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精密GPS誘導可能な迫撃砲弾 [Joint・統合参謀本部]

PERM.jpg18日付Defense-Techは、Raytheon社が米海兵隊用に開発中GPS誘導迫撃砲弾PERM(Precision Extended Range Mortar)について紹介し、射程16kmで10m以内の誤差で着弾に成功している様子を伝えています

米海兵隊は今後、別の企業(ATK社)が開発したPERMとの実射を含む比較検討を行い、最終的に調達PERMを決定するようです



18日付Defense-Techによれば
●Raytheon社は最近、アリゾナ州の試験場でGPS誘導の120mm迫撃砲弾の試験を行い、従来の迫撃砲弾よりピンポイント目標攻撃が可能な新砲弾開発を行っている

PERM Mortar.jpg●同社の担当責任者は、従来の迫撃砲弾にGPSアンテナと内部処理装置を取り付けて誘導を可能にし、最近の試験では試験発射した3発のGPS砲弾を攻撃目標の10m以内へ着弾させた語った。特に射程距離を短くした1発のケースでは、目標から2~3m以内に着弾したと説明した
●また、カナードと言われる小型フィンを取り付けて飛翔距離を伸ばし、従来の迫撃砲弾が射程7~8kmなのに対し、16kmの射程距離を実現している

●Raytheon社の開発責任者は、「射程が延伸できたことで、より少ない迫撃砲で特定地域をカバーできる。つまり、より少ない人員で、かつより少ない補給支援で任務を遂行可能になる」、「これは前線指揮官により大きな柔軟性を与えることが出来る兵器だ」と語った

●試験では、海兵隊保有の「M327 120mm Rifled Towed迫撃砲」から発射されたが、米陸軍保有の迫撃砲からも発射可能である。
Raytheon社はイスラエル企業とPERMを共同開発しているが、(海兵隊による試験のため)来月には42発のPERMを納入することになっている、とRaytheon開発責任者は語った
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M327 120mm Mortar.jpg海兵隊が、どのような場面で迫撃砲を使う事を想定しているのかは別の問題として、あらゆる兵器に精密誘導が具備される時代になってきました

それなりに砲弾1発の価格は上昇するのでしょうが、所要兵士数や補給支援の所要が減ることは大変大きな効果だと思います。

小型で隠しやすい装備ですから、テロリストやゲリラが使用すれば大きな威力を発揮できます。脆弱なインフラの塊である戦闘機の基地など、あったいう間に機能喪失させられそうですね。

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