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嘉手納の米軍人家族が沖縄脱出訓練 [ふと考えること]

「嘉手納基地はこの訓練の増加を検討している」

NEO3.jpg8日、米空軍嘉手納基地が中心となり、基地の会計や住宅関係担当者、更に赤十字やボランティアの協力を得て、在沖縄陸海軍も含めた家族の緊急沖縄脱出訓練(NEO訓練:Non-combatant Evacuation Operation exercise)を実施しました。

13日付米空軍web記事はにどのような場面を想定した訓練か言及していませんが、同訓練を紹介する21日付米空軍協会web記事は、「台風接近に伴い沖縄に止まることが不安全な場合など」を想定した訓練だと説明しています

この訓練だけを取り立てて騒ぐつもりもありませんが、今更「台風」を例に「訓練増加を検討」と言われると、中国有事に備えての避難訓練でしょ・・と突っ込みたくなります。

21日付米空軍協会web記事は
NEO1.jpg●嘉手納基地の米空軍兵士は、陸軍や海軍兵士と共に、約150組の在沖縄米軍家族のNEO訓練を行った
●赤十字や第18航空団の会計や住宅担当者とともに、台風接近のような緊急事態発生時に島内に止まることが不安全な事態を想定し、軍人家族を集合地点まで誘導し、沖縄脱出のための航空機に搭乗させるまでを訓練した

4月に訓練すると兵士達が自分の家族と共に参加しやすく、実際のNEO事態への備えが進むと、第18航空団の兵士家族即応センターの担当者は語っている
●また第18航空団の任務支援群司令官は、本訓練は、沖縄を脱出する際に何が必要かを、兵士家族に身をもって体感してもらうために重要だと説明してくれた

13日付米空軍web記事は
●沖縄の場合、(島内に分散して米軍家族が居住していることから)NEO集合地点と軍人家族の所在地が異なることから、本訓練のように空軍以外も参加して共に訓練することが重要である
●第18航空団は、通常年2回本訓練を実施しているが、他軍種からの参加者数も踏まえ、訓練回数の増加を検討している

NEO2.jpg●Lovette任務支援群司令官(大佐)は、「必要なものは家族により様々だが、パスポートは全家族にとって重要である」、「各家族に必要な薬があるならば、次に入手出来る期間を想定し、必要量を確保しておく必要がある」と述べた
●また「各個人に25ポンドまでのスーツケース持ち込みが許可されているので、必要な日用品や充電器、3日分の食料を持参することを推奨している。もちろん食料の確保は計画に入っているが、計画は変更しうるからだ」とも述べた

●兵士家族即応センターの担当者は、(各家族に事前配布されている)「NEOフォルダー」の書類を時間のある平常時に最新の状態にしておくことや、NEO地区代表者が軍人家族の居場所を地図上で把握しておく重要性を指摘している
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先日、カタール米軍基地でのNEO訓練をご紹介しましたが、この様な訓練は、海外の米軍基地で義務づけられ、それなりの頻度や重要度を置いて行われているのでしょう

勝手な妄想と笑って頂いて結構ですが、淡々とした米空軍協会と米空軍のweb記事ですが、原文の記事の行間からは、関係者の発言からは、訓練のための訓練ではなく、来るべき日に供えての訓練だ・・・との思いが伝わってきます。

米軍はNEO訓練をしっかり
「カタールでNEO訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-24-1

軍事的には合理的:米軍は有事沖縄から撤退
「再度:嘉手納米空軍が撤退訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-25
「嘉手納米空軍が撤退訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-23-1
「中国脅威:有事は嘉手納から撤退」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-13

「沖縄で最大の空中給油付き訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-08
「Resiliencyを捨てたのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-13-1

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