●それぞれの言葉を話して、それぞれの理由でここに来ている。自分だけがマイノリティだと思えば不利に思ってしまいますが、「みんな」もそれぞれマイノリティなのかも!

「男女平等の自衛隊」で「何が出来るか?」
Kurita2.jpg中高は女子校で育ちました。「社会では男性の方が選択肢が多いみたいだから、できれば男性に生まれたかった。」と漠然と思いつつも、「女性だからこそできることが、この社会に絶対あるはず」となぜか確信しつつ。
●そして、突然知った「自衛官」という道。女性でも「幹部」になれる! 階級章をつけて勤務する、男女平等の自衛隊。このこだわりは男性に生まれていれば持たなかったのかもしれません。

●入隊してみると男女混成の訓練で、男性との体力的な差を痛感しつつ時には「多数が正義」なんだろうかと悩みつつ、女性だからこそ何か違う役割があるはずだと、いつも考えてきました。
●その役割が明確にわかったのは30代でPKOに軍事連絡要員として参加した4年前でした。女性要員の方が、現地住民への接触が容易になり、情報や信頼感を得やすい、また現地女性の励ましや参画のきっかけになり得るんだということを身をもって感じました。

「多様性は、組織や社会を強くする」
kurita22.jpg●世界には、紛争の影響を受けて、不安定な国がたくさんあります。そういった国々では、被害者の多くは女性ですし、平和プロセスの交渉などへの女性の参画が求められています。
●これこそが「女性、平和、安全保障」のニーズ。東日本大震災後の災害派遣において女性自衛官が活躍したのも同じだと思います。被災者の方々の、特に女性特有のニーズを聞いたり、入浴支援などで男性・女性の両方に配慮する活動をしたり。

●「女性がいると組織の活動の幅が広がる」と言われるのは、きっとこういうことなんでしょうね。これまで探し求めていた答えが見つかりました。
●「女性でもできること」ではなく、「女性だからできること」が ある! 上司であるNATO特別代表はこう言っています。「多様性は、組織や社会を強くする。だから女性の参画は重要なんだよ」と。

●ただの「マイノリティ」だけでは「変わった人」で終わってしまうかもしれませんが「マイノリティ」だからこそ組織や社会に「違う視点」を入れることができるし、それが今後求められていくんだ、と考えています。
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Kurita3.jpg栗田さんが「30代でPKOに軍事連絡要員として参加した4年前」に一つの「悟り」を開くまで、「できれば男性に生まれたかった」とため息をつき、「多数が正義」なんだろうかと悩みつつすごした日々を思うと、道を開いてきた女性の苦労に頭が下がります

現代の軍事組織が活動を求められる最前線において、「女性ならでは」の役割が有ることは栗田さんが指摘するように間違いありません。だからこそ、平時の軍事官僚機構の中で、女性をどのように位置づけるのかが課題なのでしょう。

栗田さんがこれまで活躍されたPKOやNATOでの仕事は、いわば「色物」のお仕事です。NATOから帰国後、巨大な陸上自衛隊組織が栗田さんをどのように活用するかが注目されます
・・と同時に、海空自衛隊が女性自衛官をどう位置づけるのかにも注目です。「多様性が組織を強くする」例を、他の方面でも是非実証していただきたいものです

栗田さんが3年前に語っていた、「女性自衛官の価値の一つは、女性のもつ母性にあると思っています」・・このあたりにも一つのヒントがあるように思うのですが・・・。もう少し具体的に栗田さんの意見を聞いてみたいし、メンタルケアの分野の専門家にも相談したいと思う今日この頃です

関連の記事
「2012年の記事:栗田2佐」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11
「ある女性特殊部隊員の死」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-27

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