SSブログ

米海軍長官:F-35Cは最後の有人艦載戦闘攻撃機 [Joint・統合参謀本部]

Mabus1.jpg15日、メイバス米海軍長官は米海軍協会主催の展示会で講演し、「F-35Cは、恐らく確実に最後の有人艦載戦闘攻撃機になるだろうし、そうなるべきだ(should be, and almost certainly will be, the last manned strike fighter aircraft)」と語りました

また偶然でしょうが、同日、無人艦載機のデモ機X-47Bが初めて空中給油試験に成功しており、本日ご紹介する16日付Defense-Newsはその両方の視点からアプローチしています
米海軍と空軍の両方が次期制空戦闘機の検討を始める中での発言だけに、何度も繰り返されてきた発言ながら、注目されている模様です

16日付Defense-Newsは
Mabus2.jpg●15日、米海軍長官は、空母艦載型F-35の運用開始が米海軍における有人攻撃飛行の終わりが始まることを告げる、と彼の考え方を示した
●つまり「F-35Cは、恐らく確実に最後の有人艦載戦闘攻撃機になるだろうし、そうなるべきだ(should be, and almost certainly will be, the last manned strike fighter aircraft)」と語ったのだ

●海軍長官はまた、N99という、無人システム検討室を設置し次官補を配置すると、海軍協会主催の「Sea-Air-Space Exposition」で発表した。
●そして「特に自立・自動化された無人システムが、ますます増加する分野で主力となるべきだ」と訴えた

同日X-47Bが初の空中給油試験を
X-47BFlight.jpg●同日、艦載無人機UCASのデモ機であるX-47Bが、3度計画されている空中給油試験の最初の1回目を実施した。
UCAS計画はこの給油試験で終了する予定で、デモ機である2機のX-47Bは、博物館かアリゾナの砂漠地帯で保管される予定だと、UCAS計画責任者のBeau Duarte海軍大佐は同展示会で語っていた

●上院軍事委員会のマケイン議員等は米海軍に対し、まだ機体寿命の8割以上を残しているデモ機を活用して試験を継続すべきと要求しているが、海軍は賢明な選択ではないとしている
米海軍は、UCASが空母での離着陸と空母甲板上等での「取り回し」と「有人機との共存可能性」を確認するための機体で、導入を検討しているUCLASS(無人艦載偵察攻撃機)とは構造も着陸装置も異なるため、UCASのこれ以上の試験は無用だと主張している

空対空戦闘は有人機・・・
Duarte.jpg●Duarte海軍大佐のオフィスは、UCLASSが将来の空母航空戦力の鍵となる戦力だと認識し、偵察や攻撃を担うと想定しているが、空対空戦闘は有人航空機が遂行すると考えている
●UCLASSの要求性能は、統合の中でUCLASSが担う戦略的役割を踏まえ国防長官室が再検討しているが、最初の提案要求書が2016年前半に、企業&機首決定は2017年当初になるだろうと同大佐は語った
//////////////////////////////////////////////

メイバス海軍長官は、なぜこのタイミングで「最後の有人戦闘攻撃機」との表現ぶりで発言したのでしょうか?

米海空軍が次期制空戦闘機の検討に言及し始め、UCLASSの要求性能議論が混迷し、2016年度予算を巡る議会審議が本格化し、中国の軍事サイトがF/A-18の後継機FA-XXの話題を取り上げる中、海軍部隊内や海軍高級幹部に存在する「有人戦闘機命派」への「強烈なジャブ」だと・まんぐーすは思います

このDefense-News記事は、やや強引にメイバス長官とDuarte海軍大佐を「対立構図」を描いていますが、UCLASS議論でも見られる構図は、記者の目から見てそこら中で見られる常態なのでしょう

関連の記事
「海空軍が共同で次期戦闘機検討へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-30
「UCLASS選定延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-05-1
「米海軍の組織防衛で混乱」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-01

ちなみに、メイバス長官は海軍造成に積極的です
3月16日付のWSJ紙に寄稿し
MabusNV.jpg●米海軍の世界におけるプレゼンスを維持していくためには、艦船建造の投資を継続して行く必要がある。そのために、オバマ大統領は2016年国防予算で1610億ドルを要求している
●厳しい財政事情のため、海軍は経費削減に努めるが、米国のプレゼンスを犠牲にするわけにはいかない。艦船の削減は米の安全保障と世界経済を危険にさらす
●米海軍・海兵隊の世界展開を可能にするのは艦艇の数である。米国は世界のリーダーとして特別の役割があるので、米国の海軍力と他国の海軍力を単純に比較するのは間違っている

自分の海軍長官就任の2009年までは、米海軍の艦船量は減少していた。2001年の同時多発テロの時点で、米海軍は316の艦船を保有していたが、2009年には278隻まで減少した。長官就任前の5年間に発注された艦船はたったの27隻だった。
自分の長官就任後の5年間には、70隻の建造を契約し、米国は2020年までに海軍艦船を300隻超まで増強する計画である

ミシシッピ州知事やサウジアラビア大使を経験している海軍長官です

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0